筋肉ってこういう時に痛めている

お庭の草が伸びるこの季節、担当の患者さんで草取りをして体が痛くなる方一日2名以上はいらっしゃいます。改めて草取り作業の没頭力に驚愕している杉浦です。                   #2日おきでお願いします                                  #集中しすぎないでください

今日は、筋肉のお話です。筋肉というと、筋肉痛、肉離れ、筋挫傷など、筋肉にまつわる様々な病名があります。ほとんどの方が筋肉痛を経験したことがあるのではないでしょうか。急に運動した後や、いつもと違うスポーツをした後、必ずといっていいほど筋肉痛を経験すると思います。冒頭での話の、草取りの後も、腰が張るやお尻が痛くなったって患者さんは多くいらっしゃいます。

この筋肉痛ですが、どういう時に起こるのか?もしもあらかじめ分かっていれば、対処しやすいと思います。それでは…

まず、筋肉の動き方、働き方には3つあります。

等張性収縮

等尺性収縮

遠心性収縮

です。専門用語すぎてなんじゃそれ?ですよね。説明していきます。全ての筋肉にこの3つの働き方があてはまるのですが、今回は、腕の力こぶ(上腕二頭筋)を例に挙げて説明します。

  1. 1. まずは等張性収縮です。*収縮とは筋肉が自ら働く動くことです。この筋肉の働き方は、肘を曲げる動作で力こぶを出す時です。筋肉が働きながら縮んでいきます。
  2. 次は等尺性収縮です。これは腕相撲をしていて同じくらいの力の相手としているときの一進一退の状態です。伸びもせず縮みをせず同じ長さで頑張っている状態です。
  3. 最後に、遠心性収縮です。結論から言いますと、これが一番筋肉を痛めます。これは、腕相撲をしていて負けそうになっている時です。必死に力こぶに力を入れて頑張っているのですが、相手の力が強すぎて、力が入りながらも引っ張られて肘が伸びてしまう状態です。皆様も経験あると思いますが、腕相撲で負けて終わったあと腕が痛くなった方も多いと思います。

この3つの筋肉の動き方のうち、「最後の筋肉が働きながらも伸ばされる」この状態が筋肉を痛めやすいと言われています(1)。これをもっと日常生活に置き換えると、例えばスマホを見ている時、長い時間頭を下げていますが、首周り筋肉がまさに、働きながら伸ばされている状態になります。スマホで調べごとに熱中している時はいいのですが、終わってから肩こりや首が張った方は、首回りの筋肉が疲労してしまっています。草取りで、しゃがんでお辞儀をしているとその後、腰が張るのも同じ状態です。

では対処は腕相撲が負けそうな状態を長く作らないことです。月並みですが姿勢をちょこちょこ変えていくことです、スマホで調べる時は、横になって枕を使って調べるのもいいと思います。草取りはどうしてもやらないといけないのですが、毎日やらないで草取りの次の日は、腕だけを使う作業にする、など使う筋肉を毎日変えることといいと思います。いつも痛くなる筋肉ってどういう時に頑張っているのかな?と自分の姿勢を振り返ってみてください^^

1 McCully KK, Faulkner JA: Injury to skeletal muscle fibers of mice fol- lowing lengthening contractions. J Appl Physiol 59: 119–126, 1985 12.

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“筋肉ってこういう時に痛めている” への2件の返信

    1. reha-station 投稿作成者

      コメントいただきありがとうございます。とっても嬉しいです。これからも身近なことを挙げていきます。

      返信

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