深呼吸で痛みが和らぐ?!

こんにちは、西川整形外科で理学療法士をしています杉浦史郎です。
今日は「深呼吸」について、とても面白い研究を見つけたので、ご紹介します。

深呼吸って、ただ息を吸って吐くだけじゃなくて色々ないい効果があるようです^^

今回紹介するのは、深呼吸が「痛み」や「気分」にどう影響するかを調べた研究。

実験内容

研究チームは16人の被験者に、2種類の深呼吸をやってもらったんです。

1つ目は「注意深呼吸」。これは外部のペースに合わせて、外部の刺激に集中して呼吸する方法。
2つ目は「リラックス深呼吸」。これは自分のペースで、リラックスしながら呼吸する方法。

研究結果

ここからが本当に面白いです。

まず、「リラックス深呼吸」をした人たちは、痛みへの耐性が上がったんです。
逆に「注意深呼吸」をした人たちは、あまり変化がなかった。

さらに驚くべきことに、「リラックス深呼吸」をすると、交感神経の活動が下がったとのこと。
#体がリラックスモードに入るわけです

日常生活でも応用可能です^^

例えば、プレゼン前の緊張とか、締め切り前のストレスとか。
そういう時に「リラックス深呼吸」をすれば、体と心の両方をリラックスさせることができる。

でも注意していただきたいのが、「集中して呼吸しなきゃ!」って思いすぎると逆効果になること。
自然に、リラックスして呼吸するのがポイントのようです。そして整形外科に通院されている方は何かしらの痛みも抱えていらっしゃるので、「深呼吸」を行うと痛みも楽になるのではないでしょうか。もちろん他の治療も続けながらですが。

最後に

『深呼吸』は誰でもできる呼吸法ですが、現代社会で忙しい中にいるとついつい呼吸が浅くなってしまいます。自分もこの記事を気づくと鼻からフンフンしながら書いてました。。。「深呼吸」してみます。。。

The Effect of Deep and Slow Breathing on Pain Perception, Autonomic Activity, and Mood Processing—An Experimental Studypme_1243 215..228
Volker Busch, MD,* Walter Magerl, MD,† Uwe Kern, MD,‡ Joachim Haas, MD,* Göran Hajak, MD,* and Peter Eichhammer, MD*
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21939499/

 

「49歳が分かれ道!KAテストで見える体の変化とその対策」

運動機能チェック「KAテスト」で見える体の変化 〜あなたの体は今、何歳?〜

こんにちは!今日は「KAテスト」という運動機能を総合的にチェックできるテストを紹介しつつ、年齢とともにどんな体の変化が起きるのかをお話しします。

KAテストって何?

「KA」とは、「KOJI AWARENESS(コージアウェアネス)」の略で、筋力、柔軟性、バランス能力など、体の運動機能をいろいろな角度から評価できるテストです。

このテストのいいところは、特別な機器や長い時間を必要とせず、簡単に運動機能をチェックできるところにあります。しかも、専門家に頼らなくても、自分でも評価ができちゃうんです。テストは11項目あり、それぞれに採点基準があって、最高スコアは50点。動きを3回チェックし、一番良いスコアを記録する仕組みです。平均して20分以内で終わるので、忙しい方でも気軽に受けやすいのもポイントです。
**室伏広治スポーツ庁長官のホームページにKAテストは紹介されていますhttps://kojimurofushi.net/wp/wp-content/uploads/2022/07/Appendix-1.pdf

体の3つのエリア別にスコアを出します

KAテストでは、体を以下の3つの部位ごとにチェックして、運動機能をスコア化しています:

  • 頸肩上肢複合体(NSU):首や肩の動き、腕の筋力など、肩から上のエリアをチェックします。
  • 体幹(コア):お腹や背中、体幹の安定性や柔軟性を測ります。体のバランスを保つためにとても大事な部分ですね。
  • 下肢(LE):脚全体の筋力や動きのスムーズさをチェック。脚の運動機能が落ちてくると、普段の歩きや立ち上がり動作にも影響が出ます。

年齢とともにスコアはどう変わる?

今回の研究では、年齢とともにKAテストのスコアがどのように変わるかを調べました。結果として、年齢が上がるにつれてスコアが少しずつ低下し、特に40代後半から50代前半でスコアの落ち込みが急に加速することがわかりました。この「49歳前後」が、運動機能が変わりやすいポイントだと言えます。

例えば、49歳を超えると、KAスコアの低下のスピードが上がり、年齢が1歳増えるごとにスコアがさらに下がる傾向にありました。特に肩や首、脚のスコア低下が目立つのですが、女性の場合は男性よりも肩や腕(頸肩上肢複合体)の機能低下が顕著だったという結果も出ています。

KAテストの活用法:50歳を迎える前にできること

このテストは、自分の運動機能が年齢とともにどう変化しているかを知り、予防や対策を考えるために役立ちます。例えば、50歳前後から肩や脚の運動機能が急に落ちてくることがわかった今、日常的にストレッチや簡単な筋力トレーニングを続けることが重要です。

KAテストを受けてみて、「自分の体はこんなふうに変わっているんだ!」と知ることで、予防や健康維持のモチベーションも上がります。50歳前後は体が大きく変わりやすい時期なので、早めにチェックして対策をスタートしましょう!

