1年以内に腰痛が起こりやすい体の特徴《その2》
1年以内に腰痛が起こりやすい体の特徴《その2》
➡➡腰の側屈(横まげ)が硬い
腰痛の生涯有病率は84%とも言われています。腰痛を経験した方も多くいると思います。そして、何度も腰痛を繰り返される方も少なくないと思います。
今回(シリーズ2回目)は、どのような体の状況だと腰痛が起こりやすいか、を論文(114本)調査した報告を紹介します。
それらの論文から12ヶ月間で腰痛が起こった方々の体の特徴を調査しています。
調査項目
・腰の柔軟性
・ももの筋肉の柔軟性
・腰周りの筋力
・腰の骨の状態など
結果
腰の側屈が固い→1年以内に腰痛→可能性:大!
腰の側屈とは……立った状態で、手を腿の外側につけて(起立の姿勢)、体を横に倒す。これが側屈です。
調査中(一年以内)に腰痛が起こった人は、この側屈の角度が硬かったとのことです。
《その1》で「腰の反りが少なくなると腰痛を起こしやすい」と紹介しました。
実はこの二つは共通点があって、腰の反りが少なくなったり側屈の角度が少なくなったりすると 、腰で受ける衝撃吸収能力が低下してしまうと言われています(2)。
ですから腰痛を起こしやすい特徴に、この2点が入っているのだと思います。
引用
(1)Sean G Sadler et al., Restriction in lateral bending range of motion, lumbar lordosis, and hamstring flexibility predicts the development of low back pain: a systematic review of prospective cohort studies
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5418732/
(2)Adams MA, Mannion AF, Dolan P. Personal risk factors for first-time low back pain. Spine (Phila Pa 1976). 1999;24(23):2497–505.