ダッシュも発育期腰椎分離症の原因になる?!

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です^^今日は勢いがあり2本目の投稿です!

今日は、「ダッシュ(全力疾走)」が発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)にどう関わるのか――そんな、スポーツを頑張る人には見逃せないお話をしていきます。

腰椎分離症というと、よく知られている原因は野球のピッチングやサッカーのシュート、バレーボールのスパイクなど。でも最近、「陸上競技選手にも多いんだけど、ダッシュも原因になってるんじゃない?」という視点が注目されているんです。

そして今回、その疑問にズバッと切り込んだ研究が発表されました!実は、今回の論文の著者 後藤先生(徳島文理大学)は学会や研究会でいつも会うお友達です!!


ダッシュって、そんなに腰に負担かかるの?

この研究では、サッカー選手17名を対象にダッシュやジョグ、シュート、パスといった動作を3Dで徹底解析しました。「何となく腰に悪そう」じゃなくて、データをとって集めたわけです。

結果、これが面白いんです^^

ダッシュのときの股関節の伸展角度や背骨(脊柱)の回旋角度、股関節への力のかかり方(屈曲モーメント)が、なんとシュート動作と似ていることが判明!

つまり、シュートが腰に負担をかけるなら、ダッシュも同じくらいヤバいんじゃないの?という話になってきたんです。


じゃあ、どうしましょう?

この発見がどれくらい大事かというと、「スポーツを頑張る人の未来のリスクを減らせるかもしれない」くらい重要です。だって、ダッシュが原因なら、陸上競技や他の全力疾走を含むスポーツをする人たちもリスクが高いことになりますよね。サッカー選手だってシュート練習はするけどほとんどダッシュしてますし。

でも、心配するだけじゃなくて、対策もちゃんと考えられます!例えば:

  • 腰への負担を減らすフォームの改善
  • 股関節や体幹の柔軟性や鍛えるトレーニング
  • 無理しすぎない練習スケジュールを組む

こんなふうに工夫すれば、ダッシュを続けながらも腰椎分離症のリスクを下げられるはずです。あとは練習時間やスプリントの練習時間もある程度制限できればとてもいいと思います。


スポーツ選手の未来を守るために

この研究で重要なのは、野球ですとピッチングやバッティング、サッカーですとキック動作が腰に負担と考えられていましたが、スポーツに共通する「ダッシュ」も腰に負担がかかるということです。スポーツ選手みんなに腰痛のリスクがある状態です。

ぜひリハビリテーションで腰に負担がかからない「走り」を獲得してください!!

**過去にも後藤先生の同じ論文で記事を書いています。今日勉強していて改めて重要と思い再度記事にしました^^

 

参考文献

Dash-Associated Spondylolysis Hypothesis

Tsuyoshi Goto1), Toshinori Sakai2), Kosuke Sugiura2), Hiroaki Manabe2), Masatoshi Morimoto2), Fumitake Tezuka2), Kazuta Yamashita2), Yoichiro Takata2), Takashi Chikawa2), Shinsuke Katoh1) and Koichi Sairyo2)

1) Department of Rehabilitation, Tokushima University Hospital, Tokushima, Japan
2) Department of Orthopedics, Institute of Biomedical Sciences, Tokushima University Graduate School, Tokushima, Japan

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6690085/ **オープンアクセスなので論文をフルテキストで見れます!!

腰痛の方必見!マッサージ療法がどれだけ効くのか?

「腰痛の方、必見!マッサージ療法がどれだけ効くのか?」

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です^^すごい寒くなったので、この前のブログで投稿した温熱の効果の論文を応用し、熱線ベストを購入しました^^
#水曜日に届くのでよければレポートします

今日は「マッサージ療法って本当に腰痛に効くの?」という、みんなが気になるテーマについてお話ししたいと思います。

腰が痛いとき、「マッサージ」を受けた方、多いと思います。でも、実際どれくらい効果があるのか、科学的な視点で検証した研究は少ないんです。そこで登場するのが、今回紹介する論文は、腰痛に対するマッサージ療法の効果を徹底的に調べたものなんですよ。


どんな研究が行われたの?

まず、このレビューでは**2008年5月までのランダム化比較試験(RCT)**を総ざらいしています。具体的には、MEDLINEやEMBASEといったデータベースからデータを引っ張り、全部で13件、1596名分のデータを解析しています。つまり、たくさんの研究をまとめて分析したわけですね。

で、何を比べたのかというと、

  • マッサージ vs. プラセボ(偽物の治療)
  • マッサージ vs. 他の治療法(運動療法、リラクゼーションなど)

「マッサージって本当に効くの?」をデータで見える化したわけです。


結果はどうだったの?

結論から言うと、マッサージ療法は腰痛に効果的である可能性が高い! 特に効果が大きかったのは、以下のケースでした:

  1. 亜急性期(症状が数週間続いている状態)や慢性期(3か月以上続く腰痛)
    → 痛みが軽減し、機能改善にも効果があったとのこと。
  2. 運動療法や教育プログラムとの併用
    → これが最強の組み合わせ。単体でやるより相乗効果が期待できるみたいです。

とはいえ、課題もある

もちろん、良い話ばかりではありません。このレビューではいくつかの課題も挙げられています:

  • コスト効果の検討
    マッサージを長期間続けると、どれくらいコストパフォーマンスがいいのか、まだよく分かっていません。
  • いろんな手法の比較不足
    マッサージの中にも「もみほぐし」「タイ古式」「アロマ」などたくさん種類がありますが、どれが一番効くのか、まだまだ研究の余地がありそうです。

じゃあ、どう活かせばいいの?

腰痛で悩んでいる人には、マッサージ療法を取り入れるのは十分アリだと思います。ただ、単独でやるのではなく、運動療法やリラクゼーションと組み合わせるのがポイント。これはリハビリの現場でも実感しています!

慢性腰痛の人は、専門家と相談しながら試してみてくださいね。

「マッサージは意味ない」なんて思っていた人も、これを機に運動療法やセルフマッサージを入れてみてください!

参考文献
Furlan, A., Imamura, M., Dryden, T., & Irvin, E. (2009). Massage for Low Back Pain: An Updated Systematic Review Within the Framework of the Cochrane Back Review Group. Spine, 34, 1669-1684. https://doi.org/10.1097/BRS.0b013e3181ad7bd6.

思春期アスリートに潜むリスク      仙骨疲労骨折

「思春期アスリートに潜むリスク:仙骨疲労骨折と腰椎分離症、その関係性とは?」

こんにちは、Netfllixの相撲ドラマ:サンクチュアリを見て、四股トレーニングを始めました^^
#以前は縄跳びをやっていたのですが膝が痛くなりましたので。。。 #とてもいいドラマでした

いつもブログを見ていただきありがとうございます。
今日はちょっと専門的なお話を、わかりやすく噛み砕いてお届けします。テーマは 「思春期のアスリートが抱える腰の問題」。運動好きなお子さんを持つ親御さん、コーチの皆さん、そして若いアスリート自身にぜひ知っておいていただきたい内容です。


仙骨疲労骨折と腰椎分離症――その関係性を知っていますか?

