腹筋の刺激に『座って足踏み』運動!それと同時に『〇〇する』と、さらなる運動効果が!!

久しぶりの学会発表でスーツ着用!
……Yシャツの首がキツくなっていました(ToT)
#酸素がたりない
#ネクタイによる健康被害ってないのかな?

今回は、
腹筋の刺激に『座って足踏み』運動!
それと同時に『〇〇する』と、さらなる運動効果が!!

➡️➡️『両手をあげる!!』でした♫

腰痛緩和や体幹(胸やお腹や背中)を鍛えるときに一番の耳にする筋肉=腹筋ではないでしょうか?

代表的な腹筋トレーニングは、仰向けで頭の後ろで手を組んで体を起こす…アノ運動です。
もちろん腹筋に刺激はいきます。が、腹筋の働きというのは「手足を動かす時に体幹を安定させる」というのが本来の働きです。

わかりやすい例で言うと、座ってお腹に片手を当てもう一方の手をあげてみてください。片足をあげてもらってもいいです。腹筋が硬くなるのが分かると思います。

このように、腹筋には手足が動く前に体幹を固定する働きがあります。文鎮みたいな働きですね♪

臨床では、例えば「肩」が痛い場合。
肩をやみくもに動かすのではなく、肩を動かす際の固定源である「腹筋」がきちんと働いているかどうかを確認します。
腹筋の働きが弱くて肩が上がらないと判断した場合は、座ってゆっくり足踏みをして…というような遠隔的な腹筋のトレーニングをすすめていきます。

また腰痛がある方も同様です。
痛みのある腰を動かすことは難しいので、痛みの出ない範囲で「座って足踏み」を行ってもらい、腹筋や背筋のトレーニングをすすめていきます。

『足踏みによる腹筋トレーニング』はリハビリでは一般的です。
今回は、そのトレーニングに一工夫するだけで、さらに腹筋の活動が高まる!という論文を紹介したいと思います(^^)

松戸整形外科:野邊先生の論文です。
国際学会でも発表されています。
この論文の指導をしている松戸整形外科の整形外科医:安宅先生には、日頃よりご指導頂き、学会でも大変お世話になっております(ボク)。安宅先生の指導の論文なので、臨床的&有益(流石!!)です\(^o^)/

それでは……

《対象》
・健常成人 10 名(♂9名・♀1名)
・平均年齢 24.9歳

《方法》
・4つの足上げ運動をしてもらう(写真参照)
・その際、腹筋のはたらきを筋電図にて計測。
・座っているとき(安静時)の筋活動を基準
・ももをあげた時、両手&ももをあげた時を比較。

《結果》
・腹筋が一番働いたのは、両手をあげながら腿上げをした時。
・ももを上げた側の腹筋が働く。
例)左ももを上げた場合、左側の腹筋が働きます。写真のEx②になります。
◎もも上げしている時の背筋の活動は、座っている時よりも下がった↘️そうです。*\0/*

「座ってももを上げるだけ」で腹筋の筋トレになります♫
しかも!この筋トレは日常生活で必要な腹筋の働きなので、より効果的だと思います(^^)
さらに!!この運動に「両手を上げる」という動作を付け加えるだけで、より腹筋のトレーニングの効果が上がる!!!

自宅ですぐにできる、手軽に始められるという点もいいですよね♫

今回の論文を読んでいて面白いと思ったのは、「この運動をしている時、背筋の緊張が緩む」ということです。
腰痛の方は背筋の緊張が高くなると言われています。 そういった方には、背筋の緊張をとる効果的な筋トレになると思います(^^)

松戸整形外科では腰の手術をした患者さんに対して、今回紹介した運動を行っているそうです。
まずは腿上げ、慣れてきたら両手も上げて…と腹筋のトレーニングに最適だと思いますので、是非お試し下さい♪♫

引用
野邊 和泉ら, 当院での腰椎術後エクササイズ動作における体幹筋活動の電気生理学的検討―両上肢挙上が下肢運動時の体幹筋活動に及ぼす影響― J. Spine Res. 12: 870-874, 2021

 

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