いつでもできるウォーキングは腰痛に効果的??

結論:早歩きなら効果的

外来腰痛患者15名に対して、歩行は有効かどうか?を調査した研究です。腰痛の程度は、Visual Analog Scale(VAS)*で4以上を対象としています。激痛でく、中等度の痛みを感じる患者さんです。慢性腰痛は「3ヶ月以上続く腰痛」と定義しています。整形外科に受診する患者さんで、3ヶ月以上症状が続く方は少なくありません。

その方々に30分間複式呼吸をしながら、平らな道を早歩きしてもらいました。それを週5日、6週間続けてもらうと…

結果
調査前の痛みはVASで6だったのが、6週間後は3.6まで下がりました。また、腰痛に対するいろいろな質問(長く歩けますか?日常生活に腰痛は影響しますか?など)をするテストも6週間後は改善していました。

ただ歩くだけでは今回の研究のような結果を出すことは難しいと思いますが、『早歩き&腹式呼吸』は効果ありそうです。いきなり早歩きで30分歩くのは大変なので、通常の散歩の中に早歩きを取り入れると、無理なく続けられるのではないでしょうか。

*VASとは、Visual Analog Scaleの略であり、目的としては痛みの強度を測定するものである。 また、視覚的評価スケールとも呼ばれる。 紙に10cm(100mm)の直線を書き、その左端に0、右端に100の数値を記入した測定スケールを用意する(10ごとに数値を記入する場合もある)右端の10はこれまで経験したことのない痛み、左端の0は全く痛くないと設定し記載してもらいます。

The Effect of Lumbar Stabilization and Walking Exercises on Chronic Low Back Pain: A Randomized Controlled Trial

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31261549/

 

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