発育期腰椎分離症が多いのは男の子?女の子?どっち?
2倍以上男の子が多い

発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)は、スポーツをしている成長期の子どもに多いです。**発育期腰椎分離はどのスポーツに多い?についてはhttp://pain-physio.net/wp-admin/post.php?post=58&action=edit

では、実際に男の子と女の子ではどちらが多いのか?スポーツ別では野球やサッカーを行ってる子に多いのでそのことからも分かるように男の子に多いです。具体的には、女の子に比べて2倍から3倍弱男の子に多いそうです(1,2)。

スポーツ種目にもよりますが、より男の子の方が女の子よりも力が強いので、骨に負担がかかるのかもしれません。

起こりやすいスポーツに加えて男の子の場合、より発育期腰椎分離症を頭に入れておいた方がいいですね。

(1) Sakai T, Sairyo K, Takao S, Nishitani H, Yasui N. Incidence of lumbar spondylolysis in the general population in Japan based on multide- tector computed tomography scans from two thousand subjects. Spine. 2009;34(21):2346-2350.

(2)Diagnosis of Radiographically Occult Lumbar Spondylolysis in Young Athletes by Magnetic Resonance Imaging

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23136176/

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そこが痛いと股関節症疑い
ソケイ部(前方の股関節の付け根の部分)お尻、股関節の横、ももの前

股関節症の方は整形外科に多く受診されます。股関節症も軽症の方から手術が必要な重症な方まで様々です。整形外科を受診する理由として一番はやはり痛みだと思います。今回は、股関節症の方はどこに痛みが出やすいかを調査した論文がありましたのでご紹介します。

443名の患者さんを対象としています。この方々は後に人工関節の手術をしています。手術の前にどこに痛みがあるのかを調査してます。

89%ソケイ部痛
38%が臀部痛(お尻)
33%が大腿前面痛(ももの前)
29%で膝の痛み
27%が大転子の痛み(股関節の外側)
17%で腰痛
8%で下肢痛(足の痛み)でした。
そして、ソケイ部痛と臀部痛と大転子部痛を股関節周りと規定すると、股関節症の方は95%の方がそれらの部分の痛みを有していました。(1)

上記の部分が痛い場合は、整形外科に受診してみるといいと思います。症状とレントゲンやMRI画像が一致したら診断がつくと思います。診断がついたら治療方針を決定してリハビリテーションが適応でしたら、ぜひ頑張ってくだい。

(1)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22492057

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男性、女性が訴える自覚症状の1位、2位は?
男性は1位 腰痛 2位 肩こり、 女性は1位 肩こり 2位 腰痛

平成22年の国民生活基礎調査(1)からの結果です。男性、女性ともに1位と2位に腰痛、肩こりが入っています。いずれも整形外科疾患ですね。その他の症状は、鼻づまり、倦怠感、咳やたん、手足関節痛。。。どれも経験したことがある症状だと思います。その中でも腰痛、肩こりが国民を悩ませている症状のようです。腰痛や肩こりに対するリハビリテーションは多く方向されていますので、またご紹介します。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-1.html

女性に◯〜◯倍多い ドケルバン腱鞘炎
ドケルバン腱鞘炎は男性と比較して女性に6〜7倍多いです(1,2)。

ドケルバン腱鞘炎は女性に多いと言われています。そして腱鞘炎が起こる時期は、出産後や閉経後だったりします。いずれもホルモンのバランスが変わる時でしょうか。理由はわかっていませんが、なんらかのホルモンバランスが関わっているのかもしれないと言われています。

ドケルバン腱鞘炎は適切に診断、治療すれば治っていきますが、重症化する方もいます。重症化してしまう理由はまたの機会に紹介します。女性の方は特に、手首の親指側が痛いなと思ったら整形外科の先生に相談してみてください。

(1) Alemohammad AM, Yazaki N, Morris RP, Buford WL, Viegas SF (2009) Thumb interphalangeal joint extension by the extensor pollicis brevis: association with a subcompartment and de Quervain’s disease. J Hand Surg Am 34:719–723

(2) Vuillemin V, Guerini H, Bard H, Morvan G (2012) Stenosing tenosynovitis. J Ultrasound 15:20–28

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この動作で痛みが出たらドケルバン腱鞘炎が怪しい
dav

親指を手のひらの中に入れて、他の指で握って、小指側に手首を曲げる(Eichhoffテスト)。そして写真の赤い部分が痛い場合は陽性で、ドケルバン腱鞘炎が疑えます。女性の方が男性に比較して多い腱鞘炎です。出産後とか閉経後に起こりやすいと言われています。写真のような動作で痛みが出る場合は、整形外科の先生に相談してください。

Eichhoff E. Zur pathogenese der tendovaginitis stenosans. Bruns’ Beitrage Z Klin Chir 1927;746–755.

