人工膝関節にした後→その膝が曲がるかどうかは「〇〇〇の角度」次第!

➡➡逆の膝(手術していない側)の角度

整形外科に受診する患者さんの中でも、「変形性膝関節症」の割合は大きいです。

「変形性膝関節症」は、年齢とともに膝の軟骨がすり減り、膝の関節が変形してしまう病気です。変形するので痛みが出るだけでなく、膝が伸び・曲がりが悪くなるのが特徴です。症状が強くなると、日常生活動作(歩きづらくなる等々)が不自由になり、重症化すると手術(人工膝関節)をしなければならない場合もあります。

患者さんから、「人工関節にした場合、果たして膝は曲がるようになるのか?」と質問されることがあります。

これまで論文などでは、「手術後の関節の動きは、手術前の状況に応じて変わる」とされてきました。術前に膝が曲がりにくい場合は、手術をしても劇的にはよくならないと言われています。実際の臨床現場でもそのような印象を受けます(T_T)

今回紹介する論文は、

「手術をした膝の角度は、逆側の膝の角度と関係があるか?」

この論文は、僕の後輩理学療法士が見つけてくれました。患部と逆側の膝の角度を調べた報告はこれまで聞いたことがなかったので、興味深い内容でした♪

《対象》

・人工膝関節の手術を受けた59名。

《方法》

・術後4〜13ヶ月間、人工膝関節にしたの膝の動きと反対側の膝の動きの経過を調査。

《結果》

手術しない側の膝(曲がり)の角度が115度以上の場合は、人工関節にした膝の曲がりも良くなっていた!

この論文の著者は、「手術をしない側の膝が動くということは、手術の後も日常生活で動ける範囲が増えるはずなので、人工膝関節の動きの練習になっているのではないか」と考えています。

病院では人工膝関節の手術後にはトレーニング用の自転車(エアロバイク)を使ってリハビリをします。確かに逆側の膝が曲がりにくい場合は、トレーニング用の自転車に乗れないので、人工膝関節側を曲げるリハビリの頻度が少なくなってしまいます。

手術しない側も良好な状態に保つことが大切!ということですね♪

手術しない側の膝にも注目して、手術前後のリハビリに励んでいただければと思います(^_^)

引用

Robert R Burnham Jr et al. Does contralateral knee range of motion predict postoperative knee range of motion after total knee arthroplasty?

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32660574/

 

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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