体の硬い人は「ジャックナイフストレッチ」をぜひお試しください

▷体が硬い方はおおいです

整形外科に行ってリハビリを行うと「体が硬いですね」と 言われる方は多いと思います。特にももの裏の筋肉 (ハムストリングス)という筋肉が硬い方が多いです。この筋肉が腰痛の原因ともなるといわれておりハムストリングスの柔軟性を上げることは腰痛予防につながるといわれています。

▷いざ柔軟体操をはじめても挫折した経験ありませんか?

これまで柔軟体操を行ったことのある方は経験があると思いますが、とにもかくにも習慣化できず「三日坊主」になる場合が多いです。挫折してしまう一番の理由はストレッチの効果がすぐに自覚できないからかもしれません。#リハビリはストレッチに限らず根気が必要です。。。

▷1ヶ月頑張れば効果が出るストレッチ方法を紹介します  

その名は「ジャックナイフストレッチ」徳島大学の西良教授が論文(1)で発表されたストレッチです。今回は、通常のストレッチとは違う「ジャックナイフストレッチ」というものを行って効果が出ましたよ、という論文です。

▷「ジャックナイフストレッチ」の研究のご紹介

対象者は8人の健常人の方で、平均年齢は26.8歳です。この方々に2つのテストを行いました。

  1. ①立って膝を伸ばした状態で、体をお辞儀して手が床につきますか?というテスト
  2. ②骨盤の動きが改善したか確認するテスト

図の出典 Sairyo et al., Jack-knife stretching promotes flexibility of tight hamstrings after 4 weeks: a pilot study. Eur J Orthop Surg Traumatol (2013) 23:657–663

▷「ジャックナイフストレッチ」のやり方

ジャックナイフストレッチの方法は図のように行います。しゃがんだ状態から両足首を持って、ももと胸をつけてながらお尻をあげていきます。この時にももの裏のハムストリングスが徐々に伸びていくのを感じます。ストレッチの時間と回数は5秒間を5回繰り返し毎日行います。#痛みのない範囲でやってください#ももと胸が離れないようにしながらお尻を上げていくことがポイント

図の出典 Sairyo et al., Jack-knife stretching promotes flexibility of tight hamstrings after 4 weeks: a pilot study. Eur J Orthop Surg Traumatol (2013) 23:657–663

▷「ジャックナイフストレッチ」開始から4週間後どうなったか?

結果ですが、「ジャックナイフストレッチ」開始前の①のテストで体をお辞儀したときに指先と床までの距離は14 cm ぐらい#結構硬い状態 4週後はなんと床下8cmになりかなりハムストリングスが伸びるようになりました。また②のテストの骨盤動きも改善したそうです。#ハムストリングスだけではなく骨盤の動きも改善!

▷当院でも「ジャックナイフストレッチ」を紹介しています

非常に手軽にでき効果的なストレッチなので当院でも紹介しています。初めての方が急にジャックナイフストレッチを行う時は、頭に血が上ってしまうこともあるので、無理のない範囲で行ってください。

▷ちょっとだけ専門的な話をします:「ジャックナイフストレッチ」なぜ効果的なのか?

ストレッチをしたことがある方は経験あると思いますが、ストレッチをすると筋肉はゴムのように伸びます。通常のストレッチはこのように筋肉をゴム伸ばすように行います。これが通常のストレッチパターンと思ってください。

▷筋肉にはもう一つ伸びるパターンがあります

例えば、「二の腕の力こぶ」を思い浮かべてください。肘を曲げると力こぶが出てきます。この時の力こぶの筋肉は縮んでいる状態です。しかし力こぶの逆側の筋肉は伸びている状態です。逆側が伸びてくれるから力こぶが出ます。このように、筋肉は片方が縮むと逆側が伸びる性質があります。この性質を利用したのがジャックナイフストレッチです。

▷ハムストリングスは、膝を曲げる筋肉です。

このもう一つの筋肉が伸びるパターンで「ジャックナイフストレッチ」のメカニズムを説明しますと、「ジャックナイフストレッチ」は膝を伸ばそう伸ばそうとして膝の前の筋肉が縮んでいきます。膝の前の筋肉がいわば「二の腕の力こぶ」の状態です そうしますと逆側のハムストリングスはより伸びよう伸びようとします。#そうですこれがハムストリングスが伸びる理由です ただゴムを伸ばすようなストレッチと比較してジャックナイフストレッチは脳からの指令が加わります。#脳からの指令により筋肉全体が伸びようします#これがジャックナイフがより効果的な理由

筋肉トレーニングもただ筋肉を鍛えるより、その筋肉を意識したほうが効果があるとも言われています。ストレッチも脳から指令がいく「ジャックナイフストレッチ」を試してみてください。#ジャックナイフストレッチをした後、すぐに柔らかくなります#ジャックナイフストレッチの前後で①のテストをしてみてください、びっくりすると思います

実は、このジャックナイフストレッチについて当院理学療法士の石崎 亨先生が調査してくれて論文を現在作成中です。無事に刊行されたらすぐにご紹介しますね。

引用文献

(1)Sairyo et al., Jack-knife stretching promotes flexibility of tight hamstrings after 4 weeks: a pilot study. Eur J Orthop Surg Traumatol (2013) 23:657–663

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前回に引き続き… 『前十字靭帯損傷で手術した方への術後リハビリ』

前回に引き続き…
『前十字靭帯損傷で手術した方への術後リハビリ』

こんにちは♪
今回も「膝の前十字靭帯の手術をした方向け」の内容です。
前回同様、当院スタッフ(西川整形外科の中村恵太先生)の論文1)を紹介します。この論文は千葉スポーツ医学研究会雑誌に掲載されて、なんと!最優秀論文賞を受賞しました(^_^)

前回投稿した記事を御一読頂くと、より分かりやすいと思います♪ご参照おねがします。

前十字靭帯損傷をしてしまった方、必見

今回は、『手術後のリハビリテーションで回復しやすい人はどんな人?』

手術後、同じリハビリをしていても膝の曲げ伸ばし時の角度や、筋力の回復が早い方の特徴を調査したので紹介します!

《対象》
・前十字靭帯の手術をした43名

《方法》
・当院リハビリを行う。
・リハビリの内容は前回の記事参照
・性別、年齢、リハビリの回数、筋力テスト、関節の可動域(膝の曲がり伸び)が改善したかどうかを確認。

《結果》
〈関節の可動域の回復が良好な方の特徴〉
・リハビリの通院回数が多い!!