参考文献

Koji Murofushi at al

Exploring age-related changes in motor function: insights from the peak decline found in Koji Awareness screening test

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39143124/

 

第32回日本腰痛学会でシンポジウムで発表しました

みなさま、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

先週開催された第32回日本腰痛学会のシンポジウム(テーマ:腰痛とスポーツ)にて、シンポジストとして発表をさせていただきました。私は、発育期腰椎分離症についてお話ししました。会場は幕張メッセの学会場の最大のホールで、緊張しましたが無事に発表を終えることができました。

多くの医師や理学療法士の方々に参加していただき、質問もたくさんいただきました。このことから、スポーツにおける腰部障害への関心の高さを感じました。発育期腰椎分離症は、腰痛を主訴とする腰椎の疲労骨折として知られています。特に、スポーツに励む小学生や高校生に多く見られる腰痛です。MRI検査なしでは診断が難しいため、見逃されることが多い腰痛でもあります。最近の報告によれば、足の疲労骨折よりも3倍も多く発生しているとも言われ、当院でも多くの患者さんを対応しています。

私が腰痛学会で初めて発表したのは15年前、その時も発育期腰椎分離症についてでした。しかし、その頃はまだこの疾患はメジャーではなく、発表数も少なかったのです。今では、発育期腰椎分離症に関するセッションやシンポジウムも組まれるほど認知度が高まっています。これは、多くの患者さんがこの病気で困っている現状を反映しています。

早期診断と適切な治療が非常に重要な疾患ですので、これからも学会での発表を通じて最新の知見を得て、日々の患者さんへ還元できるよう努力していきます。

また、今回当院から理学療法士の石崎先生と東宮先生も発表しました。石崎先生はジャックナイフストレッチという特殊なストレッチの効果について、東宮先生はModic change(中高年に多い腰痛の方の背骨の形の特徴)についてお話ししました。2名とも素晴らしい発表を行い、質疑応答も充実していました。

さらに、5月に一緒に国際学会でスイスに行った武田先生も、京都で肩関節学会に参加し発表してきました。後輩たちの活躍をとても嬉しく思います^^

臨床も大切ですが、そこで得られた知見を学会で発表し、未来の患者さんのリハビリに生かすことが重要だと考えています。これからも西川整形外科から国内外に発信できるよう、スタッフ一同頑張ります。

 

 

 

日本運動器理学療法学会に参加してきました

皆様、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

9月6日・7日にパシフィコ横浜で開催された日本運動器理学療法学会に、理学療法士の豊岡先生とともに参加してまいりました。私は座長として、豊岡先生は演題発表を行うという充実した時間を過ごしました。まさに「学びの秋」を実感した2日間でした^^

「運動器」なので、整形外科に携わる理学療法士の皆さんが参加、発表されていました。今回の学会でも、整形外科領域に特化した貴重な知見を深めることができました。また大学で教鞭をとられている先生方や、臨床現場で活躍されている理学療法士の方々との交流も、非常に刺激的でした。

私はこの日本運動器理学療法学会の会員でもあり、来年も引き続き参加したいと考えております。

最後に、私や豊岡先生が学会に参加している間、クリニックを支えてくださったスタッフの皆さんには、心から感謝いたします。皆さんのおかげで、安心して学びに専念することができました。本当にありがとうございました。

これからも、日々の診療や治療の現場で学びを活かしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

千葉大学主催 千葉手・肘の外科研究会OT & PT cadaver work shop 2024 に講師として参加させていただきました^^

皆様、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

先日、9月6日・7日に千葉大学が主催した「千葉外科研究会 OT & キャバワークショップ2024」に、講師として参加させていただきました。このワークショップも数年が経ち、私は初回から講師スタッフとして関わらせていただいています。講師としての参加ですが、毎回自分自身も学びが多く、とても有意義な時間となりました。

来年も同時期に開催予定ですので、ご興味のあるコメディカルの先生方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。全国からたくさんの先生方にご参加いただき、誠にありがとうございました。次回もさらにアップデートした内容で、より良いワークショップを開催できるよう準備を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回も当院の理学療法士、大森理学療法士が講師として一緒に参加してくれました。大森先生はエコー技術に非常に長けており、今回も講師陣の中心として講演を担当されました。また、1コメディカルの勉強会でもご講演され、大変活躍されていました。来年も二人で参加予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

日本整形外科基礎学会のシンポジウムで発表させていただきます^^

みなさまこんにちは。
10月19日と20日に筑波で日本整形外科基礎学会があります。整形外科医の方々が中心の基礎研究中心の学会です。自分も大学院のときに毎年参加・発表していました。懐かしい。。。

その学会で「腰椎分離症を科学する」というタイトルのシンポジウムが19日の朝にあります。そこで理学療法士として「腰椎分離症の運動療法を科学する」というテーマを仰せつかりました。この学会で発表できるなんて!と嬉しい気持ちもありますが、緊張しています。。。

せっかく頂いた機会ですので、日々我々が行っている腰椎分離症のリハビリについて気合い入れて発表してきます!当日行かれる先生がおられましたらぜひお声かけさせてください。準備頑張ります^^

学会URL
https://site2.convention.co.jp/joakiso2023/

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番外編 論文に投稿したけど、返信が返ってこない時の対処

みなさまこんにちには
今日は番外編で、論文を提出したけれどもなかなか結果が返ってこない時はどうする?です。特に海外の雑誌ですと、返信が遅いところはたまにあります。その時のボクの場合の対処法をご紹介します。

ズバリ編集部へ直接メールするです。

現在、投稿している論文があるのですが、8ヶ月返信なしです。さすがに長いと思いましたので昨日メールしました。

ネットにいい問い合わせ文例があったので、拝借しました^^

Dear Dr. ●●●●,
I have submitted my manuscript titled [Safety and efficacy of aggressive exercise therapy for patients with unilateral early-stage spondylolysis: A retrospective comparative cohort study:YJBMT-D-22-00076] to your journal on February 4, 2022 and the status has remained “Editor assigned” since then. Since it has been two months since my submission, I was wondering if the status is not getting updated due to a techincal error. It would be great if you could let me know when I can expect the next status change.

