腰に負担がかからない草取りの姿勢^^

この時期、整形外科の理学療法士にとっての大敵は、草取りの時のあの姿勢です           #お願い、草伸びるので雨降らないで

おじぎをすると痛くなる腰ついて前回書きましたが、まだまだ草が伸びるこの時期、草取りの時もおじぎの姿勢になり腰に大敵です。今回、草取りの時に着目してなるべく腰に負担がかからない体勢をご紹介します。比較的女性の方が草取りをして痛くなることが多いので、女性の方が取りやすい草取りの姿勢を分解して説明していきます。では。

こんな姿勢で草取りしてませんか?まずは草取りの時に避けてほしい姿勢の写真です。

やめてー❶ 立って腰を曲げての草取り 腰に負担がかかりすぎてます
やめてー❷ 両膝を閉じて、しゃがんで草取り(正面)
やめてー❷ 両膝を閉じて、しゃがんで草取り(横から)。両膝を閉じているので、股関節の動きが制限されて腰を余計に曲げてしまいます

このような姿勢でついつい草取りをされている方いませんか?このような姿勢で数十分から数時間、草取りしてしまうと腰痛の出来上がりです。。。

次におすすめの草取り姿勢です。いくつか紹介しますので、おすすめの姿勢でちょこちょこ変えながら草取りしてみてください。

おすすめ❶ 膝をついてください。膝をつくことによって、両足に加え膝をつくので3点支持になり腰の負担は軽減します
おすすめ❷ 両膝を開いてしゃがむ。両膝を開くことで、股関節はより曲がりますので、腰の負担が軽減されます。
おすすめ❸ バケツなどに手をのせてください。杖と同じ原理です。バケツで手を支えることで腰の負担を軽減できます。
手を地面についてください。草取りはおじぎの姿勢になりますので、体の前の方に手をつくと腰の負担は減ります。

おすすめの草取り姿勢をしていただければ腰の負担は軽減すると思います。とはいえ、同じ姿勢で何時間もいるとどこかしら負担がかかります。草取りの没頭力はすさまじいので皆様ちょこちょこ姿勢をかえてください。最近、草取りをした後、痛いという患者さんが多いので急遽ですが、ご紹介しました。

今回の草取りの姿勢を参考にしていただいてなんとかこの季節を乗り切ってもらえれば嬉しいです。

以上、西川整形外科リハ室からでした。

過去の記事紹介

おじぎで腰が痛いときの対処法(改訂版)http://pain-physio.net/おじぎすると出る腰痛の対処法/

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

ツイッターのアカウントです。記事を更新したらお知らせします^^https://twitter.com/shiro_sugiura

○ブログランキング参加しています、もしもよろしければ下のリンクのクリックをお願いします^^#どの項目もランキングが低いんです… #それは記事のせいかも…

にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へPVアクセスランキング にほんブログ村

 

『若者の椎間板の障害』➡️外見では判かりにくい(-_-;)(-_-;)(-_-;)

こんにちは♪西川整形外科の杉浦史郎です。
前々回のブログで、「運動しないと筋力が落ちます!」とアップしたので……タバタトレーニングを始めたら、背中を痛めました(¯―¯٥)
#理学療法士24年目の失態
#湿布を貼ってます

腰痛のお話をします。

腰には「椎間板」という組織があります。
背骨の骨と骨の間のクッションの役割をしているのが椎間板です。
椎間板(腰部)には体重がかかる→負荷→負担がかかりすぎる→髄核(ゼラチンみたいにやわらかい組織)飛び出る!→『腰椎椎間板ヘルニア』
※ヘルニア=体内の臓器などが、あるべき部位から逸脱した状態

そして、ヘルニアの一歩手前の椎間板を痛めている状態を『椎間板障害』といいます。

中高年の椎間板障害には、加齢や肥満が関係していると言われいます。けれど、若者の椎間板障害の特徴というのはあまり報告がありません。
そこで今回、当院の理学療法士(荒井瑞輝)が、若者の椎間板障害(腰)の原因の特徴は何か?を調べた研究について紹介していきます♪

研究結果を先に言ってしまうと、
「若者の椎間板障害の特徴はよくわからない!」 ……これまでこのような調査がなく、僕も改めて「そうなんだ〜。若い人の腰痛は難しいな〜」と思ってしまいました(^_^;)
皆さんも参考までにご覧ください♫