当院のような外来リハビリテーションでは、通院が続かないことが多々あります。特に社会人の方は仕事の関係上、週に何度も通えない、という方も少なくありません。
術後、自分で動かすのが困難(痛み)な方は多いと思いますので、理学療法士に見てもらうことをオススメします♪リハビリの頻度が多いと関節の動きも改善しやすいです。

〈術後1年経過→筋力の回復が早い方の特徴〉
・若年齢
・リハビリの通院回数が多い
・男性 #過去にも女性の方が筋力の回復が遅い、との報告があり、それと同様の結果。
→→女性の方はよりリハビリの頻度に気をつけ、筋力の回復を目指した方が良いのではないかと思います。

《まとめ》
・リハビリの通院回数が重要!#通院は多い方がいいです。
・なかなか一人では難しい術後のリハビリは、慣れるまでは理学療法士に見てもらい、早めの回復を目指していただければと思います(^_^)

引用

1)中村恵太ら, 前十字靭帯再建術後の関節可動域及び筋力改善に影響を及ぼす要因に関する検討

千葉スポーツ医学研究会雑誌 2016年 第13巻. P19

 

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前十字靭帯損傷をしてしまった方、必見

➡️➡️手術の後のリハビリについて(当院):その1

こんにちは♪
今回は、『前十字靭帯(膝)』の手術をした方向けの論文1)(当院スタッフ:中村恵太先生)から、術後リハビリについて紹介していきますね♫

この論文は「千葉スポーツ医学研究会雑誌」に掲載され、そこでなんと!最優秀論文賞になりました♪素晴らしい!!ですよね♪
内容が濃いので、数回に分けてご紹介していきます(^_^)それでは早速…

『前十字靭帯』・膝関節の中にある靭帯
・膝の安定に関わる靭帯
『前十字靭帯損傷』→前十字靭帯が緩んだり、切れてしまうこと。

以前よりもスポーツする方が増えて、それに伴いこの靭帯を痛めてしまう方も増加しています。
一旦切れると靭帯は再生しません。膝の安定に関わるこの靭帯が切れてしまうと、膝がグラグラしてしまいます。その状態で運動すると更に膝を捻ってしまい、痛みが強くなったり、日常生活(歩行など)の些細なことで膝を捻るようなってしまうことも…

前十字靭帯損傷は、手術で靭帯を作り直す場合が多く、この手術を「前十字靭帯再建術」といいます。

『前十字靭帯再建術をしたら、すぐにスポーツ復帰できる?』
➡️➡️手術後すぐにはスポーツ復帰はできません!

手術の後すぐには膝の曲げ伸ばしは出来ないし、筋力も低下しているので日常生活にも制限があります。そこで「リハビリテーション」の出番です!

①《前十字靭帯再建術後の運動許可の目安》…今回紹介の論文より

・術後1ヶ月…全体重かけていい(許可)
・術後3ヶ月…にジョギングを開始
・術後5ヶ月…部分的にスポーツ復帰
・術後8ヶ月…スポーツ完全復帰

*これは通常プログラム
*患者さんの状態で目標が遅れることもあり

②《前十字靭帯再建術後の膝の角度の到達目標》
・術後1ヶ月まで→膝が120°曲がる
・術後3ヶ月→しゃがめる
・術後5ヶ月→正座ができる

*膝の伸びについて→術後早期から練習を始め、なるべく早期に正常化することを目標する

③《前十字靭帯再建術後の筋力トレーニング》

・術後1ヶ月→ハーフスクワット開始
・ 膝が120°曲がる→自転車マシン開始
・筋力は状況をに合わせて徐々に↗️↗️
・術後5ヶ月→スポーツ部分復帰に向け、各スポーツ種目特有の動作を強化(ジャンプ・俊敏性のトレーニングなど)を開始

*当院では定期的に筋力測定機器を用いて、筋力を数値化して評価しています。

以上が《術後リハビリ:その1》になります。
続きはまた後ほど紹介していきますね(^_^)

引用

1)中村恵太ら, 前十字靭帯再建術後の関節可動域及び筋力改善に影響を及ぼす要因に関する検討

千葉スポーツ医学研究会雑誌 2016年 第13巻. P19

 

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番外編『論文が世に出るまで!』の巻

今日はちょっと趣向を変えて、『論文はどんな過程を経て世にでるか?』を紹介します♫

このブログでは、国内外の論文を参考にして情報発信しています。
今回説明する「論文」とは、査読付き論文です。私見が多いところはご容赦願います^_^

論文とは…
研究の始まりは「日々の疑問」です。その疑問を実際に比較したり試して、結果をまとめたものが論文です。ここでいう結果には、自分の仮説とは違う場合も勿論あります(TT)
しっかり考えられた方法から出た結果なら(たとえ仮説とは違う結果が出たとしても…)、論文として世に出すことができます。

けれど…
実験をした➡️論文を書いた➡️世に出る♪
わけではありません(TT)

論文を書き上げるまでは著者だけですが、いざ論文を投稿したら、第3者(投稿先の編集者・査読者)の目が入ります。

①論文を書き上げたら自分が載せたい雑誌に投稿
②そこの編集者が投稿した論文をチェック
→→雑誌に掲載するに値しない場合は、編集者から不採択(悲しい)のお知らせがきます(*_*)僕も経験があります。ただ、論文の内容に問題がある場合だけではなく、その雑誌のコンセプトと論文の内容が明らかに違う場合(スポーツ関係誌なのに、研究対象者がスポーツをあまりしていない…など)も不採択になります。
これから論文を書こうと思っている方は、「そういうものなんだ〜」程度に思ってくださいね。
幸運にも編集者が、この論文は検討の余地がある!と判断した場合は次のステップに進めます(もうこの時点で掲載してほしいところですが…)

次のステップで、他の研究者の目が入ります。

③編集者が、論文の内容をチェックできる2〜3名程度の研究者にその論文を送る
・これが「他の研究者による査読」になります。
・もちろん選出された研究者はその道のプロです。
・論文を隅から隅までチェックして投稿された論文を採択するかどうか?を回答します。
・この論文は掲載に値しない→「不採択」→返却

投稿した論文が掲載の価値があると判断されたら、はいどうぞ掲載!となれば楽なのですが、そうはいきません(+_+)

④「修正」が入る
・大概の論文は一発掲載されることはなく「修正」が入ります。
・例えば「この実験方法は適切ではないので、再度実験し直してください」から「ここの著者の文章は不適切なので修正してください」「この文章は説明が不足しています。修正してください」などなど多数コメントが返ってきます。
・僕も今、修正になった論文がありますが、その修正コメントがなんとA4で5ページにも及んでいます(TT)もちろん全てのコメントに回答しなくてはいけません。
④修正した論文を2〜3ヶ月の間に対応し、返送する
⑤その回答を、再び査読者と編集者が確認して、
→回答が適切→めでたく「採択」(^_^)
→回答が不適切→「不採択」(*_*)
⑤’「不採択」となった論文→また修正して違う雑誌に投稿→①〜⑤繰り返し

論文がみなさまの手に届くまで、雑誌に掲載されるまではこんな流れです♪

論文は出したら必ず掲載されるものではなく、編集者やその道のプロの研究者に査読してもらい、合格して初めて掲載されます。論文を投稿してから数日で掲載されることはなく、数ヶ月はかかります。
不採択になり別の雑誌に投稿しても、また同じ流れで査読されていくので、一つの論文が無事採択されるまでに数年かかるケースも珍しくありません。
*残念ですが、いつまで経っても世に出ない、出る事のできない論文もあります。

何人ものプロの目を通して世に出るものなので、論文は「価値がある」とされています。
これからもそんな論文を、解りやすくお伝えしていけたら…と思っています。
これからもよろしくお付き合い下さい♫

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〇〇〇部が痛い時は「股関節症」かも??

