ゴルフ、テニスのようなスポーツは体を左右に回す筋力に差はある?
答え:左右差あり!利き手側の方が筋力強い^^
ゴルフ、テニスなどのスポーツはクラブやラケットを持つので、左右非対称の動きが多いです。体を回す動作を行うために筋力に差が生じてしまうのです。
非対称性スポーツ選手に対して、体を回す筋力に差があるかないか?を調査した論文があったので紹介します(1)。
対象はテニスやゴルフ、アイスホッケー選手群と運動をしていない群です。
体幹回旋の加速度と筋力を比べます。
ゴルフ選手、アイスホッケー選手各17名、テニス選手21名と運動をしていない群39名です。
加速度や筋力は、バーベルにセンサーをつけてそれを担いで体を左右に回して測定しています。また対象の利き手、非利き手を確認し、それぞれの回旋筋力の関係も調査しています。
結果→回旋加速度・筋力について、アイスホッケー・テニス・ゴルフ選手で明らかに利き手側の数値が高かったそうです。非利き側と比べて14%〜17%加速度・筋力が出ていたそうです。
それに比べて運動しない群は、それらの数値に左右差はありませんでした。
当たり前のようですが「運動しない方は左右差がなかった」というのは驚きです。スポーツは同じ動作を繰り返すので片側、特に利き手側に筋力がつきやすいようです。
スポーツやトレーニングにより、筋力に左右差が出ることがわかったので、そのバランスの崩れが機能障害(整形外科的)につながるのかもしれません。たまにプロゴルファーで逆スイングをする選手がいますが、本能的にバランスを整えているのでしょうか??
スポーツ愛好家の方は多いと思います。筋力のバランスが崩れないように、調整トレーニングも頑張ってください♫
(1)Erika Zemková et al Between-side differences in trunk rotational power in athletes trained in asymmetric sports
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=10.3233%2FBMR-181131