Sincerely,
Shiro Sugiura

ざっくりした日本語はこんな感じです
『片側性早期脊椎分離症患者に対する積極的な運動療法の安全性と有効性』と題した原稿を投稿させていただきました。原稿を2022年2月4日に貴誌に投稿しましたが、その後ステータスは “Editor assigned” のままとなっています。 投稿から8ヶ月が経過しているため、技術的なミスでステータスが更新されないのではと思い、質問させていただきました。次にステータスが変更されるのはいつ頃になるのか、教えていただけると幸いです。

そしたら編集者から本日、ごめんごめん、投稿が多いので遅くなってます。すぐに対応しますね!と嬉しい返信がすぐにきました。通常2ー3ヶ月くらい待つことは多いので、その前に、催促のメールは相手もいい気持ちしないと思います(編集者は査読してくれる人をみつけて調整したり忙しい方々なので)さすがに半年も経ったら、上記のような問い合わせをしてもいいと思います。

もう8ヶ月待っているけど、不採択になったらどうしよう。。。*過去に数ヶ月まった挙句、不採択になった経験あるので、催促メールしたはいいけど内心ドキドキしています。また進展があ里ましたらご報告しますー^^

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☆12月19日に開催予定の、ぼくのセミナー参加者が130名をこえました! ありがとうございます!!

ボクが高校生の時の成績ですが…学年最下位付近をうろちょろしていました(TT)
なのでいつまでたっても、高校生の長女に「勉強しなさい!」とは言えません……>.<
#「あとでつらくなるよ」とは言えます(^^)
#学校推薦をとれた妻をうらやましく思ってました

☆12月19日に開催予定の、ぼくのセミナー参加者が130名をこえました!
ありがとうございます!!

みなさま、いつもブログをみていただきありがとうございます♫
今日はお知らせと御礼です。
先日、お知らせした「発育期腰椎分離症の評価とリハビリテーション」というタイトルのセミナー参加者が、現在130名をこえました!!

お知らせ当初は、20名くらいきてくれたらいいな〜と思っていましたが、予想をおおきくこえた参加者の人数に、自分が1番びっくりしています(☉。☉)!
これもひとえにみなさまが、セミナー案内をシェアして下さったお陰です。
有難うございます\(^o^)/

…実はボク、100名を超える人のまえで話した経験がありません。ですから、大変緊張しています(*_*;
こんなにたくさんの方に参加していただくのは、これが最初で最後だ!と思って、ただいま絶賛準備中です!!

当日は、参加していただいた方に少しでもお役にたてる情報をお伝えできるようにがんばります。緊張し過ぎて、ずっこけないかだけが心配です。ですが、それを含めて楽しみにしていてください♫

開催まで2週間をきりました。
興味をお持ちの方、ご参加お待ちしております♪♫\(^o^)/

セミナー案内:https://peatix.com/event/3052958
セミナー紹介ブログ:http://pain-physio.net/seminer/

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理学療法ガイドラインが発刊されました。ガイドラインの作成に携わらせていただきました^^

悪玉コレステロールが上がったので、急に長距離ウォーキングをはじめたら……足に障害が出現しました(TT)
#患者さんには「急に歩きすぎるのは禁物ですよ」と伝えています
#やっぱり急な運動は危険です、みなさまお気をつけください

今回は、
「お知らせ」&「理学療法ガイドライン」についての投稿です(^^)

この度、『理学療法ガイドライン』の作成に携わりました!

日本理学療法士協会からお誘いいただき、『理学療法ガイドライン』の作成班として関わりました。
ボクが担当したのは「背部腰部」と「頚部障害に対してのリハビリテーション」についてのガイドラインです♪

最近はネットの普及により、様々なガイドラインを目にする機会が増えているかと思います。例えば、「逆流性食道炎の治療ガイドライン」と検索するとネット上ですぐに閲覧できます。ボクも困ったときは、ガイドラインをみるようにしています。#自分が逆流性食道炎と診断された時はそのガイドラインを読破しました
専門の方はもちろん、患者さんや専門外の方もその病気についての知識や現在の治療方法を確認することができるのがガイドラインです。
ボク自身がいつも助けてもらっていたので、まさか作成する側にまわるとは思いませんでした(^^)
ですから、このお仕事をいただいたときはうれしくて秒速で「やります!」と返答したのを覚えています♫
そして最初は背部腰部だけの担当でしたが、頚部もどうですか?となり、すぐに「もちろんです!」とお受けしました。

その後、ガイドラインの作成の大変さを知ったときは、「時すでに遅し」でした。。。

ガイドラインの作成は、まずその分野の専門家があつまり、世界の論文を調査し、採点していきます。そしてその結果をもとに、現時点での最適な治療はこんな感じがいいですよ、と道しるべのようなものを作っていきます。

例えば、今回ボク担当した「頚部・背部腰部チーム」ではチーム全体で1000以上の論文(海外、国内)を精査しました。そこから「腰痛のリハビリテーションにはこれが有効のようです」「脊柱管狭窄症のリハビリテーションは〜〜をおこなうといいです」みたいに解説を作成していきます。自分に割りふられた論文を読んで分析していくので、膨大な作業量になります。
…依頼をいただいて、秒速で2つも引き受けた自分自身に愕然としました*\0/*

