レントゲンで異常なしでも信じちゃダメ?スポーツで腰が痛くてプレーできないならMRIを撮るべき理由

「レントゲンを撮ったけど異常なし。でも腰が痛くてスポーツができない。」

整形外科のクリニックで理学療法士として働いていると、こんな状態で来院する中高生アスリートに出会います。

結論から言うと、レントゲンで異常なしでも安心してはいけないケースがあります。それが「腰椎分離症」です。


腰椎分離症とはどんな状態か

腰椎分離症は、腰の骨の一部(椎弓峡部)に亀裂が入る疲労骨折です。ジャンプ・腰の反り・回旋動作を繰り返すスポーツで起こりやすく、サッカー・野球・バレーボール・体操などに多く見られます。

一般人口での発生率は約6%。腰痛を訴えるスポーツ選手に限ると、50%を超えるケースも報告されています。ある研究では、腰痛で受診した中高生アスリートの52.9%が腰椎分離症だったとのデータもあります。

「筋肉痛だろう」と流していたら骨の問題だった、というのが珍しくない状態です。


スコッティドッグサインって何?

腰椎分離症を診断するとき、レントゲンの斜め撮影(斜位像)に「スコッティドッグサイン」という所見が現れることがあります。腰椎の骨のシルエットがスコッティッシュテリアという犬の形に見え、骨の亀裂が「首輪」のように映る。これが陽性サインです。

ただ、ここに大きな落とし穴があります。


スコッティドッグサインが陰性でも分離症はある

2026年に発表された腰椎分離症における最新の論文(Spine Surgery and Related Research)のデータが参考になります。終末期の腰椎分離症患者75人(150病変)を調べたところ、スコッティドッグサインが陰性だった病変が全体の41%もありました。

さらに19%の患者は、片側だけ陽性で反対側は陰性。レントゲン上は「問題は片側だけ」に見えても、CTで確認すると両側に分離症があった状態です。

スコッティドッグサインは「陽性なら分離症の可能性が高い」サインですが、「陰性なら安心」には全くなりません。

過去の報告では、レントゲンだけで腰椎分離症を検出できた割合はわずか32%というデータもあります。


プレーできないくらいの腰痛はMRIへ

ここが一番大切な部分です。

スポーツ中に腰が痛くてプレーを続けられない、練習を休まざるを得ない。そのくらいの痛みがあるなら、レントゲンで異常なしでもMRIを撮ることが大事です。

MRIでは骨髄浮腫という変化を確認できます。骨髄浮腫は疲労骨折のサインで、レントゲンにはうつらない段階から検出できます。早期であれば骨癒合が期待できる段階なので、早く見つけるほど治療の選択肢が広がります。

理学療法士として現場で感じるのは、「レントゲン異常なしと言われたからスポーツを続けていた」というケースの多さです。痛みを無視して続けた結果、発見が遅れて骨がくっつかない状態(偽関節)になってしまっているケースも見てきました。


MRIで骨髄浮腫が見つかったら

MRIで骨髄浮腫が確認された場合、次はCT検査で骨折の重症度を詳しく評価します。骨の亀裂の幅(裂隙距離)や角度を確認して、治療方針を決めていく流れです。

この段階で初めてCTが登場します。レントゲンとMRIで段階的に絞り込んでいくイメージです。


放置するとどうなるか

腰椎分離症は早期発見であれば、コルセット固定と運動制限で骨癒合を目指せます。

発見が遅れると骨がくっつかない偽関節になり、将来、腰椎がずれていく「すべり症(腰椎すべり症)」へ進展するリスクがあります。すべり症まで進むと、日常生活にも影響が出ることがあります。

早い段階で正確な診断を受けることが、その後の経過を大きく変えます。


まとめ

レントゲンで異常なしと言われても、スポーツ中の腰痛でプレーができないくらいの状態なら、MRI検査を受けることを検討してください。

スコッティドッグサインはあくまで参考指標。陰性でも分離症を否定できないのが現実です。痛みが続くときは主治医にMRI検査の必要性を相談してみてください。

 


参考文献

Matsuura S, Tatsumura M, Asai R, et al. Relationship between the Scottie Dog Sign and Cleft Distance in Lumbar Spondylolysis. Spine Surg Relat Res. 2026;10(2):263-268. https://doi.org/10.22603/ssrr.2025-0130

**今回紹介した論文はオープンアクセスなのでどなたでも論文を見ることができます!!

 

 


「利き手・利き足があるから腰の関節が左右非対称」は本当? 3Dモデルで調べてわかったこと

# 「利き手・利き足があるから腰の関節が左右非対称」は本当? 3Dモデルで調べてわかったこと

スポーツをしている中学生・高校生のお子さんが「腰が痛い」と言い出したとき、腰椎分離症の診断を受けるケースが少なくありません。リハビリ室で親御さんからよく聞かれる質問があります。「うちの子は右利きだから、右の腰に負担がかかったんでしょうか?」という問いです。

長年、この疑問がありました。今回、千葉大学や福島県立医科大学の研究チームとともに、この問いに正面から向き合った研究をまとめ、2025年にヨーロッパの脊椎専門誌(European Spine Journal)に掲載していただきました。CT画像から腰椎を3Dモデルとして再現し、関節の角度を精密に計測するという、国内でも前例の少ないアプローチです。

腰椎分離症とは何か

腰椎分離症は、腰の骨(腰椎)の後ろ側にある「椎弓峡部」という細い部分に疲労骨折が起きる病気です。繰り返しの腰の反り動作や回旋が積み重なることで発症し、スポーツに打ち込む10代の子どもたちに多く見られます。野球・サッカー・体操・バレーボールなど、腰を大きく動かす競技で特に起きやすいことが知られています。

転倒や衝突で起きる骨折とは異なり、じわじわと進行する疲労骨折です。初期段階ではレントゲンに映らないことも多く、MRIやCTではじめて確認できるケースが多いのが特徴。「腰が張る」「練習後だけ痛い」という軽い訴えから始まることも多く、早期発見のためにはしっかりと画像検査を行うことが大切です。

発症した骨折の部位が「左右どちらか片側」であることも多く、「なぜ左だけ?」「なぜ右だけ?」という疑問が患者さんや保護者の方から上がります。これが今回の研究のきっかけのひとつでもありました。

「椎間関節のトロピズム」という概念

腰椎には、隣の骨どうしをつなぐ小さな関節(椎間関節)が左右に一対あります。通常この関節は左右ほぼ対称の向きに並んでいますが、人によっては左右で角度が微妙にずれていることがあります。この左右差のことを「トロピズム」と呼びます。

以前から「椎間関節にトロピズムがある人は分離症になりやすいのではないか」という仮説がありました。CT画像を使った2次元的な測定で、その関連性を示唆する論文もいくつか発表されていたためです。

ただし、2DのCT画像で測定するときには難点があります。「水平面(横断面)をどこに設定するか」が測定者によってぶれやすく、結果の精度に影響してしまうのです。骨盤の傾きや腰椎の前弯(前カーブ)の程度によって、CTの横断面の見え方はかなり変わります。同じ患者さんでも測定者が変われば数値がずれる可能性があり、この問題が気になっていました。

3Dモデルで正確に測り直そうと思った理由

2Dで測定するときの誤差をなくすために、私たちが参考にしたのは仙腸関節の研究です。共同研究者の伊藤先生が3D骨モデルを用いて仙腸関節の非対称性を計測した研究では、測定者間の信頼性が高いことが示されていました。

