足がつったらどうするの?

『足がつる』あるいは『こむら返り』という症状があります。状態は本人の意思とは関係なく筋肉が働いてしまうことです。しかも厄介なことに抑えきれないほどに筋肉が収縮してしまいます。足がつることは 一度は経験したことがあると思います。私も経験ありますが、痛すぎます。

 

なんで足がつるの?

筋肉は疲労などにより過敏な状態になると足をつる可能性も高くなります。例えばスポーツでサッカーやラグビーなどで足がつるなどが良い例です。

熱中症の症状の一つに入る熱けいれんなども足がつる原因になります。 これは脱水が原因と言われています。

中年や高齢者に起こる寝てる時の足のつりも 、お酒を飲んでアルコールによる利尿作用から脱水状態が影響しているようです。

 

足がつった時のの対処方法

スポーツ選手が足をつった時の光景を見たことあると思います。チームのトレーナーがつった選手の所に向かい、つってる筋肉をゆっくりと逆方向に伸ばします。この方法は、おそらく自分がつった時に本能的に行う動作ではないでしょうか。足がつっている状態は、頭からの指令でいつもコントロールされている筋肉が、勝手に興奮している状態です。その興奮を抑えるには、急激なストレッチではなくゆっくりとしたストレッチを行いましょう。ゆっくりストレッチは、腱の中にある興奮を抑えるセンサーが働き、つっている筋肉の興奮を抑えることができます。

ここで注意したいのはゆっくりとストレッチしていくことです。もしも急激にストレッチをした場合は、つっている筋肉の中にあるセンサーが興奮し筋肉を働かせてしまいます。足を つっている人を見て焦って急激に筋肉をストレッチしないよう注意して下さい。筋肉を痛めてしまう可能性もあります。

脱水症状などで足をつる場合は、水分補給などを行いながら、つってしまった筋肉の対応はゆっくり伸ばしてあげるが今のところ適切な対応と考えられています。 これから暑くなります。水分補給をしっかり行い足がつらないようにご注意ください。

*中高年以上の方で、腰にヘルニアがあったり、脊柱管狭窄症などがあって神経痛などが出ている方は、 神経の圧迫により足がつることがあります。 筋疲労がなかったり脱水症状なども考えられない場合は、一度整形外科でご相談していただくのも良いかと思います。

参考文献

「筋けいれん」の原因と対策

奥脇透 – Sportsmedicine, 2008 – ci.nii.ac.jp

ドケルバン腱鞘炎なんで起こるの?治し方は?

ドケルバン腱鞘炎なんでなるの?

 

女性に多いドケルバン腱鞘炎についてです手首の腱鞘炎としてはよく起こる病気だと思います。しかもなぜか女性に多い。男性に比べ女性は4倍から6倍多いとも言われています。これについては理由はまだ解明されておりません。

 

まずドケルバン腱鞘炎が起こる場所ですが手首の親指側の部分が痛くなります。ここに腱が通るトンネルがありその中で炎症が起こると言われています。通常そこに2本の腱があるのですがその件は親指を伸ばす動作をしますこのことより親指をよく使う人や手首を動かすような方に多く起こります

ドケルバン腱鞘炎になりやすい方の特徴として通常このトンネルの中には2本の腱が入っているのですが腱鞘炎になりやすい方は2本腱の間になぜか壁が存在すると報告があります。通常、壁はないので、壁があると一本の腱にかかる圧が上がると考えられます。そのため壁がある方はない方に比べ腱鞘炎が起こりやすいと言われています。

 

この壁については生まれつきのものなのでどうすることもできません。30%から70%の人にこの壁が存在するとも報告されています1)。現在の医療では超音波機器でこの壁があるかないかを見分けることができます2)。もしここの部分が痛くなった場合超音波で壁の有無を確認することで重症化するかどうかはある程度予想できると思います。

 

治療については、まずはリハビリテーションが選択されます。患部に対して炎症が強い場合は冷やしたり痛みの時期に合わせた低周波療法(電気治療)を行います。また腱鞘炎は動かすと悪化するのでサポーターなどで固定をするのも有効です。サポーターを選択する際、親指を止めるサポーターは多く存在するのですが、ドケルバン腱鞘炎を起こす腱は、手首をまたいで走っています。そのため親指の動きだけを止めるのではなく、手首の動きも止めることで腱鞘炎の部分にストレスがかからないようにすることがポイントです。

 

一定期間リハビリテーションを続けても効果がない場合や、炎症が強く痛みが強い場合は、腱鞘炎が起こっているトンネルの中に注射をする治療もあります。注射をしても再発や症状が続く場合は、手術でトンネルの部分を解放する治療もあります。

 

最近ですと、欧州を中心に腱鞘炎に対して衝撃波療法(拡散型)も効果的という報告があります。しかしながらこの治療機器は導入されてる施設は少なく限定されてしまうのが現状です。以前は手術をしていた症例でも医学の進歩により、リハビリテーション治療でも対応できることが増えてきていると思います。状況に合わせた良い治療が重要です。

1)             Mahakkanukrauh P, Mahakkanukrauh C. Incidence of a septum in the first dorsal compartment and its effects on therapy of de Quervain’s disease. Clin Anat 2000;13:195-8.

2) Choi SJ, Ahn JH, Lee YJ, et al. de Quervain disease: US identification of anatomic variations in the first extensor compartment with an emphasis on subcompartmentalization. Radiology 2011;260:480-6.

スポーツの学生に多い腰の疲労骨折なんでなるの?