スポーツをしている思春期のアスリートたち。その影には、 「仙骨疲労骨折」「腰椎分離症」 という二つの疾患が潜んでいます。これらの疾患のうち腰椎分離症はこのブログでも沢山紹介しておりますが、今回は仙骨疲労骨折です(仙骨は腰の下の骨盤の部分です。ちょうど骨盤の真ん中の骨になります)

今回紹介する筑波大学の辰村先生の論文では、920人の高校生以下の腰痛患者さんのMR Iを検査し、13名(1.4%)が仙骨疲労骨折だっととのことです。過去の論文でも仙骨疲労骨折の発生頻度は1.6%と言われています。ものすごい多くはないのですが、注意しないといけない病気です。

また辰村先生の報告では仙骨疲労骨折と診断された13人の思春期アスリートのうち、 半数以上(7人)に腰椎分離症が合併 していました。つまり、仙骨疲労骨折がある場合、腰椎分離症も一緒に疑うべきなんです。


なぜ合併するのか?二つの疾患の共通点

仙骨疲労骨折も腰椎分離症も、根っこは同じ。「繰り返しの運動ストレス」です。

特に思春期のアスリートは、骨がまだ完全に成長しきっていないのに、激しいトレーニングを続けることで 過剰な負荷 がかかりやすい。ジャンプやランニングで、仙骨や腰椎に余計な「剪断力(骨を横にずらす力)」がかかると、疲労骨折を引き起こします。

これって、針金を何度も曲げ伸ばししているうちに、だんだん折れてしまうイメージに近いですね。


診断はどうする?腰痛の裏に潜む原因を見逃すな!

腰痛って、運動している子どもなら経験することも多いと思います。でも、普通の筋肉痛と思って放置していると危険! その腰痛や臀部痛の中に仙骨疲労骨折と腰椎分離症が潜んでいるかもしれません。

ここで頼れるのが MRI検査

  • 仙骨疲労骨折 → MRIで見ると仙骨孔周辺に「骨髄浮腫(骨の中が炎症で腫れる)」がくっきり映ります。
  • 腰椎分離症 → こちらもMRIが有効ですが、特に骨の亀裂が見える部位をしっかり確認します。

画像検査をきちんと行うことで、見逃しを防ぎましょう。診断は整形外科医に任せるとしても、親御さんや指導者の方々も「ただの腰痛じゃないかも?」と気づけると選手の疲労骨折が悪化せずにすみます。


治療と注意点:焦りは禁物!復帰は慎重に

治療は基本的に 「安静とリハビリ」 です。仙骨疲労骨折の場合、治療期間は平均67日と比較的短い(発育期腰椎分離症の場合は2−3ヶ月、それ以上の時もあります)のですが、注意すべき点が一つ。

「競技復帰後に再び折れるリスクがある」

そうなんです。別の場所や反対側の仙骨に疲労骨折が起きる可能性があります。復帰後のトレーニングでは、負荷を徐々に増やしていくことが重要です。「復帰した!イケる!」と張り切りすぎて、また痛みが出る…再発。。。は避けたいです。


まとめ:未来のアスリートを守るために

仙骨疲労骨折と腰椎分離症は、思春期のアスリートが抱えるリスクです。でも、正しい知識と適切なケアがあれば、そのリスクは最小限に抑えられます。

  • 成長期の子どもがスポーツをしていて腰痛を訴えたら、軽く見ずに整形外科医に相談を!
  • MRI検査で原因をしっかり見極める!
  • 焦らず、しっかり治してから復帰する!

スポーツ腰部障害の中で仙骨疲労骨折もあることを知っていただけると早期診断につながり選手の未来が変わると思いますのでお願いします。

参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33875705/

腰痛は腰を温めると効果的?!

温熱療法のススメ:腰痛を和らげるよくあるのあの手法とは?

こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます^^
今日は腰痛に悩むみなさんにぜひ知ってほしい、「温熱療法」の効果についてお話しします。この方法、実は医学的にも効果が立証されているんです。


温熱療法って何?

「温熱療法」と聞いて、「え、ただ温めるだけでしょ?」と思ってしまいますし、確かにに温めるだけ…なのですが、これが腰痛に対して効果的なんです。特に注目されているのが 「温熱パック療法 **当院でも行っているお湯につけて保温した特殊のパックをタオルに巻いて患部にあてるものです」 という手法。この方法、痛みを和らげるだけでなく、筋肉の柔軟性をアップさせ、体の動きもスムーズにしてくれます。


温熱療法の主な効果

① 痛みの軽減

温熱療法は、急性腰痛の救世主!例えば、 ホットパックを使うと、痛みがじわじわと和らいでいく感覚を実感できます。さらに、ただのプラセボ(いわゆる思い込み効果)ではなく、しっかりとした科学的な根拠に基づいているので安心してください。急性腰痛でお悩みの方は、まずこれを試してみる価値があります。

② 筋肉の柔軟性&機能の改善

「朝起きたら背中がガチガチ…」なんてこと、ありませんか?温熱療法を活用すると、筋肉の硬直がほぐれて柔らかくなり、動きやすさも向上します。特に 運動療法 と組み合わせると、効果が上がります!言ってみれば、温熱療法はストレッチの効果をブーストしてくれる秘密兵器みたいなものなんです。

③ 障害の軽減

腰痛がひどいと日常生活に支障をきたしますよね。温熱療法は、その「生活のやりづらさ」すら軽くしてくれるんです。これも嬉しい効果ですよね。


どの温熱療法を選べばいいの?

温熱療法にもいろいろ種類があります。それぞれの特徴をざっくり解説します!

  1. ホットパック療法
    → 急性腰痛や亜急性腰痛にぴったり。短期間で痛みが軽減します。
  2. 温熱療法をしながらのマッサージ
    → 気持ちよくリラックスしたい人向け。自律神経や気分改善にも効果があり、ストレス解消にも最適です。
  3. 高温パルス熱療法 *これは当院にもある特殊なリハビリの機器になります
    → 慢性的な腰痛で悩んでいる人はこちら。持続的な熱療法よりも鎮痛効果が高いとされています。

まとめ:温めるだけでここまで変わる!

温熱療法は、「まずは温めるか」という気軽な方法でありながら、医学的にもしっかり裏付けが取れた優れものです。痛みの軽減、筋肉の柔軟性向上、さらには日常生活の質の向上まで、いいことずくめ!さらに、運動療法と組み合わせれば効果も上がります。

腰痛で悩んでいる皆様、温熱療法を取り入れてみてください。最近は、気温もだいぶ下がってきました。貼るホッカイロを患部にあてるのも効果的だと思いいます*低温やけどだけには気をつけてください。

それではまた次回^^

参考文献
1 Nadler, S., Steiner, D., Erasala, G., Hengehold, D., Abeln, S., & Weingand, K. (2003). Continuous low-level heatwrap therapy for treating acute nonspecific low back pain.. Archives of physical medicine and rehabilitation, 84 3, 329-34 . https://doi.org/10.1053/APMR.2003.50102.

2 French, S., Cameron, M., Walker, B., Reggars, J., & Esterman, A. (2004). Superficial heat or cold for low back pain.. The Cochrane database of systematic reviews, 1, CD004750 . https://doi.org/10.1002/14651858.CD004750.PUB2.