3Dモデルを使えば、解剖学的なランドマーク(骨の目印)をもとに座標系を固定して測定できるため、測定者によるぶれが少なくなります。腰椎をCT画像から立体的に再構成し、上関節突起・下関節突起それぞれの面を最小二乗法でフィットした平面として定義して角度を計算するという手法を用いました。これにより、従来の2D測定では生じやすかった水平面設定のばらつきを排除できます。

「3Dで測り直したら、以前の報告と同じ結果になるのか、それとも変わるのか」。この問いを確かめるために研究を進めました。

研究の対象と方法

当院で、2017年〜2018年に診断された10〜18歳の分離症患者70名(男性55名、女性15名)を対象としました。全員が「超初期」または「初期」段階の片側性分離症です。骨が不安定になる前の段階を対象にしたのは、骨の変形が関節の形態に影響を与える前の状態を調べることが研究の目的に合っていると判断したためです。

CT画像のDICOMデータから腰椎の立体モデルを作成し、解剖学的な座標系を設定。上関節突起と下関節突起それぞれの角度を4パターンで比較しました。右左の差、分離症側と反対側の差、利き手側と非利き手側の差、利き足側と非利き足側の差です。

利き手は56名が右利き、6名が左利き。利き足も56名が右、5名が左という内訳でした。

結果として見えてきたこと

4つの比較すべてで、関節角度に有意な差は見られませんでした。

右側の上関節突起の平均角度は43.0度、左側は43.1度。分離症がある側は42.9度、ない側は43.2度。利き手側は42.6度、非利き手側は43.1度。利き足側は42.1度、非利き足側は42.9度。どれも1度以下の差しかなく、統計的にも「差なし」という結果でした。下関節突起も同様で、すべての比較で有意差は出ませんでした。

「左右差が原因」という見方を見直すきっかけに

以前の研究では「分離症がある側の関節は正面向きになりやすい」と2D測定で報告されていましたが、私たちの3Dモデルによる計測では、その傾向は確認できませんでした。

この違いはどこからくるのか。2D測定では水平面の設定がばらつきやすく、それが結果に影響していた可能性が高いのようです。3Dモデルでは解剖学的ランドマークをもとに座標系を固定して測定するため、測定者のブレを最小限に抑えられます。同じ問いを高い精度で測り直したことで、過去の報告とは異なる結論に至りました。

ただし、この研究には限界もあります。健常者との比較ができていないこと、また3Dモデル上での2次元的な角度評価にとどまっており、より詳細な3次元的解析の余地が残っています。今後の研究課題として捉えています。

では、なぜ片側だけに分離症が起きるのか

関節の形態的な左右差が原因でないとすれば、何が発症する側を決めているのでしょうか。

過去の報告では、右投げ右打ちの野球選手は左側に分離症が起きやすいことが示されています。腰を右回旋させるときに、左の椎弓峡部に大きなストレスがかかるためです。サッカー選手では、キック動作による蹴り足と軸足の非対称な負荷が関係しているともいわれます。ハムストリングスや腸腰筋の柔軟性の左右差が分離症のリスク要因になるという報告もあります。

私たちの研究結果と照らし合わせると、「骨の形の左右差」よりも「どんな動きを繰り返してきたか」「どの筋肉が硬いか」といったスポーツ特異的・機能的な要因が、発症する側を決めるうえで重要なのかもしれません。診療の現場でも、関節の形を見るだけでなく、スポーツ動作や筋の柔軟性を評価することが分離症の予防や再発防止につながると感じています。

まとめ

腰椎分離症の初期段階の患者70名を3Dモデルで精密に測定した結果、椎間関節の左右差(トロピズム)は分離症の素因とはならないことがわかりました。利き手・利き足との関連も確認されませんでした。

「関節の形が非対称だから発症した」「右利きだから、左利きだかた。。。」という解釈は、少なくとも初期分離症の段階では根拠が薄いのようです。むしろ、スポーツ種目ごとの動作パターンや筋の柔軟性など、機能面からアプローチする視点が予防と治療に直結するのではないかと考えています。

お子さんの腰の痛みが気になる方、スポーツと腰椎分離症の関係について詳しく知りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

参考文献:Sugiura S, et al. Lumbar facet angle tropism and hand and foot dominance in patients with isthmic spondylolysis. European Spine Journal, 2025. https://doi.org/10.1007/s00586-025-08759-3

「腰椎分離症は問診票で早期発見できる?スポーツ現場でも使えるチェックポイントを研究で解明」

〜「うちの子、大丈夫かな」と感じたら、まずここをチェックしてみてください〜


こんにちは、理学療法士の杉浦史郎です。

「腰が痛いと言っているけど、練習を休むほどじゃないみたい……でも、本当に大丈夫かな」

スポーツを頑張るお子さんを持つ保護者の方から、こんな言葉をよく聞きます。腰の痛みは外から見えないぶん、深刻さがわかりにくく、受診のタイミングに迷ってしまいますよね。

今回は、我々が2024年に国際学術誌『European Spine Journal』に発表した研究をもとに、「どんな子が腰椎分離症になりやすいか」を問診票(アンケート)で早期に見つけられるかを調べた研究についてお話しします。難しい話は抜きにして、日常生活に役立てていただける内容をお伝えします。


腰椎分離症って、どんな病気?

腰椎分離症は、腰の骨の一部に疲労骨折が起きる病気です。成長期のお子さん、特にスポーツを一生懸命頑張っている中学生・高校生に多く見られます。

つらいのは、初期のうちはレントゲンに映らないことが多い点です。「レントゲンで異常なし」と言われても、実は分離症が始まっているケースがあります。早めに気づいてMRI検査を受けることが、骨の回復にとってとても大切です。

だからこそ、「病院に行くべきかどうか」を判断するためのわかりやすいサインが必要だと、私たちは考えました。


私たちの研究:アンケートで分離症を早期に疑えるか?

腰痛で受診した18歳以下の患者さん69名に、MRI検査と自記式アンケート(患者さん自身が答える問診票)を実施しました。その結果、24名が早期腰椎分離症、45名が「原因のはっきりしない腰痛」と診断されました。

アンケートでは、次のようなことを聞きました。

  • 週に何日練習しているか
  • 1日何時間練習しているか
  • どんなときに腰が痛むか(動いているとき・立っているとき・座っているとき)
  • 痛みの場所や広がり
  • 腰を反らしたときや曲げたときの変化 など

これらの答えと、実際に分離症かどうかの診断を照らし合わせて、「どの項目が分離症のサインになりうるか」を分析しました。


結果:こんなお子さんは、早めの受診をおすすめします

分析の結果、腰椎分離症と関連が見られた項目は主に4つでした。

① 週5日以上、スポーツをしている

毎日のように練習している選手ほど、分離症との関連が見られました。腰椎分離症は「疲労骨折」なので、繰り返しの負荷が積み重なることで起きます。「毎日頑張っているから腰が痛いのかな」と思ったら、一度受診して確かめることをおすすめします。決してサボりではありません。体が「休んで」とサインを出しているのかもしれません。

② 1日1.5時間以上、練習している

練習時間が長いお子さんほど、分離症との関連が見られました。週17時間以上の練習が分離症リスクと関連するという過去の研究とも一致しています。長時間練習を続けているお子さんの腰痛は、「疲れているだけ」と見過ごさないようにしてください。

