若い人でも腰痛になる?原因はいろいろ
「腰痛って年を取ってからなるものじゃないの?」
そう思っている方も多いですが、実は10代でも腰痛は珍しくありません。
今回は、アメリカの整形外科で3年間にわたって調べた、10〜19歳の腰痛の原因についてのお話です。
目次
どんな調査?
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対象は10〜19歳で腰痛を訴えて受診した1932人
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男性922人、女性1010人
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診断はカルテと必要に応じた画像検査(レントゲン、MRI、CT)で確認
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アメリカの医療事情では、日本よりMRI検査の実施率は低め
若い人の腰痛、原因ランキング
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原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)
→ 全体の約43%
→ 痛みはあるけれど、画像検査でもはっきり原因が見つからないタイプ
→ MRI検査をしていない症例も多く、この割合は日本より高めに出やすい -
椎間板のトラブル(椎間板疾患)
→ 約28%
→ ヘルニアや椎間板の変性など。女性に多い傾向
→ 実際にはMRIを撮ればもっと見つかる可能性あり -
腰の骨の疲労骨折(脊椎分離症)
→ 約15%
→ 男性に多く、スポーツによる反復的な腰の反らし・ひねり動作が関係
→ 日本の現場感覚では、もう少し割合が高い印象
現場で感じること
私たちが日本で日々診ていると、
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MRIで詳しく調べると、椎間板の障害や分離症が原因になっているケースはもっと多い
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特にスポーツをしている学生は、腰痛の裏に疲労骨折や椎間板損傷が隠れていることが少なくない
アメリカのこの研究は大規模ですが、検査方法の違いを考えると、日本で同じ調査をしたら結果は少し変わるはずです。
患者さんへのメッセージ
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「成長期だからそのうち治る」と放っておくのは危険
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長引く腰痛や、夜間痛・しびれ・発熱を伴う場合は早めの受診を
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スポーツをしている方は、腰の反らし・ひねり動作の多い練習やフォームに注意
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早めに原因を特定して、適切なトレーニングや休養を取ることが再発予防につながります
💡 まとめ
若い人の腰痛は、筋肉疲労だけでなく、椎間板や骨のトラブルが隠れていることもあります。
日本の現場では、MRI検査を活用すればもっと原因がはっきりするケースが多い印象です。
「若いから大丈夫」ではなく、「若くても腰痛はありえる」と知ることが、早期対応と予防につながります。
引用文献
Causes of Adolescent Low Back Pain: ARetrospective Study
Imana Rhoden et al