腰椎椎間板ヘルニアの腰痛に対して〇〇〇療法が有効!

➡➡「超音波療法」が効果的♪

腰椎椎間板ヘルニア、皆さんも1度は聞いたことがあると思います。

腰の骨と骨の間にあるクッションの役割をする椎間板が押されて飛び出してしまう病気で、症状は腰痛や、飛び出た椎間板が神経を圧迫して起こる坐骨神経痛があります。

「椎間板ヘルニアにより生じた腰痛に超音波療法は効果があるか?」調査した論文を紹介します。

〈対象〉

・腰椎椎間板ヘルニアで腰痛…73名

・年齢:35〜45歳です。

〈方法〉

3グループに分けます

① 超音波療法+ベット安静

② 偽超音波療法(実際は超音波は出ない偽物の機器)+ベッド安静

③ ベッド安静+鎮痛剤(痛み止め薬)

①②は、週3回、実験期間は4週間です。

〈治療効果〉

1)腰痛の痛みの程度

2)腰の動きの確認(曲げたり、伸ばしたり、回したり)

この2つを、実験前と後で行っています。

〈結果〉

※痛み・腰の動き両方で①がもっとも改善した。

※腰を曲げると腰を反らせる可動域→①〜③共に改善。

※側屈(腰を横に曲げる)や回旋(腰を回す)も含めた可動域→①に改善。

(可動域=動かすことのできる範囲)

〈注意点〉

この調査では「超音波療法」だけではなく、「ベット安静」もしています。

なかなか通院治療で同じような治療はできません。ですが「超音波治療」だけでも、理学療法士などの専門家が扱えば「安全かつ効果的」な物理療法なので、試す価値は大いにありますよ(^_^)♫

V C Nwuga et al. Ultrasound in treatment of back pain resulting from prolapsed intervertebral disc

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6218793/

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『超音波治療』ってなんですか?

『超音波治療』は、リハビリテーションでよく行われる物理療法機器です。
物理療法・・体に物理エネルギー(温熱、寒冷、電気刺激、光線、その他)を加えること で、生理的生化学的変化を起こし、血液循環の改善、筋の緊張や痛みを除去、軽減するものです。リハビリに行くと腰に電気かけたり、痛いところを温めたりするあの治療です。


その中でも、「超音波って何?」という質問をよく受けます。

超音波・・高周波に位置付けられています。高周波って?ですが、電気振動が1秒間に繰り返される現象のこと周波数(ヘルツ)で表されます。例えば4ヘルツは、1秒間に電気振動が4回行き来することです。よく低周波という名前は聞いたことある方もいると思いますが、低周波は100ヘルツ以下を言います。

高周波は低周波より高い周波数で 3万ヘルツ以上を高周波としています。ここで超音波ですが、超音波はなんと1Mヘルツから3Mヘルツです。メガです!1秒間に100万回から300万回の電気振動を起こします。まさに『超』です。
そして超音波はこの周波数を使い、細胞を振動させる作用により温熱効果をうみます。1秒間に100万回細胞をマッサージされている状態です。人の手では作り出せません。
我々理学療法士はこの超音波を使い、人間業では到底できないこと(短時間で筋肉や組織の温度を上げる)を治療に応用しているのです。

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