筋肉痛があると筋力が低下する?!

マスクやダウンジャケットは、ダイエットを諦めさせてくれるアイテムじゃないかと思っています。
#顎のあたりやお腹のお肉を合法的に隠してくれる

こんにちは、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は、筋肉痛があると筋力が下がりますって論文があったのでご紹介します。

「筋肉痛が“脳”に及ぼす影響と筋力低下の意外なメカニズム」

普段、私たちは「筋肉が痛いと力が出せない」と感じることが多いですよね。なんとなく「痛みで筋肉が壊れちゃったのかな?」と思いがちですが、実はそうじゃないかもしれない、という興味深い研究結果が発表されました。

今回の論文では、実験的に高濃度の食塩水を筋肉に注入し、筋痛を誘発させて、筋力への影響を調べたんですが、驚きの結果が出たんです。なんと、筋痛は筋肉自体にはダメージを与えていない!つまり、筋肉自体は破壊されていないのですが、筋痛があるだけでで筋力が低下していたんです。

筋痛があると、被験者は普段の筋力の75%しか発揮できませんでした。これってすごいですよね?どうやら筋痛が発生すると、高いトルクを出す能力そのものが脳の中で抑制されるみたいなんです。筋肉が直接傷んでるわけじゃないのに、脳のほうで「これ以上の力を出しちゃダメ!」とブレーキをかけてしまうようです。

筋力低下のメカニズムに関する仮説

では、どうやってこの筋力低下が引き起こされているのか? 研究ではいくつかのメカニズムが議論されています。

  • ゴルジ腱器官からの求心性入力の抑制
    ゴルジ腱器官は筋肉の張力を感知する役割を持つセンサーですが、筋痛が起きるとこの働きが鈍くなり、力のバランスが崩れて主動筋の活動が低下し、拮抗筋の活動が増えてしまう可能性があるんです。
  • 筋紡錘の入力抑制
    筋紡錘は筋肉の長さや伸び具合を感知するんですが、筋痛があるとこの筋紡錘の働きも鈍ります。これによって、筋肉が収縮する際の反射が弱まる可能性があるんですね。
  • 皮質運動ニューロンの興奮性低下
    最後に、脳の運動ニューロンの興奮性そのものが筋痛で低下するという仮説もあります。つまり、筋痛が脳の運動中枢を通じて「力を出しにくい状態」にしてしまうんです。

これらのメカニズムが単独で、あるいは複合的に作用して、筋痛による筋力低下が引き起こされていると考えられています。

これはリハビリテーションにも影響する

この発見は、リハビリの現場でも非常に重要です。筋肉痛があった場合、「どん鍛えよう!」とすると、うまくいかない場合があるということです。筋痛があると、脳が勝手にブレーキをかけてしまうため、患者さんが痛みなく発揮できる筋力がかなり制限されてしまう可能性があるんですね。

だから、筋痛を訴える患者さんには、無理に筋トレをするのではなく、神経系への影響も考慮して、痛みの程度に合わせた無理のないリハビリテーションを行うことが大切だと改めて実感させられました。

筋痛が「筋肉自体」じゃなく「脳」にブレーキをかけるなんて、なんだか意外ですよね。でも、こうした知見をもとに、筋痛があるときのトレーニング方法も今後どんどん進化していくと思います。痛い時は無理はしないは筋トレの面でも正しいようです。

参考文献

THOMAS GRAVEN-NIELSEN et al.

INHIBITION OF MAXIMAL VOLUNTARY CONTRACTION FORCE BY EXPERIMENTAL MUSCLE PAIN:
A CENTRALLY MEDIATED MECHANISM

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12402294/

 

 

 

「疲れが腰痛を引き起こす!?疲労と腰痛の深い関係」

こんにちはいつもブログを見ていただきありがとうございます^^
優里さんのベテルギウスという曲をペテルギウスだと思っていました。。。#べ で再認識したとたんタイトル名が出にくくなりました。。。

今日は疲労と腰痛の関係についての論文がありました^^

「疲れが腰痛を引き起こす!?疲労と腰痛の深い関係」

日常生活で感じる「疲れ」と「腰痛」。なんとなく関係がありそうですが、実は深いところでしっかりつながっているんです。今回は「疲労がどれだけ腰痛に影響するか」を、少し具体的にお伝えしていきます。


疲労が腰痛を引き起こす確率はなんと3.7倍!

