いよいよ3月7日千葉県理学療法士学会が開催されます

みなさまこんにちは

いよいよ3月7日に千葉県理学療法士学会が開催されます。当院から合計5名が発表することになっています。一つの学会で当院から5名も発表するのは初めてなので嬉しいです。

今回の学会は、オンデマンド形式です。僕が担当させていただく教育講演(運動器)もオンデマンドになります。講演時間はなんと1時間なんです。そしてオンデマンド方式は初めてで、昨日やっと収録を終えることができました。初めての体験でしたので、収録だけでかなりの時間がかかってしまいました。#収録時間と内容の質が比例しているか不安

僕の発表ですが、今回も当院の同僚がかなり手伝ってくれて、みんなで力を合わせて作り上げました。臨床に即した内容になっています。#抄録を添付するのでもしよろしければ

収録も無事終わり、本日学会の運営局にも提出ができました。なんだか学会が始まる前に発表を終えた感じがありいつもの学会とは違う不思議な気持ちです。コロナ渦で学会もオンライン開催がほとんどで、新しい学会の形を味わうことができています。#でもやっぱり直接会場に行っていろんな研究者の方に会いたいです

僕の発表は、3月7日から21日まで視聴できます(参加登録は必要)https://procomu.jp/chibapt25-26/index.html

抄録をみてご興味ある方はぜひお越しください。それでは失礼します。

タイトル

画像検査から解決できた見逃すことのできない難渋症例                       西川整形外科リハビリカンファレンスから

杉浦 史郎    西川整形外科 リハビリテーション部  千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学

■ なぜ今回、見逃せないケースなのか?  例えば急性腰痛症は腰痛診療のガイドライン2019では、腰痛程度は6週間で約60%軽減し、約半年後には約 90%と軽減するといわれる、比較的予後良好の疾患です。そして腰痛治療にはセミナーや成書により多様なア プローチが存在していることは周知の事実でその有効性を示す報告も数多く存在しております。このことから 腰痛に対する運動療法や徒手療法の有効性が期待出来るいわゆる「型にはまった」腰痛治療の情報は入手しや すいのではないでしょうか。これは腰痛に限ったことではなく、他の部位の疾患にも当てはまるのではないか と考えております。

■ 院内カンファレンスで挙がるケースはどれも「型にはまらない」ものばかり  しかしながら、先の急性腰痛の寛解について逆説的に考えますと、臨床の現場では寛解しない患者も一定数 存在していることも事実です。各施設では定期的にカンファレンスが開催されていると思います。我々の施設 でもカンファレンスを定期的に開催しております。そこでケーススタディーとして挙がってくる症例はどれも 難渋症例で、前述した「型にはまった症状」とは程遠いケースばかりです。

■ 症状と画像所見は一致しない?  過去の報告で、画像所見と症状は必ずしも一致しないという報告があります。しかし、この報告は臨床では 正しくもあり、そうではないケースも多く存在すると考えております。当院はMRIを2台有していますので、緊 急の場合、当日ないし数日以内に撮像が可能です。そのため、症状が続くような難渋するケースに対しては、比 較的早期にMRI検査で患部の状態を詳細に把握できる状況にあります。いわゆる問診や徒手検査の「答え合わ せ」ができます。そして症状が続く多くの患者には画像上、組織の解剖学的破綻が見られることも経験してお ります。

■ 例えば腰の疲労骨折  腰の疲労骨折である発育期腰椎分離症は青少年スポーツ腰部障害の中でも代表的な疾患です。症状は「腰痛」 ですが、疲労骨折という病態が隠れています。そのため確定診断はMRI検査が必要です。発育期腰椎分離症患 者を評価、検査不足により通常の「腰痛」でリハビリテーションを進めてしまうと、疲労骨折から偽関節(腰椎 分離症)に移行する可能性があり、患者の将来を左右する結果となります。発育期腰椎分離症はまさに見逃せな い疾患となります。

■ 今回の教育講演(運動器)では  先の発育期腰椎分離症は一例であり、他の部位でも同様な事例は存在します。しかし難渋例でも正確な診断、 評価ができれば速やかに適切なリハビリテーションを提供することは可能です。今回は我々が経験した難渋例 を症例検討方式でできる限り提示させていただきます。臨床最前線でご活躍されている皆様には「手触り感」の ある内容になると考えております。皆様の日々の臨床に少しでもお役に立てれば幸いです。

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

ツイッターのアカウントです。記事を更新したらお知らせします^^https://twitter.com/shiro_sugiura

にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へPVアクセスランキング にほんブログ村

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です