➡️➡️鼠径部(股関節の付け根)

高齢化に伴い『変形性股関節症(股関節が関節炎を起こして変形してしまう病気)』の患者さんは増加しています。
当院にも股関節の痛みを訴える方が多く来院され、特に鼠径部(股関節の付け根)に痛みを感じる方が多数います。
そのような場合はレントゲン撮影をし、必要に応じてMRI検査を行い、確定診断をつけます。

今回は、当院:鬼頭先生(理学療法士)の論文を紹介します(1)。
結論から言うと鼠径部に痛みがある場合、レントゲン画像に悪いところがあまりなくても、MRIでは股関節の水腫(関節に水が溜まる)や骨への負担が認められる場合が多い、とのことです。

それでは!

《対象》
・鼠径部に痛みがある
・レントゲン&MRI検査をした30名

※レントゲン(関節の状態により)
・前期…ほぼ正常
・初期…関節の間が少し狭まっている
・進行期…初期より狭まっている
・末期…進行期より狭まっている
進行期・末期→「骨棘(異常な骨組織)」や「骨嚢胞(骨の空洞)」ができたりする。

※MRI…関節内の大腿骨頭臼蓋に「骨髄浮腫(骨髄に炎症が起き腫れている状態)」や「関節水腫(関節に水が溜まること)」が認められるかを確認。

《結果》
・初期の股関節症→関節水腫あり:40%
→骨髄浮腫と関節水腫両方:33%

股関節症の初期でも
・レントゲン…関節の軟骨が少し減っている(進行期、末期と比べると軽症)
・MRI …約70%に骨髄浮腫や関節水腫が認められた。

《まとめ》
関節内に水が溜まっていたり、骨の中に炎症がある 状態で生活していると、痛みが増したり変形が進んだりすることがあります。
今回の研究から言えるのは、レントゲンでは軽症な状態でも「鼠径部に痛み」があったら、MRI を撮って関節内の状況を詳しく診たほうが良い、ということです。

「痛いのは筋力がなくなったから、歩かなくなったから」という自己判断で、痛みを堪え無理して筋力トレーニングやウォーキングを行った結果、症状が悪化してしまい受診する、というケースも少なくありません。
関節内や骨に炎症がある場合、無理なトレーニングリハビリをしてしまうと逆効果になることがあります。関節内の状態をしっかり把握してから、治療を進めていくことが大切です(^_^)
皆様お気を付けください♫

引用

(1) 鬼頭ら. 鼠径部痛を有する変形性股関節症患者の異なる病期でのMRI所見の比較. 臨床整形外科 第55巻 第10号 2020年

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野球肘と言われたら、投球フォームには肘の角度が大切!!

➡️➡️肘曲げ60度!

野球で肘を痛めてしまうことを「野球肘」と言います。
野球肘になると、肘の内側にある「内側側副靭帯」を痛めてしまうことが多々あります。→→肘の内側に痛み発生!
野球(投球時など)で肘を酷使すると、この部分(内側側副靭帯)に負担がかかります。その負担を少しでも軽減できるよう、理学療法士が野球の球の投げ方を指導することもあります。投げる時に肘が下がると「野球肘」になりやすい、と言われています。

さて今回は、
「内側側副靭帯は、肘のどの角度で安定するのか?」を検証した研究を紹介します♫

実際の肘と靭帯を使って、肘の角度 0°〜120°間のどの角度にテンション(張力)がかかるかどうかを確認した研究です。
内側側副靭帯…長方形の形。前縁と後縁が存在。手のひらを広げた状態で内側側副靭帯を見た時に、長方形の前部分を前部線維、後ろ部分を後部線維と呼ぶ。

今回はこの「前部線維」と「後部線維」が、どの位置でテンション(張力)が一致するかを見ています。

《結果》
・肘の角度…60°の時に、2つの線維のテンションが一致し、安定する。
・60°よりも曲げた場合→内側側副靭帯の後部線維の緊張が増す。
・60°より逆に伸ばしていく→前部繊維のテンションが増す。

《結論》
・肘の内側に負担がかかるような動作をする時は、『60°』の位置で作業すると肘が安定し、痛めづらい

ボールを投げる際の肘の角度を、ビデオ等で撮影し確認することで、肘の障害予防へ繋げられると思います(^_^)ちなみに野球肘は内側側副靭帯の前部線維を痛めることが多いのですが、今回の論文の結果からは、60度以上で曲げた状態で投げると前部線維に負担がかかりにくいということになります。肘が60度より伸びて投げているともしかしたら痛めるかもしれません。

当院では「野球肘」の患者さんには、実際の投球フォームを動画で撮影し、確認してもらっています。肩や肘の位置を確認し、投げ方の調整をします。
肘の角度が大きくても小さくても、負担をかけると容易に靭帯を痛めてしまう可能性があります(T_T)
気をつけて下さいね♫

引用

Yusuke Matsuura et al., Evaluation of anterior oblique ligament tension at the elbow joint angle-a cadaver study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32565411/

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夜寝ていて肩の痛みに悩んでいる人へ

夜寝ていて肩の痛みがある人の肩関節の中には「関節水腫(腫れ)」がある場合があります。

※関節水腫…関節内には関節液が少量存在しているが、それが様々な原因で過剰に溜まってしまったもの。炎症により生じた組織液が殆どで、通常の関節液と成分は異なる。

整形外科には「肩が痛い」と来院される方が多くいます。
そういう方は肩を動かす(洋服を着る時、エプロンや下着をつける時)と肩が痛い、就寝中に肩が痛くて目が覚めるなどと訴えられます。
特に「肩の痛みで夜も眠れない」という症状(夜間痛)は非常に辛いと思います。そのような場合は、 MRI 検査で関節内の炎症の有無、腱が傷んでないか?を確認します。 夜間痛がひどい場合は、痛み止め注射や鎮痛薬の処方を整形外科の医師が行なうこともあります。