この研究によると、疲労がたまっていると新たな腰痛を引き起こす確率がなんと3.7倍に跳ね上がることがわかっています。これは、例えば重い荷物を持つとか、無理な姿勢をとるといった「肉体的な負担」と同じくらい、もしくはそれ以上の影響がある可能性があるということです。

身体の疲れだけでなく、心の疲れもリスクに

ここでの「疲労」とは、ただ身体がしんどいだけじゃありません。肉体的な疲れは筋肉が硬くなって腰に負担をかけますが、精神的な疲れも腰痛のリスクを高めるんです。気持ちが疲れて集中力が落ちてしまうと、無理な動作や姿勢が増え、その結果として腰に負担がかかりやすくなってしまうわけです。

疲れた体で運動するとさらにリスクが高まる!

驚きかもしれませんが、疲労がたまった状態で運動をするのも腰痛のリスクを増やします。特に中程度から激しい運動(縄跳びからボート漕ぎのような運動)のコンボになると急性腰痛の発症が7.7倍にも上がるとのことです。しっかり休息を取らずに運動すると、体が回復しないまま負荷がかかりやすいので危ないのですね。


腰痛を防ぐには「疲労のケア」が必須!

腰痛を予防したいなら、まず「疲れたら休む」ことが何より大事。具体的には、十分な睡眠を取ること、ストレスを減らすことも効果的です。運動後は必ずクールダウンして、ストレッチで筋肉の疲れをほぐすことも忘れずに!

「今日は疲れがひどいな…」と感じた日は無理せず体を休め、次の活動に備えてください。体の声に耳を傾け、疲れをしっかりケアすることが、元気で腰痛のない日常につながると思います^^

「怪我のリスクが2.73倍!?スポーツで重要な“動きの左右バランス”?!」

「怪我のリスクが2.73倍!?スポーツで重要な“動きの左右バランス”とは」

スポーツをしている皆さん、特にアスリートの方にとって、怪我を防ぐことってものすごく重要です。今日は、大学アスリートを対象にした最新の研究から、「左右の動きのバランス」が怪我のリスクにどれだけ関わっているのかについてご紹介します。


FMSって何?

まず、「FMS」って聞きなれない方もいるかもしれませんが、これは**Functional Movement Screen(機能的動作スクリーニング)**の略。簡単にいうと、体の動きのクセやバランスをチェックして、怪我のリスクを事前に見つけるテストです。特にスポーツをしている人にとっては、身体のクセがそのまま怪我につながることも多いので、こういうテストが役立つんですね。

総合スコアだけじゃダメ?本当に大事なチェックポイント

この研究では、84名の大学アスリート(ボート、バレーボール、サッカー選手)を対象に、プレシーズンでFMSテストを行い、その後1年間の怪我の発生率を追跡しました。その結果わかったことは、FMSの総合スコアが14点以下だからといって、必ずしも怪我しやすいとは限らないということ。*過去の研究では14点以下だと怪我をしやすいと言われていた報告もあり。

ただし、重要なのはここから!「左右の非対称」や「スコア1」が出た項目があると、怪我のリスクがグンと高くなるんです。具体的には、左右で動きがズレていたり、基本的な動きができていない(スコア1)場合、そうでない人と比べて怪我のリスクが2.73倍も高いことがわかりました。

怪我のリスクを減らすために大切なこと

アスリートにとって、怪我はパフォーマンスに大きな影響を与える一番の敵です。この研究から分かるのは、総合スコアよりも、「個別のテスト」でどこに弱点があるかをしっかり見ることが大事だということ。つまり、ただ「スコアが良ければ安心」というわけではなく、「どの動きで左右差があるか」「どこで体の動きが制限されているか」を知ることが、怪我を防ぐための第一歩のようです。


結論:自分の体のクセを知って、しっかり改善しよう!

今回の研究が示しているのは、左右のバランスや体の動きにおける「偏り」を改善することが、怪我予防にすごく大事だということです。特にアスリートは、日頃からこの点をチェックして、体の動きを整えることで怪我のリスクを減らせる可能性が高いんです。これを読んでくださった皆さんも、ぜひ「自分の体のクセ」に気をつけて、怪我なくスポーツを楽しんでください!

参考文献

Predicting Musculoskeletal Injury in National Collegiate Athletic Association Division II Athletes From Asymmetries and Individual-Test Versus Composite Functional Movement Screen Scores
Monique Mokha, PhD, ATC, CSCS*; Peter A. Sprague, DPT, PT, OCS†; Dustin R. Gatens, MS, ATC‡
「49歳が分かれ道!KAテストで見える体の変化とその対策」

運動機能チェック「KAテスト」で見える体の変化 〜あなたの体は今、何歳?〜

こんにちは!今日は「KAテスト」という運動機能を総合的にチェックできるテストを紹介しつつ、年齢とともにどんな体の変化が起きるのかをお話しします。

KAテストって何?