3 Mayer, J., Ralph, L., Look, M., Erasala, G., Verna, J., Matheson, L., & Mooney, V. (2005). Treating acute low back pain with continuous low-level heat wrap therapy and/or exercise: a randomized controlled trial.. The spine journal : official journal of the North American Spine Society, 5 4, 395-403 . https://doi.org/10.1016/J.SPINEE.2005.03.009.

4 Mayer, J., Mooney, V., Matheson, L., Erasala, G., Verna, J., Udermann, B., & Leggett, S. (2006). Continuous low-level heat wrap therapy for the prevention and early phase treatment of delayed-onset muscle soreness of the low back: a randomized controlled trial.. Archives of physical medicine and rehabilitation, 87 10, 1310-7 . https://doi.org/10.1016/J.APMR.2006.07.259.

5 Chabal, C., Dunbar, P., Painter, I., Young, D., & Chabal, D. (2020). Properties of Thermal Analgesia in a Human Chronic Low Back Pain Model. Journal of Pain Research, 13, 2083 – 2092. https://doi.org/10.2147/JPR.S260967.

 

朝に腰痛が起こりやすい理由とその予防法!

朝の腰痛はこうして起こる!そして、その予防法

みなさん、こんにちは、今回は「腰痛が朝に起こりやすい理由」とその対策についてお話しします。今回参考にした論文に腰痛が起こりやすい時間帯が挙げられていたので紹介します^^

で、結論から言いいますと、腰痛が起こりやすい時間帯は朝7時から12時。はい、ここ!朝時間帯から午前の間なんです!これには、ちゃんとした理由があるんですね。

寝ている間に、背骨(椎間板)が水分を吸収して膨らむんです。朝、私たちの背骨はフレッシュな状態で、実は日中よりも柔らかく、つまり”ケガしやすい”状態にあるんです。だから、そのタイミングで重たいものを持ったり、腰に負担がかかる動きをすると…「あ、やっちゃった!」となるわけです。

注意!腰に負担をかけやすい朝の動き

さらにですね、研究の中で「特に朝やると腰痛を引き起こしやすい動き」というのも挙がってます。こんな動き、思い当たりませんか?

  • 前かがみでの作業(例:ガーデニングや掃除)。この動き、朝やると腰にズキン!ときます。
  • 重い物を持ち上げる、不安定な物を運ぶ(例:車の上に置いた荷物を降ろす)。これも朝は要注意。

ただし、「朝とこれらの動きがどれだけ関係しているか」については、もっと調べる必要があるらしいです。でも、腰痛予防には『どの動きをするか』だけじゃなくて、『いつ動くか』も大事ってことは確かなんですね。

腰痛の予防は「動き」と「タイミング」

ポイントは、朝のこの「ちょっと危険な時間帯」を頭に入れて、腰に負担をかけすぎないようにすること。例えば、朝に重い物を持たないとか、前かがみの作業はできるだけ避けるとか、慎重に動くことで、腰への負担はグッと減ります。

ぜひ、毎日の小さな工夫で、腰痛予防していきましょう!

参考文献
https://www.researchgate.net/profile/Jenny-Setchell/publication/331985420_What_Triggers_an_LBP_Flare_A_Content_Analysis_of_Individuals’_Perspectives/links/5cd5bf87458515712ea2ea9e/What-Triggers-an-LBP-Flare-A-Content-Analysis-of-Individuals-Perspectives.pdf

腰痛に背部の背骨の硬さが関与する?!

こんにちは!理学療法士の杉浦史郎です。今日は腰痛にまつわる新しい研究についてお話ししたいと思います。

皆さんは「胸椎(きょうつい)」と聞くとあまり馴染みがないかもしれませんが、胸椎は背骨の背部の部分です(腰の上)、この胸椎の硬さが実は腰痛に深く関係しているのです。徳島大学の西良教授の研究グループの森本先生によって、胸椎の硬さが腰にかかる負担を左右することが新たに明らかにされました。

この研究では、有限要素解析という方法を用いて、胸椎が硬い場合と柔らかい場合で、腰椎にどれだけの負荷がかかるかをシミュレーションしました。その結果、胸椎が硬いと腰部にかかる負担が大きくなることが分かりました。このことから、胸椎の柔軟性が腰痛予防や症状の軽減に重要であることが科学的に示されています。

私たちも実際に腰痛症の患者さんを診察する際は、腰椎だけでなく胸椎の柔軟性も確認しています。そして胸椎が硬いと判断した場合、特別なリハビリテーションで胸椎の柔軟性を高めるようなアプローチを行います。このように胸椎のリハビリテーションは日々の臨床において非常に有効であり、西良教授の論文はその根拠として非常に参考にさせていただいています。

私も個人的に西良教授には学会や講演会でご指導いただいており、西良教授グループの研究成果を毎回楽しみにしています。腰痛治療には腰椎そのものだけでなく、周囲の関節の可動性も関わっています。ですから皆さんも腰痛が気になる際は、腰だけでなく「胸椎」や「股関節」の柔軟性を上げることで、より効果的に腰痛の改善が期待できるのです。

腰痛にお悩みの方はぜひ、こうした視点で普段のリハビリテーションやストレッチに取り組んでみてくださいー^^

参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38280628/

論文が採択されました^^

皆様、いつもブログをご覧いただきありがとうございます!

今日はとても嬉しいお知らせがあります。以前投稿していた論文が、このたび正式に採択されました。この論文では、成長期の子供たちに多く見られる「腰椎疲労骨折(成長期腰椎分離症)」に焦点を当てています。この疾患の診断には通常、MRIが必要とされますが、すべての患者さんにMRIを実施することは現実的に難しいため、私たちは特徴的な所見を見つけるべく研究を進めていました。

今回の論文では、アンケート調査を用いて、一定の基準で成長期腰椎分離症の患者さんを絞り込む方法を提案しています。まだ解決しなければならない課題は多いものの、このアンケートが将来、スポーツ現場や医療現場でスクリーニングツールとして活用される日を心から願っています。

無事に論文が採択されて、ひとまず安心しましたが、これからも臨床と研究の両方に精進していきたいと思います。よろしくお願いいたします!

Ref.:  Ms. No. ESJO-D-24-00789R1
Low back pain characteristics in adolescent patients with early-stage spondylolysis: A prospective study
European Spine Journal

Dear Dr Sugiura,

After a thorough review of your above mentioned manuscript, we are pleased to inform you that it has been accepted for publication in the European Spine Journal.

The manuscript will now be forwarded to the publisher, from whom you will shortly receive information regarding the correction of proofs and fast online publication.

Should you have any questions regarding publication of your paper, please contact the responsible production editor, Mr. Senthil Bala at Senthil.Bala@springer.com

Sincerely,

Robert Gunzburg, Ph.D.
Editor-in-Chief
European Spine Journal

 

〇〇歳以上になると背骨が硬くなる、みたいです(⁠*⁠_⁠*⁠)

ボクもたまに、部屋の掃除機をかけることがあります♪
…けど、明らかに妻よりも時間が短いです。
……何ででしょう??
#同じ部屋なのに
#掃除が雑

今日のタイトルは
〇〇歳以上になると背骨が硬くなる、みたいです(⁠*⁠_⁠*⁠)
➡️➡️80歳!

