発育期腰椎分離症の痛みはどこらへんに起こる?

皆様、今年もブログをみていただきありがとうございました。あっという間の一年でしたが、コロナ禍でもできることを日々やってきました。ブログは、年始の目標だった投稿頻度は達成できました^^ #ギリギリセーフ

学会や人にあって情報を得ることは今年もなかなか難しい状況でしたが論文などよんで情報収集するのはいつでもどこでもどんな時でもできますので助かりました。コロナ禍だったので逆に休みの日は引きこもって論文や発信しようと思ってたのですが、論文がなかなか出せず大反省。かろうじてこの前の西川整形外科研究会での発育期腰椎分離症のセミナーで多くの方がいらしていただけたので最後はよしとしてます。#自分にあまいんです

参加して下さった先生方ありがとうございました。それでは、今年最後の記事になります。

今回も先日、採択された自分の論文の紹介をさせてください。これで最後です^^

今日は、発育期腰椎分離症の痛みはどこらへんに起こる?という話です。腰痛といっても腰の真ん中、片側など痛い場所にちがいがあります。結論からいうと発育期腰椎分離症の痛みは、腰の真ん中というよりは、片側におこることが多いようです。

 

《対象》

・前回と同じ101名

《方法》

・MRI 検査で発育期腰椎分離症かその他の腰痛症かを診断

・腰痛がでている場所を確認

1「腰痛は片側が痛い?」「 腰痛は真ん中が痛い?」

2「腰痛のひろさはピンポン玉サイズの狭い腰痛?」「 腰痛の広さは手のひらサイズの広い腰痛?」

 

《結果》

発育期腰椎分離症の患者さんは、片側の痛みがでることが多かったです。発育期腰椎分離症は、腰椎の関節突起間という部位の疲労骨折です。この部分は、左右にあります。ですので、右の部分に疲労骨折が起きたり左に起きたりします。もちろん両側におきたりもします。このためか、腰の真ん中を痛がるよりも右か左かをいたがることが多いようです。*両側に疲労骨折が起きているときは、真ん中は痛がらないで両側を痛がる子もいます、しかし片側しか痛がらない子もいます。

また、腰痛をうったえる広さは、ピンポン玉サイズの比較的狭い範囲の腰痛をうったえる傾向でした
今回のボクの論文をまとめると、腰を反らすと痛いけど、おじぎは痛くない。ズキンとする腰痛。そして今回の片側で狭い範囲の腰痛が特徴となります。
このようなサインがもしもあったら一度整形外科に受診してMRI検査してみるといいかもしれません。成長期のスポーツ腰部障害で発育期腰椎分離症はおおい病気なのであれっと思ったら整形外科医に相談してみてください。

それでは、今年もどうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします^^

引用
Sugiura et al.,Utility of Physical Examination Findings for Predicting Low-Back Pain in Adolescent Patients with Early-Stage Spondylolysis: A Retrospective Comparative Cohort Study. November 27, 2021; doi: dx.doi.org/10.22603/ssrr.2020-0199

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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