「KA」とは、「KOJI AWARENESS(コージアウェアネス)」の略で、筋力、柔軟性、バランス能力など、体の運動機能をいろいろな角度から評価できるテストです。

このテストのいいところは、特別な機器や長い時間を必要とせず、簡単に運動機能をチェックできるところにあります。しかも、専門家に頼らなくても、自分でも評価ができちゃうんです。テストは11項目あり、それぞれに採点基準があって、最高スコアは50点。動きを3回チェックし、一番良いスコアを記録する仕組みです。平均して20分以内で終わるので、忙しい方でも気軽に受けやすいのもポイントです。
**室伏広治スポーツ庁長官のホームページにKAテストは紹介されていますhttps://kojimurofushi.net/wp/wp-content/uploads/2022/07/Appendix-1.pdf

体の3つのエリア別にスコアを出します

KAテストでは、体を以下の3つの部位ごとにチェックして、運動機能をスコア化しています:

  • 頸肩上肢複合体(NSU):首や肩の動き、腕の筋力など、肩から上のエリアをチェックします。
  • 体幹(コア):お腹や背中、体幹の安定性や柔軟性を測ります。体のバランスを保つためにとても大事な部分ですね。
  • 下肢(LE):脚全体の筋力や動きのスムーズさをチェック。脚の運動機能が落ちてくると、普段の歩きや立ち上がり動作にも影響が出ます。

年齢とともにスコアはどう変わる?

今回の研究では、年齢とともにKAテストのスコアがどのように変わるかを調べました。結果として、年齢が上がるにつれてスコアが少しずつ低下し、特に40代後半から50代前半でスコアの落ち込みが急に加速することがわかりました。この「49歳前後」が、運動機能が変わりやすいポイントだと言えます。

例えば、49歳を超えると、KAスコアの低下のスピードが上がり、年齢が1歳増えるごとにスコアがさらに下がる傾向にありました。特に肩や首、脚のスコア低下が目立つのですが、女性の場合は男性よりも肩や腕(頸肩上肢複合体)の機能低下が顕著だったという結果も出ています。

KAテストの活用法:50歳を迎える前にできること

このテストは、自分の運動機能が年齢とともにどう変化しているかを知り、予防や対策を考えるために役立ちます。例えば、50歳前後から肩や脚の運動機能が急に落ちてくることがわかった今、日常的にストレッチや簡単な筋力トレーニングを続けることが重要です。

KAテストを受けてみて、「自分の体はこんなふうに変わっているんだ!」と知ることで、予防や健康維持のモチベーションも上がります。50歳前後は体が大きく変わりやすい時期なので、早めにチェックして対策をスタートしましょう!

参考文献

Koji Murofushi at al

Exploring age-related changes in motor function: insights from the peak decline found in Koji Awareness screening test

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39143124/

 

朝に腰痛が起こりやすい理由とその予防法!

朝の腰痛はこうして起こる!そして、その予防法

みなさん、こんにちは、今回は「腰痛が朝に起こりやすい理由」とその対策についてお話しします。今回参考にした論文に腰痛が起こりやすい時間帯が挙げられていたので紹介します^^

で、結論から言いいますと、腰痛が起こりやすい時間帯は朝7時から12時。はい、ここ!朝時間帯から午前の間なんです!これには、ちゃんとした理由があるんですね。

寝ている間に、背骨(椎間板)が水分を吸収して膨らむんです。朝、私たちの背骨はフレッシュな状態で、実は日中よりも柔らかく、つまり”ケガしやすい”状態にあるんです。だから、そのタイミングで重たいものを持ったり、腰に負担がかかる動きをすると…「あ、やっちゃった!」となるわけです。

注意!腰に負担をかけやすい朝の動き

さらにですね、研究の中で「特に朝やると腰痛を引き起こしやすい動き」というのも挙がってます。こんな動き、思い当たりませんか?

  • 前かがみでの作業(例:ガーデニングや掃除)。この動き、朝やると腰にズキン!ときます。
  • 重い物を持ち上げる、不安定な物を運ぶ(例:車の上に置いた荷物を降ろす)。これも朝は要注意。

ただし、「朝とこれらの動きがどれだけ関係しているか」については、もっと調べる必要があるらしいです。でも、腰痛予防には『どの動きをするか』だけじゃなくて、『いつ動くか』も大事ってことは確かなんですね。

腰痛の予防は「動き」と「タイミング」

ポイントは、朝のこの「ちょっと危険な時間帯」を頭に入れて、腰に負担をかけすぎないようにすること。例えば、朝に重い物を持たないとか、前かがみの作業はできるだけ避けるとか、慎重に動くことで、腰への負担はグッと減ります。

ぜひ、毎日の小さな工夫で、腰痛予防していきましょう!