けれど、自分の専門分野の論文を半強制的かつ気合いをいれて読みこめたことは、そのまま西川整形外科でのリハビリの仕事に役立てることができます!
しかも普段読む論文は、自分の興味がある分野に偏りがちですが、今回の仕事のおかげで幅広い分野の論文を読めたのは、自分にとってもかなりプラスとなりました!!#日々の診療に役立てます。

また、たくさんの専門家が手間暇かけて作製しているのが実感できました。
ガイドラインへの親近感を感じることができ、今では「いろんな分野のガイドラインをみないと話にならない!」とまで思っています。それほどガイドラインは、現時点での治療法を理解するうえで医療従事者にとって必要不可欠なものだと思っています。

これまで理学療法のガイドラインは、海外の方々が作成したものを参考にしていました。「ヨーロッパ理学療法学会腰痛のガイドライン」みたいなものを読んでいました。しかしそれは、海外の方々むけのガイドラインになります。日本と海外では医療保険制度もちがいますし、リハビリテーションのたてつけもちがいます。
今回、「和製 理学療法ガイドライン」が完成し、我が国に適したリハビリのガイドラインができたと思います。国内の理学療法士や患者さんに、このガイドラインを是非みていただき、現段階での最適なリハビリテーションが広がればうれしいかぎりです\(^o^)/

日本理学療法士協会から献本してもらったので、ボクもほかの分野をよんで勉強します♫

※セミナーのご案内!!※
西川整形外科では、「リハビリテーション研究会」を定期的に開催しています♪
普段は院外の先生に講演をしていただいているのですが、今回は「ボク」が発表することになりました!
タイトルは
『発育期腰椎分離症の評価とリハビリテーション』です。
・医療従事者向けの勉強会になります♫
・まさかの「ハズレ回」にならないよう、只今念入りに準備中です!
・12月19日、年末の忙しい時期ですが、当日参加できなくてもアーカイブで後日視聴できるようにしますので、ご興味のある方はぜひお越しください♫案内を添付させていただきます^^
セミナー案内:https://peatix.com/event/3052958
紹介ブログ:http://pain-physio.net/seminer/

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『論文を投稿して不採択になったときのココロの対処法』私見です

……むかしの写真をみて、今現在の体型との大きな乖離をみとめましたm(_ _)m
#ダイエットしないと
#筋トレしないと

今回は、
『論文を投稿して不採択になったときのココロの対処法』です

「論文」➡️雑誌社に投稿➡️採用されない➡️世に出ることはない(TOT)
一度で採択されることは難しく、多くのかたが「不採択」を経験しているのが現状です。。

有名な雑誌になればなるほど「不採択」率は上がるので、論文をだせばだすほど「不採択の経験値」も上がります(^^)
「不採択になることのほうが多い」とわかっていても、不採択と通知がくるとやはりおちこみます↘️↘️

そうですね…例えば、ダメもとで記念受験したのに、不合格だったとき……の感覚に似ているかもしれません。

しかし、論文は世に出ないかぎり何物にもなりません!
フラれてもまた自分を奮いたたせる!落ちてもまた次の雑誌に投稿する!!をくり返す「メンタリティー&粘り強さ」が大切だとおもいます♫

今日は、
『不採択でも、めげずに再チャレンジ!』
〜ボクがいつも思っていること〜を紹介します♪♫

その❶
手元にもっていても何の役にも立たないもの。
➡️➡️「不採択になった論文」だと認める!

不採択になって落ちこんで次にチャレンジしていない論文は、消費期限のきれた食品と一緒です。
冷蔵庫に保管していても劣化する一方で、しかもみるたびに「なんで早く食べなかったんだろう…」と気持ちもふさぎます(+_+)
論文にもにているところがあって、自分の手元に置いておくだけでは意味がありません。しかも、その論文をみるたびに「まだ他のところに出してない」とさらに落ち込むことまちがいなしです。
落ちてもすぐ次に投稿!!
捨てる神あれば拾う神あり!です(^^)

その❷
つぎにチャレンジ➡️➡️不採択の落ちこみが緩和される!

ボクの場合は、落ちてもすぐ次の雑誌に投稿すると、不採択でがっくりした気持ちがはれます♫
過去は変えられないけど、今は変えられるからでしょうか^_^
《ボクがよくやる手法》
・最初に投稿した時点で、次にチャレンジする雑誌社をきめておく!
・その準備もしておく!
・最初の雑誌が不採択→早いときは、その日のうちに次の雑誌に投稿!^^
これをすると気持ちがスッとラクになります。採択されたわけじゃないのに気分がスッキリします。。#もちろん修正が必要なときはしっかり直しましょう

その❸
論文は、自分の力だけでつくったものではない!!