今回は、なんと当院理学療法士 武田大輝先生がまとめた「肩の痛みと夜間痛との関連」についての 論文(1)を紹介していきます♫
(102 例に11項目を調査!大変な労力です。。お疲れ様でした^^)

《対象》
・肩が痛くて MRI 検査を行った102名
・男性 47名、女性 55名
・平均年齢 61.8歳
※今回は、石灰沈着性腱板炎や骨折は対象外
※石灰沈着性腱板炎…肩の腱の中に石灰が溜まる病気

《調査項目》
①年齢や性別
②外傷の有無(転ぶ、ぶつけるなど)
③罹患期間( 痛みが出てからの日数)
④初診来院時の関節の動き(肩がどの程度上がるかどうか角度計を使って確認)
⑤MRI →腱板断裂の有無(肩の腱が傷んでないかどうか)
⑥MRI→関節水腫の有無(関節の中に水が溜まってないか)
⑦上腕二頭筋長頭腱炎の有無(上腕二頭筋腱…力こぶを作る筋肉。肩関節の中に入り込んでいるので、肩が痛いと炎症している場合がある)
⑧レントゲン→関節の変形を確認
* 合計11項目です。

《結果》
夜間痛と関連した項目➡️『関節水腫』でした!
関節の中に炎症などが起こり、水が多くたまっている状態→→夜間痛がおこりやすい!ということがわかりました。

《まとめ》
夜間痛がある時は、炎症を止めるような薬や鎮痛薬の内服、痛み止めの注射などを用い、夜寝られるように治療していくことが重要だと思います。
リハビリだけで何とかしようとすると、痛みを悪化させてしまうこともあります(T_T)

夜間痛がある場合は整形外科できちんと検査をして、肩の中の状態を確認してから治療を進めていくことが大切です。
リハビリは、夜間痛や痛みの軽減を確認しながら徐々に行っていきます。

肩の痛みで辛い思いをしている方は、整形外科の先生に相談してみてくださいね(^_^)

引用

(1)武田大輝ら. “肩関節疾患における夜間痛の関連因子: 腱板断裂の有無に着目して.” 臨床整形外科 54.10 (2019): 1031-1035.

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片側が腰椎分離症になった場合、反対側の負担は何倍増す??

 

➡️➡️『12.6倍』増し!!(T_T)

このブログでも何度も紹介している「発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)」。

発育期腰椎分離症…疲労骨折の状態なので無理をして運動を続けると、完全に骨折してしまうことがあります。そうなると、元に戻る可能性はかなり低くなります。
好発部位は、「関節突起幹部(腰の骨:左右に2箇所)」。
そのため腰の疲労骨折は、左右どちらなのか、それとも両側なのかを見極める必要があります。これは MRI 検査や CT 検査で確認できます♪

今回は「片側の腰椎分離症が起こった場合、分離していない側のストレスは増加するか?」を調べた研究を紹介していきます♫

《対象》
・左片側の腰椎分離症の方

《方法》
・有限要素解析…実際の患者さんの CT 検査のデータを用い、PC上で骨を再現し強度を確認するもの。
・PC上で対象患者の腰のモデルを作り、その中で腰を①曲げる②反らす③回して、反対側の関節突起間部にかかる負担を調査。

《結果》
腰を回す→分離していない側…『12.6倍』も多くの力が加わる!!

腰椎分離症は左右どちらかか、両側に起こる場合があります。
患者さんに腰痛の具合を聞くと、最初は片側が痛かったけれど、そのまま部活を続けていたら反対側も痛くなってきた(T_T)検査をしたら、両側の腰の疲労骨折だった。。。ということもあります。

《まとめ》
今回の研究から、片側の疲労骨折だからといってそのままスポーツを続けると、腰を動かすたびに反対側の腰椎に「12.6倍のストレスがかかる!」ということがわかりました。
…両側の疲労骨折に移行してしまうのも、うなずけますね。
スポーツをしていて腰痛が出ている場合は、早めに整形外科を受診することをオススメします(^_^)
早期発見が治療成績に影響します!
スポーツの腰痛は注意が必要です!!

引用

Koichi Sairyo et al. Athletes with unilateral spondylolysis are at risk of stress fracture at the contralateral pedicle and pars interarticularis: a clinical and biomechanical study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15722292/

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五十肩の関節包は正常の『◯倍』厚い!

➡️➡️『3倍』も厚い!!

整形外科には「四十肩」や「五十肩」の症状を訴える方がよく来院されます。
このブログでも以前に、五十肩の経過については紹介した事があります。一概に「肩が痛い」=「四十肩」「五十肩」ではありません。詳しくは添付したリンクをご覧ください♪
http://pain-physio.net/%e4%ba%94%e5%8d%81%e8%82%a9%e3%81%ae%e7%b5%8c%e9%81%8e%e3%81%af%e9%95%b7%e3%82%81%ef%bc%9f%e7%9f%ad%e3%82%81%ef%bc%9f%ef%bc%9f/

さて今回は肩が痛くて上げられない、「四十肩・五十肩」の関節包(関節を覆う袋)が通常と比較し、どのように変化しているのかをエコー(超音波診断装置)を用いて調査した報告(また僕の後輩が探してくれました^_^)を紹介します(1)♫

まず関節の構造について。
・関節=骨と骨のつなぎ目
・関節が動く→運動ができる
・骨と骨は動く時に擦れる→骨は硬い→擦れ合う部分が削れないよう「軟骨」で覆われている
・関節液(骨が擦れ合う時の摩擦を軽減するための液体→車のエンジンオイルのような物)
・関節包(関節液が漏れないように関節を覆う袋)

整形外科の患者さんで、膝や肩に痛みがあると関節が硬くなることがよくあります。この原因の1つに「関節包が硬くなる」が挙げられます。

《対象》
・肩(片側のみ)が硬くて挙がらない20名
・男性6名、女性14名
・平均年齢:54.8歳(42~76歳)

《方法》
・エコーを脇の下から当て関節包を確認。
・脇の下から→関節包の下の部分。
・両肩(挙がる方、挙がらない方)の関節包の厚さを確認。

《結果》
・挙がらない肩の関節包の厚み→平均4mm
・挙がる肩→平均1.3mm
・約3倍の違い!!
関節包は本来薄い組織なので、厚さが4mmというのはとても厚みがあります(T_T)
厚くなる→関節包の柔軟性が低下している状態。

関節包が硬いと肩が挙がりづらくなるとの報告(2)はこれまでもあり、肩が挙がらない方は関節包が厚くなってしまうので関節が硬くなっている、という可能性があります。

《まとめ》
リハビリは無理に関節を動かすのではなく、ゆっくりと関節包をストレッチするように進めていくことが重要ですね♪
肩に限らず硬い関節を無理に動かすと、余計に痛みが増したり、硬くなってしまったり…ということがあります。硬い関節を動かすときは、理学療法士に確認してもらうといいですね(^_^)♪

引用

(1) Hae-Rim Kim et al., Ultrasonographic assessment of clinically diagnosed trigger fingers

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19851771/

(2) Wiley AM (1991) Arthroscopic appearance of frozen shoulder. Arthroscopy 7:138–143

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人工膝関節にした後→その膝が曲がるかどうかは「〇〇〇の角度」次第!