中高年の患者さんから「最近背骨が曲がってきた」「姿勢が悪くなってきた」とよく相談されます。
確かに年齢とともに姿勢は崩れてきます。。

僕が理学療法士なりたての25年前は、60代くらいから腰がすごく曲がってる方も多かったのですが、最近は少し変わってきているような気がします。
…80〜90歳になると、腰が曲がってくる方も多く見られますが。
千葉県佐倉市(当院)には土地柄からか農家が比較的多くみられます。
昔は機械化がそれほど進んでおらず、腰を曲げて農作業をすることも多かったと思います。そうすると、比較的若いうちに腰が曲がってしまう状態でした。
しかし、最近では機械化が進み、腰への負担が軽減されて農家の方でも腰がすごく曲がってしまう…ということは減ってきたように思えます。
これらから、「中高年になる→腰が曲がる」(加齢)ということだけではなく、「環境的な要因」で腰への負担が変化・影響することも多々あると思います。
加齢的変化には対応が難しくても、環境的な要因ならば予防・改善できる可能性があります♪

では、背骨はどのくらいの年齢になると硬くなってくるの?
この問いに対して良い論文があったのでご紹介していきたいと思います♪

僕がいつも臨床・研究でご指導をいただいている、東千葉メディカルセンター整形外科部長:青木先生の論文です。

《対象》
・腰痛症以外の理由で腹部または腰部のCT検査を受けた患者581名

《方法》
・CT→背骨のかたちを確認(曲がってないかどうか)
・仰向けで検査
・59歳以下,60-69歳,70-79歳,80歳以上,および男女の平均値を算出。
・各年代で差があるか分析

《結果》
・80歳以上→その下の年代の方よりも背骨がかたくなっている傾向
・特に80歳以上の女性は、男性よりも背骨が硬い(背骨が丸くなっている)傾向

「姿勢が悪くなる」というのは、立っている時や歩いている時の姿勢を表していると思います。

・立っている時も、仰向けになっていても腰が曲がっている状態になる→いよいよ背骨が硬くなっているサインです。
・立っている時は背中が曲がっているけど、仰向けならまっすぐになる→まだそれほど背骨が固くなっていない。

《まとめ》
仰向けになった状態でも背骨が丸まってくるのは、「80歳以上の女性」ということがわかりました。
80歳以下は、まだまだ背骨が固くなっていない可能性もあるので、日頃から姿勢に気をつけたり、リハビリテーションで硬くなるのを防ぐことで予防できるのではないかと思っています。\(^o^)/

…「歳だから仕方ないのよ〜」と、なりがちですが、硬くなるのは80歳以降です。 腰が曲がってしまう(T_T)と諦めずに、担当の理学療法士さんに相談してみてはいかがですか?
当院でも、「背骨を伸ばすトレーニング」を最近追加しましたよ♫♪
姿勢が良いと「若見え」しますよ〜(^o^)(^o^)(^o^)

**今回注意なのは対象となった方々は腰痛症など無い方です現時点で腰が痛い、ヘルニア、脊柱管狭窄症という方はこの限りではないのでご注意ください。予想では腰痛症などの患者さんは80歳より手前から硬くなってくると思います。

引用
Aoki et al., Computed Tomographic Assessment of Age- and Gender-Specific Sagittal Lumbopelvic Alignment in a Japanese Population. SSRR, 2021 Jan 12;5(4):278-283.doi: 10.22603/ssrr.2020-0189.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34435152/

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70歳以降の女性のぎっくり腰は〇〇骨折に注意!

ちょっと太ってしまったので、1週間白米を減らして1キロ減に成功した!と思っていたら、減ったのは脂肪ではなく筋肉でした。。。。(ᗒᗩᗕ)
#過度な食事制限はあぶない
#体重だけではなくしっかりと筋肉量もはかりましょう

70歳以降の女性のぎっくり腰は〇〇骨折に注意!

➡➡圧迫骨折

今回も書籍「フルカラーでわかる!腰痛の理学療法」から。

ボクがいつもご指導いただいていて本書著者でもある青木保親先生(東千葉メディカルセンター整形外科部長、千葉大学大学院医学研究院総合医科講座 特任教授)の章から紹介させていただきます♫

「ぎっくり腰」聞いたことがある方、多いと思います。

専門用語では急性腰痛といいます。

このぎっくり腰。誰しも一生のうちに一度は経験すると言われています。

「ぎっくり腰」にはいろいろな原因・要因があり、たとえば学生さんのような若い方の腰の疲労骨折などが、この急性腰痛に入ります。また20代〜中年までは椎間板(腰の骨と骨の間のクッション)を傷めることで急性腰痛がでたりします。症状によっては痛くて動けなくなることもあります。

「ぎっくり腰」が70歳以降の女性に起きた場合は、圧迫骨折の可能性があります。

圧迫骨折とは、背骨の骨がつぶれてしまうことです。

高齢の女性に多くみられる骨折で、骨粗鬆症が原因としてあげられます。

《骨折骨粗鬆症とは》

・骨の量が少なくなったり、骨の中身(構造)が悪くなり、そのため骨の強さが脆くなり骨折しやすくなった状態。

・ 女性ホルモンが骨の代謝を調節しているために、閉経により女性ホルモンが減少すると骨粗鬆症を発症しやすくなる。→閉経後骨粗鬆症

「ぎっくり腰」だけに、きっかけは中腰で何かをもってギクっ!となり痛みが出ることが多いのですが、高齢者の場合は、きっかけがなくても圧迫骨折を起こしてしまうことがあります。。>.<(+_+)

症状は…骨折なので、すごく痛いそうです。

《圧迫骨折の主な特徴》

・横になっているときは腰痛が軽減するが、座ったり立ったりして背骨に体重がかかると腰痛が強くなる

・寝返りや起き上がり、おじぎの動作でさらに痛みが増強す

脊柱管狭窄症がある方が、加えて圧迫骨折を起こしてしまうと足への神経痛が悪化してしまうこともあるそうです。

圧迫骨折を起こしてすぐはレントゲン検査ではよくわからないことがあるので、MRI検査で圧迫骨折の有無を確認することが重要です。

今回紹介した症状がある高齢者女性は、整形外科を受診されたほうがいいかもしれません。

ボクもこれまで圧迫骨折の方を多く担当しました。

よく聞くのは「急な腰痛で起き上がるのがつらい」と仰る方が多いように思います。

くしゃみ→腰痛→検査→圧迫骨折だったという方もいました。

骨粗しょう症の検査ももちろん大切ですが、痛くなったら早めに整形外科医に相談するのがいいと思います♫♪♫

引用
フルカラーやさしくかる!腰痛の理学療法 第2章 若年者・中高年者の腰痛 青木保親先生
https://www.amazon.co.jp/フルカラーでやさしくわかる-腰痛の理学療法-青木-保親/dp/4784958800

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『椎間板ヘルニアで神経が圧迫されると、〇〇量もさがる!?』

……ここ最近、5日間も歯が痛くてブログの更新ができませんでした(_ _).。o○
#歯痛のせいにしたけど先週は書けたでしょ
#治ってよかったー

今日は『椎間板ヘルニアで神経が圧迫されると、〇〇量もさがる!?』です。

答えは➡➡血流量

「椎間板ヘルニア」。
一度は耳にしたことのある病名ではないでしょうか?腰には5つの積み木のような骨があり、その骨と骨のあいだに椎間板というクッションがあります。腰は体重がかかる部位なので、当然腰の椎間板にもストレスがかかります。ストレスが増していくと、押された椎間板がうしろにとび出します。これを「椎間板ヘルニア」といいます。

