◯◯量が少ない女性の方は、慢性腰痛にご注意

朝食のときに、猫が僕の椅子を陣取っています。子どもの席に移動して食べまし。。。
#愛猫の階級は高い
#どこうともしてくれない

◯◯量が少ない女性の方は、慢性腰痛にご注意 についてです

答え:筋肉量

今回は腰痛の話です。長く患っている腰痛のかたの筋肉量を評価して筋肉量と腰痛の関わりを調査した報告がありましたので紹介します。腰痛に関する研究は多いのでが、筋肉量との関係を調査したものはまだ少ないと思います。

結論からいいますと、長いあいだ腰痛を患っている女性の方は、体幹と足の筋肉量が少ないようです。それでは。

対象は45歳から69歳までの330名です。3ヶ月以上腰痛がある203名と腰痛のない127名を比較しています。また坐骨神経痛様の症状がある方とない方の腰痛で分けています。

対象に対して、

1 BMI*1

2 体脂肪率

3 ウエストヒップ比(腹部の肥満度)

4 部位別筋肉量(上肢・体幹・下肢)/体重

 

Body mass index (BMI)を基準に体重を評価  *WHO(世界保健機関)の基準*1

BMI 18.5以下:痩せ型

BMI 18.5〜24.9以下:ノーマル

BMI 25〜29.9以下:過体重

BMI 30以上:肥満

結果、坐骨神経痛がない腰痛の女性群のウエストヒップ比は、下肢伸展挙上検査陽性の女 性群と比べて有意に高かった。
坐骨神経痛がない腰痛の女性群の体幹筋肉量/体重・下肢筋肉量/体重は腰痛のない女性対照群と比べて有意に低かった。坐骨神経痛がない腰痛の女性群と腰痛のない女性対照群の上肢筋肉量/体 重・BMIでは有意な差はなかった。
男性腰痛患者群と男性対照群や下肢伸展挙上検査陽性の女性と女性対照群の人体測定値 データに有意な差はなかった。

女性で坐骨神経痛様(腰痛だけではなく足にビリビリ痛みが出る症状)の症状がない方の長びく腰痛は、体幹・下肢の筋肉量損失及び腹部肥満が生じている可能性があり、腰痛のリスク因子になる。とのことでした。

腰痛がでたから、筋肉量が落ちたかもしれませんし、腹部肥満が生じたかもしれませんが、この論文の結果からいうとこのような状況でした。長引く腰痛がある方は体重計だけではなくて筋肉量も測定してみるのもいいと思いました。筋肉量についてはInbodyという測定機器などで計測可能です。当院にもありますし、ジムや市の運動施設にもあったりします。腰痛がない方もみかけたら測ってみるといいかもしれません。
筋肉量は年齢とともに落ちてくると言われています。体重が同じでも筋肉が落ちて、脂肪が多くなっている可能性もあります。健康維持のために定期的な筋肉量チェックもおすすめです。

引用

Y Toda et al., Lean body mass and body fat distribution in participants with chronic low back pain
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11088088/

 

 

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