➡➡逆の膝(手術していない側)の角度

整形外科に受診する患者さんの中でも、「変形性膝関節症」の割合は大きいです。

「変形性膝関節症」は、年齢とともに膝の軟骨がすり減り、膝の関節が変形してしまう病気です。変形するので痛みが出るだけでなく、膝が伸び・曲がりが悪くなるのが特徴です。症状が強くなると、日常生活動作(歩きづらくなる等々)が不自由になり、重症化すると手術(人工膝関節)をしなければならない場合もあります。

患者さんから、「人工関節にした場合、果たして膝は曲がるようになるのか?」と質問されることがあります。

これまで論文などでは、「手術後の関節の動きは、手術前の状況に応じて変わる」とされてきました。術前に膝が曲がりにくい場合は、手術をしても劇的にはよくならないと言われています。実際の臨床現場でもそのような印象を受けます(T_T)

今回紹介する論文は、

「手術をした膝の角度は、逆側の膝の角度と関係があるか?」

この論文は、僕の後輩理学療法士が見つけてくれました。患部と逆側の膝の角度を調べた報告はこれまで聞いたことがなかったので、興味深い内容でした♪

《対象》

・人工膝関節の手術を受けた59名。

《方法》

・術後4〜13ヶ月間、人工膝関節にしたの膝の動きと反対側の膝の動きの経過を調査。

《結果》

手術しない側の膝(曲がり)の角度が115度以上の場合は、人工関節にした膝の曲がりも良くなっていた!

この論文の著者は、「手術をしない側の膝が動くということは、手術の後も日常生活で動ける範囲が増えるはずなので、人工膝関節の動きの練習になっているのではないか」と考えています。

病院では人工膝関節の手術後にはトレーニング用の自転車(エアロバイク)を使ってリハビリをします。確かに逆側の膝が曲がりにくい場合は、トレーニング用の自転車に乗れないので、人工膝関節側を曲げるリハビリの頻度が少なくなってしまいます。

手術しない側も良好な状態に保つことが大切!ということですね♪

手術しない側の膝にも注目して、手術前後のリハビリに励んでいただければと思います(^_^)

引用

Robert R Burnham Jr et al. Does contralateral knee range of motion predict postoperative knee range of motion after total knee arthroplasty?

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32660574/

 

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〇〇の位置に左右差があると、背骨の動きにも左右差が出てしまう(T_T)

➡➡「骨盤」

よく患者さんから「骨盤が歪んでますか?」「骨盤の高さが違いますか?」などの質問を受けます。

『歪む』という表現は、整形外科で使うことはほぼありません。なぜなら、レントゲンを診て実際の骨を観察すると、歪んでみえることは殆どないからです。

しかし、痛み(腰・股関節・足・膝など)をかばうために腰(背骨)曲げたりすることが多々あります。背骨と骨盤は繋がっているので、痛みをかばって腰や背中を丸めたり曲げたりすると、骨盤の左右の高さが変わったようにみえることがあります。

実際に骨盤の高さを左右で比較すると、どちらかが上がっていたりすることはよくあります。これは「歪んでいる」のではなく、「傾いている」という表現の方が合うのかもしれません。

臨床では「左右のバランスが崩れていますね。」とお伝えすることが多いです。

『骨盤の左右のバランスは、背骨の動きにどのように影響するのか?』を調査した報告があります。

気になっている方も多いかと思うので、紹介します♫

《対象》

・113人(20〜45歳)

・片側に腰痛がある・ない方

(論文では腰痛の有無で分けていて、それにより結果は変わりませんでした。今回は骨盤の左右差があるかないかだけで検討したものと考えて下さい)

《方法》

特殊な装置を用いて、

・骨盤の左右差(高さと横から見た傾きの左右差)

・腰椎(背骨の腰の高さの部分)、胸椎(背骨の胸の高さの部分)の動きを確認

・動きの確認は座った状態で、背骨の回旋(腰を回す動き)と側屈(背骨を横に曲げる動き)を評価

《結果》

・正面・横からみて骨盤の左右のどちらかが高いと、腰椎の回旋や側屈に左右差が起こる。

・骨盤の左右差が無ければ、腰椎の動きに左右差はない

《まとめ》

骨盤の左右のバランスが崩れているとその上の背骨の動きにも左右の差が生まれるということです。

以前このブログでも紹介しましたが、腰椎の側屈を制限していると、腰痛が出やすいとの論文がありました。http://pain-physio.net/1%e5%b9%b4%e4%bb%a5%e5%86%85%e3%81%ab%e8%85%b0%e7%97%9b%e3%81%8c%e8%b5%b7%e3%81%93%e3%82%8a%e3%82%84%e3%81%99%e3%81%84%e4%bd%93%e3%81%ae%e7%89%b9%e5%be%b4%e3%80%8a%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%92%e3%80%8b/

骨の大きさに左右差があることはあまりないので、骨盤の左右差には「筋肉のバランス」などが影響していると思われます。仰向けになると腰が浮いて違和感がある方などは注意が必要ですね。

理学療法士に早めの相談をオススメします(^_^)

引用

Einas Al-Eisa et al. Effects of pelvic skeletal asymmetry on trunk movement: three-dimensional analysis in healthy individuals versus patients with mechanical low back pain

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16449891/

 

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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慢性腰痛症の方には、『コアトレ』と『ピラティス』どっちが有効?