〈飛び出たさき→神経→椎間板ヘルニアがその神経を圧迫→神経痛がおこる。〉

ちなみによく押されてしまう神経は「坐骨神経」で、お尻からももの裏、ふくらはぎまで通っています。

「ヘルニアが起きているのは腰なのに、痛いのは足」というケースはこのような理由が考えられます。さて、前置きが長くなってしまいましたが、「神経を圧迫したときに、神経の血行も悪くなる」という論文があったのでご紹介します♫
神経の栄養は血液が運んでくるので、血行がわるくなる=神経に悪影響 です。それでは。。

《対象》
・椎間板ヘルニアの手術患者12名

《方法》
・ヘルニアで押されている神経に血流量を測定するセンサーをつけ、手術中に坐骨神経を伸ばすテス  トを1分間行う。
・ヘルニア→坐骨神経を伸ばすと、神経が圧迫される。
・坐骨神経を伸ばしているときと伸ばしていないときの神経の血流量をチェック。

《結果》

・坐骨神経を伸ばすテストをした際、坐骨神経の血流量は平均で70%減少。
・ヘルニアで圧迫されている場合、神経の動く距離が著しく減少。

*手術前の神経の動く距離は、0.5mm程度、手術でヘルニアを除去したあとは、4.5mm程度まで動きは回復。

《まとめ》
ヘルニアがあると、神経の血流が減少することがわかりました\(^o^)/
神経の血流量がわるくなると、すぐにしびれたりします。正座して足がしびれるのも、神経の圧迫だけではなく血行不良も影響していると思われます。
椎間板ヘルニアのかたがおじぎすると、坐骨神経が伸ばされます。ですから、中腰の姿勢で作業をしていると坐骨神経に悪影響をおよぼしてしまうので、気をつけくださいね♫♪
季節柄、草取りの姿勢にも注意したほうが良いかと思われます(^o^)

引用
Shigeru Kobayashi et al., Changes in Nerve Root Motion and Intraradicular Blood Flow During an Intraoperative Straight-Leg-Raising Test
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12838102/

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『椎間板を傷めるとその付近の背筋はどうなる?』

☆今日の小噺☆
出先で、外人さんを見かけました。
なんだか困っている様子だったので「Are you OK ?」と話しかけたら…
流暢な日本語で笑顔で「大丈夫です!」と返答をいただきました⊙.☉

#あの困り方は、日本語が喋れないと思ったのに(泣)
#空気を読んで英語でかえしてください…

さて本日は…
『椎間板を傷めるとその付近の背筋はどうなる?』

➡️➡️17%小さくなるようです(豚さんの実験から)

腰痛予防に重要なのは、「背筋」や「腹筋」と言われています。
そして、その鍵となる筋力ですが、
「筋肉を使わない・運動をしない➡️筋力低下」と思っている方が多いとおもいます。

今回紹介するのは、上記以外の原因で筋力低下を引き起こすケースです。

『椎間板(腰のクッション材)を痛めた場合に、その近く背筋が小さくなる!?』

《方法》
・研究対象:豚
・豚の椎間板を片側のみメスで傷つける。
・超音波診断装置(エコー)で背筋の面積を確認。
→エコーによる筋肉の大きさのチェックは
①実験前
②椎間板を傷つけた3日後
③6日後
それぞれ計測。
※比較するため、椎間板を傷つけていない椎間板も同様に計測。

《結果》
・椎間板を傷つけた側の背筋は17%も小さくなっていた(右側の椎間板を傷つけた場合、右の背筋が小さくなる)。
・ 背筋が小さくなるのは3日目まで続く。
・3日後と6日後の差はなかった。
・椎間板を傷つけてないグループや、傷つけてない側の背筋の大きさは変わらなかった。

筋力は長く使わないと落ちていく…というイメージを持っていた方も多くいたと思いますが、今回の結果から「椎間板を痛める」ことでも、早い段階から筋力が落ちることがわかりました。

腰の椎間板は腰痛の原因となります。
今回の実験結果から、椎間板を傷めるとその近くの背筋が小さくなることがわかりました。
腰痛が起こったら、痛みの具合を見ながら(1週間以内にだいぶ落ち着くケース:多)早期に無理のない筋力トレーニングを始めるのが重要になります♪\(^o^)/
早めのリハビリテーション開始で、背筋が小さくなるのを一緒に防いでいきましょう♫♪♫

*今回は人間での研究ではなく豚さんを使った研究です。今回の結果が全てが人に当てはまるとは限りません。

引用
Paul Hodges et al., Rapid atrophy of the lumbar multifidus follows experimental disc or nerve root injury
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17139223/

 

 

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『腰痛の原因には〇〇もある!?』

脅威の暗記法を習ったので、勝つ気満々で後輩に「暗記テスト勝負」を挑んだら……負けてしまいました(ToT)
#やはり年齢か……?

『腰痛の原因には〇〇もある!?』

➡➡腰やお尻の感覚を支配している神経

腰痛の原因には、

・椎間板(腰の骨と骨の間にあるクッション)

・椎間関節(腰の骨と骨の間の関節)

・筋肉

と様々な組織がかかわっています。

そのため、腰痛の原因が特定しづらいことがあります。

今回は、

「腰まわりの神経が腰痛に関与する」という論文を紹介したいと思います♪

神経には「運動神経」と「知覚神経」があります。

・運動神経→運動を起こすのに働く神経

・知覚神経→痛み、痒みなどの感覚を伝える神経

今回紹介するのは「知覚神経」です。

腰まわり神経

◯上殿皮神経(じょうでんぴ神経)

◯中殿皮神経(ちゅうでんぴ神経)

図(腰)の左側が上殿皮神経で右側が中殿皮神経です。*実際は両サイドにこの2つの神経があります。

これらの神経は「知覚神経」です。

図で見ると、腰の深いところから皮膚表面に向かってにょきにょきと出てきている神経です。この神経が圧迫されたり、ひっぱられたりすると痛みとして感じることがあります(*_*)

《上殿皮神経による腰痛の発生頻度》

・腰痛患者の14%

・このうち55-63%が女性

※出産歴や腰のレントゲン上での異常、体格との関わりはない。

・発症の年齢は中年以降

《中殿皮神経による腰痛の発生頻度》

・きちんとした報告はまだない(論文)

・臨床上ではいくつかの症例報告はあり。

《症状》

◯腰の運動や姿勢により図示したあたりに痛みが出現する。(腰に加えおしりも痛いのが特徴)

◯神経が出てくるところを叩いたり押したりすると痛みが出現する。

前述したとおり、腰痛を起こす原因は多岐にわたります。

その中でも今回紹介した「知覚神経」については、まだそれほど知られていないのでご紹介しました♫

椎間板や関節を痛めたり、知覚神経を痛めたりとさまざまな原因が複合して腰痛が出ることも勿論あります。

そうした中で「知覚神経だけ」の腰痛の確定診断は難しいと思いますが、このような腰痛もあると知っておいて損はないと思います(^o^)

ちなみにこのケースのリハビリでは、神経が出る周りの筋肉の緊張をとるような治療を進めていきます\(^o^)/♪♫

 

引用

1 Maigne JY, Doursounian L. Entrapment neuropathy of the medial superior cluneal nerve. Nineteen cases surgically treat- ed, with a minimum of 2 years’ follow-up. Spine (Phila Pa 1976) 1997;22:1156-9. https://doi.org/10.14245/ns.18

2 Kuniya H, Aota Y, Kawai T, et al. Prospective study of supe- rior cluneal nerve disorder as a potential cause of low back pain and leg symptoms. J Orthop Surg Res 2014;9:139.12.