参考文献
https://www.researchgate.net/profile/Jenny-Setchell/publication/331985420_What_Triggers_an_LBP_Flare_A_Content_Analysis_of_Individuals’_Perspectives/links/5cd5bf87458515712ea2ea9e/What-Triggers-an-LBP-Flare-A-Content-Analysis-of-Individuals-Perspectives.pdf

11月15日と29日に「スポーツ腰部障害に対する基礎知識とリハビリテーション」のセミナーをさせていただきます^^

みなさま、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

さて、このたび下記日程にて、医療従事者の皆さま向けに「スポーツ腰部障害に対する基礎知識とリハビリテーション」についてのオンラインセミナー足とからだのサポート様から依頼をいただき開催することになりました。

本セミナーは、基礎編臨床編に分かれ、腰部障害に関する知識から臨床での応用まで幅広く解説いたします。また、発育期における腰椎分離症についても詳しく取り上げ、当分野での最新の知見を踏まえた最新データもご紹介いたします。医療従事者の皆さまと有意義なディスカッションができることを心より楽しみにしております。

開催概要:

  • 日程:11月15日(基礎編)・11月29日(臨床編)
  • 時間:各日 20:00〜21:10(70分間)
  • 対象:スポーツ医療・整形外科に携わる医師、理学療法士、トレーナー等の医療従事者
  • 参加方法:オンライン配信(詳細はお申込みいただいた方に別途ご案内いたします)
  • 内容
    • スポーツ腰部障害の基礎知識とそのメカニズム
    • 発育期腰椎分離症に関する最新の知見
    • 臨床応用としてのリハビリテーションアプローチ
    • 最新の研究データ紹介とディスカッション

お申し込み:以下のURLよりご登録をお願いいたします。
(URL)https://peatix.com/event/4134232

本セミナーが皆さまの日々の臨床にお役立ていただける内容となるよう準備を進めております。

腰痛に背部の背骨の硬さが関与する?!

こんにちは!理学療法士の杉浦史郎です。今日は腰痛にまつわる新しい研究についてお話ししたいと思います。

皆さんは「胸椎(きょうつい)」と聞くとあまり馴染みがないかもしれませんが、胸椎は背骨の背部の部分です(腰の上)、この胸椎の硬さが実は腰痛に深く関係しているのです。徳島大学の西良教授の研究グループの森本先生によって、胸椎の硬さが腰にかかる負担を左右することが新たに明らかにされました。

この研究では、有限要素解析という方法を用いて、胸椎が硬い場合と柔らかい場合で、腰椎にどれだけの負荷がかかるかをシミュレーションしました。その結果、胸椎が硬いと腰部にかかる負担が大きくなることが分かりました。このことから、胸椎の柔軟性が腰痛予防や症状の軽減に重要であることが科学的に示されています。

私たちも実際に腰痛症の患者さんを診察する際は、腰椎だけでなく胸椎の柔軟性も確認しています。そして胸椎が硬いと判断した場合、特別なリハビリテーションで胸椎の柔軟性を高めるようなアプローチを行います。このように胸椎のリハビリテーションは日々の臨床において非常に有効であり、西良教授の論文はその根拠として非常に参考にさせていただいています。

私も個人的に西良教授には学会や講演会でご指導いただいており、西良教授グループの研究成果を毎回楽しみにしています。腰痛治療には腰椎そのものだけでなく、周囲の関節の可動性も関わっています。ですから皆さんも腰痛が気になる際は、腰だけでなく「胸椎」や「股関節」の柔軟性を上げることで、より効果的に腰痛の改善が期待できるのです。

腰痛にお悩みの方はぜひ、こうした視点で普段のリハビリテーションやストレッチに取り組んでみてくださいー^^

参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38280628/

ブログサイトを更新できました。。。

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!

今日はちょっとお知らせです。このブログでシステムの不具合があり、しばらくトップページの更新ができない状態になっていました。トップページには、私の想いや日々の活動などを載せているので、更新ができないのはなかなか歯がゆく…しかも一部の内容が消えてしまうなんて、まさかのびっくり事件でした!

このブログは、見やすさを大切にしたくて自分でサーバーを借りてワードプレスを使って作っています。広告なしのシンプルな画面でお届けしたいなと思っているのですが、実は…ITやプログラムにはあまり詳しくないので、こういったトラブルが起きると「どうしよう!」と慌ててしまうことも多々あります(汗)。

今回も復旧に少し時間がかかりましたが、ようやくサーバー会社のサポートをいただきながら、無事に解決しました!これでまたブログに日々の活動やお知らせを載せられるようになったので、ぜひのお越しください。

たまに更新が止まることもありますが、少しずつ新しい記事もアップしていますので、ふらりと遊びに来てもらえたらうれしいです。ITの勉強もぼちぼち頑張っていきますね^^

今後ともどうぞよろしくお願いします!

