ダッシュも発育期腰椎分離症の原因になる?!

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です^^今日は勢いがあり2本目の投稿です!

今日は、「ダッシュ(全力疾走)」が発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)にどう関わるのか――そんな、スポーツを頑張る人には見逃せないお話をしていきます。

腰椎分離症というと、よく知られている原因は野球のピッチングやサッカーのシュート、バレーボールのスパイクなど。でも最近、「陸上競技選手にも多いんだけど、ダッシュも原因になってるんじゃない?」という視点が注目されているんです。

そして今回、その疑問にズバッと切り込んだ研究が発表されました!実は、今回の論文の著者 後藤先生(徳島文理大学)は学会や研究会でいつも会うお友達です!!


ダッシュって、そんなに腰に負担かかるの?

この研究では、サッカー選手17名を対象にダッシュやジョグ、シュート、パスといった動作を3Dで徹底解析しました。「何となく腰に悪そう」じゃなくて、データをとって集めたわけです。

結果、これが面白いんです^^

ダッシュのときの股関節の伸展角度や背骨(脊柱)の回旋角度、股関節への力のかかり方(屈曲モーメント)が、なんとシュート動作と似ていることが判明!

つまり、シュートが腰に負担をかけるなら、ダッシュも同じくらいヤバいんじゃないの?という話になってきたんです。


じゃあ、どうしましょう?

この発見がどれくらい大事かというと、「スポーツを頑張る人の未来のリスクを減らせるかもしれない」くらい重要です。だって、ダッシュが原因なら、陸上競技や他の全力疾走を含むスポーツをする人たちもリスクが高いことになりますよね。サッカー選手だってシュート練習はするけどほとんどダッシュしてますし。

でも、心配するだけじゃなくて、対策もちゃんと考えられます!例えば:

  • 腰への負担を減らすフォームの改善
  • 股関節や体幹の柔軟性や鍛えるトレーニング
  • 無理しすぎない練習スケジュールを組む

こんなふうに工夫すれば、ダッシュを続けながらも腰椎分離症のリスクを下げられるはずです。あとは練習時間やスプリントの練習時間もある程度制限できればとてもいいと思います。


スポーツ選手の未来を守るために

この研究で重要なのは、野球ですとピッチングやバッティング、サッカーですとキック動作が腰に負担と考えられていましたが、スポーツに共通する「ダッシュ」も腰に負担がかかるということです。スポーツ選手みんなに腰痛のリスクがある状態です。

ぜひリハビリテーションで腰に負担がかからない「走り」を獲得してください!!

**過去にも後藤先生の同じ論文で記事を書いています。今日勉強していて改めて重要と思い再度記事にしました^^

 

参考文献

Dash-Associated Spondylolysis Hypothesis

Tsuyoshi Goto1), Toshinori Sakai2), Kosuke Sugiura2), Hiroaki Manabe2), Masatoshi Morimoto2), Fumitake Tezuka2), Kazuta Yamashita2), Yoichiro Takata2), Takashi Chikawa2), Shinsuke Katoh1) and Koichi Sairyo2)

1) Department of Rehabilitation, Tokushima University Hospital, Tokushima, Japan
2) Department of Orthopedics, Institute of Biomedical Sciences, Tokushima University Graduate School, Tokushima, Japan

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6690085/ **オープンアクセスなので論文をフルテキストで見れます!!

腰痛の方必見!マッサージ療法がどれだけ効くのか?

「腰痛の方、必見!マッサージ療法がどれだけ効くのか?」

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です^^すごい寒くなったので、この前のブログで投稿した温熱の効果の論文を応用し、熱線ベストを購入しました^^
#水曜日に届くのでよければレポートします

今日は「マッサージ療法って本当に腰痛に効くの?」という、みんなが気になるテーマについてお話ししたいと思います。

腰が痛いとき、「マッサージ」を受けた方、多いと思います。でも、実際どれくらい効果があるのか、科学的な視点で検証した研究は少ないんです。そこで登場するのが、今回紹介する論文は、腰痛に対するマッサージ療法の効果を徹底的に調べたものなんですよ。


どんな研究が行われたの?