これが一番大切かもしれません。
自分が作成した論文は、自分1人でつくったわけではありません!
研究をたったひとりでおこなうことは不可能に近い(…とボクは思っています)。
患者さんからの聴取や、それを一緒にまとめてくれた同僚、そして指導してくれた先生方といったおおくの人の協力が不可欠です。
不採択になると動くのも億劫ですが、「そのまま何もしない=これまで協力してくれた人たちの時間までも無駄に……」
がんばりましょう!!^^

以上です。
じつは…今日も不採択の通知がきましたm(_ _)m。ガックリしてます。。が、すぐに再投稿できるよう自分を鼓舞するつもりでまとめてみました(^^)
皆さんの参考になったのなら、うれしいです^^

論文は投稿してもなかなか採択されないので、採択されたときは喜びもひとしおです♫
落ちても次に投稿しないと、その喜びを味わうことは出来ないので、それもモチベーションのひとつになりますよね♪
がんばりましょう^^
ボクもめげすに頑張ります!!#はやくつぎ出さなきゃ

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◎ 「理学療法士」が「大学院」に行く前に準備しておいた方がいいことは☞☞☞☞☞

前回の「理学療法士&大学院」の話が意外と好反応だったので、今回も引き続き……(^^)              #リハビリの内容ではなくてゴメンなさい                                   #理学療法士の方の読者も多いかも

ボクがよくされる質問に、
「大学院に行こうと思っているのですが、何を準備しておいた方がいいですか?」
があります。

ボク個人の答えですが……

① まず今所属している施設で、「研究」をしてみてください!
大学院は研究機関です。
入ったら当然、「研究」します。
⚠️注意点⚠️
社会人は普段の仕事があるので、学生と比べると圧倒的に「時間」がありません。大学院は数年あるから大丈夫!と思っていると…痛い目にあいます(TT)

② 研究➡️教科書どおりではありません。
1,日々の臨床で疑問をもったことを文献で調べる
2,疑問を解決するために実験方法を考える
3,数ヶ月〜数年かけて実験する
4,結果を分析
5,論文にまとめる。
大学とちがい、試験の点数で進級・卒業が決まるわけではありません。大学院を修了するには、研究&論文を作成しないと修了(卒業)できません。

ですから大学院に入る前に、
まず日々の臨床で疑問に思うことをみつけてみる。そしてそのことを深く掘り下げて調べたり、よく考えてみることから始めてみてはどうでしょうか?

できれば論文をいくつか書いておくと、入ってから有利ですよ♪

「大学院に入ってから、研究方法を習い、それから始めよう!」と思っていると、「あっ」という間に時間がすぎて、研究結果が(時間が足りずに)まだでていない……状態になります(TT)

現役大学生で時間に余裕がある人は、別にここまでしなくていいと思います。
けれど「社会人+大学院生」には、とにかく時間がありません。
まず、研究&論文作成には思ったより時間がかかる!ということを、知っておくことも必要だと思います(^^)

前にも紹介しましたが、論文を作成→雑誌に投稿→受理➡️➡️すごく時間がかかります>.<
ヘタすると数年かかることもあります。
大学院に入り、研究し論文も書いたのに、その論文が雑誌に載っていないから修了できず…ということも実際にあります。#こちらもどうぞ論文が世にでるまで

『研究を学びに大学院に行く』を目的に皆さんは大学院へ進学するとおもます。
しかし、社会人が研究を「1」から始めるには時間的余裕はありません。
ですから、研究・論文作成の労力を一度でも経験しておくことは必要だと思います!

理学療法士で大学院を目指している皆さん!
頑張ってください!!ね\(^o^)/

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番外編 論文が採択されました^^

みなさま、こんにちは。コロナの影響か太ってしまったのですが、ダイエットは明日からでいいかなって思わせてくれる必須のアイテムはマスクと思っております杉浦です。

さて、今回は番外編で、Spine Surgery and Related Researchという雑誌に、投稿していた論文が採択されました。#とっても嬉しいです

論文が世に出るまでという記事を以前アップさせていただきました。詳しくはそちらを見ていただけるとイメージつきやすいと思いますが、論文が無事に雑誌に掲載されるまでには長い長い道のりがあります。今回の論文も初めはスタッフのみんなと計画を立て、実際調査をして、そして今回の論文掲載^^#実に5−6年経過しています なので無事に採択された時の嬉しさはなんとも言えません。http://pain-physio.net/%e7%95%aa%e5%a4%96%e7%b7%a8%e3%80%8e%e8%ab%96%e6%96%87%e3%81%8c%e4%b8%96%e3%81%ab%e5%87%ba%e3%82%8b%e3%81%be%e3%81%a7%ef%bc%81%e3%80%8f%e3%81%ae%e5%b7%bb/

また論文が世に出るとそれを見ていただいた方が、患者さんに情報を提供できます。成功だけではなく、失敗したことも情報として提示することで、未来の患者さんにはより良い医療を提供することができます。このブログでも、他の方が書いた論文を元にみなさまに新たな情報を書いています。       #知識の好循環

論文はただの紙にまとめられたものですが、中身は世に役立つものと信じて、また研究活動も続けていきたいと思います。院長先生にはいつも研究のアイデアをいただき、東千葉メディカルセンターの青木先生には研究を1からご指導いただいております。そしてスタッフのみなさまいつも困った時に指導してくれてありがたいです。ありがとうございます。

今回の論文の詳しい内容については後日お伝えできればと思っております。また是非遊びにいらしてください。

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

*今回掲載される論文です

Shiro Sugiura et al. Utility of Physical Examination Findings for Predicting Low-Back Pain in Adolescent Patients with Early-Stage Spondylolysis: A Retrospective Comparative Cohort Study

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ssrr/advpub/0/advpub_2020-0199/_article

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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歩くと足のかかとが痛い!(T_T) →→そんな方には『圧力波治療!』

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です。
患者さんに「普段どんな運動をしていますか?」と質問すると、1番多い回答は「ウォーキング」です。ウォーキングは手軽にできますが、やり過ぎは禁物です(T_T)

度が過ぎると「足底腱膜炎」を引き起こすことがあります。
足底=足の裏、腱膜=足の腱
足の裏の腱に炎症をおこす病気で、歩き始めや、歩いているときに踵(かかと)のあたりが痛くなるのが特徴です。急にウォーキングを始めた方や、ウォーキング愛好家の方に多くみられます。

