1年以内に腰痛が起こりやすい体の特徴《その3》
➡➡ももの裏の筋肉が硬い
腰痛の生涯有病率は84%とも言われています。腰痛を経験した方もこれまで多くいると思います。そして、何度も腰痛を繰り返される方も少なくないと思います。
今回(シリーズ3)は、どのような体の状況だと腰痛が起こりやすいかを調査した論文(114本)から紹介します。
12ヶ月間で腰痛が起こった方々の、体の特徴を調査しています。
調査項目
・腰の柔軟性
・ももの筋肉の柔軟性
・腰周りの筋力
・腰の骨の状態など
結果
ももの裏の筋肉が硬い→腰痛が起こしやすい!
ももの裏の筋肉を「ハムストリングス」と言います。このハムストリングスは、お尻から腿の裏を走っていて、 肉離れが多い箇所としても有名です。この筋肉が硬いと、お辞儀をした時にももの裏が突っ張ったりします。よく体が硬いね、と言われる方でここの筋肉が硬いことが多いです。
以前から腰痛の方は「ハムストリングスが硬い」と言われていました。
なぜか?→ハムストリングスは骨盤についている→筋肉が硬い→骨盤の動きを制限→ 骨盤の動きが制限→腰椎(腰の骨)の動きも制限→腰をそることが難しくなる→腰痛を引き起こす(*_*)
腰の反りが少ないと腰痛を起こす可能性が高くなります《その1》。今回お伝えした《その1》から《その3》は、1つでは問題がなくても、何かしらの形で繋がっていて症状を引き起こす、ということです。
リハビリではこれらの要因を少なくする取り組みが必要です。ですが、この特徴1〜3を覚えてもらい、自分の体をセルフチェックして、腰痛が起こる前に早めに対処すること!!これが一番の腰痛予防になると思います(^_^)
引用
Sean G Sadler et al., Restriction in lateral bending range of motion, lumbar lordosis, and hamstring flexibility predicts the development of low back pain: a systematic review of prospective cohort studies
(2)Adams MA, Mannion AF, Dolan P. Personal risk factors for first-time low back pain. Spine (Phila Pa 1976). 1999;24(23):2497–505.