前回に引き続き… 『前十字靭帯損傷で手術した方への術後リハビリ』

前回に引き続き…
『前十字靭帯損傷で手術した方への術後リハビリ』

こんにちは♪
今回も「膝の前十字靭帯の手術をした方向け」の内容です。
前回同様、当院スタッフ(西川整形外科の中村恵太先生)の論文1)を紹介します。この論文は千葉スポーツ医学研究会雑誌に掲載されて、なんと!最優秀論文賞を受賞しました(^_^)

前回投稿した記事を御一読頂くと、より分かりやすいと思います♪ご参照おねがします。

前十字靭帯損傷をしてしまった方、必見

今回は、『手術後のリハビリテーションで回復しやすい人はどんな人?』

手術後、同じリハビリをしていても膝の曲げ伸ばし時の角度や、筋力の回復が早い方の特徴を調査したので紹介します!

《対象》
・前十字靭帯の手術をした43名

《方法》
・当院リハビリを行う。
・リハビリの内容は前回の記事参照
・性別、年齢、リハビリの回数、筋力テスト、関節の可動域(膝の曲がり伸び)が改善したかどうかを確認。

《結果》
〈関節の可動域の回復が良好な方の特徴〉
・リハビリの通院回数が多い!!

当院のような外来リハビリテーションでは、通院が続かないことが多々あります。特に社会人の方は仕事の関係上、週に何度も通えない、という方も少なくありません。
術後、自分で動かすのが困難(痛み)な方は多いと思いますので、理学療法士に見てもらうことをオススメします♪リハビリの頻度が多いと関節の動きも改善しやすいです。

〈術後1年経過→筋力の回復が早い方の特徴〉
・若年齢
・リハビリの通院回数が多い
・男性 #過去にも女性の方が筋力の回復が遅い、との報告があり、それと同様の結果。
→→女性の方はよりリハビリの頻度に気をつけ、筋力の回復を目指した方が良いのではないかと思います。

《まとめ》
・リハビリの通院回数が重要!#通院は多い方がいいです。
・なかなか一人では難しい術後のリハビリは、慣れるまでは理学療法士に見てもらい、早めの回復を目指していただければと思います(^_^)

引用

1)中村恵太ら, 前十字靭帯再建術後の関節可動域及び筋力改善に影響を及ぼす要因に関する検討

千葉スポーツ医学研究会雑誌 2016年 第13巻. P19

 

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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