《対象》
・49名(男性32名、女性17名、平均年齢14.5歳)
・MRI検査→椎間板の傷み具合を確認

《方法》
・椎間板の傷みの有無で2グループに分ける
①年齢や体重(BMIを含む)
②腰痛の強さ
③腰痛を感じるタイミング(立っている時、動いている時、座っている時)
④どんな動きをする時に腰痛を感じるか(お辞儀した時、腰をそらした時、腰を回した時、側屈した時)
これらを調査しました。

《結果》
全ての調査項目と関わりはなかった。。。です。

この結果から言えるのは、MRI検査無しでは椎間板損傷の有無を予測することが難しい!ということです。
我々理学療法士は、腰痛の患者さんが来院されると腰を曲げたり反ってもらったりして、「腰痛はどのような時に起こるのかな?腰のどの部分を傷めているのかな?」と予測します。
ですが、若者の腰痛の場合は、曲げても反っても痛い時があったり、椎間板障害の時もあるけど、腰の疲労骨折(このブログでもよく紹介している発育腰椎分離症)の時もあります。
…外から判断するのは本当に難しいです。

特にスポーツをしている若者。
若いから大丈夫!と思わないで、腰が痛かったら整形外科で診てもらった方がいいですよ。(腰椎の疲労骨折が見つかることも!)
医師にしっかり診断してもらい、リハビリも頑張ってください♪(^_^)

以上、西川整形外科のリハ室からでした♫

引用

荒井瑞輝ら, 青年期における腰椎椎間板の変性度は疼痛や身体的特徴と関係があるのか?第25ー26回千葉県理学療法学会より

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

ツイッターのアカウントです。記事を更新したらお知らせします^^https://twitter.com/shiro_sugiura

○ブログランキング参加しています、もしもよろしければ下のリンクのクリックをお願いします^^#どの項目もランキングが低いんです… #それは記事のせいかも…

にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へPVアクセスランキング にほんブログ村
学生が腰痛を起こしやすいスポーツは??

答え:バレーボール・野球・陸上・バスケットボールなどなど

前回、大学生までにスポーツをしていて腰痛を経験したことがあるのは、なんと64.6%!!と紹介しました。
スポーツと腰痛の関係は明らかです。ただ、スポーツ種目は数多くあります。どのスポーツが腰痛を起こしやすいか?を知っておくと、対処しやすいと思うので紹介(2)したいと思います(^_^)

1位:バレーボール
2位:野球
3位:陸上
4位:バスケットボール
5位:水泳
6位:剣道
7位:テニス
8位:サッカー

のようです。

『バレーボール 1位』でした。僕の患者さんでも、バレーボール(女子)をしている人に腰痛を訴える患者さんが多くいます。

意外だったのが、8位 サッカーです。学生の腰痛で多いのは腰の疲労骨折です。以前このブログでも、腰の疲労骨折を起こしやすいスポーツを紹介しました(1)。
そこでは、1位 野球で、2位 サッカーでした。
腰の疲労骨折の観点から考えると、サッカーは腰痛を起こす可能性があるスポーツなので注意が必要ですね。
いずれにせよ『スポーツと腰痛』は深い関係があるので、注意&予防をしながらスポーツに取り組んでください。

腰痛へのリハビリについては、今後紹介していきますので乞うご期待!です(^_^)

(1)

腰の疲労骨折を起こしやすいスポーツ種目の上位5つは?

(2)Mika Hangai et al. Relationship between low back pain and competitive sports activities during youth

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20051500

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へ

ブログランキング・にほんブログ村へ
PVアクセスランキング にほんブログ村

大学生までに腰痛を経験するのは何%?

答え:50%!!(スポーツ経験者は64.6%)

腰痛は国民病と言われています。程度の差はあれど、殆どの方が生涯で経験するのではないでしょうか?

そんな腰痛を大学生までに経験するのはどのくらいか?を大規模調査した報告(1)をします。

僕は結果にビックリ(゚д゚)!しました。

〈対象〉

大学生4667名(男性 2620名、女性 2047名)

〈質問〉

①これまでの学生生活で腰痛が原因で学校を休んだことがあるか?

②腰痛を経験したことがあるか?

③腰痛のため競技を4週間休んだことがあるか?