早く治すには「安静」が大切になります。
しかし、歩くたびに患部に負担がかかるので、なかなか症状が良くならない方がいるのが現状です(T_T)

当院では『ショックマスター』(物理療法機器)=圧力波治療器を使って治療しています。

圧力波治療の仕組みは
①コンプレッサーで圧縮された空気がハンドピースと呼ばれる導子に送り込まれる
②ハンドピース内部の機構で衝突エネ ルギーに変換される
③その衝撃を患部(痛いところ)に当て治療

衝撃を与える治療なので、圧力波を当てると振動が体に伝わります。ややこしい説明になりましたが、効果的な治療と言われ、欧州ではもう数十年前から行われている治療法です♪

ショックマスターについては詳しくはこのサイトをみてみてください^^https://www.sakaimed.co.jp/rehabilitation/physio-therapy/pressure_wave/physioshockmaster/

今回は、当院の理学療法士(大森康高)が、足底腱膜炎の患者さんに圧力波を使い、効果を検証した論文(1)を紹介したいと思います♫

《対象》
・足底腱膜炎と診断された14名

《方法》
・圧力波を週1回を4回行う。
・効果の有無について、圧力波開始前と1ヶ月後の足の痛みの強さで判定。
・初回の圧力波後すぐに痛みが改善したかどうかについて、1回目の圧力波前後の歩行時(裸足)の痛みで判定。

《結果》
・圧力波治療をして1ヶ月後の足の痛みは改善!
・初回、圧力波治療後の歩行時(裸足)の痛みも改善!!

《結論》
➡️足底腱膜炎に対して、圧力波は有効!

圧力波治療は足底腱膜炎に対してやってみる価値があります!
…ただ、全ての足底腱膜炎の方に圧力波治療が適応というわけではないので、まずは圧力波がある整形外科に相談するのがいいかもしれません(^_^)

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

引用1

大森康高ら.足底腱膜炎に対する拡散型圧力波治療の即時効果と1ヶ月後の動作時痛について JOSKAS Vol 46: 202-203,2021

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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番外編 理学療法ジャーナルに論文が掲載されました

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です(^_^)
桜がキレイな今日この頃です❀✿❀

僕の勤める西川整形外科は千葉県佐倉市にあるのですが、佐倉の町には桜の木が多く、この季節は特に綺麗です♫ぜひ桜の季節は佐倉に遊びにいらしてください^^

さて、この度『理学療法ジャーナル』という雑誌に僕の論文が掲載されました!                                       #嬉しいです

『理学療法ジャーナル』は、理学療法士なら知らない人はいないくらい認知度が高い雑誌です♪
僕も新人時代に「よし頑張るぞっ!」と勉強するときには、よくこの雑誌を読んでいました。その雑誌に自分の論文が掲載されるのは、なんとも感慨深いことです…^_^

少しだけ内容を紹介しますね。
今回は皮神経滑走と運動療法の新知見という特集の中の、「組織学的軟部組織の滑走」というテーマで執筆させていただきました。
なんだか難しいタイトルですが、軟部組織とは骨以外の組織をさします。靭帯(じんたい)や関節の周りを取り巻く袋のような組織(関節包)、腱(けん、例えば足首のアキレス腱など)、皮膚や脂肪も軟部組織のグループになります。

僕は大学院時代に、この軟部組織である腱の動きや力のかかり方などを研究していた関係で、今回執筆のお話をいただきました。
論文の中では腱鞘炎(基礎)の話や、共同で執筆した当院理学療法士(大森康高)のエコー画像の知見なども盛り込まれています。エコーは、超音波検査のことです。整形外科では腱や筋肉の動き、腱鞘炎、肉離れなどを診ていきます。                             #産婦人科でお母さんのお腹から赤ちゃんを見るあの検査です

当院にも2年前にエコーが導入され、大森先生は当院のエコーリーダーとして…だけでなく、院外でもセミナーの講師をしたりと活躍しています♪
リアルタイムに体の中(関節や筋肉、腱の動きなど)を診られるので、我々理学療法士にとって大きな助けになる機器です。                                  #料理人で例えるとすごく切れのいい包丁を手に入れた感じです

大森先生のエコーの内容が加わることで、当初の構想よりも原稿の質がぐっと上がりました!    #もり、ありがとう〜〜♡いきなりあだ名ですみません
もしご興味あれば、手にとっていただけると嬉しいです♫

最後にいつも原稿を一から校閲してくださる院長の西川 悟先生、今回お声をかけていただいた文京学院大学 教授の福井 勉先生、ありがとうございました。大変勉強になりました!!      #福井先生はとてもご高名な先生です #いつもご指導いただいている桐蔭横浜大学の成田崇矢先生も執筆されています

以上、西川整形外科のリハ室からでした

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いよいよ3月7日千葉県理学療法士学会が開催されます

みなさまこんにちは

いよいよ3月7日に千葉県理学療法士学会が開催されます。当院から合計5名が発表することになっています。一つの学会で当院から5名も発表するのは初めてなので嬉しいです。

今回の学会は、オンデマンド形式です。僕が担当させていただく教育講演(運動器)もオンデマンドになります。講演時間はなんと1時間なんです。そしてオンデマンド方式は初めてで、昨日やっと収録を終えることができました。初めての体験でしたので、収録だけでかなりの時間がかかってしまいました。#収録時間と内容の質が比例しているか不安

