転倒予防には『〇〇〇〇〇体操』がオススメです♫

自転車をこいでいたら、外国人の歩行者にぶつかりそうになったので「Sorry !」と謝ったら流暢な日本語で「すみません」と返されました。゚(゚´Д`゚)゚。

#日本にいる外人は日本語ができると思うことにします
#こちらが悪いのに返しも「すみません」って日本に馴染んでいる

転倒予防には『〇〇〇〇〇体操』がオススメです♫

➡➡『フラミンゴ体操』♪片足立ちの練習です^^

言わずと知れた「高齢化社会」の日本ですが、整形外科分野での心配点は→高齢による筋力&バランス低下による“転倒”です。

「転倒=転んで倒れる」

高齢者で経験したのことあるかたもいらっしゃると思います>.<

またご家族が転倒して骨折⇨寝たきりというご家庭も少なくないと思います。。

それまで元気だった方でも、転倒が原因で健康寿命が急に短くなってしまうケースも多くみてきました。

「健康で長生き!!」は、本人はもちろん家族にとっても幸せなことですから、「転倒予防のリハビリテーション」はとても大切だと思っています。

そこで今回は、

『フラミンゴ体操』の論文を紹介していきたいと思います♫♪

とても簡単な体操で、「片足立ちを1分間行う」というものです。ただし、絶対に無理は禁物!です!

《対象》

・自宅で生活する75歳以上の高齢者865名

・目を開けて片足立ち時間15.0秒未満

*みなさま整形外科に通院しているそうです。

《方法》

・フラミンゴ体操…目を開けて片足立ち。

・1回1分間(左右)を1日3回

・6か月間行う

※バランス能力が低い方→すぐに椅子やテーブルなど支えられるものの近くで行う

※体操中に持ち上げた脚が地面についた場合→再度持ち上げ、合計1分間片足で立つ

《結果》

①フラミンゴ体操を行ったグループ(410名:♀86名、♂324名)と

②フラミンゴ体操なし群(455名:♀78名、♂377名)で検証したところ…

①グループでは

1. 目を開けた状態での片足立ち時間の増加(♀♂とも右・左)

2. 日常生活自立度の向上(♂)

3. 6ヶ月間の転倒者数(♂)が少なかった。

《まとめ》

フラミンゴ体操を継続して行うことで、男女ともに片足立ちバランス能力が上がり、女性では転倒のリスクも減りました!

フラミンゴ体操は誰でも簡単にできる体操なので、今日からでも始められます\(^o^)/

ただ、最初のうちはフラフラしてしまうかもしれないので、必ず壁などに手をつけて始めてみてくださいね。

はりきってフラミンゴ体操したら転倒(TдT)…なんて本末転倒です。。。

「歩くこと=片足立ち動作の連続運動」です。

片足立ちがままならないと、歩いているときのバランスはかなり悪くなっています。

まずは目をあけて立てるかどうかを確認して、「ちょっと不安定かも…」と思ったら、フラミンゴ体操を是非ためしてみてください!!

ボクも父と母に勧めてみます。

引用

Sakamoto K, et al:Why not use your own body weight to prevent falls? A randomized, controlled trial of balance therapy to prevent falls and fractures for elderly people who can stand on one leg for ≤15 s. J Orthop Sci. 2013;18(1):110-20.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23138409/

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『コロナ感染後、治ってからハードなスポーツを再開すると「◯」ばなれになるかもしれません…』

「GWだから庭でバーベキューしよう♪」と、娘たちを誘ったら……去年より乗り気じゃなくてショック(´;︵;`)
#ボクに気を遣って付き合ってくれてる??
#楽しくすごせました

『コロナ感染後、治ってからハードなスポーツを再開すると「◯」ばなれになるかもしれません…』

➡️➡️肉ばなれ

みなさまこんにちは♫♪
まだまだコロナ禍の毎日ですね(;_;)
感染してしまった方の中には、スポーツ選手もいるかと思います。
コロナが治ってスポーツ復帰をする際、療養期間が通常の風邪などと比べ長いため、無理をすると怪我をしてしまう可能性があります。