などです。

〈結果〉

腰痛をこれまで感じたことある人

→スポーツしていない人 50%

→スポーツ経験者 64.6%

が腰痛経験あり。

大学生の時点で半数以上が腰痛経験ありという事は、若年期から腰痛が生じていることがわかります。 またスポーツ経験者は、普段から運動していない人よりも腰痛を起こす可能性が高いことが伺えます。

国民病と言われている腰痛ですが、なんと大学生までに多くの方が経験しているという事実には驚きです。

スポーツ選手だけではなく、スポーツをしていない成長期の子たちにも腰痛予防のストレッチや筋トレの指導は必要ですね。

引用

(1)Mika Hangai et al. Relationship between low back pain and competitive sports activities during youth

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20051500

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へ

ブログランキング・にほんブログ村へ
PVアクセスランキング にほんブログ村

お相撲さんがつけている、あの肌色のテープは「腰の痛み」にも効果的??

答え:効果、あるようです(^_^)

前回、キネシオテープは首の痛みに効果的だと紹介しました。今回は、腰の痛みにも!効果があるという論文があったので紹介します(1)

〈対象者〉
・慢性(3ヶ月以上)腰痛患者女性:108人
・平均年齢:25歳
地域社会、整形外科やリウマチ科のクリニック、ピラティスやフィットネスセンターから、口頭および印刷された広告を介して本研究に募集した方々です。
*平均年齢低めです。
VAS*1で2以下の腰痛は除外しています。

*1 VASとは、Visual Analog Scaleの略であり、目的としては痛みの強度を測定するものである。 また、視覚的評価スケールとも呼ばれる。 紙に10cm(100mm)の直線を書き、その左端に0、右端に100の数値を記入した測定スケールを用意する(10ごとに数値を記入する場合もある)右端の10はこれまで経験したことのない痛み、左端の0は全く痛くないと設定し記載してもらいます。

〈評価基準〉
① 痛み② 日常生活の障害度
③ 腰の動き
④ 背筋力

キネシオテープの貼付方法。図のように座った姿勢でお辞儀してもらい右側に体をひねります。そして伸ばされている側の腰(図でいうと左腰)にテープを貼ります。キネシオテープは10~15%くらい伸ばしながら貼付します。そして逆の動きをして、右側にも貼付します。
3日間貼ってもらい、テープをはがしてから3日後と7日後(調査開始してから10日後)に評価します。

 

出典: Macedo LB et al. Kinesio Taping reduces pain and improves disability in low back pain patients: a randomised controlled trial

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30348455/

《結果》
①→3日語は改善。VAS4.9がVAS2.5。
②→3日後、7日後ともに改善。
③・④→ともに変化なし。

臨床で腰痛患者さんにキネシオテープを使用することは多々あります。全員ではないのですが、効果がある方もいます。3日間貼り続けるのはかぶれなどの問題があるので、よく皮膚の状態を確認しながら行うことが重要です。
1日1回入浴時に、はがして貼り直すのもいいと思います。
継続して貼ることがポイントです♪

引用

(1) Macedo LB et al. Kinesio Taping reduces pain and improves disability in low back pain patients: a randomised controlled trial

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30348455/

 

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へ

ブログランキング・にほんブログ村へ
PVアクセスランキング にほんブログ村

腰の疲労骨折を起こしやすいスポーツ種目の上位5つは?
野球、サッカー、バスケットボール、陸上、バレーボール

以前、疲労骨折が多く起こる部位は腰とお伝えしました。疲労骨折を起こす方の多くはスポーツ活動をしています。今回はどのスポーツで疲労骨折(腰)が多いかを紹介します。

American journal of sports medicineという雑誌に投稿された小林先生の論文からお伝えします。一年間のうち腰痛の選手に対してMRI検査をした200名を調査したものです。平均年齢は14.1歳。結果、200名のうち97名(48.5%)に腰の疲労骨折がみられました。実に半分!このデータを見ても腰の疲労骨折が多いことがわかります。

スポーツ別にみると、野球が60名、サッカーが47名、バスケットボールが30名、陸上13名、そしてバレーボールが12名でした。野球、サッカー多いですね。性別でみると多くは男の子でした。

野球やサッカーのスポーツ人口が多いのも影響しているとは思いますが、今回挙げたスポーツは要注意です。腰痛の症状があれば速やかに整形外科に受診してください。

Diagnosis of Radiographically Occult Lumbar Spondylolysis in Young Athletes by Magnetic Resonance Imaging

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23136176/

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 病気ブログ チーム医療・専門医療職へ

ブログランキング・にほんブログ村へ