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腰の疲労骨折を起こしやすいスポーツ種目の上位5つは?
野球、サッカー、バスケットボール、陸上、バレーボール

以前、疲労骨折が多く起こる部位は腰とお伝えしました。疲労骨折を起こす方の多くはスポーツ活動をしています。今回はどのスポーツで疲労骨折(腰)が多いかを紹介します。

American journal of sports medicineという雑誌に投稿された小林先生の論文からお伝えします。一年間のうち腰痛の選手に対してMRI検査をした200名を調査したものです。平均年齢は14.1歳。結果、200名のうち97名(48.5%)に腰の疲労骨折がみられました。実に半分!このデータを見ても腰の疲労骨折が多いことがわかります。

スポーツ別にみると、野球が60名、サッカーが47名、バスケットボールが30名、陸上13名、そしてバレーボールが12名でした。野球、サッカー多いですね。性別でみると多くは男の子でした。

野球やサッカーのスポーツ人口が多いのも影響しているとは思いますが、今回挙げたスポーツは要注意です。腰痛の症状があれば速やかに整形外科に受診してください。

Diagnosis of Radiographically Occult Lumbar Spondylolysis in Young Athletes by Magnetic Resonance Imaging

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23136176/

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ドケルバン腱鞘炎の方、手首のあの位置で親指を使うと負担がかかります
手首を曲げた状態(掌屈)で親指を使うと一番負担がかかります

ドケルバン腱鞘炎:親指側の手首が痛くなる腱鞘炎です。男性に比較し女性が6倍も多いと言われています。親指を動かす腱に炎症が起こるので、親指を動かさないようにサポーターで固定する治療を行います。

このドケルバン腱鞘炎が起こる部分に、どのような動きや手首の位置が加わると腱にストレスがかかるかを調査した海外の研究がありました。

手首を通常の位置や曲げたり反らした状態で腱の摩擦を確認した結果、手首を曲げて状態で親指を使う時がもっとも腱にストレスがかかるとのことです。

ドケルバン腱鞘炎を治すには親指だけではなく、手首の固定も行うとより効果的です。

Gliding Resistance of the Extensor Pollicis Brevis Tendon and Abductor Pollicis Longus Tendon Within the First Dorsal Compartment in Fixed Wrist Positionshttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15734232/

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◯◯泳ぎが腰に悪い?!腰の疲労骨折を起こしてしまった選手の泳法

今回の論文より:エリートスイマーの発育期腰椎分離症4名のうち3名は○○泳ぎの選手でしたー。

結論:2名平泳ぎ 1名バタフライ

発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)は、野球やサッカーに多い疾患ですが、スイマーの腰の疲労骨折の文献を見つけました。

今回、腰の疲労骨折を起こしたのはすべてエリートスイマーでした。週に12時間とか20時間泳いでいる人達です。年齢は13歳から18歳。1名だけ長距離の自由形の選手だったそうですが、この選手もバタ足や平泳ぎ練習中に痛みを感じていたそうです。

バタフライは腰を過度に反らすので腰に負担がかかります。そして平泳ぎのwave スタイルはFlat スタイルと比較して、より腰に伸展が起こり負担がかかるようです(最近はwaveスタイルが主流のようです)。平泳ぎの選手は練習で1日数キロ泳ぐようですが、実に腰の伸展屈曲を1000回以上繰り返すそうです。これでは腰に負担がかかりますね。あと近年、選手たちはウエイトトレーニングを増やしたり、水中で使うキックボードなどのトレーニング器具も腰の負担を増やしているのではないか、とこの論文の著者は警鐘を鳴らしています。

バタフライや平泳ぎで腰が痛い方、腰の疲労骨折の可能性はゼロではありません。

参考文献

Orthopedics and Clinical Science Spondylolysis as a Cause of Low Back Pain in Swimmers

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10950449/

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椎間板には痛みを感じる神経がある?ない?
痛みを感じる神経があります^^

椎間板とは背骨の骨の間と間にあるクッションの役割をする組織です。

椎間板が原因となっている腰痛の可能性は高いと言われています。この椎間板には痛みを感知する神経が入っています(1)。通常この神経は椎間板の外側に存在しています。しかし 椎間板を何かしらの原因で痛めると、痛みを察知する神経が椎間板の奥まで入り込んでいくそうです。これが長く続く腰痛の原因と言われています(2)。