第32回日本腰痛学会でシンポジウムで発表しました

みなさま、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

先週開催された第32回日本腰痛学会のシンポジウム(テーマ:腰痛とスポーツ)にて、シンポジストとして発表をさせていただきました。私は、発育期腰椎分離症についてお話ししました。会場は幕張メッセの学会場の最大のホールで、緊張しましたが無事に発表を終えることができました。

多くの医師や理学療法士の方々に参加していただき、質問もたくさんいただきました。このことから、スポーツにおける腰部障害への関心の高さを感じました。発育期腰椎分離症は、腰痛を主訴とする腰椎の疲労骨折として知られています。特に、スポーツに励む小学生や高校生に多く見られる腰痛です。MRI検査なしでは診断が難しいため、見逃されることが多い腰痛でもあります。最近の報告によれば、足の疲労骨折よりも3倍も多く発生しているとも言われ、当院でも多くの患者さんを対応しています。

私が腰痛学会で初めて発表したのは15年前、その時も発育期腰椎分離症についてでした。しかし、その頃はまだこの疾患はメジャーではなく、発表数も少なかったのです。今では、発育期腰椎分離症に関するセッションやシンポジウムも組まれるほど認知度が高まっています。これは、多くの患者さんがこの病気で困っている現状を反映しています。

早期診断と適切な治療が非常に重要な疾患ですので、これからも学会での発表を通じて最新の知見を得て、日々の患者さんへ還元できるよう努力していきます。

また、今回当院から理学療法士の石崎先生と東宮先生も発表しました。石崎先生はジャックナイフストレッチという特殊なストレッチの効果について、東宮先生はModic change(中高年に多い腰痛の方の背骨の形の特徴)についてお話ししました。2名とも素晴らしい発表を行い、質疑応答も充実していました。

さらに、5月に一緒に国際学会でスイスに行った武田先生も、京都で肩関節学会に参加し発表してきました。後輩たちの活躍をとても嬉しく思います^^

臨床も大切ですが、そこで得られた知見を学会で発表し、未来の患者さんのリハビリに生かすことが重要だと考えています。これからも西川整形外科から国内外に発信できるよう、スタッフ一同頑張ります。

 

 

 

今月10月25日・26日には、第32回日本腰痛学会が幕張メッセで開催されます。シンポジストとして登壇いたします^^

皆さま、いつもブログをご愛読いただきありがとうございます。

今月10月25日・26日には、第32回日本腰痛学会が幕張メッセで開催されます。大会長は千葉大学整形外科の大鳥精司教授です。今回、私もプログラム委員として参加させていただき、25日(金)8時40分~10時10分、2階の国際会議室(第一会場)でシンポジストとして登壇いたします。シンポジウムのテーマは「腰痛とスポーツ障害」で、私は「発育期腰椎分離症のリハビリテーション」についてお話しさせていただきます。

これまで蓄積してきたデータを基に、最新のリハビリテーション法をご紹介する予定です。腰椎分離症やスポーツ腰部障害にご興味をお持ちの先生方、ぜひご参加いただければ幸いです。

さらに、今回は理学療法士としてプログラム委員を務めさせていただいたこともあり、リハビリテーションに関連したセッションも数多く企画されています。リハビリに関心のある方は、ぜひ幕張メッセに足を運んでいただき、腰痛について濃く話し合う充実の2日間をお楽しみください。私自身、毎年この学会で多くを学び、発表させていただいています。

現在、発表スライドも最終調整中です。当日はより質の高い情報をお届けできるよう、全力で準備を進めております。学会案内の詳細は、以下のリンクからご確認ください。

それでは、皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

第32回日本腰痛学会URL
https://site.convention.co.jp/32jslsd/program

第43回関東甲信越ブロック理学療法士学会、第30回千葉県理学療法学術大会の合同大会で教育講演の司会をします^^

皆さま、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

さて、10月5日・6日に「第43回関東甲信越ブロック理学療法士学会」と「第30回千葉県理学療法学術大会」の合同大会が開催されます。 その中の教育講演では、OKUNOクリニックの遊佐先生と、東京スポーツ&整形外科の高村先生がご登壇されます。また、遊佐先生の講演には当院の豊岡先生が、高村先生の講演には私が司会を務めさせていただく予定です。