➡➡どちらも有効です♫

世界理学療法連盟学会は、各国で4年に1度開催されます。いわば理学療法のオリンピックのようですね。当院でもスタッフが、シンガポールやスイスでの開催時に発表しています。なかなか国際学会に参加するというのは敷居が高いですが、「日々の臨床のための大切な勉強」ということで、病院のサポートで参加させていただいています。ありがたい環境です^^

今回はヨーロッパ世界理学療法連盟学会で、

「慢性腰痛症の方に対して、コアトレやピラティスは効果的か?」という発表があったので紹介します♪

コアトレに関しては、以前このブログでも紹介しました。リンクを貼っておくのでご参照ください。

ピラティス

・アメリカ発祥

・負傷者のリハビリテーションの方法として開発

アメリカでは整形外科でリハビリテーションの一環として活用されているそうです。

[コアトレについて]

3ヶ月以上続く腰痛には〇〇トレーニング

 

[ピラティスについて]

https://www.zenplace.co.jp/pilates/about

では、本題です。

《対象》

・29名の慢性腰痛患者

・3つのグループに分ける

① コアトレ+赤外線照射

② ピラティスエクササイズ+赤外線照射

③ 腰痛についての教育+赤外線照射

**赤外線照射=物理療法で温める機器

《評価方法》

・腰痛の程度

・腰痛による日常生活への制限

・腰の柔軟性

この3点を実施前と実施後4週目に評価。

《結果》

・3つのグループはどれも快方に向かった

・①は③よりも「腰痛の程度、日常生活」は改善

・①と②には差はなかった

腰痛に関する教育(なぜ腰痛が起こるのか、どのようなストレッチやトレーニングが効果的なのか?)を行うだけでも、腰痛改善は見込めるとの報告は過去にもあります。

しかし今回の結果から、腰痛教育よりコアトレの方が効果的だとわかりました。コアトレ、ピラティスどっちが?と言われると、甲乙つけがたいのでお好みで♪

でも「腰痛の教育も受けつつ、トレーニングを行う」のが一番良さそうですね。

腰痛の発生原因や予防対策を、担当の理学療法士に確認してもらうのも重要です。

あなたの腰痛が良くなりますように(^_^)

引用

Comparative efficacy of core stabilization exercise and pilates exercise on patients with non-specific chronic low back pain
A. Akodu∗, S. Okonkwo, S. Akinbo University ofLagos, Lagos, Nigeria Relevance:

The 4th European Congress ofthe ER-WCPT / Physiotherapy 102S (2016) eS247

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『〇〇〇〇テスト』を〇秒保持➡️腰痛改善の可能性あり!!

答え:
『フロントブリッジテスト』➡️約20秒保持

『仰向けブリッジテスト』➡️約60秒保持

今回紹介するのは、『ブリッジテスト』です。このテストを決まった時間できると、腰痛の改善を見込める!とのことです(^_^)

《対象》
・腰椎のすべり症患者さん120名(平均年齢45.6 ±15.8 歳)

※慢性的な腰痛症の方(足の神経痛症状のない方)にも応用しても問題ないと思います

《方法》
・約1時間のリハビリテーション→週1〜2回
・合計6〜10回
・リハビリテーションを行う前後にブリッジテスト
・腰痛が改善した方のブリッジテストの結果を検討

《リハビリテーション》
・腰痛に関する教育的なもの(腰痛の原因、腰痛が出る姿勢など)
・ストレッチ、体幹トレーニング、ウォーキングなど

《ブリッジテスト》
① 仰向けの状態でのブリッジテスト
② うつぶせの状態でのブリッジテスト

出典

Carla Vanti et at. Responsiveness of the bridge maneuvers in subjects with symptomatic lumbar spondylolisthesis: A prospective cohort study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28060461/

上記の2つです

① お尻を上げた時、股関節とひざ関節の位置が一直線をキープしていられる時間を計測(図を参照)

②背中とお尻を一直線に保っていられる時間を計測(図を参照)

《結果》
腰痛や腰痛による日常生活に支障をきたしていた方で改善した方の各ブリッジテストの結果は…
① 仰向けの状態→→19.5秒以上
②うつぶせの状態→→62.5秒以上

上記の秒数以上できた方は、腰痛の程度が改善した!という結果となりました。

リハビリ前に、今回紹介したブリッジテストを行ってリハビリの効果判定をするのもいいですね♫
もし規定の秒数にいかない場合は、理学療法士に適切なプログラムを作成してもらい、1ヶ月後再テスト!!したりすると、リハビリのモチベーション維持にもいいと思います。頑張って下さい(^_^)

引用

Carla Vanti et at. Responsiveness of the bridge maneuvers in subjects with symptomatic lumbar spondylolisthesis: A prospective cohort study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28060461/

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〇〇脊椎がある6〜12歳は、腰の疲労骨折をおこしやすいかも

➡➡『二分』脊椎

発育期にスポーツなどでおきる腰椎の疲労骨折を「発育期腰椎分離症」といいます。

初期は疲労骨折ですが、そのままスポーツ活動を続けていると骨折してしまい、「分離症」に移行してしまうことがあります。このため早い時期の診断・治療が重要です。

今回は発育期の中でも、6〜12歳の児童が発育期腰椎分離症を起こしてしまう「特徴」について紹介します(1)。

《最大の特徴》

腰の部分(特に5番目の腰椎)に二分脊椎 があると

発育期腰椎分離症を起こしやすい。

※ 二分脊椎(2)とは…腰椎にある神経が通るトンネルが不完全な状態のこと

二分脊椎については整形外科で腰のレントゲンを撮れば診断がつくことが多いです。しかし発育期腰椎分離症である疲労骨折についてはレントゲンだけでは診断はつきません。確定診断には 「MRI 検査」が必要です。

今回は6〜12歳の年齢層が特に、との結論ですが二分脊椎についてはこれまで発育期腰椎分離症の方に多く見られるとの報告がありました。

「二分脊椎」自体はどうしようもできませんが、「二分脊椎」は発育期腰椎分離症と関わりがある、と知っておくことで、もしニ分脊椎がある方は発育期腰椎分離症の早期発見につながるかもしれません♫

発育期腰椎分離症の治療成功の鉄則は『早期診断・早期治療』です。

スポーツをしていて腰痛が続く方は、早めの整形外科受診をオススメします(^_^)

引用

(1)Yuta Tsukagoshi et al. Characteristics and diagnostic factors associated with fresh lumbar spondylolysis in elementary school-aged children

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32737580/

(2)http://www.neurospine.jp/original35.html#:~:text=%E4%BA%8C%E5%88%86%E8%84%8A%E6%A4%8E%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E8%84%8A%E9%AB%84,%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

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五十肩の経過は長め?短め??