3 Morimoto D, Isu T, Kim K, et al. Surgical treatment of supe- rior cluneal nerve entrapment neuropathy. J Neurosurg Spine 2013;19:71-5.

4 Toyohiko Isu et al., Superior and Middle Cluneal Nerve Entrapment as a Cause of Low Back Pain Neurospine. 2018 Mar;15(1):25-32. doi: 10.14245/ns.1836024.012.

 

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『腰痛がでている側の腰の筋肉は、小さくなる?』

お手玉3つのジャグリングか得意で次女に自慢したら、1日で彼女にぬかれました。。。
#若さか
#しかも自分より綺麗で早い

『腰痛がでている側の腰の筋肉は、小さくなる?』
➡️➡️小さくなります

「腹筋や背筋が弱いと腰痛になる!」と、言われたことがある方もいると思います。
…しかし、腹筋・背筋の筋肉量が少ないからといって腰痛になるとは一概にはいえません。。

筋力が落ちてしまう原因として、
①筋肉を使わなくなった
②運動不足 など
が挙げられます。もう一つ、
③痛いと筋力が落ちてしまうことがある

長く痛みが続くと、その周りの筋肉から小さくなってしまうことがあります。
(例)膝を痛め腫れる→膝の筋肉(特に内側広筋)小さくなる。

今回は、
『腰痛がでている方の腰の筋肉は小さくなるか?』を調査した論文を紹介していきたいと思います♫

《方法》
◯片側の腰痛が12週間以上続く50名
◯筋肉の断面積をMRIを使って計測する

《評価方法》
◯腰痛側の筋肉と、その内側の筋肉の断面積の差
◯症状の持続時間
◯痛みの評価
◯神経症状の有無(坐骨神経痛がでている側)

《結果》
・腰痛側の筋肉の断面積が小さかった
・症状がでている期間が長い→筋肉の断面積(小)
・痛みが強い→筋肉の断面積(小)
・神経症状がある側→筋断面積(小)

「想像通り…」という結果ではありましたが、これほど詳細に「腰痛と筋肉の断面積」を調査した報告は多くないので、考えていたことの証明にはなりました♫
腰痛でも筋肉が小さくなってしまう可能性があり、その期間が長ければ長いほど筋肉が小さくなってしまうようです(ToT)

腰痛はぎっくり腰のように急激に痛む場合と、今回対象の方々のように3ヶ月以上も腰痛が続く場合もあります。
今回の結果から、腰痛を早めに治すことで筋肉が小さくなっていまうことを防ぐことが大切だとわかりました(^^)
腰痛がでている間も、腰に負担をかけない腰回りの筋力トレーニングはたくさんありますので理学療法士に聞いて参考にしてみて下さいね♪♫

引用
Karen L Barker et al., Changes in the cross-sectional area of multifidus and psoas in patients with unilateral back pain: the relationship to pain and disability
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15543053/

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発育期腰椎分離症の再発率は〇〇%!

昨日の夜、我慢できずコンソメパンチを食べました。…今朝案の定、胃がもたれ(+)
#依存性が高すぎる
#やめられない

《発育期腰椎分離症の再発率は〇〇%!》

➡➡なんと!再発率13%!!

みなさま、こんにちは\(^o^)/

今回も、発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)の話になります♪

筑波大学:辰村先生の最新の論文から「再発率」に関する情報を紹介していきますね♫

《対象》

・2014年〜2020年までに発育期腰椎分離症と診断された141名(男:112 女:29)

・発育期腰椎分離症の診断:MRIとCT

《治療》

・硬性コルセット(硬いプラスチックのコルセット)を疲労骨折が快方にむかうまで着用。

・約100日着用

※対象者は皆、スポーツ復帰をしている。

《調査内容》

・スポーツ復帰後の再発率

《結果》

・141名中20名に再発を確認。

・最初の疲労骨折:171箇所(片側・両側タイプがあるため)

・再発:22箇所➡再発率:13%

・再発するまでの期間:平均で149日。

・再発者の約80%➡スポーツ復帰をして半年以内に再発

《初めて罹患した年齢》

・再発しなかったグループの平均年齢:14.6歳

・再発したグループの平均年齢:13.3歳

➡➡再発したグループの方がより早い時期に、疲労骨折していた。

➡➡若ければそれだけ再発の可能性が上がる。

発育期腰椎分離症は、成長期に運動することで起こる腰の疲労骨折です。

ですから、『成長期+運動→再発する可能性あり』ということになります>.<

今回の結果から、

・再発率は決して低くない。。。

・再発→本人に精神的・身体的にストレス(+)

ボクたち理学療法士は再発防止のために、コルセット治療中でもできる「柔軟体操」や「筋力トレーニング」を提供し、『再発率0!』を目指してがんばります♫^^♪

引用

Masaki Tatsumura et al, Characteristics of recurrent cases after conservative therapy in adolescent lumbar spondylolysis
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35256699/

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☆12月19日に開催予定の、ぼくのセミナー参加者が130名をこえました! ありがとうございます!!

ボクが高校生の時の成績ですが…学年最下位付近をうろちょろしていました(TT)
なのでいつまでたっても、高校生の長女に「勉強しなさい!」とは言えません……>.<
#「あとでつらくなるよ」とは言えます(^^)
#学校推薦をとれた妻をうらやましく思ってました

☆12月19日に開催予定の、ぼくのセミナー参加者が130名をこえました!
ありがとうございます!!

みなさま、いつもブログをみていただきありがとうございます♫
今日はお知らせと御礼です。
先日、お知らせした「発育期腰椎分離症の評価とリハビリテーション」というタイトルのセミナー参加者が、現在130名をこえました!!

お知らせ当初は、20名くらいきてくれたらいいな〜と思っていましたが、予想をおおきくこえた参加者の人数に、自分が1番びっくりしています(☉。☉)!
これもひとえにみなさまが、セミナー案内をシェアして下さったお陰です。
有難うございます\(^o^)/

…実はボク、100名を超える人のまえで話した経験がありません。ですから、大変緊張しています(*_*;
こんなにたくさんの方に参加していただくのは、これが最初で最後だ!と思って、ただいま絶賛準備中です!!