今回紹介する論文は、ベルギーのエリートサッカー選手を対象に行った調査です。

『コロナ感染後に復帰→肉ばなれを起こすことがある』

《方法》
・ベルギーの男子プロサッカーチーム3チームを対象
・2020-2021年シーズン前半(2020年6月~2021年1月)に実施。
・コロナ感染の評価は、各公式戦の前にPCR検査で行った。

《結果》
・対象となった84名のうち、22名がコロナ感染。
・22名中14名が肉ばなれを発症。
・分析によるとコロナ感染と肉ばなれに関わりが認められた。
・感染後に肉ばなれを起こした選手は全てスポーツ再開後1カ月以内に負傷していた。
・肉ばなれを起こさなかったコロナ感染選手(11.18±5.25日)と比べて、肉なばれを起こしたコロナ感染選手は療養期間(14.57±6.50日)が長かった。

《まとめ》
コロナ感染をした場合、療養期間が長くなる→その期間スポーツができない→体力低下を起こす→ハードな練習に復帰→肉ばなれを起こす!?
またコロナウイルス自体が何らかの影響を及ぼしている可能性もゼロではありませんが、今回は観察研究*1なので、なぜ肉ばなれをしたかについては言及できません。
ただ現実に感染した選手の63%の方が肉ばなれを起こしている事実があります。
コロナ感染した選手に対してのスポーツ復帰メニューは、段階的にあげていく必要があると思います。
コロナについてはまだわからないことが多いですが、医療従事者やスポーツ現場の指導者には、今回の論文の重要な情報になると思います\(^o^)/

*1 観察研究: 個人や集団の健康状態や診療記録をありのまま観察して、データを分析する研究

引用

Evi Wezenbeek et al., Association between SARS-COV-2 infection and muscle strain injury occurrence in elite male football players: a prospective study of 29 weeks including three teams from the Belgian professional football league
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35487684/

 

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『椎間板を傷めるとその付近の背筋はどうなる?』

☆今日の小噺☆
出先で、外人さんを見かけました。
なんだか困っている様子だったので「Are you OK ?」と話しかけたら…
流暢な日本語で笑顔で「大丈夫です!」と返答をいただきました⊙.☉

#あの困り方は、日本語が喋れないと思ったのに(泣)
#空気を読んで英語でかえしてください…

さて本日は…
『椎間板を傷めるとその付近の背筋はどうなる?』

➡️➡️17%小さくなるようです(豚さんの実験から)

腰痛予防に重要なのは、「背筋」や「腹筋」と言われています。
そして、その鍵となる筋力ですが、
「筋肉を使わない・運動をしない➡️筋力低下」と思っている方が多いとおもいます。

今回紹介するのは、上記以外の原因で筋力低下を引き起こすケースです。

『椎間板(腰のクッション材)を痛めた場合に、その近く背筋が小さくなる!?』

《方法》
・研究対象:豚
・豚の椎間板を片側のみメスで傷つける。
・超音波診断装置(エコー)で背筋の面積を確認。
→エコーによる筋肉の大きさのチェックは
①実験前
②椎間板を傷つけた3日後
③6日後
それぞれ計測。
※比較するため、椎間板を傷つけていない椎間板も同様に計測。

《結果》
・椎間板を傷つけた側の背筋は17%も小さくなっていた(右側の椎間板を傷つけた場合、右の背筋が小さくなる)。
・ 背筋が小さくなるのは3日目まで続く。
・3日後と6日後の差はなかった。
・椎間板を傷つけてないグループや、傷つけてない側の背筋の大きさは変わらなかった。

筋力は長く使わないと落ちていく…というイメージを持っていた方も多くいたと思いますが、今回の結果から「椎間板を痛める」ことでも、早い段階から筋力が落ちることがわかりました。

腰の椎間板は腰痛の原因となります。
今回の実験結果から、椎間板を傷めるとその近くの背筋が小さくなることがわかりました。
腰痛が起こったら、痛みの具合を見ながら(1週間以内にだいぶ落ち着くケース:多)早期に無理のない筋力トレーニングを始めるのが重要になります♪\(^o^)/
早めのリハビリテーション開始で、背筋が小さくなるのを一緒に防いでいきましょう♫♪♫

*今回は人間での研究ではなく豚さんを使った研究です。今回の結果が全てが人に当てはまるとは限りません。

引用
Paul Hodges et al., Rapid atrophy of the lumbar multifidus follows experimental disc or nerve root injury
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17139223/

 

 

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