僕の発表ですが、今回も当院の同僚がかなり手伝ってくれて、みんなで力を合わせて作り上げました。臨床に即した内容になっています。#抄録を添付するのでもしよろしければ

収録も無事終わり、本日学会の運営局にも提出ができました。なんだか学会が始まる前に発表を終えた感じがありいつもの学会とは違う不思議な気持ちです。コロナ渦で学会もオンライン開催がほとんどで、新しい学会の形を味わうことができています。#でもやっぱり直接会場に行っていろんな研究者の方に会いたいです

僕の発表は、3月7日から21日まで視聴できます(参加登録は必要)https://procomu.jp/chibapt25-26/index.html

抄録をみてご興味ある方はぜひお越しください。それでは失礼します。

タイトル

画像検査から解決できた見逃すことのできない難渋症例                       西川整形外科リハビリカンファレンスから

杉浦 史郎    西川整形外科 リハビリテーション部  千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学

■ なぜ今回、見逃せないケースなのか?  例えば急性腰痛症は腰痛診療のガイドライン2019では、腰痛程度は6週間で約60%軽減し、約半年後には約 90%と軽減するといわれる、比較的予後良好の疾患です。そして腰痛治療にはセミナーや成書により多様なア プローチが存在していることは周知の事実でその有効性を示す報告も数多く存在しております。このことから 腰痛に対する運動療法や徒手療法の有効性が期待出来るいわゆる「型にはまった」腰痛治療の情報は入手しや すいのではないでしょうか。これは腰痛に限ったことではなく、他の部位の疾患にも当てはまるのではないか と考えております。

■ 院内カンファレンスで挙がるケースはどれも「型にはまらない」ものばかり  しかしながら、先の急性腰痛の寛解について逆説的に考えますと、臨床の現場では寛解しない患者も一定数 存在していることも事実です。各施設では定期的にカンファレンスが開催されていると思います。我々の施設 でもカンファレンスを定期的に開催しております。そこでケーススタディーとして挙がってくる症例はどれも 難渋症例で、前述した「型にはまった症状」とは程遠いケースばかりです。

■ 症状と画像所見は一致しない?  過去の報告で、画像所見と症状は必ずしも一致しないという報告があります。しかし、この報告は臨床では 正しくもあり、そうではないケースも多く存在すると考えております。当院はMRIを2台有していますので、緊 急の場合、当日ないし数日以内に撮像が可能です。そのため、症状が続くような難渋するケースに対しては、比 較的早期にMRI検査で患部の状態を詳細に把握できる状況にあります。いわゆる問診や徒手検査の「答え合わ せ」ができます。そして症状が続く多くの患者には画像上、組織の解剖学的破綻が見られることも経験してお ります。

■ 例えば腰の疲労骨折  腰の疲労骨折である発育期腰椎分離症は青少年スポーツ腰部障害の中でも代表的な疾患です。症状は「腰痛」 ですが、疲労骨折という病態が隠れています。そのため確定診断はMRI検査が必要です。発育期腰椎分離症患 者を評価、検査不足により通常の「腰痛」でリハビリテーションを進めてしまうと、疲労骨折から偽関節(腰椎 分離症)に移行する可能性があり、患者の将来を左右する結果となります。発育期腰椎分離症はまさに見逃せな い疾患となります。

■ 今回の教育講演(運動器)では  先の発育期腰椎分離症は一例であり、他の部位でも同様な事例は存在します。しかし難渋例でも正確な診断、 評価ができれば速やかに適切なリハビリテーションを提供することは可能です。今回は我々が経験した難渋例 を症例検討方式でできる限り提示させていただきます。臨床最前線でご活躍されている皆様には「手触り感」の ある内容になると考えております。皆様の日々の臨床に少しでもお役に立てれば幸いです。

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お知らせ 当院の理学療法士 設楽航平先生と荒井瑞輝先生が千葉県理学療法士学会で口述発表します^^

たびたびお知らせです。当院の理学療法士の設楽航平先生と荒井瑞輝先生が千葉県理学療法士学会で口述発表します^^

千葉県理学療法士協会主催の学会は毎年開催されます。#去年はコロナの影響で急遽中止になってしまいました 当院のスタッフはこの学会に発表するために2年くらいの準備期間を経て発表します。今回は、設楽航平先生、荒井瑞輝先生の2名が口述発表します。

学会発表は、研究活動の第一歩です。日頃の臨床の疑問から、その疑問を解決すべく研究のデザイン(調査項目、研究方法などの考案)を作成し、実際に膨大なデータの確認し、統計などを行いそれを報告書にまとめ、スタッフ全員で検討しOKをもらいます。#OKが出ないとまた最初から #ここまででも何回も研究会議を重ねます

無事にOKがもらえたら、今度は、発表抄録(研究を1200文字にまとめたもの)と発表スライドを作成します。そして発表練習を重ね、無事に学会を迎えます。#気の遠くなる道のり #よく頑張りました

当院の学会発表まではこんな感じで進めていきます。二人ともこの道のりを通っての本番なのでぜひ自信をもって発表してもらえると嬉しいです。

設楽先生は、『内側半月板後根断裂の臨床所見は受傷機転が明確で痛みが強く、屈曲制限がある』というタイトルの発表をします。#最近、膝関係のトピックスです

荒井先生は、『青年期における腰椎椎間板の変性度は疼痛や身体的特徴と関係があるのか?』というタイトルの発表をします。#これまたいろいろな理学療法士の方が疑問に感じていることだと思います