当日は、参加していただいた方に少しでもお役にたてる情報をお伝えできるようにがんばります。緊張し過ぎて、ずっこけないかだけが心配です。ですが、それを含めて楽しみにしていてください♫

開催まで2週間をきりました。
興味をお持ちの方、ご参加お待ちしております♪♫\(^o^)/

セミナー案内:https://peatix.com/event/3052958
セミナー紹介ブログ:http://pain-physio.net/seminer/

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腰に負担がかからない草取りの姿勢^^

この時期、整形外科の理学療法士にとっての大敵は、草取りの時のあの姿勢です           #お願い、草伸びるので雨降らないで

おじぎをすると痛くなる腰ついて前回書きましたが、まだまだ草が伸びるこの時期、草取りの時もおじぎの姿勢になり腰に大敵です。今回、草取りの時に着目してなるべく腰に負担がかからない体勢をご紹介します。比較的女性の方が草取りをして痛くなることが多いので、女性の方が取りやすい草取りの姿勢を分解して説明していきます。では。

こんな姿勢で草取りしてませんか?まずは草取りの時に避けてほしい姿勢の写真です。

やめてー❶ 立って腰を曲げての草取り 腰に負担がかかりすぎてます
やめてー❷ 両膝を閉じて、しゃがんで草取り(正面)
やめてー❷ 両膝を閉じて、しゃがんで草取り(横から)。両膝を閉じているので、股関節の動きが制限されて腰を余計に曲げてしまいます

このような姿勢でついつい草取りをされている方いませんか?このような姿勢で数十分から数時間、草取りしてしまうと腰痛の出来上がりです。。。

次におすすめの草取り姿勢です。いくつか紹介しますので、おすすめの姿勢でちょこちょこ変えながら草取りしてみてください。

おすすめ❶ 膝をついてください。膝をつくことによって、両足に加え膝をつくので3点支持になり腰の負担は軽減します
おすすめ❷ 両膝を開いてしゃがむ。両膝を開くことで、股関節はより曲がりますので、腰の負担が軽減されます。
おすすめ❸ バケツなどに手をのせてください。杖と同じ原理です。バケツで手を支えることで腰の負担を軽減できます。
手を地面についてください。草取りはおじぎの姿勢になりますので、体の前の方に手をつくと腰の負担は減ります。

おすすめの草取り姿勢をしていただければ腰の負担は軽減すると思います。とはいえ、同じ姿勢で何時間もいるとどこかしら負担がかかります。草取りの没頭力はすさまじいので皆様ちょこちょこ姿勢をかえてください。最近、草取りをした後、痛いという患者さんが多いので急遽ですが、ご紹介しました。

今回の草取りの姿勢を参考にしていただいてなんとかこの季節を乗り切ってもらえれば嬉しいです。

以上、西川整形外科リハ室からでした。

過去の記事紹介

おじぎで腰が痛いときの対処法(改訂版)http://pain-physio.net/おじぎすると出る腰痛の対処法/

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高齢者の『ぎっくり腰』→→油断大敵!!

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です。
患者さんの症状で多いと感じるのは、やはり「腰痛」です。                                         #腰痛は男女とも多く、肩こりは女性に多いと感じます。

腰は、身体の中でも体重の負担が集中するところだからでしょうか。。
例えば、皆さんが頭に浮かべる「腹筋トレーニング」。これは仰向けで両膝を曲げ、顔を起こす…だと思います。この方法だと、腹筋が働く力も手伝って腰の椎間板(腰の骨と骨の間にあるクッション)に負担がかかると言われています。

今回の紹介するのは…
『高齢者(65歳以上)のぎっくり腰には、圧迫骨折がひそんでいる可能性があるので気をつけてください!』というお話です。                               #65歳近くの方ももちろん気をつけてください

「ぎっくり腰」は誰しも1度は耳にした事のある言葉だとおもいます(^_^)
主に、くしゃみをして腰が痛くなった…物を持った拍子にギクッとして腰痛が出た…などの、急に痛みが生じた腰痛のことを言います。(専門用語で急性腰痛)                  #反対に長い期間痛みが続いているのは慢性腰痛

若い方のぎっくり腰は、椎間板や関節を痛めて出る痛みが多いのですが、高齢者のぎっくり腰は腰の骨の骨折をしてしまっている場合があります。その骨折は「圧迫骨折」と言います。ギクッと腰を痛めた時、圧迫骨折が生じるので痛みがかなり強いです(T_T)

では、
「どうして高齢者だと圧迫骨折になってしまうの?」
という疑問が湧くかとおもいます。
答え➡️高齢者は骨が弱くなっていることが多いからです。特に女性は骨粗しょう症になりやすいと言われています。                                       #骨が弱い状態を骨粗しょう症と言います                           #閉経後は骨が弱くなっている可能性があるので、定期的に骨の強さの検査(骨密度検査)をすることをお勧めします。

骨粗しょう症→骨が弱い→腰に負荷がかかる→腰の骨が潰れながら骨折(T_T)

骨折には長い骨がポキっと折れる、というイメージがあるかとおもいますが、圧迫骨折は「骨が潰れる骨折」です。
重い物を持ち上げた時や腰を曲げた時、くしゃみをした拍子になってしまう方もいます。
僕の患者さんで、60代女性でスポーツジムにも通っているような元気な方でも、腹筋運動をしたら腰痛が出て、検査をしたら圧迫骨折だった…という方もいました。

圧迫骨折にならないことは勿論大切ですが、圧迫骨折なのにそれに気付かず(結果的に)放置している状態もよくありません。
治療はコルセットを作り、圧迫骨折した部位が悪化しないようにします。そして、骨折の状態が落ち着いたら、リハビリで腰まわりや足の筋トレを開始します。そのため「圧迫骨折➡️早期発見!」が治療の第一歩となります。                                  #圧迫骨折になった時の症状を知っておくことが大切

圧迫骨折の症状
・腰痛(かなり痛いです)
・寝返りや起き上がりといった動作で痛み
が特徴的な症状だと言われています。
くしゃみでも骨折してしまうこともあるので、本当に軽微な動作などで腰痛が出た場合も注意してください。
あと、レントゲンだけだと診断がつきづらいので、MRI検査をお勧めします。MRIだとすぐに診断がつきます♪
1)高齢者で2)急な腰痛3)上記の症状がある場合は、整形外科でMRI検査をしてもらうと安心ですよ(^_^)
整形外科のリハビリの現場にいると、腰痛のリハビリに通院されている高齢の患者さんが、自宅で急にぎっくり腰+圧迫骨折という方も少なくありません。高齢者のぎっくり腰は圧迫骨折の可能性もあるので、くれぐれもご注意ください。。

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

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デスクワークの方、必見!!! 『座っている姿勢は腰に負担をかける!?』

こんにちは♪
西川整形外科の杉浦史郎です。

千葉県理学療法士学会も昨日(3月19日)が最終日。質問もしていただき(ありがとうございました!)、充実した学会となりました(^_^)

初めてのオンライン学会➕教育講演(1時間収録)は、初めてづくしで少し戸惑いましたが、新しいことにチャレンジできて嬉しい発見もありました♫
オンライン学会だと予め発表を収録し、学会開催期間中に参加者の方が視聴する形(今回)なので、これまでとは大分勝手が違います。
※コロナ前は、学会会場に行く→緊張しながら発表→質疑応答に答える。
また今回は、1時間の講演の収録もしたのですが、数時間で収録自体は終わるとふんでいたのに、初めてなことも手伝って丸1日かかってしまいました(T_T)#一生懸命やってあのクオリティです
何はともあれ、当院のスタッフ一丸となって作成した講演を、無事に発表でき嬉しく思っています(^_^)

もう一点ご報告!
なんと、この記事で累計100記事目なんです!!#いつも読んでいただきありがとうございます 100記事も書くとどんな記事を書いたのかをいまいち覚えてなくて、昨晩これまでの記事を読み返して、「こんなことも書いていたんだ」と思ったくらいです。これからも似たような記事を書いてしまうかもしれませんが…どうぞお付き合いください♫#次は目標200記事