まず、このレビューでは**2008年5月までのランダム化比較試験(RCT)**を総ざらいしています。具体的には、MEDLINEやEMBASEといったデータベースからデータを引っ張り、全部で13件、1596名分のデータを解析しています。つまり、たくさんの研究をまとめて分析したわけですね。

で、何を比べたのかというと、

  • マッサージ vs. プラセボ(偽物の治療)
  • マッサージ vs. 他の治療法(運動療法、リラクゼーションなど)

「マッサージって本当に効くの?」をデータで見える化したわけです。


結果はどうだったの?

結論から言うと、マッサージ療法は腰痛に効果的である可能性が高い! 特に効果が大きかったのは、以下のケースでした:

  1. 亜急性期(症状が数週間続いている状態)や慢性期(3か月以上続く腰痛)
    → 痛みが軽減し、機能改善にも効果があったとのこと。
  2. 運動療法や教育プログラムとの併用
    → これが最強の組み合わせ。単体でやるより相乗効果が期待できるみたいです。

とはいえ、課題もある

もちろん、良い話ばかりではありません。このレビューではいくつかの課題も挙げられています:

  • コスト効果の検討
    マッサージを長期間続けると、どれくらいコストパフォーマンスがいいのか、まだよく分かっていません。
  • いろんな手法の比較不足
    マッサージの中にも「もみほぐし」「タイ古式」「アロマ」などたくさん種類がありますが、どれが一番効くのか、まだまだ研究の余地がありそうです。

じゃあ、どう活かせばいいの?

腰痛で悩んでいる人には、マッサージ療法を取り入れるのは十分アリだと思います。ただ、単独でやるのではなく、運動療法やリラクゼーションと組み合わせるのがポイント。これはリハビリの現場でも実感しています!

慢性腰痛の人は、専門家と相談しながら試してみてくださいね。

「マッサージは意味ない」なんて思っていた人も、これを機に運動療法やセルフマッサージを入れてみてください!

参考文献
Furlan, A., Imamura, M., Dryden, T., & Irvin, E. (2009). Massage for Low Back Pain: An Updated Systematic Review Within the Framework of the Cochrane Back Review Group. Spine, 34, 1669-1684. https://doi.org/10.1097/BRS.0b013e3181ad7bd6.

思春期アスリートに潜むリスク      仙骨疲労骨折

「思春期アスリートに潜むリスク:仙骨疲労骨折と腰椎分離症、その関係性とは?」

こんにちは、Netfllixの相撲ドラマ:サンクチュアリを見て、四股トレーニングを始めました^^
#以前は縄跳びをやっていたのですが膝が痛くなりましたので。。。 #とてもいいドラマでした

いつもブログを見ていただきありがとうございます。
今日はちょっと専門的なお話を、わかりやすく噛み砕いてお届けします。テーマは 「思春期のアスリートが抱える腰の問題」。運動好きなお子さんを持つ親御さん、コーチの皆さん、そして若いアスリート自身にぜひ知っておいていただきたい内容です。


仙骨疲労骨折と腰椎分離症――その関係性を知っていますか?

スポーツをしている思春期のアスリートたち。その影には、 「仙骨疲労骨折」「腰椎分離症」 という二つの疾患が潜んでいます。これらの疾患のうち腰椎分離症はこのブログでも沢山紹介しておりますが、今回は仙骨疲労骨折です(仙骨は腰の下の骨盤の部分です。ちょうど骨盤の真ん中の骨になります)

今回紹介する筑波大学の辰村先生の論文では、920人の高校生以下の腰痛患者さんのMR Iを検査し、13名(1.4%)が仙骨疲労骨折だっととのことです。過去の論文でも仙骨疲労骨折の発生頻度は1.6%と言われています。ものすごい多くはないのですが、注意しないといけない病気です。

また辰村先生の報告では仙骨疲労骨折と診断された13人の思春期アスリートのうち、 半数以上(7人)に腰椎分離症が合併 していました。つまり、仙骨疲労骨折がある場合、腰椎分離症も一緒に疑うべきなんです。