高村先生と密に連絡を取り合い、聴講者の皆様にとって充実した内容となるよう、しっかりと準備を進めております。理学療法士の皆さま、ご都合が合いましたら、ぜひ学会に足をお運びください。詳細は以下のURLをご確認ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

https://www.43pt-kanburo.jp/program.html

日本運動器理学療法学会に参加してきました

皆様、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

9月6日・7日にパシフィコ横浜で開催された日本運動器理学療法学会に、理学療法士の豊岡先生とともに参加してまいりました。私は座長として、豊岡先生は演題発表を行うという充実した時間を過ごしました。まさに「学びの秋」を実感した2日間でした^^

「運動器」なので、整形外科に携わる理学療法士の皆さんが参加、発表されていました。今回の学会でも、整形外科領域に特化した貴重な知見を深めることができました。また大学で教鞭をとられている先生方や、臨床現場で活躍されている理学療法士の方々との交流も、非常に刺激的でした。

私はこの日本運動器理学療法学会の会員でもあり、来年も引き続き参加したいと考えております。

最後に、私や豊岡先生が学会に参加している間、クリニックを支えてくださったスタッフの皆さんには、心から感謝いたします。皆さんのおかげで、安心して学びに専念することができました。本当にありがとうございました。

これからも、日々の診療や治療の現場で学びを活かしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

千葉大学主催 千葉手・肘の外科研究会OT & PT cadaver work shop 2024 に講師として参加させていただきました^^

皆様、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

先日、9月6日・7日に千葉大学が主催した「千葉外科研究会 OT & キャバワークショップ2024」に、講師として参加させていただきました。このワークショップも数年が経ち、私は初回から講師スタッフとして関わらせていただいています。講師としての参加ですが、毎回自分自身も学びが多く、とても有意義な時間となりました。

来年も同時期に開催予定ですので、ご興味のあるコメディカルの先生方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。全国からたくさんの先生方にご参加いただき、誠にありがとうございました。次回もさらにアップデートした内容で、より良いワークショップを開催できるよう準備を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回も当院の理学療法士、大森理学療法士が講師として一緒に参加してくれました。大森先生はエコー技術に非常に長けており、今回も講師陣の中心として講演を担当されました。また、1コメディカルの勉強会でもご講演され、大変活躍されていました。来年も二人で参加予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

論文が採択されました^^

皆様、いつもブログをご覧いただきありがとうございます!

今日はとても嬉しいお知らせがあります。以前投稿していた論文が、このたび正式に採択されました。この論文では、成長期の子供たちに多く見られる「腰椎疲労骨折(成長期腰椎分離症)」に焦点を当てています。この疾患の診断には通常、MRIが必要とされますが、すべての患者さんにMRIを実施することは現実的に難しいため、私たちは特徴的な所見を見つけるべく研究を進めていました。

今回の論文では、アンケート調査を用いて、一定の基準で成長期腰椎分離症の患者さんを絞り込む方法を提案しています。まだ解決しなければならない課題は多いものの、このアンケートが将来、スポーツ現場や医療現場でスクリーニングツールとして活用される日を心から願っています。

無事に論文が採択されて、ひとまず安心しましたが、これからも臨床と研究の両方に精進していきたいと思います。よろしくお願いいたします!

Ref.:  Ms. No. ESJO-D-24-00789R1
Low back pain characteristics in adolescent patients with early-stage spondylolysis: A prospective study
European Spine Journal

Dear Dr Sugiura,

After a thorough review of your above mentioned manuscript, we are pleased to inform you that it has been accepted for publication in the European Spine Journal.

The manuscript will now be forwarded to the publisher, from whom you will shortly receive information regarding the correction of proofs and fast online publication.

Should you have any questions regarding publication of your paper, please contact the responsible production editor, Mr. Senthil Bala at Senthil.Bala@springer.com

Sincerely,

Robert Gunzburg, Ph.D.
Editor-in-Chief
European Spine Journal

 

7月に国際学会(スイス)で発表しました^^

いつもブログをみていただきありがとうございます。大変ご無沙汰しております。。。

今年の7月に国際学会がスイスでありました。IFOMPT(International Federation of Manual and Musculoskeletal Physical Therapists)日本語で国際徒手・筋骨格系理学療法士連盟を意味し、筋骨格系理学療法士の専門教育と臨床実践の質の向上と維持を目的とした組織の学会です。整形外科での理学療法の世界の潮流を知ることができる学会です。私たちは整形外科で日々理学療法を行っていますので、非常に勉強になった学会となりました。

やはり医学は日進月歩で、以前まで言われたことが現在は、違う見解になっているというのはよくあることで、今回の学会に参加し、整形外科のリハビリは大きく変わってきていることがわかりました。