③ 動いているときは痛いのに、じっとしていると楽になる

「走ったり体を動かしたりすると腰が痛むが、立ったり座ったりしていると楽」——このパターンが、分離症の特徴的なサインであることが、今回の研究でも確認されました。これは私たちが以前の研究でも報告していた、分離症に特有の痛み方です。

「痛みはあるけど座っていれば平気」という理由で受診を後回しにしてしまうケースがありますが、それこそが分離症のサインかもしれません。

④ 男の子に多いが、女の子も油断は禁物

今回の研究で最も関連が強かったのが性別でした。統計的には男の子の方が分離症になりやすい傾向があります。これはサッカーや野球など、腰への負担が大きいスポーツをしている割合が男子に多いためと考えられます。

ただし、女の子がならないわけではありません。今回の研究でも女性の分離症患者さんが診断されていますし、体操・バレーボール・陸上など腰を大きく使うスポーツに取り組む女の子にも起こりえます。「女の子だから大丈夫」とは思わず、腰の痛みが続くようなら同じようにご相談ください。


まとめ:こんなときは、早めにご相談ください

以下のチェックリストを参考にしてみてください。

  • ✅ 週5日以上、スポーツの練習をしている
  • ✅ 1日1.5時間以上、練習している
  • ✅ 動いているときは腰が痛いのに、じっとしていると楽になる
  • ✅ 特に男の子——ただし女の子も例外ではありません

これらに複数当てはまる場合は、たとえ「レントゲンで異常なし」と言われていても、ぜひMRI検査を受けることをおすすめします。

「大げさかな」と思わないでください。お子さんが腰の痛みを訴えているときは、その声をしっかり受け止めてあげることが大切です。早期発見・早期治療が、スムーズなスポーツ復帰への一番の近道です。

少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に考えましょう。


参考文献:Sugiura S, Aoki Y, Oyama T, et al. “Low back pain characteristics in adolescent patients with early-stage spondylolysis: a prospective study.” European Spine Journal (2024). https://doi.org/10.1007/s00586-024-08478-1

〜スポーツを諦めなくていい。私たちの研究が示す新しい治療のカタチ〜

〜スポーツを諦めなくていい。私たちの研究が示す新しい治療のカタチ〜


こんにちは、理学療法士の杉浦史郎です。

今回は、我々が2024年に国際学術誌『Journal of Bodywork & Movement Therapies』に発表した論文をもとに、腰椎分離症の新しい治療アプローチについてわかりやすくお伝えします。

「腰椎分離症と診断されたら、スポーツをやめて安静にしなければいけない」——そう思っている患者さん・保護者の方はたくさんいらっしゃいます。でも、私たちの研究では、コルセットを着けながら積極的に運動しても、骨の回復を妨げないことが示されました。


腰椎分離症とは?

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)は、腰の骨(腰椎)の一部である「関節突起間部(かんせつとっきかんぶ)」に疲労骨折が起こる病気です。成長期のスポーツを行う中学生・高校生に多く見られ、サッカー・野球・体操・バレーボールなどをしている子どもたちに特に起こりやすい怪我です。

腰椎分離症は進行度によって次の4段階に分類されます。

  • 超早期(very early stage):骨折線はないが、MRI検査で異常信号がある段階
  • 早期(early stage):ヘアライン骨折(ごく細い骨折線)が見られる段階
  • 進行期(progressive stage):骨折が広がってきた段階
  • 終末期(terminal stage):骨がくっつかず偽関節になった段階

早期に発見・治療を始めるほど、骨がくっつく(骨癒合)可能性が高くなります。だからこそ、「腰が痛い」と感じたら早めに受診することがとても大切です。


これまでの治療の問題点

従来の腰椎分離症の治療は、硬性コルセットを着けてスポーツ活動を完全に休止することが基本でした。治療期間は平均2〜3ヶ月以上。その間は大好きなスポーツができず、体力が落ち、精神的に落ち込んでしまうお子さんもたくさん見てきました。

また、スポーツをしない期間が長くなるほど、筋力・持久力・柔軟性が低下することが多くの研究で示されています。せっかく骨がくっついてもスポーツ復帰に時間がかかる——これが現場での大きな悩みでした。

そこで私たちは考えました。「コルセットを着けながら、ある程度の運動をしても大丈夫なのではないか?」


私たちの研究:積極的な運動療法は安全か?

研究の概要

  • 対象者:19歳未満(男性26名を含む)で片側の早期・超早期腰椎分離症と診断された31名
  • 2グループに分けて比較
    • Lグループ(軽強度運動グループ):16名/ストレッチ中心の軽い運動
    • Aグループ(積極的運動グループ):15名/体幹トレーニング・バランス練習・有酸素運動なども行う運動

全員が硬性コルセットを着用し、診断から約3週間後にリハビリを開始しました。MRIとCT検査で骨の回復状況を確認し、治療終了時の骨癒合率と脱落率を比較しました。


実際に行った運動の内容

Lグループ(軽強度運動)

  • ハムストリングス・股関節・足首のストレッチ
  • 自宅でも毎日行う自主ストレッチ(1回30秒×2〜3セット)

Aグループ(積極的運動)

Lグループの運動に加えて、以下のメニューも行いました。

体幹トレーニング

  • 腹筋の等尺性収縮(仰向けで背中を床に押しつける、5秒×10セット)
  • フロントブリッジ(30秒×3セット)
  • サイドブリッジ(30秒×3セット)
  • バードドッグ(四つ這いで対角の腕と足を持ち上げる、10秒×3セット)

バランストレーニング

  • バランスボールでのバウンス(60秒×3セット)
  • バランスボードでの片脚立ち(60秒×3セット)
  • スクワット(20回)

有酸素運動

  • トレッドミル(時速3〜5km)
  • エアロバイク(負荷30〜60W)

結果:積極的に動いても、骨はちゃんとくっついた

治療後のCT検査の結果、LグループもAグループも、脱落者を除く全員で骨癒合が確認されました(骨癒合率100%)

また、初回CT検査から最終CT検査までの期間も、両グループともに平均約78日(約2.6ヶ月)で差がありませんでした。

これは私たちにとって非常に重要な結果でした。積極的に運動しても、骨の回復スピードも骨癒合率もまったく変わらなかったのです。


さらに重要な発見:積極的な運動の方が「治療を続けられる」

研究でもう一つ、非常に印象的な結果が出ました。それは脱落率(治療を途中でやめてしまった割合)の差です。

グループ 脱落率
Lグループ(軽強度運動) 31.3%(5名が脱落)
Aグループ(積極的運動) 6.7%(1名が脱落)

Aグループの脱落率は、Lグループの約5分の1。積極的に体を動かすプログラムがあることで、患者さんが治療に前向きに取り組み続けられたのだと考えています。

外来でリハビリをしていると、「何もしないで待つだけ」というのはお子さんにとって特につらいと感じます。「動ける」「頑張れることがある」という感覚が、治療継続のモチベーションを大きく支えるのだと、この結果を通じて改めて実感しました。


この研究から伝えたいこと

今回の研究で明らかになったことをまとめると、次の3点です。

  1. 早期・超早期の腰椎分離症に対して、コルセットを着けながら積極的な運動療法を行っても、骨の回復は妨げられない
  2. 積極的な運動療法は、治療への意欲を維持しやすくする
  3. 完全な運動禁止は必ずしも必要でない可能性がある

「腰が痛いから何もできない」「ずっと安静にしていなければいけない」と不安に感じている患者さん・保護者の方に、この研究が少しでも希望になれば嬉しいです。

もちろん、運動の内容や強度は病状・進行度によって異なります。自己判断で激しい運動を始めることは禁物です。必ず医師・理学療法士と相談しながら、お一人おひとりの状態に合ったリハビリプログラムを進めていきましょう。当クリニックでも、患者さんの状態に合わせた運動療法をご提案しています。腰の痛みやスポーツ復帰についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


参考文献:Sugiura S, Aoki Y, Toyooka T, et al. “Safety and efficacy of aggressive exercise therapy for patients with unilateral early-stage spondylolysis: A retrospective comparative cohort study.” Journal of Bodywork & Movement Therapies 40 (2024) 443–448.