なぜ合併するのか?二つの疾患の共通点

仙骨疲労骨折も腰椎分離症も、根っこは同じ。「繰り返しの運動ストレス」です。

特に思春期のアスリートは、骨がまだ完全に成長しきっていないのに、激しいトレーニングを続けることで 過剰な負荷 がかかりやすい。ジャンプやランニングで、仙骨や腰椎に余計な「剪断力(骨を横にずらす力)」がかかると、疲労骨折を引き起こします。

これって、針金を何度も曲げ伸ばししているうちに、だんだん折れてしまうイメージに近いですね。


診断はどうする?腰痛の裏に潜む原因を見逃すな!

腰痛って、運動している子どもなら経験することも多いと思います。でも、普通の筋肉痛と思って放置していると危険! その腰痛や臀部痛の中に仙骨疲労骨折と腰椎分離症が潜んでいるかもしれません。

ここで頼れるのが MRI検査

  • 仙骨疲労骨折 → MRIで見ると仙骨孔周辺に「骨髄浮腫(骨の中が炎症で腫れる)」がくっきり映ります。
  • 腰椎分離症 → こちらもMRIが有効ですが、特に骨の亀裂が見える部位をしっかり確認します。

画像検査をきちんと行うことで、見逃しを防ぎましょう。診断は整形外科医に任せるとしても、親御さんや指導者の方々も「ただの腰痛じゃないかも?」と気づけると選手の疲労骨折が悪化せずにすみます。


治療と注意点:焦りは禁物!復帰は慎重に

治療は基本的に 「安静とリハビリ」 です。仙骨疲労骨折の場合、治療期間は平均67日と比較的短い(発育期腰椎分離症の場合は2−3ヶ月、それ以上の時もあります)のですが、注意すべき点が一つ。

「競技復帰後に再び折れるリスクがある」

そうなんです。別の場所や反対側の仙骨に疲労骨折が起きる可能性があります。復帰後のトレーニングでは、負荷を徐々に増やしていくことが重要です。「復帰した!イケる!」と張り切りすぎて、また痛みが出る…再発。。。は避けたいです。


まとめ:未来のアスリートを守るために

仙骨疲労骨折と腰椎分離症は、思春期のアスリートが抱えるリスクです。でも、正しい知識と適切なケアがあれば、そのリスクは最小限に抑えられます。

  • 成長期の子どもがスポーツをしていて腰痛を訴えたら、軽く見ずに整形外科医に相談を!
  • MRI検査で原因をしっかり見極める!
  • 焦らず、しっかり治してから復帰する!

スポーツ腰部障害の中で仙骨疲労骨折もあることを知っていただけると早期診断につながり選手の未来が変わると思いますのでお願いします。

参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33875705/

腰痛は腰を温めると効果的?!

温熱療法のススメ:腰痛を和らげるよくあるのあの手法とは?

こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます^^
今日は腰痛に悩むみなさんにぜひ知ってほしい、「温熱療法」の効果についてお話しします。この方法、実は医学的にも効果が立証されているんです。


温熱療法って何?

「温熱療法」と聞いて、「え、ただ温めるだけでしょ?」と思ってしまいますし、確かにに温めるだけ…なのですが、これが腰痛に対して効果的なんです。特に注目されているのが 「温熱パック療法 **当院でも行っているお湯につけて保温した特殊のパックをタオルに巻いて患部にあてるものです」 という手法。この方法、痛みを和らげるだけでなく、筋肉の柔軟性をアップさせ、体の動きもスムーズにしてくれます。


温熱療法の主な効果

① 痛みの軽減

温熱療法は、急性腰痛の救世主!例えば、 ホットパックを使うと、痛みがじわじわと和らいでいく感覚を実感できます。さらに、ただのプラセボ(いわゆる思い込み効果)ではなく、しっかりとした科学的な根拠に基づいているので安心してください。急性腰痛でお悩みの方は、まずこれを試してみる価値があります。

② 筋肉の柔軟性&機能の改善

「朝起きたら背中がガチガチ…」なんてこと、ありませんか?温熱療法を活用すると、筋肉の硬直がほぐれて柔らかくなり、動きやすさも向上します。特に 運動療法 と組み合わせると、効果が上がります!言ってみれば、温熱療法はストレッチの効果をブーストしてくれる秘密兵器みたいなものなんです。

③ 障害の軽減

腰痛がひどいと日常生活に支障をきたしますよね。温熱療法は、その「生活のやりづらさ」すら軽くしてくれるんです。これも嬉しい効果ですよね。


どの温熱療法を選べばいいの?

