膝の変形性関節症を発見するテスト^^

子供の頃に担当していた患者さんが、成長し大人になって来院してくれることがあります♪
…友達口調&丁寧語が混ざり、おかしな言葉遣いの会話になってしまいます(^_^;)
#子役だった子が大物女優になった感じです
#久しぶりに会えると嬉しいです学校の先生の気分

今回は、
『膝の変形性関節症』についてです。

膝の変形性関節症とは…
日常の活動により膝の軟骨が少しずつすりへり、最終的に関節が変形してしまう病気です。

高齢化社会に突入している現在、変形性関節症を患うかたは多くいます。「関節症」なので、膝に限らず体のすべての関節におこりうる可能性があります。
しかし、「股関節」「膝」「足」の関節には体重がかかるので、手や肘の関節よりも変形性関節症をおこす割合が高くなります。その中でもとくに「膝」の関節におおくみられます。

変形性膝関節症の診断には、レントゲンやMRI検査が必要ですが、自宅でもできる簡易テスト(変形性膝関節症疑い)があるのでご紹介していきたいと思います♪

テストの名称は、
「Small Squat on One-Leg Stance」!

??なにですよね(^_^;)
訳すと、
「片足立ちで小さくスクワットしてみてください」という意味です。非常に簡単なテストです^^

《方法》
① 両足でたつ。(両方の股関節の幅で)
② その状態で右足で片足立ちの姿勢をとり(左足を完全に浮かせる)、右膝を約30度曲げて小さくしゃがむ。(足先が見えないように)骨盤と上半身は動かさず、まっすぐの状態を保つ。
③ これを4回繰り返す。
4回目のスクワットでは、10秒間スクワットの姿勢を保つ。
④ 左足でも同様に①〜③を行う。

左の図はがテストで○です。右は△になります。×はそもそも片足立ちやスクワットができない状態です。

《採点方法》
○:膝が一直線にしっかりまげられる。体も骨盤も安定している。ぶれていない
△:テストの最中、不安感があったり両手が上がったりしてしまう。膝が内側や外側に倒れてしまう。
✕:片足スクワットまたは、片足立ちができない。

膝の変形性関節症の患者さんにこのテストを行ったところ、△と✕の割合がおおかったそうです。

膝の関節症をみるテストには、もっと負荷がかかるものが多くみられます。その点このテストは、わずかに膝をまげるだけですむので、膝にあまり負担がかからず、ご自宅でも安全に行うことができます♪\(^o^)/

もしテストの結果が△や✕のときは、いちど整形外科で相談してみるのもいいと思いますよ(^^)

多くの方が膝を痛めて来院されます。ということは「病院にはかかっていないけれど膝に痛みのある」という方もまた同程度、もしくはそれよりも多くいる可能性もおおいにあります。(+_+)
是非とも「早期発見!早期治療!」で重症化をふせいで行きましょう!!!\(^o^)/

参考文献
P.T. Kaukinen et al. Intertester and intratester reliability of a movement control test battery for patients with knee osteoarthritis and controls
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28860422/

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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