変形性股関節症と変形性膝関節症の患者さんは◯◯の中でトレーニングすると効果的

結論:プール

変形性股関節症と変形性ひざ関節症の患者さんは多くいらっしゃいます。この病気の特徴は関節の軟骨が摩耗して変形してしまうところです。 この病気で辛い思いをされている方も多いと思います。
関節が痛む病気なので、体重をかけたりするとより関節に負担がかかり、痛みが出たり変形が進んでしまったりするところが厄介です。今回、オーストラリアのメルボルンで行われた研究を紹介します。71名の変形性股関節症と変形性膝関節症の患者に対して調査しています。対象患者さんを無作為に二つのグループに分けています。
一つは水中療法群いわゆるプールでのトレーニングです。
もう一つのグループはコントロール群として何も行わないグループです

週2回、6週間の水中運動を行い痛み、身体的機能、身体活動レベル、生活の質、そして筋力にて効果判定をしております。

結果:水中療法群は痛み・関節の硬さが減少し、身体機能は向上、生活の質・筋力も上がってます。プログラムを完遂できた対象者の実に75%に、痛みや機能の改善が認められました。
コントロール群は17%しか改善が認められませんでした。

水中エクササイズの内容は、専門の理学療法士が患者さんに合わせたプログラムを作って行いました。

週2回のプロが管理したプールでのトレーニングは、股関節、膝関節症に効果的のようです。確かにプールの中では浮力があるので、関節への負担(体重)が減ります。痛いからといって何もしないと筋力が落ちてしまいます。関節に負担がかからないプール以外のトレーニングもあります。ぜひ理学療法士に相談してみてください。

(1) Aquatic Physical Therapy for Hip and Knee Osteoarthritis: Results of a Single-Blind Randomized Controlled Trial

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17142642

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