温熱療法にもいろいろ種類があります。それぞれの特徴をざっくり解説します!

  1. ホットパック療法
    → 急性腰痛や亜急性腰痛にぴったり。短期間で痛みが軽減します。
  2. 温熱療法をしながらのマッサージ
    → 気持ちよくリラックスしたい人向け。自律神経や気分改善にも効果があり、ストレス解消にも最適です。
  3. 高温パルス熱療法 *これは当院にもある特殊なリハビリの機器になります
    → 慢性的な腰痛で悩んでいる人はこちら。持続的な熱療法よりも鎮痛効果が高いとされています。

まとめ:温めるだけでここまで変わる!

温熱療法は、「まずは温めるか」という気軽な方法でありながら、医学的にもしっかり裏付けが取れた優れものです。痛みの軽減、筋肉の柔軟性向上、さらには日常生活の質の向上まで、いいことずくめ!さらに、運動療法と組み合わせれば効果も上がります。

腰痛で悩んでいる皆様、温熱療法を取り入れてみてください。最近は、気温もだいぶ下がってきました。貼るホッカイロを患部にあてるのも効果的だと思いいます*低温やけどだけには気をつけてください。

それではまた次回^^

参考文献
1 Nadler, S., Steiner, D., Erasala, G., Hengehold, D., Abeln, S., & Weingand, K. (2003). Continuous low-level heatwrap therapy for treating acute nonspecific low back pain.. Archives of physical medicine and rehabilitation, 84 3, 329-34 . https://doi.org/10.1053/APMR.2003.50102.

2 French, S., Cameron, M., Walker, B., Reggars, J., & Esterman, A. (2004). Superficial heat or cold for low back pain.. The Cochrane database of systematic reviews, 1, CD004750 . https://doi.org/10.1002/14651858.CD004750.PUB2.

3 Mayer, J., Ralph, L., Look, M., Erasala, G., Verna, J., Matheson, L., & Mooney, V. (2005). Treating acute low back pain with continuous low-level heat wrap therapy and/or exercise: a randomized controlled trial.. The spine journal : official journal of the North American Spine Society, 5 4, 395-403 . https://doi.org/10.1016/J.SPINEE.2005.03.009.

4 Mayer, J., Mooney, V., Matheson, L., Erasala, G., Verna, J., Udermann, B., & Leggett, S. (2006). Continuous low-level heat wrap therapy for the prevention and early phase treatment of delayed-onset muscle soreness of the low back: a randomized controlled trial.. Archives of physical medicine and rehabilitation, 87 10, 1310-7 . https://doi.org/10.1016/J.APMR.2006.07.259.

5 Chabal, C., Dunbar, P., Painter, I., Young, D., & Chabal, D. (2020). Properties of Thermal Analgesia in a Human Chronic Low Back Pain Model. Journal of Pain Research, 13, 2083 – 2092. https://doi.org/10.2147/JPR.S260967.

 

筋肉痛があると筋力が低下する?!

マスクやダウンジャケットは、ダイエットを諦めさせてくれるアイテムじゃないかと思っています。
#顎のあたりやお腹のお肉を合法的に隠してくれる

こんにちは、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は、筋肉痛があると筋力が下がりますって論文があったのでご紹介します。

「筋肉痛が“脳”に及ぼす影響と筋力低下の意外なメカニズム」

普段、私たちは「筋肉が痛いと力が出せない」と感じることが多いですよね。なんとなく「痛みで筋肉が壊れちゃったのかな?」と思いがちですが、実はそうじゃないかもしれない、という興味深い研究結果が発表されました。

