高齢者の『ぎっくり腰』→→油断大敵!!
こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です。
患者さんの症状で多いと感じるのは、やはり「腰痛」です。 #腰痛は男女とも多く、肩こりは女性に多いと感じます。
腰は、身体の中でも体重の負担が集中するところだからでしょうか。。
例えば、皆さんが頭に浮かべる「腹筋トレーニング」。これは仰向けで両膝を曲げ、顔を起こす…だと思います。この方法だと、腹筋が働く力も手伝って腰の椎間板(腰の骨と骨の間にあるクッション)に負担がかかると言われています。
今回の紹介するのは…
『高齢者(65歳以上)のぎっくり腰には、圧迫骨折がひそんでいる可能性があるので気をつけてください!』というお話です。 #65歳近くの方ももちろん気をつけてください
「ぎっくり腰」は誰しも1度は耳にした事のある言葉だとおもいます(^_^)
主に、くしゃみをして腰が痛くなった…物を持った拍子にギクッとして腰痛が出た…などの、急に痛みが生じた腰痛のことを言います。(専門用語で急性腰痛) #反対に長い期間痛みが続いているのは慢性腰痛
若い方のぎっくり腰は、椎間板や関節を痛めて出る痛みが多いのですが、高齢者のぎっくり腰は腰の骨の骨折をしてしまっている場合があります。その骨折は「圧迫骨折」と言います。ギクッと腰を痛めた時、圧迫骨折が生じるので痛みがかなり強いです(T_T)
では、
「どうして高齢者だと圧迫骨折になってしまうの?」
という疑問が湧くかとおもいます。
答え➡️高齢者は骨が弱くなっていることが多いからです。特に女性は骨粗しょう症になりやすいと言われています。 #骨が弱い状態を骨粗しょう症と言います #閉経後は骨が弱くなっている可能性があるので、定期的に骨の強さの検査(骨密度検査)をすることをお勧めします。
骨粗しょう症→骨が弱い→腰に負荷がかかる→腰の骨が潰れながら骨折(T_T)
骨折には長い骨がポキっと折れる、というイメージがあるかとおもいますが、圧迫骨折は「骨が潰れる骨折」です。
重い物を持ち上げた時や腰を曲げた時、くしゃみをした拍子になってしまう方もいます。
僕の患者さんで、60代女性でスポーツジムにも通っているような元気な方でも、腹筋運動をしたら腰痛が出て、検査をしたら圧迫骨折だった…という方もいました。
圧迫骨折にならないことは勿論大切ですが、圧迫骨折なのにそれに気付かず(結果的に)放置している状態もよくありません。
治療はコルセットを作り、圧迫骨折した部位が悪化しないようにします。そして、骨折の状態が落ち着いたら、リハビリで腰まわりや足の筋トレを開始します。そのため「圧迫骨折➡️早期発見!」が治療の第一歩となります。 #圧迫骨折になった時の症状を知っておくことが大切
圧迫骨折の症状
・腰痛(かなり痛いです)
・寝返りや起き上がりといった動作で痛み
が特徴的な症状だと言われています。
くしゃみでも骨折してしまうこともあるので、本当に軽微な動作などで腰痛が出た場合も注意してください。
あと、レントゲンだけだと診断がつきづらいので、MRI検査をお勧めします。MRIだとすぐに診断がつきます♪
1)高齢者で2)急な腰痛3)上記の症状がある場合は、整形外科でMRI検査をしてもらうと安心ですよ(^_^)
整形外科のリハビリの現場にいると、腰痛のリハビリに通院されている高齢の患者さんが、自宅で急にぎっくり腰+圧迫骨折という方も少なくありません。高齢者のぎっくり腰は圧迫骨折の可能性もあるので、くれぐれもご注意ください。。
以上、西川整形外科のリハ室からでした。
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