➡➡どちらも有効です♫
世界理学療法連盟学会は、各国で4年に1度開催されます。いわば理学療法のオリンピックのようですね。当院でもスタッフが、シンガポールやスイスでの開催時に発表しています。なかなか国際学会に参加するというのは敷居が高いですが、「日々の臨床のための大切な勉強」ということで、病院のサポートで参加させていただいています。ありがたい環境です^^
今回はヨーロッパ世界理学療法連盟学会で、
「慢性腰痛症の方に対して、コアトレやピラティスは効果的か?」という発表があったので紹介します♪
コアトレに関しては、以前このブログでも紹介しました。リンクを貼っておくのでご参照ください。
ピラティス
・アメリカ発祥
・負傷者のリハビリテーションの方法として開発
アメリカでは整形外科でリハビリテーションの一環として活用されているそうです。
[コアトレについて]
[ピラティスについて]
では、本題です。
《対象》
・29名の慢性腰痛患者
・3つのグループに分ける
① コアトレ+赤外線照射
② ピラティスエクササイズ+赤外線照射
③ 腰痛についての教育+赤外線照射
**赤外線照射=物理療法で温める機器
《評価方法》
・腰痛の程度
・腰痛による日常生活への制限
・腰の柔軟性
この3点を実施前と実施後4週目に評価。
《結果》
・3つのグループはどれも快方に向かった
・①は③よりも「腰痛の程度、日常生活」は改善
・①と②には差はなかった
腰痛に関する教育(なぜ腰痛が起こるのか、どのようなストレッチやトレーニングが効果的なのか?)を行うだけでも、腰痛改善は見込めるとの報告は過去にもあります。
しかし今回の結果から、腰痛教育よりコアトレの方が効果的だとわかりました。コアトレ、ピラティスどっちが?と言われると、甲乙つけがたいのでお好みで♪
でも「腰痛の教育も受けつつ、トレーニングを行う」のが一番良さそうですね。
腰痛の発生原因や予防対策を、担当の理学療法士に確認してもらうのも重要です。
あなたの腰痛が良くなりますように(^_^)
引用
Comparative efficacy of core stabilization exercise and pilates exercise on patients with non-specific chronic low back pain
A. Akodu∗, S. Okonkwo, S. Akinbo University ofLagos, Lagos, Nigeria Relevance:The 4th European Congress ofthe ER-WCPT / Physiotherapy 102S (2016) eS247