どちらの発表もしっかり仕上がっております。皆様の臨床のお役に立てる発表になっていると思いますので、ご都合のよろしい方はぜひぜひいらしてください。今回の学会はオンラインになりますのでオンデマンド方式で期限内ならいつでも視聴が可能です。#たくさんの方にみてもらえるチャンスでもあります #発表をみていただいた方ぜひ質問ありましたらお願いします

二人はまだ若いのに本当に頑張っております。理学療法士としては僕が少し先輩になりますが、プライベートでは設楽くん、荒井くんは『釣り』の師匠です。学会が無事終わって、緊急事態宣言が終わったらまた釣りに一緒にいきたいです。#大きいの釣らしてください〜

とにかく設楽先生、荒井先生頑張ってください!応援してます^^

千葉県理学療法士学会のリンクはこちらです。https://procomu.jp/chibapt25-26/index.html

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お知らせ 当院の石崎 亨先生と杉浦が千葉県理学療法士学会で講演させていただきます

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。今回は、お知らせです。当院の理学療法士の石崎 亨先生と杉浦が3月7日に開催される千葉県理学療法士学会で講演する予定です。

石崎先生は、シンポジウムで卒後教育についてのシンポジストを行う予定です。当院のスタッフ教育システムについて今回講演させていただくことになりました。皆様のご期待に沿えるよう石崎先生ものすごく準備しております。

スタッフの教育についてはどの施設でも悩まれている先生方が多いと思いますし、実際そのような声も聞きます。当院の新人教育は手作り感満載ですが、今回ご紹介させていただきお役に立てることが少しでもあれば幸甚です。また是非、他施設の先生方のご意見を頂けるとありがたいです。ライブ配信なので、以下の時間帯しか見ることができません。是非ご都合よろしい方はお越しください。

14:40~16:10 シンポジウム3
これからの卒後教育に向けて:当院で実践する新人教育システム
シンポジウム3【ライブ配信】
これからの卒後教育に向けて:当院で実践する新人教育システム
コーディネーター:高杉 潤(東都大学 幕張ヒューマンケア学部 理学療法学科/
千葉県理学療法士会理事)
シンポジスト:丸山貴美子(千葉大学医学部附属病院)
池田一樹(亀田総合病院)
石崎 亨(西川整形外科)

次に、僕、杉浦も講演させていただきます。僕の講演は、オンデマンド方式なので期限内なら何回でも視聴可能です。当院ではリハカンファレンスを定期的に行っています。そこではスタッフ内で自分の担当や他の理学療法士の担当の患者さんの相談をしています。カンファレンスは「一人で困っていないで皆で相談して、よりいいリハビリテーションを提供する」ことを目的としています。

今回はカンファレンスの中でも悩んで知恵を出し合った症例の報告をさせていただきます。臨床でご活躍されている理学療法士の先生方には「手触り感」のある内容かもしれません。ご都合がよろしければこちらもお越しください。チーム西川整形外科でただいま準備中です。もうだいぶ完成してます、これから発表練習に入るところです^^是非お待ちしております。

■教育講演【オンデマンド配信】
①運動器
画像検査から解決できた見逃すことのできない難渋症例:西川整形外科リハビリカンファレンスから

講師:杉浦史郎(西川整形外科 リハビリテーション部 部長)

千葉県理学療法士学会で2つも当院から講演させていただくことは初めてで今後あるかどうか??なので滅茶苦茶、気合入れて準備します。#いつも学会が終わったらスタッフと打ち上げ行くのですがそれができないのが残念ですが頑張ります。

学会案内のリンクです。https://procomu.jp/chibapt25-26/index.html

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セミナーのお知らせ 千葉県理学療法士協会 県士会会員の理学療法士のみなさまへ

千葉県理学療法士協会 県士会会員の理学療法士のみなさまへ

「千葉県理学療法士協会 学術局研究支援部」とは?

みなさまこんにちは、今回はセミナーのお知らせです。千葉県理学療法士協会の中に「学術局研究支援部」というものがあります。僕はここにも所属しており、定期的セミナー開催をしています。何をしている部かというと、千葉県の理学療法士の方の学術(研究)活動を支援する部です。理学療法士の方の多くは、臨床で患者さんにリハビリテーションを提供することを本業としています。しかし、日々の臨床の中で、疑問点や他のこれまでの研究と比較して現在のリハビリテーションは果たして十分か?という疑問は誰しも持っていると思います。

学術(研究)活動のいい点

学術(研究)活動を通じて、現在の自分が患者さんへ提供しているリハビリテーションを客観的に分析でき、結果患者さんへ利益を還元することができます。また日々、臨床だけではなく、その結果を客観的に分析、結果を見つめることにより新たな発見もできると思います。このような臨床にも有益な学術活動を支援しています。

今回のセミナー内容

タイトル:

「採用に導く論文作成・投稿のいろは part I」

内 容:

1.論文作成・投稿の意義

2.採用に導くための論文の書き方

3.投稿のルール、論文作成・投稿の際のお役立ち情報

になっております。研究の最終形が論文になり、論文になって研究が完結します。ぜひ学会や研究会での発表を論文作成までして頂けると将来多くの患者さんの一助になると思います。注意点として今回は千葉県士会の会員の方限定のセミナーです。#セミナー料金は無料です           内容3の「投稿のルール、論文作成・投稿の際のお役立ち情報」については杉浦が担当させていただきます。#一生懸命準備してます^^ご興味のある対象の理学療法士の方はぜひ申し込んでいただけると幸いです。#案内と申し込み方法のチラシを添付します!

下のリンクをクリックすると申し込み方法が載っています

第5回案内 2020年度研究支援セミナー

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