椎間板は大切な組織ですから、傷が生じた際のお知らせセンサー(神経)があるのですね。そのため腰痛が起こるわけですが。最初に痛めた箇所が治りきらずに痛みが続いてしまうと新たな神経が入り込む、それが慢性腰痛の一つの原因とも言われています。

ぎっくり腰のような急性腰痛は、しっかりと治して社会生活に戻ることが慢性腰痛や繰り返す腰痛の予防になると思います。火事はなるべく早くしっかり鎮火させる。そのためにリハビリが必要ですね。

 

(1) Lotz, J.C., Ulrich, J.A Innervation, inflammation, and hypermobility may characterize pathologic disc degeneration: review of animal model data. J Bone Joint Surg Am. 2006 Apr;88 Suppl 2:76-82.

 (2) Freemont,A.J Nerve ingrowth into diseased intervertebral disc in chronic back pain. Lancet. 1997 Jul 19;350(9072):178-81.

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腰痛を起こす腰の原因部位は?いくつあるの?
①椎間板 ②椎間関節 ③仙腸関節 ④筋肉

整形外科を受診している患者さんには腰痛症の方は多くいます。腰痛症といっても腰痛を起こす場所は色々な所があります。最近では MRI などの画像診断が進歩したおかげで、腰のどの部分を痛めているかを以前よりも特定できるようになっています。しかし腰痛を起こす腰椎部分は体の中でも深いところにあることと、色々な組織があることでなかなか特定できない現状もあります。患者さんからはどの部分を痛めているのですか?とよく聞かれます。 画像所見などにより腰痛を起こしている部分に直接注射 をして原因を特定する方法もあります。 しかし実際は注射をすることによる弊害もあるためになかなかそこまでの診断はできません。

腰痛の痛みを起こしている可能性がある組織について

①椎間板の可能性39%

②椎間関節の可能性15%〜32%

③仙腸関節の可能性13〜18.5%

と報告されています(1) 

この三つの部位以外にも筋筋膜性腰痛(腰の筋肉が原因となっている腰痛) なども腰痛の発生原因の可能性があると言われています。 腰痛を起こす部分は様々であり、その部分は外からは判断できないことが多いです。このことが 腰痛を原因解明を難しくしています。我々医療従事者は、このような基礎的な知識と実際の患者さんの症状をよく観察しながら、 この患者さんがどこの部分を痛めている可能性があるかどうかを確認しながらリハビリプランを立てています。 腰痛は一筋縄にはいきません。

(1) 高橋 弦 椎間板性腰痛の基礎 日本腰痛学会誌 13:10-16、2007

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疲労骨折が多く起こる体の部位は、〇〇です。
腰』です^^

疲労骨折とは

通常の骨折は、一度の外力により骨が折れてしまうことです。それに対して、疲労骨折は、骨の同じ部分に何度も繰り返される外力により骨の疲労現象を来して起こると言われています(1)。針金を繰り返し曲げ伸ばししているとだんだんストレスがかっかっているところが熱くなり、ついに折れてしまうのと似ています。

日常生活ではそれほど骨の同じ部分にストレスがかかることはありませんが、スポーツ選手は同じ動作を繰り返すことで、骨に負担がかかり疲労骨折を起こしてしまう方も少なくありません。

スポーツ活動が以前よりも盛んになり、加えてスポーツ開始の低年齢化により、疲労骨折は増加傾向で、発生部位も多様化しているようです。

疲労骨折というと足の骨に起こることが多いと思われていましたが、最近ではMRIなどの画像診断の進歩により、腰椎疲労骨折の頻度が高いとの報告もあります(2)。成長期の子どもの腰痛は、疲労骨折を注意しなければいけません。腰の疲労骨折見逃してしまい、重症化(骨折)したものを腰椎分離症と言います。スポーツで足に負担がかかるのは分かりますが、それよりも腰のほうが負担かかっていることが多いようです。

スポーツをしている成長期の子どもの腰痛 注意です^^

(1)Mink. J.H., et al. : Occult cartilage and bone injuries of the knee. Radiology. 170 : 823-829. 1989

(2)能見修也ほか:スポーツにおける疲労骨折の実態. 日本臨床スポーツ医学会誌. 19: 43-49. 2011

 

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はじめまして

整形外科で理学療法士として働いています。日々、整形外科関係の病気で困っている方に直面しています。そのような方々に少しでもお役に立てればと、リハビリテーション関係の情報を提供しようと思いました。

経験的なことも少し入りますが、なるべく論文や参考資料から引用して、考察を交えて紹介します。情報の一つとして捉えていただければと思います。

 

 

 

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