子どものスポーツ腰部障害の代表的な病気として腰の疲労骨折があります。病院にも非常に多く腰の疲労骨折の患者さんがいます。今回は、

なんで腰に疲労骨折が起こるのか?と気をつける点は?

疲労骨折というのは、骨に繰り返し力が加わることによって骨が炎症することです。これはどこの骨でもあり得ることで、例えば、バスケットボール選手や陸上選手のような走ることが多い種目は、スネの骨や足の骨に疲労骨折が起こることがあります。腰の疲労骨折については、腰を<span style=”font-size:x-large;”>ねじる、反る</span>動きがストレスと言われています。野球選手なら、バッティング動作、投球動作など。サッカーの選手ならボールを蹴る動作などが危ない動作と言えます。水泳選手ならバタフライなどの腰を過度に反る動作も危ないです。

ただ、腰をねじったり、反らないで行うスポーツはなかなかありません。そのためスポーツを行っている自体が腰の疲労骨折を起こすリスクがあるということですね。

それでは、どのように日頃気をつけていかなくてはいけないか?

腰に過度にねじれや反りなどの力が加わる理由として、1.腰自体の柔軟性の低下 2.腰以外の部分の柔軟性の低下 が考えられます。

腰自体の柔軟性の低下について

腰の動きは、曲げたり反ったりする動作が大きいです。そのため腰回りの筋肉がかたくなってこってきたりすると動きが悪くなります。

 

腰以外の柔軟性の低下について

腰を曲げたり反る動きは腰の部分で大きく動きます。しかし、ねじりの動きは、腰自体はそれほど動きません。ここがポイントです。

 

腰自体はねじれる動きは少ないけど、腰の疲労骨折は腰にねじれる動きが過度に加わり過ぎると起こる…

 

腰にねじれる動きを集中させないためには、腰以外の部分の柔軟性を上げることが重要になります。

 

その関節は、胸椎(背中の部分の背骨)と股関節です。この2つの部分は腰をねじるときに、重要です。

 

腰の部分だけにねじれの力が集中しないように、腰以外の部分、胸椎と股関節の柔軟性を上げていくことが、腰の疲労骨折の予防に重要となります。腰の疲労骨折を起こすと数ヶ月間スポーツを休んでリハビリをしないといけません。日頃から体のケアをして疲労骨折が起こらないよう気をつけてください。

ストレッチはどのくらい行えばいいでしょうか?

患者さんからよくある質問です^^

ストレッチはどの程度行えばいいのですか??

今回は、ももの裏の筋肉(ハムストリングス)の柔軟性についてまとめます。

ももの裏の筋肉は硬くなり易い筋肉です。この筋肉が硬くなると腰痛にも関係すると言われています。腰痛だけではなく、陸上選手やサッカー選手は肉離れを起こしてしまう筋肉でもあります。筋肉は、表裏があるので、ももの裏の筋肉が硬くなると、ももの表の筋肉(大腿四頭筋)も余計に頑張らないといけなく結果、硬くなってしまいます。どちらが先かは断定できませんが、足の筋肉の中では両方とも硬くなりやすいと言われています。

ストレッチを行う前に、どれくらい体が硬いのか?を確認することをお薦めします。方法は、立って体を前に倒し両手が床からどれくらいつくかどうか?床から手先の長さを計測しましょう。硬い人では(例:筆者)床から手先までの距離が20センチもあります。計測が面倒な方は、写真撮影をお薦めします。とにかくストレッチを始める前に計測してみてください。

さてこのももの裏のストレッチはいろいろな方法があります。基本的なものは、椅子に座ってストレッチする側の足を伸ばし、体を前に倒す。だけです。スポーツ選手がグランドで伸ばしているあの方法です。両足10秒を5セットずつ行ってみてください。先ほどの床と手先までの距離が縮まると思います。すぐ戻りますが。。。即時的によくなるのを体感したらぜひ継続してみてください。

もう一つ、特に学生の子にお薦めのストレッチです、これは徳島大学の整形外科医の西良先生が紹介しているジャックナイフストレッチです1)。方法は、しゃがんだ状態で、両足首を両手で把持して、ももの前と胸をなるべくつけながら両膝を伸ばしていきお尻を上げていきます。ももの裏を伸ばすのですが、ポイントは膝を伸ばそうとするところです。膝を伸ばそうとすると、ももの裏の筋肉は伸びようとします。この筋肉の特性を利用したストレッチになります。効果的です^^5秒間伸ばした状態で保持、それを5セット、1日2回(朝と晩)。これで4週間行うと、なんと先ほどの柔軟性テストで10センチ以上の改善がみられるとのことです。

ジャックナイフストレッチがきついという方は、基本的なももの裏のストレッチでも効果が出ます。でも毎日続けてまずは4週間続けると結果は出ると思います。自分は体が硬いからと諦めずに、柔軟性テストで状態を把握→ストレッチの継続→柔軟性テスト で効果を実感!が重要です。

リハビリテーションは評価(テスト)から始まり、問題点を見つけ出し、治療に取り組む医療です。いい体操だけを行うのではなくしっかり現状把握の評価が大切だと思います。モチベーションを維持するにはどれくらいよくなったかな?を患者さんが把握することが一番です。

僕もストレッチはじめます。。。

引用文献

1) Sairyo K, Kawamura T, Mase Y, et al. Jack-knife stretching promotes flexibility of tight hamstrings after 4 weeks: a pilot study. Eur J Orthop Surg Traumatol 2013;23:657-63.

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