オスグッド病にもエコー⭐️

理学療法士の悩みの一つは、調子が良くなってリハビリが卒業となった患者さんに、『またお待ちしてます!』って言えないことです。。。                            #患者さんの卒業は嬉しいけど、寂しい                            #もしもまた病院で会うときは患者さんは不調があるときですものね

今日は、オスグッド病についてのお話です。オスグッド病は成長期のスポーツをしている少年、少女に起こる膝の障害です。昔スポーツをしていてオスグッド病になりお皿の下あたりの骨が膨らんでいる大人の方もいると思います。

太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が骨につくところで引っ張ってしまい炎症したり、成長期のまだ弱い骨をはがしてしまい痛みが出ます。初めは、運動の時だけ違和感や痛みが出るのでなんとかスポーツを続けられますが、そのうちひどくなり歩いたりしゃがめなくなり病院に来る方が多いです。

オスグッド病が起こる場所は体からわかりやすいところ(膝の写真を参照)なので、痛い部位とレントゲン検査で比較的簡単に診断がつきます。しかし、痛みがひどい場合はMRIをとって骨がどの程度炎症しているのかも確認する場合もあります。

 

今回は、エコー検査でオスグッド病の状態がある程度わかりますよって論文があったので紹介します。#産婦人科でお腹の赤ちゃんをみるあのエコーです

 

対象は、35名のオスグッド病患者さん(男の子25名、女の子10名 11〜14歳)そして35名の膝の痛くない子(9−15歳)です。オスグッド病患者さんの膝と膝の痛くない子の膝をエコーで確認しました。

結果ですがオスグッド病患者さんは写真に示したような3つの状態に分けられました。

写真の2→3→4になるにつれて重症度が増しています。*写真1は膝の痛くない方(正常)          写真2の方は、26%、写真3の方は43%、写真4のような状態の方は、31%くらいいたそうです。

僕たちも現場にいると、患者さんは軽度な方から我慢して重症化した方まで様々です。当たり前ですが、重症化した子の方が、痛いし治りが遅いのでスポーツ復帰が遅れます。オスグッド病は早めに対応して早い段階で適切に治療を開始すれば重症化しなくて済みます。ただ、膝が少し痛くてもなんとかスポーツができてしまうところが厄介なところです。

今回の報告から、オスグッドにも色々なタイプがあり、エコーである程度判断可能です。重症化するとスポーツ復帰まで時間がかかって大切な大会に間に合わない事態にもなりえます。早めの対応、治療が大切です。

当院のリハビリ室にもエコーがあります。膝が痛いスポーツをしている子達の膝をエコーで観て医師の方と相談して治療を進めています。#エコーは患部の状況を把握できるので重宝しています

 

最後にまとめると…最初は痛いのを我慢できるオスグッド病ですが、我慢のしすぎは禁物です。

 

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

引用

A Blankstein et al.,Ultrasonography as a diagnostic modality in Osgood-Schlatter disease. A clinical study and review of the literature

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11599758/

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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