若い人でも腰痛になる?原因はいろいろ

「腰痛って年を取ってからなるものじゃないの?」
そう思っている方も多いですが、実は10代でも腰痛は珍しくありません。

今回は、アメリカの整形外科で3年間にわたって調べた、10〜19歳の腰痛の原因についてのお話です。


どんな調査?

  • 対象は10〜19歳で腰痛を訴えて受診した1932人

  • 男性922人、女性1010人

  • 診断はカルテと必要に応じた画像検査(レントゲン、MRI、CT)で確認

  • アメリカの医療事情では、日本よりMRI検査の実施率は低め


若い人の腰痛、原因ランキング

  1. 原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)
    → 全体の約43%
    → 痛みはあるけれど、画像検査でもはっきり原因が見つからないタイプ
    → MRI検査をしていない症例も多く、この割合は日本より高めに出やすい

  2. 椎間板のトラブル(椎間板疾患)
    → 約28%
    → ヘルニアや椎間板の変性など。女性に多い傾向
    → 実際にはMRIを撮ればもっと見つかる可能性あり

  3. 腰の骨の疲労骨折(脊椎分離症)
    → 約15%
    → 男性に多く、スポーツによる反復的な腰の反らし・ひねり動作が関係
    → 日本の現場感覚では、もう少し割合が高い印象


現場で感じること

私たちが日本で日々診ていると、

  • MRIで詳しく調べると、椎間板の障害や分離症が原因になっているケースはもっと多い

  • 特にスポーツをしている学生は、腰痛の裏に疲労骨折や椎間板損傷が隠れていることが少なくない

アメリカのこの研究は大規模ですが、検査方法の違いを考えると、日本で同じ調査をしたら結果は少し変わるはずです。


患者さんへのメッセージ

  • 「成長期だからそのうち治る」と放っておくのは危険

  • 長引く腰痛や、夜間痛・しびれ・発熱を伴う場合は早めの受診を

  • スポーツをしている方は、腰の反らし・ひねり動作の多い練習やフォームに注意

  • 早めに原因を特定して、適切なトレーニングや休養を取ることが再発予防につながります


💡 まとめ
若い人の腰痛は、筋肉疲労だけでなく、椎間板や骨のトラブルが隠れていることもあります。
日本の現場では、MRI検査を活用すればもっと原因がはっきりするケースが多い印象です。
「若いから大丈夫」ではなく、「若くても腰痛はありえる」と知ることが、早期対応と予防につながります。

引用文献

Causes of Adolescent Low Back Pain: ARetrospective Study

Imana Rhoden et al

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40678277/

本年もどうぞよろしくお願いいたします:去年採択された論文の紹介です

本年もどうぞよろしくお願いいたします。西川整形外科で理学療法士をしております杉浦史郎です。
今年も臨床現場、リハビリ関係の情報発信、そして研究活動頑張っていきたいです。
今年、最初の記事は、去年European Spine Journalに採択された僕たちの論文をご紹介します^^

子どもたちが元気にスポーツを続けられるように:発育期腰椎分離症の研究

子どものスポーツに関わる「発育期腰椎分離症」についてお話しします。なんだか難しそうな名前ですが、実はスポーツを頑張る子どもたちに多い腰のトラブルのことです。「うちの子には関係ないかも?」と思った方、ちょっとだけ読んでみてください。もしかすると、役立つかもしれません。


発育期腰椎分離症ってどんな症状?

簡単に言うと、腰の骨が疲労骨折を起こすことで、腰に痛みが出る症状です。特にスポーツをする子どもたちに多く見られます。でも、早く治療を始めれば治る確率が高くなります!

問題は、診断が難しいこと。病院でMRIを撮らないと分からない場合が多いんです。これでは「ちょっと腰が痛い」くらいの段階では、見過ごされてしまうこともあります。


質問票で早期発見を目指す

私たちは、病院に行かなくても発育期腰椎分離症を見つけるための「質問票」を作りました。この質問票に答えるだけで、発症のリスクがあるかどうかが分かる仕組みです。

質問の例

  • 1週間にどれくらい運動している?
  • 1日にどれくらい練習している?
  • どんな動きで腰が痛くなる?
  • 痛みの場所や広がりはどんな感じ?

こういった質問に答えることで、発育期腰椎分離症の可能性を見極められるんです。


研究で分かったポイント

質問票を使った研究の中で、次のことが分かりました:

  1. 運動量が多いほどリスクが高い
    毎日練習している子や、1日3時間以上運動している子は要注意です。
  2. 動いている時に痛むのが特徴
    座っている時や立っている時は平気でも、動くと腰が痛む場合は発育期腰椎分離症の可能性があります。
  3. 男子に多い傾向
    男の子の方が発症しやすいことが分かりました。

この研究で目指していること

私たちがこの研究で目指しているのは、子どもたちが安心してスポーツを続けられる環境を作ることです。

  • スポーツの現場や学校で質問票を使えば、早期にリスクを見つけられます。#まだこの質問紙は発展途上で引き続き追加研究しています
  • 「腰が痛い」と言いながら続けてスポーツをして子達が将来分離症になってしまうのを防ぎたい

これからの課題と未来への一歩

正直、この質問票はまだ発展途上です。もっと多くの子どもたちに協力してもらい、精度を上げていく必要があります。

引き続き今年も臨床研究を続けていき未来学会や論文で発信していきます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

参考文献
Sugiura et al,. Low back pain characteristics in adolescent patients with early-stage spondylolysis: a prospective study” Euro Spine 2024
https://link.springer.com/article/10.1007/s00586-024-08478-1

コルセットをしても腰や背中の筋力は落ちないという論文がありました^^

思春期側弯症の治療でつける装具で筋力は落ちないようです^^

こんにちは、西川整形外科の理学療法士の杉浦史郎です。最近当院でまた卓球が盛り上がっています^^一番ラケット握ってます^^

皆さん、「側弯症(そくわんしょう)」ってご存じですか?これは背骨が横に曲がってしまう状態のことで、特に思春期の女の子に多いんです。

そして、その治療でよく使われるのが「硬性装具」という、背中を支えるコルセットです。でも、これをつけると「背中の筋肉が弱くなるんじゃないの?」なんて不安を感じている方も多いと思います。当院では発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)の方が、腰部だけの硬性コルセットをつけます。我々のデータでは3か月程度の硬性コルセットの後の背筋の筋肉の断面積は変わりありませんでした、すなわち硬性コルセットを使用しても筋肉は小さくならない結果でした。しかし実際の背筋の筋力や持久力はみていないのでどうかな?って思っていましたが、病名は違いますが側弯症で硬性装具後の筋力をチェックした研究がありましたのでご紹介します^^


「装具を6か月つけたら筋力や持久力はどうなるのか?」を調べてみた

この研究では、側弯症の7歳から16歳の61人の女の子を対象に、次の2つのグループに分けて比較しました。

  • 装具を6か月間つけたグループ
  • 装具なしで過ごしたグループ

年齢や体型、背骨のカーブの具合(Cobb角って言います)などが似ている子たちを選んで、公平に調べたんです。


具体的にどうやって調べたの?

