アキレス腱障害のリハビリテーションは?

アキレス腱障害とは?


アキレス腱障害(アキレス腱の周りが痛むこと)はマラソンランナーやサッカー、バスケットボールなどのスポーツ選手や愛好家に多い病気です。そのため痛くてもスポーツを続けるので、再発を繰り返したり悪化をしたり悪循環を起こすことが多いです。安静にしていれば治りもいいのでがそうもいかないため、困ってしまうのがアキレス腱障害です。

アキレス腱障害で足の関節が硬くなる


アキレス腱が傷んでくると、腱の柔軟性が低下するため、足の関節の動きが硬くなると言われています。アキレス腱が硬くなると特に足の甲を上にあげる動きが硬くなります。この動きが制限されるために、走ったりジャンプしたりするとき足の関節での十分なクッション性を出すことができず更にアキレス腱に負担がかかります。

Kager’s fat pad


アキレス腱は、踵の骨についています。アキレス腱と踵の隙間に、Kager’s fat padというクッションがあり、このクッションがアキレス腱への負担を軽減していると言われています(1)。アキレス腱障害になるとこのクッションも傷んでくるそうです。そのため、このクッションの動きを確保するために、足の関節のストレッチやマッサージが重要です。

アキレス腱障害のリハビリテーション


痛みが強く熱感がある場合は、アイスパックで冷やしましょう。うずくような痛みがなければ、お湯や治療機器があれば超音波などでアキレス腱部を温めます。温熱療法を行い痛みが軽減され、筋肉と腱の柔軟性が増したところで、ストレッチも効果的です。最近では、圧力波治療も有効と言われています。

 

アキレス腱障害の予防トレーニング


ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)がアキレス腱になります。そのためふくらはぎの筋肉のストレッチは有効と言われています(2)。方法は、階段などの端につま先をかけ、ゆっくり踵を下ろしていきます(ふくらはぎの筋肉とアキレス腱が伸びます)。そこから今度は、踵をあげていきます(ふくらはぎとアキレス腱が働きます)。手すりを使いながら行ってください。

アキレス腱以外の部分のトレーニング


アキレス腱障害を起こすと、足のアーチが低下すると言われています(1)。そのため、膝はそれをかばうようにX脚(膝と膝がちかづく)方向に力が入ります。結果、股関節周りの筋力が入りづらくなります。股関節の筋肉が働かないと体が安定しません。その不安定さがまたアキレス腱部へのストレスを生みます。このため股関節周りの筋力トレーニングも重要です。

アキレス腱障害は様々なところが原因で生じています。アキレス腱だけではなく、股関節周りのトレーニングも行い治療、再発予防することが大切です。

(1) Schepsis AA et al., Achilles tendon disorders in athletes. Am J Sports Med 30: 287-305, 2002

(2) Magnussen RA, et al., Nonoperative treatment of midportion Achilles tendinopathy: a systematic review. Clin J Sport Med 19: 54-64, 2009

 

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