新しい知見を取り入れることで、よりいいリハビリテーションを患者さんに提供できると思います。

それにしても以前と違った見解が多くて、最初は戸惑いましたが、この学会は4年に一回あるのでその都度参加して、最新のリハビリの情報を入手したいと思った学会となりました。僕にとって非常にいい経験となる時間でした。

また今回、同僚の武田大輝理学療法士も一緒でした。国際学会が初参加ということで、先輩として助けてあげなきゃと思っていましたが。。。。実際は、さすが武田先生、下準備もしっかりしていて現地での道順や学会でも堂々と発表していて、僕のでる幕はありませんでした。後輩の著しい成長を直にみることができました。頼もしい限りです。

4年後は、カナダのバンクーバーでの開催ということなのでまた発表できるように鋭意努力します。

スイスは初めてでしたが、気候も一番いい時で、非常に過ごしやすかったです、ホテルにエアコンもなくてびっくりしましたが、全く必要ないくらい快適でした。

ただ、ニュースの通りで物価が高くてびっくり。。。日本の3−4倍のイメージです。でも旅の後半は怖いもので高い物価にも慣れてしまいました。

景色は本当に素晴らしく、4000m級の山々を見れたり、アルプスの少女ハイジの景色を観れて大自然に感動しました。スイスはまた行きたいと思いましたー^^

最後にご指導いただいた院長先生、副院長先生、スタッフのみなさまありがとうございました。いい知見を知れたので、日々の臨床に生かせるようにします。

日本整形外科基礎学会のシンポジウムで発表させていただきます^^

みなさまこんにちは。
10月19日と20日に筑波で日本整形外科基礎学会があります。整形外科医の方々が中心の基礎研究中心の学会です。自分も大学院のときに毎年参加・発表していました。懐かしい。。。

その学会で「腰椎分離症を科学する」というタイトルのシンポジウムが19日の朝にあります。そこで理学療法士として「腰椎分離症の運動療法を科学する」というテーマを仰せつかりました。この学会で発表できるなんて!と嬉しい気持ちもありますが、緊張しています。。。

せっかく頂いた機会ですので、日々我々が行っている腰椎分離症のリハビリについて気合い入れて発表してきます!当日行かれる先生がおられましたらぜひお声かけさせてください。準備頑張ります^^

学会URL
https://site2.convention.co.jp/joakiso2023/

✨西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

お久しぶりなのにセミナーのご案内ですみません。。。10月27日と11月24日

みなさまご無沙汰しております^^お久しぶりです。。
少しバタバタしておりまして、投稿が滞っておりました。久しぶりの投稿なのに勉強会で講師をすることになりそのお知らせです。

去年、「フルカラーでやさしくわかる!腰痛の理学療法」を出版させていただきましたが
その内容に沿った腰痛に対する基礎知識とリハビリテーションと題しまして、セミナーを開催することになりました。

医療従事者の方向けになりますが、ご興味のある方はぜひ^^よろしくお願いいたします。
準備頑張らなくちゃ!

講習会URL
https://peatix.com/event/3688973

✨西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

 

 

 

日本臨床整形外科学会が7月16日と17日 発表します^^

日本臨床整形外科学会が7月16日と17日に幕張メッセで開催されます。私も1つの演題とシンポジウムで発表する機会をいただきます。当院からは合計7つの演題で参加し、スタッフ全員全力で学会に臨みます。

現在、発表するメンバー全員がプレゼンテーションのスライド作成に取り組んでいます。学会ではよく地方に行くこともありますが、今回は幕張メッセで開催されるため、多くの同僚と一緒に参加できることに喜びを感じています。

日々の臨床で得られた知見を全国に向けて発表します。もし学会にお越しいただける医療従事者の方がいらっしゃれば、ぜひ声をかけてください。お会いできることを楽しみにしています。

以下学会のHPです
https://jcoa36.com/overview.html

✨西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

✨杉浦が所属している埼玉県立大学の高﨑博司先生のラボ https://physicaltherapytak.wixsite.com/mysite
✨ツイッターのアカウントです。記事を更新したらお知らせします^https://twitter.com/shiro_sugiura

 

国際腰椎学会でオーストラリアのメルボルンに行ってきました^^

ご無沙汰しております!久しぶりの投稿です。ちょっと遅くなってしまいましたが、5月の1日から5日までオーストラリアのメルボルンで開催された国際腰椎学会に参加してきました。コロナ禍の影響で学会はオンラインが主流となっていましたので、久しぶりのオフラインでの学会参加、さらに国際学会に参加できたことは本当に嬉しいです。