筋力や持久力を測るために、いろんなテストをしました。

  • 例えば「うつ伏せ」で背中を持ち上げるテスト(改良版Biering-Sorensenテスト)とか、
  • 「立った状態」でどれだけ背中の筋肉を使えるかを測るテストとか。

さらに、「1日何時間くらい装具をつけていたのか」も記録して、細かくデータを集めたんです。


結果はどうだった?

結果、こんなことが分かりました。

  • 装具を6か月つけても、背中の筋力や持久力にはほとんど影響がない!
  • 装具を長くつけた子も、つけてない子と筋力の差はなかった!

つまり、「装具をつけたら筋肉が弱くなるかも…」という心配は必要なさそうだ、という結論です。


装具は敵じゃない。優秀な仲間!

側弯症の場合、装具治療は、背骨の曲がりを進行させないためにすごく大事な役割を果たします。でも、それを理由に「筋力が落ちちゃうかも…」と装具を敬遠してしまう患者さんもいると思います(装具療法は側弯症治療なので整形外科の医師の先生の指示に従ってくださいね)。

今回の研究で分かったのは、「装具は筋肉に悪影響を与えない」ということでした。これは当院でも使用している硬性コルセットにも当てはまるのではないかと思っています。

もしお子さんやご自身が側弯症で装具治療をしているなら、「筋力が落ちるんじゃないか?」と心配しすぎず、治療に専念してもらえればと思います。そして何より、体の不調や心配事は、専門の先生に相談してください。
発育期腰椎分離症でも実際の背筋力が落ちるかなどの報告があればまたご紹介します。でも今回の結果は、病気は違えど一つ我々にとってもポジティブな結果で安心しました^^

参考文献

Pikulska et al. Back muscle function in adolescent girls treated with a rigid brace for idiopathic scoliosis: no impact of 6-month brace wear on muscle strength or endurance
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34190081/

 

 

ダッシュも発育期腰椎分離症の原因になる?!

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です^^今日は勢いがあり2本目の投稿です!

今日は、「ダッシュ(全力疾走)」が発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)にどう関わるのか――そんな、スポーツを頑張る人には見逃せないお話をしていきます。

腰椎分離症というと、よく知られている原因は野球のピッチングやサッカーのシュート、バレーボールのスパイクなど。でも最近、「陸上競技選手にも多いんだけど、ダッシュも原因になってるんじゃない?」という視点が注目されているんです。

そして今回、その疑問にズバッと切り込んだ研究が発表されました!実は、今回の論文の著者 後藤先生(徳島文理大学)は学会や研究会でいつも会うお友達です!!


ダッシュって、そんなに腰に負担かかるの?

この研究では、サッカー選手17名を対象にダッシュやジョグ、シュート、パスといった動作を3Dで徹底解析しました。「何となく腰に悪そう」じゃなくて、データをとって集めたわけです。

結果、これが面白いんです^^

ダッシュのときの股関節の伸展角度や背骨(脊柱)の回旋角度、股関節への力のかかり方(屈曲モーメント)が、なんとシュート動作と似ていることが判明!

つまり、シュートが腰に負担をかけるなら、ダッシュも同じくらいヤバいんじゃないの?という話になってきたんです。


じゃあ、どうしましょう?

この発見がどれくらい大事かというと、「スポーツを頑張る人の未来のリスクを減らせるかもしれない」くらい重要です。だって、ダッシュが原因なら、陸上競技や他の全力疾走を含むスポーツをする人たちもリスクが高いことになりますよね。サッカー選手だってシュート練習はするけどほとんどダッシュしてますし。

でも、心配するだけじゃなくて、対策もちゃんと考えられます!例えば:

  • 腰への負担を減らすフォームの改善
  • 股関節や体幹の柔軟性や鍛えるトレーニング
  • 無理しすぎない練習スケジュールを組む

こんなふうに工夫すれば、ダッシュを続けながらも腰椎分離症のリスクを下げられるはずです。あとは練習時間やスプリントの練習時間もある程度制限できればとてもいいと思います。


スポーツ選手の未来を守るために

この研究で重要なのは、野球ですとピッチングやバッティング、サッカーですとキック動作が腰に負担と考えられていましたが、スポーツに共通する「ダッシュ」も腰に負担がかかるということです。スポーツ選手みんなに腰痛のリスクがある状態です。

ぜひリハビリテーションで腰に負担がかからない「走り」を獲得してください!!

**過去にも後藤先生の同じ論文で記事を書いています。今日勉強していて改めて重要と思い再度記事にしました^^

 

参考文献

Dash-Associated Spondylolysis Hypothesis

Tsuyoshi Goto1), Toshinori Sakai2), Kosuke Sugiura2), Hiroaki Manabe2), Masatoshi Morimoto2), Fumitake Tezuka2), Kazuta Yamashita2), Yoichiro Takata2), Takashi Chikawa2), Shinsuke Katoh1) and Koichi Sairyo2)

1) Department of Rehabilitation, Tokushima University Hospital, Tokushima, Japan
2) Department of Orthopedics, Institute of Biomedical Sciences, Tokushima University Graduate School, Tokushima, Japan

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6690085/ **オープンアクセスなので論文をフルテキストで見れます!!

第32回日本腰痛学会でシンポジウムで発表しました

みなさま、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

先週開催された第32回日本腰痛学会のシンポジウム(テーマ:腰痛とスポーツ)にて、シンポジストとして発表をさせていただきました。私は、発育期腰椎分離症についてお話ししました。会場は幕張メッセの学会場の最大のホールで、緊張しましたが無事に発表を終えることができました。

多くの医師や理学療法士の方々に参加していただき、質問もたくさんいただきました。このことから、スポーツにおける腰部障害への関心の高さを感じました。発育期腰椎分離症は、腰痛を主訴とする腰椎の疲労骨折として知られています。特に、スポーツに励む小学生や高校生に多く見られる腰痛です。MRI検査なしでは診断が難しいため、見逃されることが多い腰痛でもあります。最近の報告によれば、足の疲労骨折よりも3倍も多く発生しているとも言われ、当院でも多くの患者さんを対応しています。

私が腰痛学会で初めて発表したのは15年前、その時も発育期腰椎分離症についてでした。しかし、その頃はまだこの疾患はメジャーではなく、発表数も少なかったのです。今では、発育期腰椎分離症に関するセッションやシンポジウムも組まれるほど認知度が高まっています。これは、多くの患者さんがこの病気で困っている現状を反映しています。

