『〇〇〇〇テスト』を〇秒保持➡️腰痛改善の可能性あり!!

答え:
『フロントブリッジテスト』➡️約20秒保持

『仰向けブリッジテスト』➡️約60秒保持

今回紹介するのは、『ブリッジテスト』です。このテストを決まった時間できると、腰痛の改善を見込める!とのことです(^_^)

《対象》
・腰椎のすべり症患者さん120名(平均年齢45.6 ±15.8 歳)

※慢性的な腰痛症の方(足の神経痛症状のない方)にも応用しても問題ないと思います

《方法》
・約1時間のリハビリテーション→週1〜2回
・合計6〜10回
・リハビリテーションを行う前後にブリッジテスト
・腰痛が改善した方のブリッジテストの結果を検討

《リハビリテーション》
・腰痛に関する教育的なもの(腰痛の原因、腰痛が出る姿勢など)
・ストレッチ、体幹トレーニング、ウォーキングなど

《ブリッジテスト》
① 仰向けの状態でのブリッジテスト
② うつぶせの状態でのブリッジテスト

出典

Carla Vanti et at. Responsiveness of the bridge maneuvers in subjects with symptomatic lumbar spondylolisthesis: A prospective cohort study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28060461/

上記の2つです

① お尻を上げた時、股関節とひざ関節の位置が一直線をキープしていられる時間を計測(図を参照)

②背中とお尻を一直線に保っていられる時間を計測(図を参照)

《結果》
腰痛や腰痛による日常生活に支障をきたしていた方で改善した方の各ブリッジテストの結果は…
① 仰向けの状態→→19.5秒以上
②うつぶせの状態→→62.5秒以上

上記の秒数以上できた方は、腰痛の程度が改善した!という結果となりました。

リハビリ前に、今回紹介したブリッジテストを行ってリハビリの効果判定をするのもいいですね♫
もし規定の秒数にいかない場合は、理学療法士に適切なプログラムを作成してもらい、1ヶ月後再テスト!!したりすると、リハビリのモチベーション維持にもいいと思います。頑張って下さい(^_^)

引用

Carla Vanti et at. Responsiveness of the bridge maneuvers in subjects with symptomatic lumbar spondylolisthesis: A prospective cohort study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28060461/

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五十肩の経過は長め?短め??

➡️➡️基本的に経過は「長め」(*_*)

40歳〜50歳くらいになって、肩が痛くなったり動かなくなったりするような症状を『五十肩』と言うことがあります。
近年ではMRI を代表とした検査機器の発達により、昔はわからなかった肩の病気もだいぶ診断がつくようになりました。
最近テレビなどで紹介される腱板断裂などは検査技術が上がって判明した病気です。
しかし、MRI検査などを行っても肩の痛めた部分がよく分からないものがあります。このような場合、五十肩と言われたりします。(昔は五十肩と言われていたものでも、実は腱板断裂だったり…)
昔より『五十肩』と診断されるものは減ってきています。

『五十肩』は、50歳前後で検査をしても痛みや肩が挙がらない原因がはっきりしない状態をいいます。「肩関節周囲炎」とも言われます。

40歳〜60歳の女性に多く、非利き手に多発、両肩に出る割合は20%です。

《経過》
肩の中に何かしらの炎症が起こる→痛み→肩を動かさない→硬くなっていく。
徐々に治っていきますが、1年〜2年かかる場合もあると言われています。

ただ、治るまでの期間、ずっと同じ症状ではないことも報告されています。

① 痛くて動きづらくなる時期…10〜36週
② 痛みが治り動かなくなる時期…3〜12ヶ月
③ 徐々に動き出す時期…数ヶ月〜数年

①〜③の経過を経て治っていくそうです。ただ、それぞれの期間のばらつきは多いようです。

〈五十肩は動かせば治るの?〉

➡️➡️”時期によりけり”

五十肩の治療は、3つの時期に合わせながらリハビリを行うことが重要です。

①の時期
・痛みが強い…薬や注射
・あまりにも痛みが強い場合…三角巾で固定
※無理に動かすようなリハビリを行うと逆効果。
※この時期が終わらないと次の時期に移行できません。