前置きが長くなってしまいました…

それでは本題。今回は…
「座っている時と立っている時では腰の姿勢は同じ?違う??」

立っている時と座っている時の姿勢を、レントゲン撮影をして比較した研究があったので紹介したいと思います。

《対象》
・8名の男性(平均年齢27歳)

《方法》
立っている姿勢と座っている姿勢(今回は車のシートに腰掛ける形)で、腰と骨盤をレントゲン撮影して、腰の形を比較する。

《結果》
・立っている時→腰は反っている状態
・座っている時→腰の反りは減少

通常立っている時は腰は少し反っている状態です(反り腰)。この反りを「腰椎の生理的前弯」と言いますが、この反りが腰にかかるストレスを軽減している、と言われています。#ある程度の反り腰は大切
そして座っている時はこの反りが減少するので、腰にストレス(特に椎間板)がかかる形となります。

整形外科に腰痛で来院する方の中には、重労働ではなくデスクワークの方もいます。
今回の研究結果から、
『重いものを持つような機会がなくても、座っている時間が長いと腰に負担をかけてしまい、腰痛を引き起こしてしまう可能性もある』
といえますね。

このような腰痛の対応策は、
① 腰の部分にクッションを入れて反りを作る
② 座布団を敷いて腰にかかる負担を軽減する
③ 座面の低い椅子には座らない(ソファーなどは、腰がより曲がってしまう姿勢になります)

このようなケースすべてに①〜③の対策が合うわけではないけれど、試してみる価値はあると思います♪
また、腰痛がなくても座る時の姿勢を少し気をつけるだけで、腰痛予防につながることもあります♫

以上、西川整形外科のリハ室からでした(^_^)♪

引用

Diana E De Carvalho et al., Lumbar spine and pelvic posture between standing and sitting: a radiologic investigation including reliability and repeatability of the lumbar lordosis measure

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20114100/

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「発育期腰椎分離症」の方➡️➡️「反り腰」多!!

皆さん、こんにちは(^_^)
最近「ブログを見てきました!」という患者さんが増えてきて、益々”やる気”が湧いている今日この頃です♫

今回も「発育期腰椎分離症」です。
また〜??と思われるかもしれませんね>.<

僕はよく『pubmed』という論文検索サイトを閲覧するのですが、興味のある論文を見ていると、それに関連した論文がいくつも出てきて、ついついあれもこれも…と見てしまいます。
Youtubeで関連動画が次々と出てきて、結局長く視聴してしまうのに似てます=_=

そして今日もまた、前述のサイトから「発育期腰椎分離症関連」の論文を紹介していきたいと思います♪#本当にこの腰の疲労骨折の患者さんは多いので、参考にして頂けると嬉しいです(^_^)

「反り腰」(腰が反っている状態)という言葉を、耳にした事がある方もいるかもしれません。
器械体操や新体操をしている女性に多く見られる状態です。#ドナルドダックも反り腰
「反り腰ってなんでなるんだろう?」「腰痛や発育期腰椎分離症に関係ある?」と話題になっていて、その疑問に答えてくれていた論文があったので紹介します。
「やっぱり!」という内容で、さすが世界の研究者の仕事は素晴らしい〜!の一言でした(^_^)♪

それでは早速…
《対象》
・発育期腰椎分離症の方…35名
・腰痛がない方…86名
・9歳〜15歳くらい

《方法》
・MRIにて、腰の反り具合の角度をみる。
・腰の骨(腰椎)の大きさを比較

《結果》
・発育期腰椎分離症の方は、腰痛がない方よりも腰の反りが大きい。いわゆる反り腰の傾向でした。
・女性の方が反り具合は大きい傾向
・腰椎の大きさが、発育期腰椎分離症の方は小さい。

バレエや体操をしている小柄な女の子は、腰が反っている印象を受けますが、それを裏付けるような結果になっています。
また、腰の反りが大きい方は、そうでない方よりも腰椎の動きが大きい、という他の報告もあります。反り腰→腰がよく動く→腰に負担がかかる(T_T)
ということになるのでしょうか?

腰の骨の大きさや反り腰の程度は、生まれ持ったもので、どうにもできないことが殆どです。
しかしそのお陰で演技では、他の人よりも大きな動きができる、という強みもあります。

《まとめ》
腰を痛めないために、腰の強みと弱みを把握した上でスポーツに取り組むことが大切ですね♪
「反り腰」の方は、このブログでも以前紹介した「コアトレーニング」を取り入れると、腰への負担が軽減すると思います。
興味があれば、是非お試し下さい(^_^)(^_^)(^_^)

引用

Tishya A L Wren et al., Increased Lumbar Lordosis and Smaller Vertebral Cross-Sectional Area Are Associated With Spondylolysis Spine (Phila Pa 1976). 2018 Jun 15;43(12):833-838. doi: 10.1097/BRS.0000000000002480.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29095410/

 

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【問】腹筋の深部を刺激するには…お腹を膨らます?それとも、へこます?

【答】 膨らます!!

こんにちは(^_^)
腰痛の予防や姿勢を整えられる!と、よく腹筋トレーニングが良いと耳にしますよね。

「腹筋」というと、腹筋がわれているところが頭に浮かぶ方も多かろうと思いますが、表面に見える部分だけが腹筋ではありません! 深部にも腹筋が存在しているのです。これを「インナーマッスル」といいます。
インナーマッスルは深層部にあるので、表からは見えないし触ることも難しい筋肉です。
そしてインナーマッスルを鍛えること=腰を安定させ、腰痛予防につなげられるといわれています。
もちろん表層の腹筋も大切ですよ!

インナーマッスルを鍛えるトレーニングは、最近様々な媒体で紹介されていますよね♪

そこで今回このブログでは…
『インナーマッスルを鍛えるには、どのような方法がより効果的か?』を紹介していきます1)♫

《対象》
・健康な男性:19名
・平均年齢:21.5歳
比較的若い人たちですね(^_^)

《方法》
対象者に仰向けで両足を椅子の上に乗せてもらい、①お腹を膨らませる動作➕呼吸
②お腹をへこませる動作➕呼吸
どちらの方がインナーマッスル(腹横筋、内腹斜筋)が働くかどうか?
※筋肉の動作検証には MRI を使用。
※写真参考

図 お腹を膨らませる

図 お腹をへこませる

出典 Yuki Muramoto et al., Comparison between bracing and hollowing trunk exercise with a focus on the change in T2 values obtained by magnetic resonance imaging  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33031452/

《結果》
お腹を「精一杯膨らませた」方が、インナーマッスルの働き➡️大!!
トレーニング用語では「ブレーシング(お腹を膨らませる)」という方法です。

日常生活では立っている時や歩いている時に、「口をすぼめて息を吐く」とブレーシング状態になります(^_^)

腹筋=仰向けになって、両手を後頭部において、体を起こしてくる………だけではなく、合わせて「ブレーシング」も一緒に行うことで表層&深層(インナーマッスル)の筋トレになると思います♫
手軽に始められるので、ぜひお試しください(^_^)♪

引用1

Yuki Muramoto et al., Comparison between bracing and hollowing trunk exercise with a focus on the change in T2 values obtained by magnetic resonance imaging  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33031452/

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