早期診断と適切な治療が非常に重要な疾患ですので、これからも学会での発表を通じて最新の知見を得て、日々の患者さんへ還元できるよう努力していきます。

また、今回当院から理学療法士の石崎先生と東宮先生も発表しました。石崎先生はジャックナイフストレッチという特殊なストレッチの効果について、東宮先生はModic change(中高年に多い腰痛の方の背骨の形の特徴)についてお話ししました。2名とも素晴らしい発表を行い、質疑応答も充実していました。

さらに、5月に一緒に国際学会でスイスに行った武田先生も、京都で肩関節学会に参加し発表してきました。後輩たちの活躍をとても嬉しく思います^^

臨床も大切ですが、そこで得られた知見を学会で発表し、未来の患者さんのリハビリに生かすことが重要だと考えています。これからも西川整形外科から国内外に発信できるよう、スタッフ一同頑張ります。

 

 

 

今月10月25日・26日には、第32回日本腰痛学会が幕張メッセで開催されます。シンポジストとして登壇いたします^^

皆さま、いつもブログをご愛読いただきありがとうございます。

今月10月25日・26日には、第32回日本腰痛学会が幕張メッセで開催されます。大会長は千葉大学整形外科の大鳥精司教授です。今回、私もプログラム委員として参加させていただき、25日(金)8時40分~10時10分、2階の国際会議室(第一会場)でシンポジストとして登壇いたします。シンポジウムのテーマは「腰痛とスポーツ障害」で、私は「発育期腰椎分離症のリハビリテーション」についてお話しさせていただきます。

これまで蓄積してきたデータを基に、最新のリハビリテーション法をご紹介する予定です。腰椎分離症やスポーツ腰部障害にご興味をお持ちの先生方、ぜひご参加いただければ幸いです。

さらに、今回は理学療法士としてプログラム委員を務めさせていただいたこともあり、リハビリテーションに関連したセッションも数多く企画されています。リハビリに関心のある方は、ぜひ幕張メッセに足を運んでいただき、腰痛について濃く話し合う充実の2日間をお楽しみください。私自身、毎年この学会で多くを学び、発表させていただいています。

現在、発表スライドも最終調整中です。当日はより質の高い情報をお届けできるよう、全力で準備を進めております。学会案内の詳細は、以下のリンクからご確認ください。

それでは、皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

第32回日本腰痛学会URL
https://site.convention.co.jp/32jslsd/program

論文が採択されました^^

皆様、いつもブログをご覧いただきありがとうございます!

今日はとても嬉しいお知らせがあります。以前投稿していた論文が、このたび正式に採択されました。この論文では、成長期の子供たちに多く見られる「腰椎疲労骨折(成長期腰椎分離症)」に焦点を当てています。この疾患の診断には通常、MRIが必要とされますが、すべての患者さんにMRIを実施することは現実的に難しいため、私たちは特徴的な所見を見つけるべく研究を進めていました。

今回の論文では、アンケート調査を用いて、一定の基準で成長期腰椎分離症の患者さんを絞り込む方法を提案しています。まだ解決しなければならない課題は多いものの、このアンケートが将来、スポーツ現場や医療現場でスクリーニングツールとして活用される日を心から願っています。

無事に論文が採択されて、ひとまず安心しましたが、これからも臨床と研究の両方に精進していきたいと思います。よろしくお願いいたします!

Ref.:  Ms. No. ESJO-D-24-00789R1
Low back pain characteristics in adolescent patients with early-stage spondylolysis: A prospective study
European Spine Journal

Dear Dr Sugiura,

After a thorough review of your above mentioned manuscript, we are pleased to inform you that it has been accepted for publication in the European Spine Journal.

The manuscript will now be forwarded to the publisher, from whom you will shortly receive information regarding the correction of proofs and fast online publication.

Should you have any questions regarding publication of your paper, please contact the responsible production editor, Mr. Senthil Bala at Senthil.Bala@springer.com

Sincerely,

Robert Gunzburg, Ph.D.
Editor-in-Chief
European Spine Journal

 

福島県立医科大学:加藤欽志先生(整形外科医)の発育腰椎分離症の論文のご紹介^^第2弾

今年もみなさまありがとうございました^^
今年は、青木保親先生と一緒に本を出せました。とてもいい思い出になりました。来年も臨床、研究、発表がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回は前回の第2弾ということで、福島大学の加藤欽志先生の論文のご紹介ですー
前回は見ていただけましたでしょうか?

前回は、『野球プレーヤー:腰痛が〇週以上続くと→発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)に注意?』という話で、答えは腰痛が4週間以上続くと発育期腰椎分離症になっている可能性↑ですといった内容でした。

今回は、野球選手で発育期腰椎分離症になってしまった子は、野球のどの動作で痛みをうったえる傾向か?です。これも気になりますよね。投球中?打撃中?守っているとき?さていつでしょう?

答えは、走っている時 でした。走っている時腰痛を特に感じているそうです

加藤先生は、選手たちに、腰痛を感じるのは、打撃中?投球中?守備?走っている時?の4つの状況で聞いていました。結果、発育期腰椎分離症になっている選手の腰痛は、走っている時に感じると答えた選手が多かったとのことです。

ボクは打撃かな?と思っていましたが、意外でした。野球なので腰にストレスがかかるところは、打撃や投球だと思いがちですが、発育期腰椎分離症の痛みは走っている時よく感じるのですね。今回は野球選手が対象でしたが、多くのスポーツは「走る」はよくおこなうと思いますので他のスポーツでも応用がきく結果だと思います。

臨床で、どの状況で痛むか細かく確認していないこともあるので、来年からしっかり聴取して見逃さないように気をつけます^^加藤先生、今回もありがとうございました。

みなさま、それでは良いお年を!来年もどうぞよろしくお願いいたします。

参考文献
Kato KInshi et al.,Clinical characteristics of early-stage lumbar spondylolysis detected by magnetic resonance imaging in male adolescent baseball players
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36396506/

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福島県立医科大学:加藤欽志先生(整形外科医)の発育腰椎分離症の論文のご紹介^^

自宅の階段で娘達とすれ違う時、道をゆずるのはいつもボクです(ToT)
#世のお父様方いかがでしょうか
#娘達は決して速度を緩めません

福島県立医科大学:加藤欽志先生(整形外科医)の論文がとても勉強になります!
…なので、皆さんにもご紹介させて下さい\(^o^)/加藤先生をご存知の方も多いのではないでしょうか?

ボクも個人的に色々とご指導いただいています♪

加藤先生は脊椎外科医(背骨専門)の先生です。また、野球をはじめ「脊椎のスポーツ障害」においても著名な方です^^

先日、先生が『野球選手の腰痛症』についてまとめた論文が出ました。そこには、これまでボクが疑問に思っていた野球選手の発育期腰椎分離症について「!!!!」と思うほど、役に立つ情報が満載でした!ので、皆さんにも当ブログで数回にわけてご紹介させていただきますね♫

第1回目は…

『野球プレーヤー:腰痛が〇週以上続くと→発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)に注意?』

➡➡4週間以上

《対象》

・中高校生の野球選手
・13〜18歳で腰痛あり
・計171名

《調査期間》

・2018年〜2022年(超大作です)

《調査内容》

・腰痛の特徴
・投球側、右打ち、左打ち、ポジションなど
・全て加藤先生が行ったそうです(゚д゚)!