今回の論文では、実験的に高濃度の食塩水を筋肉に注入し、筋痛を誘発させて、筋力への影響を調べたんですが、驚きの結果が出たんです。なんと、筋痛は筋肉自体にはダメージを与えていない!つまり、筋肉自体は破壊されていないのですが、筋痛があるだけでで筋力が低下していたんです。

筋痛があると、被験者は普段の筋力の75%しか発揮できませんでした。これってすごいですよね?どうやら筋痛が発生すると、高いトルクを出す能力そのものが脳の中で抑制されるみたいなんです。筋肉が直接傷んでるわけじゃないのに、脳のほうで「これ以上の力を出しちゃダメ!」とブレーキをかけてしまうようです。

筋力低下のメカニズムに関する仮説

では、どうやってこの筋力低下が引き起こされているのか? 研究ではいくつかのメカニズムが議論されています。

  • ゴルジ腱器官からの求心性入力の抑制
    ゴルジ腱器官は筋肉の張力を感知する役割を持つセンサーですが、筋痛が起きるとこの働きが鈍くなり、力のバランスが崩れて主動筋の活動が低下し、拮抗筋の活動が増えてしまう可能性があるんです。
  • 筋紡錘の入力抑制
    筋紡錘は筋肉の長さや伸び具合を感知するんですが、筋痛があるとこの筋紡錘の働きも鈍ります。これによって、筋肉が収縮する際の反射が弱まる可能性があるんですね。
  • 皮質運動ニューロンの興奮性低下
    最後に、脳の運動ニューロンの興奮性そのものが筋痛で低下するという仮説もあります。つまり、筋痛が脳の運動中枢を通じて「力を出しにくい状態」にしてしまうんです。

これらのメカニズムが単独で、あるいは複合的に作用して、筋痛による筋力低下が引き起こされていると考えられています。

これはリハビリテーションにも影響する

この発見は、リハビリの現場でも非常に重要です。筋肉痛があった場合、「どん鍛えよう!」とすると、うまくいかない場合があるということです。筋痛があると、脳が勝手にブレーキをかけてしまうため、患者さんが痛みなく発揮できる筋力がかなり制限されてしまう可能性があるんですね。

だから、筋痛を訴える患者さんには、無理に筋トレをするのではなく、神経系への影響も考慮して、痛みの程度に合わせた無理のないリハビリテーションを行うことが大切だと改めて実感させられました。

筋痛が「筋肉自体」じゃなく「脳」にブレーキをかけるなんて、なんだか意外ですよね。でも、こうした知見をもとに、筋痛があるときのトレーニング方法も今後どんどん進化していくと思います。痛い時は無理はしないは筋トレの面でも正しいようです。

参考文献

THOMAS GRAVEN-NIELSEN et al.

INHIBITION OF MAXIMAL VOLUNTARY CONTRACTION FORCE BY EXPERIMENTAL MUSCLE PAIN:
A CENTRALLY MEDIATED MECHANISM

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12402294/

 

 

 

「疲れが腰痛を引き起こす!?疲労と腰痛の深い関係」

こんにちはいつもブログを見ていただきありがとうございます^^
優里さんのベテルギウスという曲をペテルギウスだと思っていました。。。#べ で再認識したとたんタイトル名が出にくくなりました。。。

今日は疲労と腰痛の関係についての論文がありました^^

「疲れが腰痛を引き起こす!?疲労と腰痛の深い関係」

日常生活で感じる「疲れ」と「腰痛」。なんとなく関係がありそうですが、実は深いところでしっかりつながっているんです。今回は「疲労がどれだけ腰痛に影響するか」を、少し具体的にお伝えしていきます。


疲労が腰痛を引き起こす確率はなんと3.7倍!

この研究によると、疲労がたまっていると新たな腰痛を引き起こす確率がなんと3.7倍に跳ね上がることがわかっています。これは、例えば重い荷物を持つとか、無理な姿勢をとるといった「肉体的な負担」と同じくらい、もしくはそれ以上の影響がある可能性があるということです。

身体の疲れだけでなく、心の疲れもリスクに

ここでの「疲労」とは、ただ身体がしんどいだけじゃありません。肉体的な疲れは筋肉が硬くなって腰に負担をかけますが、精神的な疲れも腰痛のリスクを高めるんです。気持ちが疲れて集中力が落ちてしまうと、無理な動作や姿勢が増え、その結果として腰に負担がかかりやすくなってしまうわけです。

疲れた体で運動するとさらにリスクが高まる!

