女性に◯〜◯倍多い ドケルバン腱鞘炎
ドケルバン腱鞘炎は男性と比較して女性に6〜7倍多いです(1,2)。

ドケルバン腱鞘炎は女性に多いと言われています。そして腱鞘炎が起こる時期は、出産後や閉経後だったりします。いずれもホルモンのバランスが変わる時でしょうか。理由はわかっていませんが、なんらかのホルモンバランスが関わっているのかもしれないと言われています。

ドケルバン腱鞘炎は適切に診断、治療すれば治っていきますが、重症化する方もいます。重症化してしまう理由はまたの機会に紹介します。女性の方は特に、手首の親指側が痛いなと思ったら整形外科の先生に相談してみてください。

(1) Alemohammad AM, Yazaki N, Morris RP, Buford WL, Viegas SF (2009) Thumb interphalangeal joint extension by the extensor pollicis brevis: association with a subcompartment and de Quervain’s disease. J Hand Surg Am 34:719–723

(2) Vuillemin V, Guerini H, Bard H, Morvan G (2012) Stenosing tenosynovitis. J Ultrasound 15:20–28

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へ

ブログランキング・にほんブログ村へ

この動作で痛みが出たらドケルバン腱鞘炎が怪しい
dav

親指を手のひらの中に入れて、他の指で握って、小指側に手首を曲げる(Eichhoffテスト)。そして写真の赤い部分が痛い場合は陽性で、ドケルバン腱鞘炎が疑えます。女性の方が男性に比較して多い腱鞘炎です。出産後とか閉経後に起こりやすいと言われています。写真のような動作で痛みが出る場合は、整形外科の先生に相談してください。

Eichhoff E. Zur pathogenese der tendovaginitis stenosans. Bruns’ Beitrage Z Klin Chir 1927;746–755.

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へ

ブログランキング・にほんブログ村へ

ドケルバン腱鞘炎の方、手首のあの位置で親指を使うと負担がかかります
手首を曲げた状態(掌屈)で親指を使うと一番負担がかかります

ドケルバン腱鞘炎:親指側の手首が痛くなる腱鞘炎です。男性に比較し女性が6倍も多いと言われています。親指を動かす腱に炎症が起こるので、親指を動かさないようにサポーターで固定する治療を行います。

このドケルバン腱鞘炎が起こる部分に、どのような動きや手首の位置が加わると腱にストレスがかかるかを調査した海外の研究がありました。

手首を通常の位置や曲げたり反らした状態で腱の摩擦を確認した結果、手首を曲げて状態で親指を使う時がもっとも腱にストレスがかかるとのことです。

ドケルバン腱鞘炎を治すには親指だけではなく、手首の固定も行うとより効果的です。

Gliding Resistance of the Extensor Pollicis Brevis Tendon and Abductor Pollicis Longus Tendon Within the First Dorsal Compartment in Fixed Wrist Positionshttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15734232/

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へ

ブログランキング・にほんブログ村へ