〇〇〇衝撃波療法は慢性腰痛に効果的!

答え:拡散型衝撃波療法 *1

『拡散型衝撃療法』はテニス肘や足底腱膜炎など、腱炎や石灰沈着性腱板炎に対して有効な治療と言われています。

これまで我々も腱炎に対して行なっていて、効果を認識しています。しかし、国民病とも言われる慢性腰痛症に対してはあまり報告がなかったのですが、今回「慢性腰痛症に対して拡散型衝撃波療法は効果的かどうか?」を検討した報告(1)があったので紹介します♪

今回紹介する報告は、「コアトレーニング+拡散型衝撃波療法」を行なった結果を調査しています。

対象:52名(腰痛患者)

40名が同性…平均年齢53.45歳

※慢性腰痛ので3ヶ月以上腰痛が続くもの

※坐骨神経痛などの症状を有している方は除外

方法:

衝撃波療法を週2回5週間→合計 10回

腰痛を訴えている部位に衝撃波を当てる。

評価項目:

①痛みの強さ

②日常生活の障害度など

結果:

①②ともに改善。

①ついては、最初の時点で visual analog scale*2 で4.4➡2.7まで下がっています。

5週間の治療でこれだけ①が改善するのは「効果がある!」と言って良いと思います。

『拡散型衝撃波療法』を導入している施設はまだまだ少ないですが、適例であれば試してみるのもいいと思います。

《注意点》

今回の調査では「コアトレーニング」といった運動療法も同時に行なっています。 今回の論文通りで治療するなら、衝撃波療法に加えてコアトレーニング(運動療法)も併用しなければいけませんね。

腰痛の治療は様々です。個々の症状に合った治療を、整形外科の先生や理学療法士と相談して進めていただければと思います(^_^)

*1 https://www.sakaimed.co.jp/rehabilitation/physio-therapy/pressure_wave/physioshockmaster/

*2 VASとは、Visual Analog Scaleの略であり、目的としては痛みの強度を測定するものである。 また、視覚的評価スケールとも呼ばれる。 紙に10cm(100mm)の直線を書き、その左端に0、右端に100の数値を記入した測定スケールを用意する(10ごとに数値を記入する場合もある)右端の10はこれまで経験したことのない痛み、左端の0は全く痛くないと設定し記載してもらいます。

引用

(1)Karolina Walewicz et al. The Effectiveness Of Radial Extracorporeal Shock Wave Therapy In Patients With Chronic Low Back Pain: A Prospective, Randomized, Single-Blinded Pilot Study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31806944/

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