足の捻挫の評価の片足立ちバランステストの注意点(^_^)

カラダのうごきをみる仕事のボクは、パラリンピック選手のうごきに圧倒されています^^

#異次元

#リハビリの教科書には書かれていないうごき

こんにちは(^^)
今回は長年一緒に働いていて、研究の助言もしてもらっている豊岡先生(理学療法士)の論文を紹介していきますね♫

豊岡先生は理学療法士でシューフィッター(靴の調整の専門家)、そして研究活動をする上で大切な統計学が得意です。知識、技術もさることながら人柄もステキです^_^

今回紹介する論文は、身体のバランスをみるときに行う「片足立ちテスト」についてです(1)。

方法は、目をとじて「片足立ち」をしてもらい、バランスが悪いとグラグラゆれるか確認します。**目をとじて30秒間片足立ちができていれば合格!
足やヒザの捻挫でバランスがくずれている可能性がある方などに行います。

《足の捻挫と片足立ちテスト》
足の捻挫は一度すると「クセになる」と言われるくらい、なんども捻挫をしてしまう人もいます。
理由としては、
捻挫→足の靭帯(じんたい)を傷める→靭帯がきれたり、ゆるむ。
「靭帯」=関節のホネとホネをつなぐ強じんなゴムのようなもの。これが切れたり、ゆるんだりすると関節がグラグラしてしまいます。その状態で、また運動するので、捻挫をくりかえしてしまうのです(TT)
関節のグラグラがいよいよひどくなると、歩いていてもひねってしまったりすることがあります。
そのような状態で「片足立ち」になると、バランスを取りづらくなると言われています(2)。
ですから足を捻挫の経過をみるときに、『片足立ちテスト』を取り入れることが多々あります。

ようやく本題!
豊岡先生の研究です♫
『ハイレベルの高校バスケットボール選手は、足の関節がグラグラしていても片足立ちテストは安定している!』#びっくり過去に報告されているものと逆のはなしです^^

《対象》
県大会上位校の高校バスケットボール選手102名

《方法》
・選手たちに足の関節のグラグラを評価するテスト(Karlsson ankle function score)
・片足立ちでバランスがとれているかバランス測定機器をつかって評価

《結果》
・足関節がグラグラしているからといって、片足立ちのバランスがわるくなるとは限らない。
・過去の捻挫の回数とも関係がない。

《まとめ》
・ハイレベルのスポーツをしている人は、片足立ちのバランスが悪くても、足の関節がグラグラしているとは限らない。
・関節のグラグラを確認するためには他のテストもおこなう必要がある。

片足立ちテストは簡単にできるテストなので、現場でもよくつかいますが、「テストする対象者によって結果がかわる」ことを念頭においておこなうといいと思います♫
また、足の捻挫をして関節がグラグラするかたでも、リハビリをおこなうことで片足立ちバランスは改善します。そうすると日常生活の質もあがります(^^)ので、そうした方は一度リハビリテーションを検討してみてもいいと思います♪

引用

(1)Takeshi Toyooka et al. Does the single-limb stance reflect chronic ankle instability in an athlete?https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30216874/

(2)S. Halim-Kertanegara, J. et al. The effect of ankle taping on functional performance in participants with functional ankle instability, Phys Ther Sport 23 (2017) 162167.

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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