驚きかもしれませんが、疲労がたまった状態で運動をするのも腰痛のリスクを増やします。特に中程度から激しい運動(縄跳びからボート漕ぎのような運動)のコンボになると急性腰痛の発症が7.7倍にも上がるとのことです。しっかり休息を取らずに運動すると、体が回復しないまま負荷がかかりやすいので危ないのですね。


腰痛を防ぐには「疲労のケア」が必須!

腰痛を予防したいなら、まず「疲れたら休む」ことが何より大事。具体的には、十分な睡眠を取ること、ストレスを減らすことも効果的です。運動後は必ずクールダウンして、ストレッチで筋肉の疲れをほぐすことも忘れずに!

「今日は疲れがひどいな…」と感じた日は無理せず体を休め、次の活動に備えてください。体の声に耳を傾け、疲れをしっかりケアすることが、元気で腰痛のない日常につながると思います^^

「怪我のリスクが2.73倍!?スポーツで重要な“動きの左右バランス”?!」

「怪我のリスクが2.73倍!?スポーツで重要な“動きの左右バランス”とは」

スポーツをしている皆さん、特にアスリートの方にとって、怪我を防ぐことってものすごく重要です。今日は、大学アスリートを対象にした最新の研究から、「左右の動きのバランス」が怪我のリスクにどれだけ関わっているのかについてご紹介します。


FMSって何?

まず、「FMS」って聞きなれない方もいるかもしれませんが、これは**Functional Movement Screen(機能的動作スクリーニング)**の略。簡単にいうと、体の動きのクセやバランスをチェックして、怪我のリスクを事前に見つけるテストです。特にスポーツをしている人にとっては、身体のクセがそのまま怪我につながることも多いので、こういうテストが役立つんですね。

総合スコアだけじゃダメ?本当に大事なチェックポイント

この研究では、84名の大学アスリート(ボート、バレーボール、サッカー選手)を対象に、プレシーズンでFMSテストを行い、その後1年間の怪我の発生率を追跡しました。その結果わかったことは、FMSの総合スコアが14点以下だからといって、必ずしも怪我しやすいとは限らないということ。*過去の研究では14点以下だと怪我をしやすいと言われていた報告もあり。

ただし、重要なのはここから!「左右の非対称」や「スコア1」が出た項目があると、怪我のリスクがグンと高くなるんです。具体的には、左右で動きがズレていたり、基本的な動きができていない(スコア1)場合、そうでない人と比べて怪我のリスクが2.73倍も高いことがわかりました。

怪我のリスクを減らすために大切なこと

アスリートにとって、怪我はパフォーマンスに大きな影響を与える一番の敵です。この研究から分かるのは、総合スコアよりも、「個別のテスト」でどこに弱点があるかをしっかり見ることが大事だということ。つまり、ただ「スコアが良ければ安心」というわけではなく、「どの動きで左右差があるか」「どこで体の動きが制限されているか」を知ることが、怪我を防ぐための第一歩のようです。


結論:自分の体のクセを知って、しっかり改善しよう!

今回の研究が示しているのは、左右のバランスや体の動きにおける「偏り」を改善することが、怪我予防にすごく大事だということです。特にアスリートは、日頃からこの点をチェックして、体の動きを整えることで怪我のリスクを減らせる可能性が高いんです。これを読んでくださった皆さんも、ぜひ「自分の体のクセ」に気をつけて、怪我なくスポーツを楽しんでください!

参考文献

Predicting Musculoskeletal Injury in National Collegiate Athletic Association Division II Athletes From Asymmetries and Individual-Test Versus Composite Functional Movement Screen Scores
Monique Mokha, PhD, ATC, CSCS*; Peter A. Sprague, DPT, PT, OCS†; Dustin R. Gatens, MS, ATC‡