腰痛ってどこを痛めているの?

整形外科を受診している患者さんの中でも腰痛症の方は多くおられます。腰痛症といっても腰痛を起こす場所は色々あります。最近では MRI などの画像診断が進歩したおかげで腰のどの部分を痛めているかを以前よりも評価できるようになっています。しかし腰痛を起こす部分は体の中でも深いところにあることと、色々な組織があることでなかなか特定できません。

患者さんからはよくどこの部分を痛めているのですか?と聞かれます。 画像所見などにより腰痛が起こしている部分に直接注射 をして原因を特定する方法もあります。 しかし実際は注射をすることによる弊害もあるためになかなかそこまでの診断はできません。今回は、腰痛の原因となる場所をご紹介します。

 

腰痛の痛みを起こしている可能性がある組織について

椎間板の可能性39%

椎間関節の可能性15%から32%

仙腸関節の可能性13から18.5%

と報告されています(1)

*椎間板とは背骨の骨の間と間にあるクッションの役割をする組織です。 椎間関節は背骨の骨と骨をつなぐ関節です。 仙腸関節は骨盤部分の関節です。

腰は痛みを出す場所が多い!!

 

この三つの部位以外にも筋筋膜性腰痛(腰の筋肉が原因となっている腰痛) なども腰痛の発生原因の可能性があると言われています。 腰痛を起こす部分は様々であり、その部分は外からは判断できないことが多いです。このことが 腰痛を難しくしている原因です。我々理学療法士は、このような基礎的な知識と実際の患者さんの症状をよく観察しながら、 腰痛患者さんが腰のどこの部分を痛めている可能性があるかどうかを考えながらリハビリプランを立てています。 腰痛は一筋縄にはいきません、難しいので何とかしたいです^^

 

引用文献

(1) 高橋 弦 椎間板性腰痛の基礎

日本腰痛学会誌 13:10-16、2007