番外編です 論文が通りました^^内容を一足先にちょっとご紹介します!

いつもブログをみていただきありがとうございます\(^o^)/
今回は『番外編』です♫

なんと投稿していた論文が採択されました!
ありがとうございます〜!!
この論文は大学院時代に行っていた研究で、『手首の腱鞘炎のメカニズム』について検討した論文です。
大学院での最後のテーマとなる論文だったので、無事に採択されて感慨深いです(*´ω`*)
まだ雑誌に掲載されてはいませんが、その前に内容を少しだけご紹介したいと思います♪

論文の内容は、
女性に多い『ドケルバン腱鞘炎』についてです。

筋肉は力を発揮させるために「伸び縮み」します。
・「腱」…筋肉の力を関節に伝える
・「腱鞘(けんしょう)」…腱が外れないようにする役割。

〈腱鞘炎のメカニズム〉
筋肉がのびちじみ⇨腱が働く⇨腱鞘と腱に摩擦が生じる⇨腱鞘炎になる

「ドケルバン腱鞘炎」は手の親ゆびを動かす腱をささえる腱鞘での炎症です。
これまでは、親指を動かすから負担がかかり、痛みが出ると言われていました。

今回のボクの研究論文で、
「手首を曲げた状態で親ゆびを動かすと、より負担がかかる」ということが分かりました。

手首を曲げた状態(赤ちゃんを抱っこするときに頭をささえる手首の形)で親ゆびを動かすと、ドケルバン腱鞘炎の原因になる腱鞘にかなりのストレスが加わります。
出産後のママさんでドケルバン腱鞘炎を起こしている方にお話をきくと、「授乳中の姿勢がつらい…」という声を多く聞きます。

そこでその対処法ですが、手をつかわないというのはむずかしいので、
・親ゆびのうごきを止めるサポーター
・手首をまげると痛い場合→手首の動きをとめるサポーター
を使うのがオススメです♫

…何だかまとまりがありませんが、これからも精進していこうと思っていますので、宜しくお付き合い下さい\(^o^)/♫

今回採択された 論文です

Shiro Sugiura et al., Biomechanical assessment of the first dorsal compartment of the wrist: a fresh cadaver study with relevance to de Quervain’s disease
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35434856/

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◎リハビリに役立つ小噺♪♫

➡️ここ1ヶ月少しばかりバタバタしてしまい、更新できずにスミマセンでした٩( ‘ω’ )و٩

今日は、
『各々の関節には安定を重じるところと動きを重んじるところ』がある。という話です。。

Joint by Joint セオリーというアメリカのPTのGray Cook氏が考案した考え方で、リハビリを行う上でボクもよく参考にしています。
「カラダの各部分によって異なる特徴がある」と思っていただけると、より障害がわかりやすくなると思います\(^o^)/

カラダには背骨がありますよね?
背骨は①腰の部分の腰椎(ようつい)、②胸の部分の胸椎(きょうつい)、そして③首の部分の頸椎(けいつい)で構成されています。
そして腰椎から下には➃股関節(こかんせつ)、➄ひざ関節、⑥足関節があります。
これらには、それぞれ安定性を担う部分と動きを担う部分があります。そしてそれが交互に組み合わさっています。

例えば、腰椎は安定を担う部分で、その上の胸椎は動きを担い、頚部はまた安定性を担います。下にいくと、腰椎は安定性、股関節は動きを担い、膝は安定を担い、足関節は運動を担います。
わかりにくいのでまとめると

頸椎(安定)

胸椎(動き)

腰椎(安定)

股関節(動き)

膝関節(安定)

足関節(動き)

となります。
このように「安定→動き→安定」と交互にちがう機能を担っているのがわかります。
この機能を理解してリハビリを進めていくと、とても効率よく、且つ効果的にリハビリをすすめることができます♪

例えば、腰痛です。
・腰椎はもともと安定を担うところですが、痛みが起きてしまった→→動きが大きくなってしまった?→→だから痛いのかも?と考えます。

・では、なぜ余計な動きをしなくてはいけなかった?→胸椎(動き)の動きが悪くなってしまった為に、胸椎の動きの分を腰椎がカバーして痛みにつながったのかも?という可能性が考えられます。

・また、股関節(動き)がかたくなったから、腰に負担がかかったとも考えらます。

➡️➡️リハビリは腰だけではなく、胸椎や股関節のチェックやストレッチが必要になります。

腰痛というと「腰が悪い」と思われがちですが、腰のとなりの関節やそのとなりの関節まで確認してリハビリをすることがとても大切です♫
腰痛の患者さんで、「そういえば腰痛がでるまえから背中がこっていた」と訴える方もいらっしゃいます。
動きを担う関節がかたくなるのは、他の関節に負担がかかる前兆なのかもしれません。

今回ご紹介した各カラダの部分の役割を頭に入れた上で、日々のストレッチや運動をしてみてください。
きっと今までよりも良くなりますよ(^o^)
それでは♫♪

 

参考文献
Cook G. Movement: Functional movement systems: Screening, assessment, corrective strategies: On Target Publications; 2010.

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