ストレッチって慢性腰痛に効果あるの?

効果はあるようです。時間かけて頻度よく行えば。

腰痛は以前から、患者さんが訴える症状の中では男性 1位、女性 2位に入る症状として報告されています。国民病というべき腰痛症ですが、この痛みをとるためにストレッチは効果あるかどうか検討した報告(1)があったので紹介します。

対象は15名の慢性腰痛患者さんです。慢性腰痛なので3ヶ月以上続く腰痛です。対象の方の痛みの強さはVisual analog scale(VAS)という指標で約6.8です。VASとは、主観的な痛みを客観的に表す方法で、10はこれまで経験したことがない痛み、0は全く痛くない。として患者さんに数字で今の痛みを教えてもらうものです。6.8はかなり痛い状態ですね。

引用:The effect of lumbar stabilization and walking exercises on chronic low back pain
A randomized controlled trial
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6616307/

この患者さん達にストレッチ(図を参照)を週5回、6週間行ったら約6.8の痛みが、約3.7まで軽減していました。ストレッチはご存知の方も多いと思いますが、時間をかけて頻度よく行えば慢性腰痛に対して効果的のようです。

*今回、神経痛による足の痛みや筋力が落ちている方は除外しています。あくまでも神経痛のない慢性腰痛に対してなので、座骨神経痛がでている方は、今回紹介したストレッチは適応ではない可能性があるのでご注意ください。

(1) The effect of lumbar stabilization and walking exercises on chronic low back pain

A randomized controlled trial

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6616307/

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