テニスで健康寿命が延びる?!

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です^^先週、職場の先輩方とテニスをしたのですが

それはそれは楽しい時間でした.

そういえば、以前テニスと健康寿命についての論文があったことを思い出し記事にしました〜

テニスは単なるスポーツではない

テニスは、身体と心に多くの利点をもたらす素晴らしい運動です。研究によると、このスポーツは健康寿命の延長に大きく貢献する可能性があります。以下に提示します^^

健康への具体的な効果

  1. 心血管系の健康改善 定期的なテニスは、心臓の健康を促進し、心血管疾患のリスクを低減します。
  2. 身体組成の改善 骨密度の向上、体脂肪率の低下、筋力の増加など、総合的な身体能力を高めます。

驚くべき長寿効果

興味深いことに、テニスは他のスポーツと比較して、驚くべき9.7年もの寿命延長効果があるとされています。特に、社交的な要素を含むスポーツは、単なる運動以上の価値があるようです。9.7年は驚きですね、サプリとか飲むよりテニスの方がいいかもしれません。。。

高齢者にとっての意義

年齢に関わらず、テニスは生活の質を向上させる可能性があります:

  • 身体的健康の維持
  • 心理的well-beingの向上
  • 社会的つながりの強化

今後の研究への期待

まだ解明されていない部分も多いため、長期的な研究が必要です。テニスの独自の健康効果をさらに詳しく理解するための研究が待たれます。

まとめ

テニスは、健康寿命を延ばすための素晴らしい選択肢の一つのようです。確かに患者さんでテニスをしている方は、若い方からご高齢の方まで多くいらっしゃいます。しかしやはりスポーツなので怪我のリスクもあります。怪我を予防しながらテニスを続けれれたら健康な人生を送れると思います!!僕も来月またテニスします^^それでは。

参考文献

  1. Spring, K., Holmes, M., & Smith, J. (2020). Long-term Tennis Participation and Health Outcomes: An Investigation of “Lifetime” Activities.. International journal of exercise science, 13 7, 1251-1261 . https://doi.org/10.70252/baht9366.
  2. Marks, B. (2006). Health benefits for veteran (senior) tennis players. British Journal of Sports Medicine, 40, 469 – 476. https://doi.org/10.1136/bjsm.2005.024877.
  3. Pluim, B., Groppel, J., Miley, D., Crespo, M., & Turner, M. (2017). Health benefits of tennis. British Journal of Sports Medicine, 52, 201 – 202. https://doi.org/10.1136/bjsports-2017-098623.
  4. Schnohr, P., O’Keefe, J., Holtermann, A., Lavie, C., Lange, P., Jensen, G., & Marott, J. (2018). Various Leisure‐Time Physical Activities Associated With Widely Divergent Life Expectancies: The Copenhagen City Heart Study. Mayo Clinic Proceedings, 93, 1775–1785. https://doi.org/10.1016/j.mayocp.2018.06.025.

 

足くびの動きがかたい方、このマッサージをしてみてください

来月のセミナーを開催するのですが、3分程度の冒頭の挨拶の練習に1時間半もかけてしまいました。。。
#中身を作りなさい!
#緊張してます

今日は、足くびの動きがかたい方、このマッサージをしてみてください!という内容です^^

足首の捻挫をした後、足首の動きが硬くなる時があります。特につま先を上に上げる動きが硬くなることがあります。この動きを専門用語で背屈(はいくつ)といいます。
つま先を上に上げる動きができなくなるとしゃがみづらかったり階段を降りる時に違和感を感じたりします。しかしよくよくこの角度を見ないと自分の足首が硬くなっているかがわからないので放置されてしまうこともあります。例えば足首の捻挫をすると靭帯を痛めたり関節の中に水が溜まったりしますので動きが悪くなりますまた治療の際に足首を何日間も固定する場合がありますのでその影響で足首自体が硬くなることがあります。

このような状況が起こると つま先を上に上げる動作が硬くなり、日常生活に負担がかかってきます。今回は当院の大森先生がこのような足首の硬さに対して有効な足首のマッサージを紹介した論文をお伝えいたします。

足首を動かすためには足の腱の動きが必要です。有名なのがアキレス腱ですね。アキレス腱はつま先を下げる運動をする腱です。 逆につま先をあげる腱も存在します、これが今回の主役の腱です。つま先を上げる腱は4つあり(前脛骨筋、長母趾伸筋腱、長趾伸筋腱、第3腓骨筋)足首の前を通ります。つま先が上がる時に腱がうごくのですが、その件の下に脂肪組織が存在します。(専門用語で距骨前脂肪体)役割は座布団のようなもので腱が動く時にクッション材になってくれます。 しかし足首の捻挫などの怪我をするとここの脂肪組織が硬くなると言われています。 クッションが硬くなるので腱の動きが悪くなり結果、つま先を上に上げる動作がしづらくなります。