②の時期
・痛みが無くなってきた時期から徐々に動かしていきます。
*理学療法士は①の時期でも、肩以外の部分を動かしたりはします。
※注意※
痛みが無くなってきても、無理やり動かすと痛みが出る場合があります(*_*)
座ったり立った状態で肩を挙げると、腕の重みで挙げづらいので、仰向けの状態で両手を組み、痛くない側の手でリードして挙げていくと効果的です♫

痛みがなくなり硬くなった時期からは、肩が徐々に動いてくるので、リハビリでも肩の関節を動かしていきます。この時期にくるとゴールが見えてきます(•‿•)

《五十肩の治療で大切なこと》
・治っていくまでの過程を理解する。
・時期に合ったリハビリをする。
・治療期間が長いと認識→気持ちが楽に♫

他に原因がない状態を五十肩といいます。
肩が痛い・挙がらないときは、まず整形外科で検査し原因を探ることが大切です(^_^)

引用

1)B Reeves The natural history of the frozen shoulder syndrome

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1198072/

2)J J Warner et al. Arthroscopic release for chronic, refractory adhesive capsulitis of the shoulder

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8986657/

3)B Shaffer et al. Frozen shoulder. A long-term follow-up

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1624489/

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腰部脊柱管狭窄症のリハビリは…1・自宅での体操 2・理学療法士が行うリハビリ どちらが効果的??

答え:2の理学療法士^^

腰部脊柱管狭窄症で困っている方は多くいます。様々なリハビリの方法がありますが、今回は『自宅での体操VS理学療法士が管理したリハビリ どちらが効果的?』を検討した論文を紹介します。

患者さん(脊柱管狭窄症)を2つのグループに分けました。
①自宅で体操をしてもらうグループ
②理学療法士の管理下で週2回のリハビリを、6週間行うグループです。

①の体操グループはお尻や腹筋、バランス運動などをしてもらいました。②の管理グループには①の運動に加え、個々人に合わせた理学療法士によるストレッチや筋トレ、自転車訓練、ウォーキングマシンなどを行いました。

痛みの強さ、自分のペースでどの程度歩けるか?日常生活にはどれくらい困っているか?などの質問で評価をしたところ…

《結果》②の理学療法士による管理グループの方が、症状が改善した!とのことです。

私たち理学療法士にとってホッとする結果となり、胸を撫でおろしました♫

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ストレッチって慢性腰痛に効果あるの?
効果はあるようです。時間かけて頻度よく行えば。

腰痛は以前から、患者さんが訴える症状の中では男性 1位、女性 2位に入る症状として報告されています。国民病というべき腰痛症ですが、この痛みをとるためにストレッチは効果あるかどうか検討した報告(1)があったので紹介します。

対象は15名の慢性腰痛患者さんです。慢性腰痛なので3ヶ月以上続く腰痛です。対象の方の痛みの強さはVisual analog scale(VAS)という指標で約6.8です。VASとは、主観的な痛みを客観的に表す方法で、10はこれまで経験したことがない痛み、0は全く痛くない。として患者さんに数字で今の痛みを教えてもらうものです。6.8はかなり痛い状態ですね。

引用:The effect of lumbar stabilization and walking exercises on chronic low back pain
A randomized controlled trial
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6616307/

この患者さん達にストレッチ(図を参照)を週5回、6週間行ったら約6.8の痛みが、約3.7まで軽減していました。ストレッチはご存知の方も多いと思いますが、時間をかけて頻度よく行えば慢性腰痛に対して効果的のようです。

*今回、神経痛による足の痛みや筋力が落ちている方は除外しています。あくまでも神経痛のない慢性腰痛に対してなので、座骨神経痛がでている方は、今回紹介したストレッチは適応ではない可能性があるのでご注意ください。

(1) The effect of lumbar stabilization and walking exercises on chronic low back pain

A randomized controlled trial

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6616307/

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