➡️➡️基本的に経過は「長め」(*_*)

40歳〜50歳くらいになって、肩が痛くなったり動かなくなったりするような症状を『五十肩』と言うことがあります。
近年ではMRI を代表とした検査機器の発達により、昔はわからなかった肩の病気もだいぶ診断がつくようになりました。
最近テレビなどで紹介される腱板断裂などは検査技術が上がって判明した病気です。
しかし、MRI検査などを行っても肩の痛めた部分がよく分からないものがあります。このような場合、五十肩と言われたりします。(昔は五十肩と言われていたものでも、実は腱板断裂だったり…)
昔より『五十肩』と診断されるものは減ってきています。

『五十肩』は、50歳前後で検査をしても痛みや肩が挙がらない原因がはっきりしない状態をいいます。「肩関節周囲炎」とも言われます。

40歳〜60歳の女性に多く、非利き手に多発、両肩に出る割合は20%です。

《経過》
肩の中に何かしらの炎症が起こる→痛み→肩を動かさない→硬くなっていく。
徐々に治っていきますが、1年〜2年かかる場合もあると言われています。

ただ、治るまでの期間、ずっと同じ症状ではないことも報告されています。

① 痛くて動きづらくなる時期…10〜36週
② 痛みが治り動かなくなる時期…3〜12ヶ月
③ 徐々に動き出す時期…数ヶ月〜数年

①〜③の経過を経て治っていくそうです。ただ、それぞれの期間のばらつきは多いようです。

〈五十肩は動かせば治るの?〉

➡️➡️”時期によりけり”

五十肩の治療は、3つの時期に合わせながらリハビリを行うことが重要です。

①の時期
・痛みが強い…薬や注射
・あまりにも痛みが強い場合…三角巾で固定
※無理に動かすようなリハビリを行うと逆効果。
※この時期が終わらないと次の時期に移行できません。

②の時期
・痛みが無くなってきた時期から徐々に動かしていきます。
*理学療法士は①の時期でも、肩以外の部分を動かしたりはします。
※注意※
痛みが無くなってきても、無理やり動かすと痛みが出る場合があります(*_*)
座ったり立った状態で肩を挙げると、腕の重みで挙げづらいので、仰向けの状態で両手を組み、痛くない側の手でリードして挙げていくと効果的です♫

痛みがなくなり硬くなった時期からは、肩が徐々に動いてくるので、リハビリでも肩の関節を動かしていきます。この時期にくるとゴールが見えてきます(•‿•)

《五十肩の治療で大切なこと》
・治っていくまでの過程を理解する。
・時期に合ったリハビリをする。
・治療期間が長いと認識→気持ちが楽に♫

他に原因がない状態を五十肩といいます。
肩が痛い・挙がらないときは、まず整形外科で検査し原因を探ることが大切です(^_^)

引用

1)B Reeves The natural history of the frozen shoulder syndrome

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1198072/

2)J J Warner et al. Arthroscopic release for chronic, refractory adhesive capsulitis of the shoulder

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8986657/

3)B Shaffer et al. Frozen shoulder. A long-term follow-up

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1624489/

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腰の牽引をすると、腰は伸びる??

➡️➡️30 kg 引っ張るとわずかに伸びる(個人差あり)

リハビリテーション治療の1つに 『牽引療法』があります。特殊な機械で腰を引っ張る治療です。
腰にベルトをつけ、ワイヤーで引っ張る機器です。

牽引療法は昔からありますが、効果がある!という論文、あまり変わらないという論文もあります。
患者さんからは「腰の牽引をすると実際腰は伸びるの?」とよく聞かれます。

『30 kg で腰を引っ張ると、腰は伸びるか?』の研究論文を紹介します(1)♪

《対象》ヘルニア患者:48名
(男性13名、女性35名)

《方法》
30キロの牽引をかけながらMRIで画像の変化を見る。

《結果》
16名に画像の変化がみられた!
→腰椎が約2 mm 弱伸びた。

《注意》
あくまでも腰椎部分が伸びたかどうかの確認で、痛みについては触れていません。
対象は体重差があり、その中で一律30 kg の牽引で検証してます。体重差により牽引の影響力は変わってくるので、それを考慮した上で参考にして下さい♪

牽引をして変化があった人の多くは、牽引30 kg が体重の半分以上(体重は60Kg以下)だったようです。体重の半分以上で引っ張ると、多少ですが伸びる可能性があるかもしれませんね(^_^)
*しかしながら牽引療法で処方される 牽引力は最大で体重の1/2とされています。

「体重の半分かそれ以上の牽引をすることで腰が少し伸びる」→それ以下の牽引力でも、腰のストレッチ効果は出ている!と思われます(^_^)

しかし一番大切なのは、腰が伸びる伸びないではなく、症状が改善したかどうかなので、担当の理学療法士とよく相談した上で牽引療法を行って下さい♫

引用1

Tae-Sub Chung et al. Herniated Lumbar Disks: Real-time MR Imaging Evaluation during Continuous Traction

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25611735/

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腰痛が軽くなると、腰の筋肉は柔らかくなる??

➡➡なるようです♫

腰痛に困っている方は大勢います。痛みで腰周りや背中の筋肉まで凝っていることがあります。
原因として、腰痛のために体を動かさないよう筋肉が緊張していると考えられます。
体内で痛み発生→筋肉が緊張→続くと筋肉が凝っている状態に。
厄介なことは、生活していく上で体を動かさなければいけないので、患部以外にまで緊張が広がることがあります。よく聞くのは、腰痛があったのですが、だんだん首まで張ってきた。。。膝が痛くてかばっていたら、腰まで張ってきた。。。等々(TT)

筋肉が凝ったままだと動きが硬くなり、別の部位を痛めてしまう可能性が高くなります。 自然災害で言う2次災害みたいなものが体にも起こります。
我々理学療法士は患部 (今回は腰)に対して治療を行いますが、腰だけではなく腰の周りの関節、筋肉なども評価し、二次的な痛みが出ないように治療していきます。

今回は、「腰痛の治療をしていくと腰周りの張りはどうなるか?」を検討した報告(1)があったので紹介します♪

3ヶ月以上続く慢性腰痛患者に対し、様々な治療(リハビリ)を行っています。
《治療内容》
① モビライゼーション(理学療法士が筋肉をしたり関節を動かしたりする治療)
② 腰部のインナーマッスルのトレーニング( 腹筋の深い層を、エコー画像を確認しながらトレーニングする方法。コアトレーニング)
③ 運動療法(筋力トレーニングやストレッチ)

《対象》
・各グループ約60名ずつ。8週間リハビリを行う。

《評価方法》
各グループのリハビリ開始前後の
・腰痛の程度
・背骨の硬さ(筋肉や関節を特殊な機器を使って測定)
・治療に対する満足度など

《結果》
・①〜③で腰痛は改善!!
・背骨の硬さ(腰回りの関節、筋肉の硬さ)も柔らかくなった!
・治療前に硬かったからといって、予後が良好かどうかは判断できない。

《まとめ》
・腰痛がある→腰の周りの筋肉は硬い。
・腰痛が改善してくる→筋肉は柔らかくなってくる 。

痛みが出るとその周りの筋肉が張ってきますが、 痛みが取れてくると柔らかくなります。
筋肉が柔らかくなってきたら、腰痛が改善の方向に向かっている可能性があります♪
腰痛が起こる前は周りの筋肉が張ってくる可能性があるので、普段の生活で腰を触って少し硬くなってるなと感じた人は、痛みのない範囲でストレッチなどを行い筋肉を緩めると、腰痛予防になると思います♫
「筋肉の硬さは腰からの訴え」!
皆様腰回りの張りご注意ください(^_^)

引用

(1)Manuela Loureiro Ferreira et al.Relationship between spinal stiffness and outcome in patients with chronic low back pain

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18164644

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2週間運動を中止して体力低下を起こすと、もとの状態に戻すのに◯週間かかる!!