捻挫後に足首が硬くなる人がいるのですが固いからと言って無理やりストレッチしてしまうことが多いと思います。しかしクッション材である脂肪の動きを良くしてあげると足首の動きが改善すると言われています。
その 脂肪組織をマッサージする方法が下の写真の方法です。ご自分で簡単にできる方法で無理なストレッチと違って安全ですので足首が硬いなしゃがみがちょっと悪いなぁと思う方は試してみるといいかもしれません。もちろん捻挫してすぐのかたはやめてください捻挫して時間が経って歩くこともできるのですがなぜか足首が硬くて違和感を感じる方にはいいマッサージ方法だと思います。

両方のおやゆびで足くびのまえをマッサージしてみてください

ちょっと専門的な話です、ここの脂肪体ですが、エコーで実際のうごきを確認することができます。足くびの動きがかたい方は、まずはマッサージをしてみるのもいいですが、リハビリなどに通院していてもしもエコーがあれば確認してもらうのもいいと思います。エコーを使うことによって今までは見えなかった体のなかの状態が確認することでできます。すごい時代になってきました。リハビリもエコーをつかいながら患者さんとどの組織がかたいか?動きがわるいか?を確認する時代があたりまえになってきそうです。

今回、紹介したマッサージは安全で誰でもできますので、しゃがみづらいとか階段で足くびに違和感が出るかたがいたら試してみてください。マッサージは安全ですが、無理やりしゃがんだりしないでくださいね。

引用 大森康高ら「下腿ー足関節周囲のスポーツ外傷・障害に対する超音波を用いたアプローチ」臨床スポーツ医学 2021年11月

※セミナーのご案内!!※
西川整形外科では、「リハビリテーション研究会」を定期的に開催しています♪
普段は院外の先生に講演をしていただいているのですが、今回は「ボク」が発表することになりました!
タイトルは
『発育期腰椎分離症の評価とリハビリテーション』です。
・医療従事者向けの勉強会になります♫
・まさかの「ハズレ回」にならないよう、只今念入りに準備中です!
・12月19日、年末の忙しい時期ですが、当日参加できなくてもアーカイブで後日視聴できるようにしますので、ご興味のある方はぜひお越しください♫案内を添付させていただきます^^
セミナー案内:https://peatix.com/event/3052958
紹介ブログ:http://pain-physio.net/seminer/

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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3ヶ月以上つづく腰痛には痛み止めと運動はどっちが効果的?

真夜中にむすめが『ゴキブリがいる〜!!』
と叫びながら助けをもとめたさきは妻でした……                                                                                   #わが家で唯一のオトコはぼくですけど                                                                                                #飼いネコもおんなのこ

問題です!!
3ヶ月以上続く腰痛に効果的なのは…
痛み止め?運動??さて、どちらでしょう???

答え:どちらも効果的!でも、運動した方がよりいいようです^_^

腰痛の治療には、痛み止め(薬)やリハビリ運動がよく行われます。どちらの方がいいか?は、はっきりとはいえません。
なぜなら、現場では痛み止めとリハビリを同時におこなうことが多いからです。

3か月以上つづく腰痛患者さんに、痛み止めと運動のどちらが良かったか?を調査した報告があったので紹介していきますね♪

日本でおこなわれた研究で、なんと92の施設で調査しています。
余談ですが、通常はひとつの施設で調査することが多いです。
調査対象が1箇所だと、どうしてもその施設の設備・スタッフの技量などにより、結果がかたよりがちじゃない?と言われます。
しかし、今回のように92箇所もの施設で調査した研究結果は、より信用できるデータです^_^

では…
《対象》
・3ヶ月以上つづく慢性腰痛患者さん193名

《方法》2グループに分ける。
① 痛み止め(薬)だけの治療…92名
② 運動だけの治療…101名
8週間おこないました。

①薬→「ロキソニン(痛み止め)」と胃の薬。
(ロキソニンは胃に負担がかかることがあるため)

②運動→腹筋・背筋の筋トレとストレッチ、おしりともものストレッチを1日に2回おこないました。

※①②ともに、腰痛のつよさ、柔軟性、そして腰痛により日常生活や精神的にどれだけ負担がかかっているかチェックしています。

《結果》
・①②ともに腰痛は減り、柔軟性もよくなったとのことです。
・調査は8週間ですが、12か月後でも腰痛はよくなっていたそうです。
・②のほうが、痛みだけでなく日常生活の負担や精神的な状況はより良くなっていたそうです♪

今回は、研究なので2つの治療をくらべてますが、この結果から「痛み止めのクスリ&運動もする」がいいかもしれませんね^_^♪

痛みがつよいときは、まずは痛み止めをのんではやく腰痛をとり、運動ができそうならやってみる。#医師や理学療法士と相談してくださいね

「絶対、運動だけでなおす!」とおもわないで、痛み止めもつかって治療して、よりいい結果につなげていけたらいいと思います♪♫

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