※普通は171名の対象をたった1人で調査するなんて、とてもじゃないけどできません。本当に先生の熱意が伝わる研究です。

※腰痛の特徴を見るために様々なテストを行っていますが、加藤先生がお1人でされているためテスト方法も統一されており、信頼できるデータになっていると思います。

《結果》

・いくつも有用な結果が出た

・その中から今回は、発育期腰椎分離症になった選手をピックアップ。

・通常の腰痛になった選手よりも、腰痛が続いている期間が長い。

・4週間以上腰痛が続いていると発育期腰椎分離症の可能性が高くなる

…なかには4週以内でも発育期腰椎分離症になっている方もいますが。

《まとめ》

中高生の野球選手の長引く腰痛には注意が必要です!!

次回も、加藤先生の論文をご紹介したいと思います(^o^)♪

それでは…

 

引用
Kinshi Kato et al., Clinical characteristics of early-stage lumbar spondylolysis detected by magnetic resonance imaging in male adolescent baseball players
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36396506/

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両側の分離症は腰の〇〇が増える?

先日久しぶりの学会で岩手に行って来ました!
最新の知見&体重が増加しました。。。
#飲みすぎ&食べすぎ
#まだ元に戻らず。。。

今日のタイトルは「両側の分離症は腰の〇〇が増える?」です
➡➡腰の『そり』

みなさま、おはようございます\(^o^)/

ボクはどちらかというと夜型人間なのですが、昨晩は早めに就寝したので、今日は早起きしてこのブログを書いています♫♪

ボクのブログでもお馴染みの「発育期腰椎分離症」の論文がまたでていました。

※腰椎の一部(関節突起間部)が疲労骨折を起こし、悪化すると骨折してしまう整形外科の病気。

※腰椎には左右2箇所に疲労骨折を起こしやすい部位があるので、片側か両側タイプに分けられる。

「片側と両側の場合、どちらが大変ですか?」と質問されることがあります。

両側の場合は、すべり症という病気に将来移行しやすいと言われています。腰椎が前にすべってしまうことです。

片側の場合は、すべる可能性は低いと言われています。

そのため、両側タイプの場合はしっかり治療して、片側だけでも治せたら…と思って治療を進めていきます。

『両側タイプと片側タイプで腰のそりの角度に違いはあるか?』という研究がありました。

結論は➡➡両側タイプの方が片側タイプより腰のそりが強い です

《両側タイプの場合》
・腰のそりが増える⇨腰椎がより前にすべる⇒すべり症に移行しやすくなるかも

これは理学療法士にとって、とても大切な情報です。

両側タイプの人には早めの段階から腰椎のそりが増えないよう、この点をふまえてリハビリをおこなっていきます♫

今僕らのグループでも片側や両側の人の特徴を必死に探しているところなので、結果はもう少々お待ちください。。。

引用
Kanta Matsuzawa et al., Comparison of alignment and spondylolysis fracture angle in bilateral and unilateral spondylolysis

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36256612/

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最後に 青木保親先生が西川整形外科リハビリテーション研究会で講演をしてくれます。案内を添付します^^
http://ptix.at/YQGEMA

 

 

 

発育期腰椎分離症の再発率は〇〇%!

昨日の夜、我慢できずコンソメパンチを食べました。…今朝案の定、胃がもたれ(+)
#依存性が高すぎる
#やめられない

《発育期腰椎分離症の再発率は〇〇%!》

➡➡なんと!再発率13%!!

みなさま、こんにちは\(^o^)/

今回も、発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)の話になります♪

筑波大学:辰村先生の最新の論文から「再発率」に関する情報を紹介していきますね♫

《対象》

・2014年〜2020年までに発育期腰椎分離症と診断された141名(男:112 女:29)

・発育期腰椎分離症の診断:MRIとCT

《治療》

・硬性コルセット(硬いプラスチックのコルセット)を疲労骨折が快方にむかうまで着用。

・約100日着用

※対象者は皆、スポーツ復帰をしている。

《調査内容》

・スポーツ復帰後の再発率

《結果》

・141名中20名に再発を確認。

・最初の疲労骨折:171箇所(片側・両側タイプがあるため)

・再発:22箇所➡再発率:13%

・再発するまでの期間:平均で149日。

・再発者の約80%➡スポーツ復帰をして半年以内に再発

《初めて罹患した年齢》

・再発しなかったグループの平均年齢:14.6歳

・再発したグループの平均年齢:13.3歳

➡➡再発したグループの方がより早い時期に、疲労骨折していた。

➡➡若ければそれだけ再発の可能性が上がる。

発育期腰椎分離症は、成長期に運動することで起こる腰の疲労骨折です。

ですから、『成長期+運動→再発する可能性あり』ということになります>.<

今回の結果から、

・再発率は決して低くない。。。

・再発→本人に精神的・身体的にストレス(+)

ボクたち理学療法士は再発防止のために、コルセット治療中でもできる「柔軟体操」や「筋力トレーニング」を提供し、『再発率0!』を目指してがんばります♫^^♪

引用

Masaki Tatsumura et al, Characteristics of recurrent cases after conservative therapy in adolescent lumbar spondylolysis
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35256699/

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クリケットの投手は、投げる手と◯◯側に腰痛がでる!

今回は『クリケット』の話です。

が、実は…youtubeで調べるまでどのようなスポーツか知りませんでした。。。
#英国では大人気

◎クリケットの投手は、投げる手と◯◯側に腰痛がでる!

➡➡「反対側」の腰が痛くなる(TT)

前回、野球:右投右打選手の発育期腰椎分離症(腰の疲労骨折)について左側(反対側)に症状が出やすいという記事をアップしました。

今回は『クリケットの投手はどちら側に発育期腰椎分離症が多い?』という研究を紹介します♪

皆さんは『クリケット競技』ご存知でしたか?

ボクはというと…知りませんでした(+_+)

わからなかったのでYoutubeで検索してみましたが、野球よりも負担かかりそう〜*\0/*と思って観ていました。

クリケットを知らない方は、まず動画をみてみてください。激しいスポーツです*\0/*https://cricket.or.jp/about-cricket

《対象》

・クリケット選手で腰痛がある方:42名

《方法》

・骨シンチグラフィとCTで確認

《結果》

・42名中37名(90.4%)に腰椎の疲労骨折を確認

・左側の腰椎に疲労骨折を多く確認

・左側に疲労骨折が起きている選手は全て右投!

著者は、右投げをくり返すことで、左の腰に常にストレスがかかり続けた結果、疲労骨折になるのではないかと考察しています。

ボクもクリケット投手の動画をみてびっくりしたのですが、助走(ほぼダッシュ!)をして、跳ねるように投球しているので、腰にかかるストレスが強すぎると思いました。

腰痛があるクリケット選手の90%に疲労骨折がみつかった今回の結果からも、腰にかかるストレスの大きさを物語っていると思います。

また、興味深いのは投げる側と逆に疲労骨折が起こることです。メカニズムはまだ明らかになっていませんが、野球でも同様の結果になることがわかっているで、腰の疲労骨折や腰痛を予防する上で重要な情報になると思います。

運動時は投げる側と逆の腰に気をつけるようにし、リハビリやトレーニングでは、投球側と反対側の腰に負担のかからない体づくりができないか考えてプログラムをつくることが大切になりますね\(^o^)/

引用

P L Gregoryet al., Comparing spondylolysis in cricketers and soccer players

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15562169/

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投稿していた論文が掲載されました^^30日間無料で閲覧できますー

皆様いつもブログを見ていただきありがとうございます。今回は嬉しいお知らせです!
以前投稿していた論文が無事に掲載されました^^なんと著者、共著合わせて10本目の記念になる論文となりました。#うれしいーー

雑誌名
Musculoskeletal Science and Practice

タイトル
Lateral bending differentiates early-stage spondylolysis from nonspecific low back pain in adolescents

となります。無事に採択、掲載されて安心しました。欧州のELSEVIER社の雑誌になります。なんと30日間無料で閲覧できますのでリンクを貼っておきます。#期限を過ぎると論文をみるのに40ドルくらいかかります

以下のリンクをクリックしていただければ論文全てが閲覧できます。よろしければ見て頂ければ嬉しいです。

https://authors.elsevier.com/a/1eYvC_u8ZAnilP

つぎも論文を出せるよう臨床そして研究活動を頑張っていきます^^これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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『右投げ右打ち』の野球選手は、左右どちらの腰に負担がかかる?