千葉大学の整形外科の先生方や、国際学会でお会いすることの多い理学療法士の方々も多くいらっしゃり、久しぶりにお話できて刺激を受けました。コロナの制約でなかなか直接会うことができなかったので、研究の進捗や近況を報告し合う貴重な時間となりました。

学会ではオーストラリアの有名な理学療法士の先生とお会いする機会もあり、彼らの発表を聞くことができました。その中で、私自身も西川整形外科から3つの演題をポスター発表しました。口述発表の機会も訪れるよう、日々臨床と研究に精進していきたいと思います。

オーストラリアのメルボルンでの学会は非常に有意義なものとなりました。新たな知見を得るだけでなく、同じ志を持つ研究者や専門家との交流も深めることができました。今後もさらなる研究の発展と臨床への活かし方について考えていきたいと思います。

メルボルン移民の方が多く非常に過ごしやすかったです^^しかし物価は聞いていた通り高くびっくりしました。#空港でプリングルスの大きいポテトチップスの缶がなんと1000円で驚愕しました

また行きたいです!!

✨西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

✨杉浦が所属している埼玉県立大学の高﨑博司先生のラボ https://physicaltherapytak.wixsite.com/mysite
✨ツイッターのアカウントです。記事を更新したらお知らせします^https://twitter.com/shiro_sugiura

 

投稿していた論文が採択されました^^

みなさま

以前、投稿していた論文があったのですが、その論文がなんと本日採択されましたーー^^嬉しい
雑誌名はJournal of Bodywork & Movement Therapies:https://www.bodyworkmovementtherapies.com/
です。論文の内容は、発育期腰椎分離症に対する運動療法の安全性と効果になります。これまで世界で発育期腰椎分離症のリハビリテーションについては確立した報告はなかったので、今回この論文が出たので安全で効果的なリハビリテーションが広まればいいなと思っています。投稿から1年以上かかってやっと本日採択の知らせ。感慨深いです。
この論文を皮切りに今後もどんどんリハビリテーションについて発信していきたいと思います。今日はお祝いにビール飲んじゃいます^^ #昨晩はワイン飲んだけど。。。

論文が実際発刊されたらまたご報告します。本日、雑誌社から来た採択のメールも添付します。こんな感じで連絡がきます。ご参考までに。

Manuscript Number: YJBMT-D-22-******
Safety and efficacy of aggressive exercise therapy for patients with unilateral early-stage spondylolysis: A retrospective comparative cohort study

Dear Sugiura,

Thank you for submitting your manuscript to Journal of Bodywork & Movement Therapies.

I am pleased to inform you that your manuscript has been accepted for publication.

If there are any reviewer comments for your consideration prior to publication, those can be found below.

Your accepted manuscript will now be transferred to our production department. We will create a proof which you will be asked to check, and you will also be asked to complete a number of online forms required for publication. If we need additional information from you during the production process, we will contact you directly.

Additionally, please be sure that the following issues have been addressed, if applicable:
– Documentation of ethical treatment of human subjects during research is mandatory for all clinical studies published in this journal. Oversight of ethical issues within research is typically provided by an Institutional Review Board (IRB) or Ethics Board approval, and must be documented within the body of the manuscript.
– Clinical trials must be registered with a clinical trials database and the registration number must be stated in the manuscript. If you have not done so, please register your study retrospectively and state this in your revised manuscript. Additional information on clinical trial registries can be found here: http://www.icmje.org/about-icmje/faqs/clinical-trials-registration/
– Systematic reviews and meta-analyses must be registered in the PROSPERO database and the registration number should be stated in the manuscript. If you have not done so, please register your review and revise you manuscript to include a statement that affirms PROSPERO registration.
– Ensure your manuscript precisely adheres to the JBMT Guide for Authors: https://www.bodyworkmovementtherapies.com/content/authorinfo
– If reviewers or editors have asked you to have your manuscript professionally edited for correct scientific English, ensure this is done before submitting your revision. Confirmation of the professional editing can be submitted with your manuscript revisions.

We appreciate and value your contribution to Journal of Bodywork & Movement Therapies. We regularly invite authors of recently published manuscript to participate in the peer review process. If you were not already part of the journal’s reviewer pool, you have now been added to it. We look forward to your continued participation in our journal, and we hope you will consider us again for future submissions.

We encourage authors of original research papers to share the research objects – including raw data, methods, protocols, software, hardware and other outputs – associated with their paper. More information on how our open access Research Elements journals can help you do this is available at https://www.elsevier.com/authors/tools-and-resources/research-elements-journals?dgcid=ec_em_research_elements_email.

Kind regards,
******, DC, PhD
Editor
Journal of Bodywork & Movement Therapies

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