「ご報告」日本医師会が発行した「健康スポーツ医学実践ガイド 多職種連携のすゝめ」という本の腰痛を担当させていただきました

みなさまいつもブログを見ていだだきありがとうございます。今回はお知らせになります。
日本医師会が発行した「健康スポーツ医学実践ガイド 多職種連携のすゝめ」(文光堂)という書籍の中の腰痛の章を担当させていただきました。
千葉大学整形外科教授の大鳥精司教授ご指導のもと担当させていただきました。腰痛の評価や運動療法について文献を調べなんとか形にすることが出来ました。他の章も非常に勉強になる内容になっております。書店で見かけたらお手に取っていただけたら嬉しいです。

今回、原稿作成にあたりご指導いただいた大鳥精司教授、西川 悟院長、そしてスタッフのみなさまありがとうございました。

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『変形性膝関節症のレントゲン画像です^^』

「父の日」に次女から手紙もらったのですが、「父の日おめでとう」と書いてありました(^_^;)
#還暦とかと間違えてる??

今回は変形性膝関節症のお話です♪

膝が痛い方の中で「変形性膝関節症」の痛みに困っている方もいるかと想います。

変形性関節症は、膝の軟骨がすり減ってしまう病気でそのまま負担をかけつづけると関節が変形してしまいます。

変形の初期の段階では、立ち上がりや歩き始めなどの運動開始時の痛みが主ですが、進行すると運動時はつねに痛みを感じたり、膝の曲げ伸ばしが困難になります。

「なんだか最近、膝が伸びない…」「正座が辛くなった」などの症状がでてきます。

治療は、痛み止めの薬やヒアルロン酸を関節内に注射、そして食事療法をふくめたリハビリテーションが推奨されています。

これらの治療をしてもなかなか症状が改善しない場合や、変形の度合いが強い場合は、膝関節を人工関節に変える手術をすることもあります。

今回は、レントゲンで変形性膝関節症の重症度を評価する『Kellgren-Lawrence分類(レントゲンで正常から重症までを示したもの)』を紹介していきたいと思います(1)♫

写真がKellgren-Lawrence分類で、右膝を前からうつした写真です。

 

写真左から

・グレード0、1:これは正常のレントゲン

・グレード2:骨棘(こつきょく)といって矢印のところがとがってくる

・グレード3:関節の隙間がせまくなる

・グレード4:関節の隙間はなくなり変形が強い状態

グレード2以上がレントゲン上で変形性膝関節症と診断されます。グレード3以上や、注射やリハビリを6ヶ月以上続けても効果がでないときなどは手術を提案されることもあります。ただグレード3の方でもリハビリをがんばって続けていて、手術をしない方もいます。

「膝が痛い…」と感じている方は、整形外科でレントゲンをとり、適切な治療を開始することが大切になります♪♫\(^o^)/

引用文献
健康スポーツ医学実践ガイド 多職種連携のすゝめ 文光堂 2022
石橋先生 膝関節障害

 

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『椎間板ヘルニアで神経が圧迫されると、〇〇量もさがる!?』

……ここ最近、5日間も歯が痛くてブログの更新ができませんでした(_ _).。o○
#歯痛のせいにしたけど先週は書けたでしょ
#治ってよかったー

今日は『椎間板ヘルニアで神経が圧迫されると、〇〇量もさがる!?』です。

答えは➡➡血流量

「椎間板ヘルニア」。
一度は耳にしたことのある病名ではないでしょうか?腰には5つの積み木のような骨があり、その骨と骨のあいだに椎間板というクッションがあります。腰は体重がかかる部位なので、当然腰の椎間板にもストレスがかかります。ストレスが増していくと、押された椎間板がうしろにとび出します。これを「椎間板ヘルニア」といいます。

〈飛び出たさき→神経→椎間板ヘルニアがその神経を圧迫→神経痛がおこる。〉

ちなみによく押されてしまう神経は「坐骨神経」で、お尻からももの裏、ふくらはぎまで通っています。

「ヘルニアが起きているのは腰なのに、痛いのは足」というケースはこのような理由が考えられます。さて、前置きが長くなってしまいましたが、「神経を圧迫したときに、神経の血行も悪くなる」という論文があったのでご紹介します♫
神経の栄養は血液が運んでくるので、血行がわるくなる=神経に悪影響 です。それでは。。

《対象》
・椎間板ヘルニアの手術患者12名

《方法》
・ヘルニアで押されている神経に血流量を測定するセンサーをつけ、手術中に坐骨神経を伸ばすテス  トを1分間行う。
・ヘルニア→坐骨神経を伸ばすと、神経が圧迫される。
・坐骨神経を伸ばしているときと伸ばしていないときの神経の血流量をチェック。

《結果》

・坐骨神経を伸ばすテストをした際、坐骨神経の血流量は平均で70%減少。
・ヘルニアで圧迫されている場合、神経の動く距離が著しく減少。

*手術前の神経の動く距離は、0.5mm程度、手術でヘルニアを除去したあとは、4.5mm程度まで動きは回復。

《まとめ》
ヘルニアがあると、神経の血流が減少することがわかりました\(^o^)/
神経の血流量がわるくなると、すぐにしびれたりします。正座して足がしびれるのも、神経の圧迫だけではなく血行不良も影響していると思われます。
椎間板ヘルニアのかたがおじぎすると、坐骨神経が伸ばされます。ですから、中腰の姿勢で作業をしていると坐骨神経に悪影響をおよぼしてしまうので、気をつけくださいね♫♪
季節柄、草取りの姿勢にも注意したほうが良いかと思われます(^o^)

引用
Shigeru Kobayashi et al., Changes in Nerve Root Motion and Intraradicular Blood Flow During an Intraoperative Straight-Leg-Raising Test
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12838102/

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