➡️➡️トレーニングを再開して「3週間」かかる!

前回、「スポーツ選手が運動を中止して2週間すると体力が著しく低下する」と紹介しました。
今回は同じ論文で、「休んだ選手がその後トレーニングを再開して、元の状態に戻すのに3週間かかる」とあったので紹介します(1)。
また、運動を中止しなかったグループとも比較しています。
結果はどうでしょう??

《対象》
・男性セミプロサッカー選手…20名
・シーズン終了後2グループに分ける。
1) 高強度有酸素運動トレーニング(10名)を実施したグループ;最大心拍数の80-90%, 12分✕3 *最大心拍数は220-年齢です

2)2週間完全に休んで、2週後→高強度有酸素運動トレーニングを3週間グループ(10名)
**1のグループは5週間高強度有酸素運動トレーニングを行った。

《方法》…5週間実施
パファーマンステスト
① 繰り返しスプリント試験は、最大34.2mのスプリントを7回行い、各セット毎に25秒間のアクティブリカバリー(ジョギング距離40m)を挟んで行われた。総スプリント時間を秒単位で測定。

② Yo-Yo intermittent recovery test:日本の小中で行うスポーツテストの中のシャトルランみたいなもののようです

③俊敏性テスト

④isokinetic test 60,120,200deg/sec (筋力の測定)

⑤ 30m全力スプリント 2回30m走る。スプリント間に2分間の休息 。5,10,20,30mのスプリントタイムは各地点で測定

《結果》
2週間運動を休んだグループは①②が著しく低下。一方、高強度有酸素運動トレーニンググループはこの①②のテスト結果は変わらなかった。

サッカーを休んでも、今回行った強度有酸素運動トレーニングを行っていれば体力維持の助けになる、との結果です。
③〜⑤については両グループで差はなく、筋力は2週休んでもあんまり変わらないようです。
スプリント系(瞬発力)の能力が下がるのですね。スプリント系の体力低下がみられた運動中止グループは、運動中止2週後から高強度有酸素運動を再開したところ、②は再開2週間後、①は再開3週後には運動中止前の状態に戻ったそうです♫

《まとめ》
・セミプロレベルのサッカー選手でも
2週間何もしなければ体力低下を起こす。
・トレーニングを再開しても、元の状態に戻るのは3週間かかる。
・シーズンオフでも休まず高強度トレーニングを行えば、体力維持が可能!

大会が終わった後や、テスト休みなどで運動を中止することを余儀なくされますが、自主的にトレーニングすることで体力低下を防げます。せっかく毎日練習して築き上げた体力なので、落とさない努力も必要ですよね(^_^)

引用

(1)Chang Hwa Joo et al. The effects of short term detraining and retraining on physical fitness in elite soccer players

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29746505/

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激しい運動をしている人が「◯週間」運動しないと体力が落ちる!

➡️➡️「2週間」です。

スポーツをしている患者さんから、
「怪我で運動を中止した場合、どの位の期間で体力が落ちますか?」とよく質問されます。

勿論、スポーツ種目や個々人により違いがあります。
今回は、「セミプロレベルのサッカー選手が2週間運動を休んだ場合、体力はどうなるか?」の研究報告を紹介します♪

《対象・方法》
・セミプロレベルのサッカー選手…10名
・シーズン後、2週間の間サッカー及びトレーニングを中止。
・運動中止前に体力テストを行う。
(スプリントテスト、持久力テスト、筋力テスト、俊敏性テストなど)

《結果》
スプリント能力(ダッシュ能力)や持久力➡️著しく低下(*_*)

今回対象の方は、セミプロレベルのサッカー選手なので、シーズン中は練習や試合を含め、かなりの運動量だったと思います。それほど運動していた人でも、たった2週間休むだけで体力は低下してしまうのです。
一般の方が運動を中止した場合も、体力低下は否めないと思います。

運動を完全に休んでしまうのは体力低下のリスクが高いので、シーズンオフでも定期的なトレーニングが大切ですね♫

次回は、「体力低下を予防するトレーニング」について紹介します。

引用

Chang Hwa Joo et al. The effects of short term detraining and retraining on physical fitness in elite soccer players

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29746505/

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ばね指の痛みに対して有効な『〇〇〇〇〇〇療法』

➡➡「拡散型衝撃波」療法

ばね指についてはこのブログでもいくつか紹介しました♪
治療として効果のあるストレッチは是非参考にしてくださいね(^_^)
ばね指の症状として特徴的なのは、指を曲げ伸ばしする際に、腱が腱鞘のところで引っかかってしまうことです。 この「引っかかり」を改善するにはストレッチが有効です。注射や手術をする前に、ぜひ試してください♫

ばね指の特徴がもう1つあります。それは「痛み」です。
腱鞘や腱が腫れるので、押したり、曲げ伸ばしすると引っかかって痛みが出ることがあります。痛みに対しても「ストレッチ」は効果がある、と言われています。
最近日本で認可された『拡散型衝撃波療法』が、ばね指の痛みに対して効果的との報告(1)がありました。

このブログでも以前、『拡散型衝撃波療法』が慢性腰痛に効く、という研究を紹介したことがあります。「 衝撃波=腎結石などを砕く治療」で有名ですが、今回紹介する拡散型衝撃波は通常の衝撃波の1/100程度の力です。主に、整形外科の病気で痛みを伴うものに対して応用されます。

《対象》
・49症例のばね指→拡散型衝撃波療法を行う。

《方法》
治療する前→1か月後→3か月後→1年後と痛みの具合を確認。

《結果》痛みの基準…我慢出来ない=10点
治療前(痛みの平均):7点➡1ヶ月後:約3点➡3ヶ月後:約1点➡1年後:1点以下!!

「ばね指の痛みに対して、拡散型衝撃波療法は有効!」

※注意※
指の引っかかりについては言及していませんでした。

欧州では20年位前から、拡散型衝撃波療法は行われています。しかし、日本ではようやく2、3年前から導入されはじめました。
そのため、拡散型衝撃波療法を行える施設は非常に少ないのが現状です。 僕の勤務する整形外科では導入していますが、非常に効果がある治療器だと思います!もっと日本中に広がることを期待してます(^_^)

引用

(1)Nikos Malliaropouloset al. Radial extracorporeal shockwave therapy for the treatment of finger tenosynovitis (trigger digit)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27843364/

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