お休みの日にお酒を呑みますが、一番こわいのはそのあとにAmazonをみて買いものしちゃったときです。。。
#気が大きくなっている
#冷静な判断ができているはずがない

『右投げ右打ち』の野球選手は、左右どちらの腰に負担がかかる?

➡➡左腰です!

こんにちは!杉浦です\(^o^)/

さて今日は、『野球と腰痛』の関係についてお話したいと思います♪

野球をしていて腰痛をかかえる方は多いと感じます。

とくに発育期におこりやすい『腰椎疲労骨折(発育期腰椎分離症)』は、野球をしている若年者に多くみられます。サッカーや陸上、バスケなどの他のスポーツでも罹患する可能性はありますが…

今回は、

『野球の右投げ・右打ち選手は、右左どちらの腰に疲労骨折を起こしやすいか?』を調査した研究(1)を紹介していきますね♫

《対象》

・発育期腰椎分離症を起こした49名の野球選手

・そのうち33名が右投げ右打ち

《調査結果》

・右投げ右打ち→左側:約70%

・ ” →両側:18.2%

・ ” →右側:12.1%

➡左側の腰椎に疲労骨折を起こす割合が高かった

このように「利き手・利き足」の違いによる疲労骨折(腰)の発生場所を調査した報告をはじめてみました!

ボク自身、非常に勉強になりました\(^o^)/

今回の調査結果を参考に、右投げ右打ちの患者さんは左腰に負担がかからないように体を調整していくリハビリを心掛けて行きたいと思います♫

右投げ右打ちで左腰がいたい方は、疲労骨折を疑って早めに受診するのもいいかもしれませんね(^^)

(1)Takuji Yokoe et al.,Comparison of symptomatic spondylolysis in young soccer and baseball players
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32883336/

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発育期腰椎分離症の痛みはどこらへんに起こる?

皆様、今年もブログをみていただきありがとうございました。あっという間の一年でしたが、コロナ禍でもできることを日々やってきました。ブログは、年始の目標だった投稿頻度は達成できました^^ #ギリギリセーフ

学会や人にあって情報を得ることは今年もなかなか難しい状況でしたが論文などよんで情報収集するのはいつでもどこでもどんな時でもできますので助かりました。コロナ禍だったので逆に休みの日は引きこもって論文や発信しようと思ってたのですが、論文がなかなか出せず大反省。かろうじてこの前の西川整形外科研究会での発育期腰椎分離症のセミナーで多くの方がいらしていただけたので最後はよしとしてます。#自分にあまいんです

参加して下さった先生方ありがとうございました。それでは、今年最後の記事になります。

今回も先日、採択された自分の論文の紹介をさせてください。これで最後です^^

今日は、発育期腰椎分離症の痛みはどこらへんに起こる?という話です。腰痛といっても腰の真ん中、片側など痛い場所にちがいがあります。結論からいうと発育期腰椎分離症の痛みは、腰の真ん中というよりは、片側におこることが多いようです。

 

《対象》

・前回と同じ101名

《方法》

・MRI 検査で発育期腰椎分離症かその他の腰痛症かを診断

・腰痛がでている場所を確認

1「腰痛は片側が痛い?」「 腰痛は真ん中が痛い?」

2「腰痛のひろさはピンポン玉サイズの狭い腰痛?」「 腰痛の広さは手のひらサイズの広い腰痛?」

 

《結果》

発育期腰椎分離症の患者さんは、片側の痛みがでることが多かったです。発育期腰椎分離症は、腰椎の関節突起間という部位の疲労骨折です。この部分は、左右にあります。ですので、右の部分に疲労骨折が起きたり左に起きたりします。もちろん両側におきたりもします。このためか、腰の真ん中を痛がるよりも右か左かをいたがることが多いようです。*両側に疲労骨折が起きているときは、真ん中は痛がらないで両側を痛がる子もいます、しかし片側しか痛がらない子もいます。

また、腰痛をうったえる広さは、ピンポン玉サイズの比較的狭い範囲の腰痛をうったえる傾向でした
今回のボクの論文をまとめると、腰を反らすと痛いけど、おじぎは痛くない。ズキンとする腰痛。そして今回の片側で狭い範囲の腰痛が特徴となります。
このようなサインがもしもあったら一度整形外科に受診してMRI検査してみるといいかもしれません。成長期のスポーツ腰部障害で発育期腰椎分離症はおおい病気なのであれっと思ったら整形外科医に相談してみてください。

それでは、今年もどうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします^^

引用
Sugiura et al.,Utility of Physical Examination Findings for Predicting Low-Back Pain in Adolescent Patients with Early-Stage Spondylolysis: A Retrospective Comparative Cohort Study. November 27, 2021; doi: dx.doi.org/10.22603/ssrr.2020-0199

西川整形外科ホームページ: http://www.naoso.com/

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☆12月19日に開催予定の、ぼくのセミナー参加者が130名をこえました! ありがとうございます!!

ボクが高校生の時の成績ですが…学年最下位付近をうろちょろしていました(TT)
なのでいつまでたっても、高校生の長女に「勉強しなさい!」とは言えません……>.<
#「あとでつらくなるよ」とは言えます(^^)
#学校推薦をとれた妻をうらやましく思ってました

☆12月19日に開催予定の、ぼくのセミナー参加者が130名をこえました!
ありがとうございます!!

みなさま、いつもブログをみていただきありがとうございます♫
今日はお知らせと御礼です。
先日、お知らせした「発育期腰椎分離症の評価とリハビリテーション」というタイトルのセミナー参加者が、現在130名をこえました!!

お知らせ当初は、20名くらいきてくれたらいいな〜と思っていましたが、予想をおおきくこえた参加者の人数に、自分が1番びっくりしています(☉。☉)!
これもひとえにみなさまが、セミナー案内をシェアして下さったお陰です。
有難うございます\(^o^)/

…実はボク、100名を超える人のまえで話した経験がありません。ですから、大変緊張しています(*_*;
こんなにたくさんの方に参加していただくのは、これが最初で最後だ!と思って、ただいま絶賛準備中です!!

当日は、参加していただいた方に少しでもお役にたてる情報をお伝えできるようにがんばります。緊張し過ぎて、ずっこけないかだけが心配です。ですが、それを含めて楽しみにしていてください♫

開催まで2週間をきりました。
興味をお持ちの方、ご参加お待ちしております♪♫\(^o^)/

セミナー案内:https://peatix.com/event/3052958
セミナー紹介ブログ:http://pain-physio.net/seminer/

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