『ぎっくり腰はどれくらいで良くなってくる?』

「コーヒーが筋力低下を防いでくれるかも…」という論文があったのですが、僕はコーヒーが苦手なのでガックリしました(¯―¯٥)
#苦くてミルク入れないと飲めません
#ブラックだと気持ち悪くなります

さて今回は、
『ぎっくり腰はどれくらいで良くなってくる?』です。

僕も経験ありですが、ぎっくり腰は……痛いです。
腰痛のガイドラインでは、「ぎっくり腰=急性腰痛」といい、約80%の方が2週間で良くなる!と言われています。

「良くなると言っても、どの程度良くなるの?」と思いませんか?

そこで、『急性腰痛の方に腰痛の痛みの強さを聞き、痛みの強さがどのくらい経過したら良くなったか?』を調査した研究(1)があったので紹介していきます♫

《対象》
・急性腰痛症 132名

《方法》
・初回の痛みの強さをVAS(※)で評価

《結果》
・初め→VASの平均が7cm
(10cmが超絶痛い状態なので、7cmはかなり痛い方ですね。ちなみに慢性的に痛みを感じる方は4−5cmくらいが多い)
(VASは3cm以下になるとまずまず良い状態)
・2週間経過後→3cm以下!

※VAS(Visual Analog Scaleの略)
痛みの強度を測定するもの。
また、視覚的評価スケール。 紙に10cm(100mm)の直線を書き、その左端に0、右端に100の数値を記入した測定スケールを用意する(10ごとに数値を記入する場合もある)右端の10はこれまで経験したことのない痛み、左端の0は全く痛くないと設定し記載してもらう。

《結論》
ぎっくり腰になっても2週間経過すれば、はじめに比べて6割くらい痛みの強さは減る

通常のぎっくり腰は、このように自然と良くなると言われています。最初は痛くて辛いけれど、日に日に良くなっていく痛みです。
しかし日を経ても痛みが変わらない、逆にどんどん痛くなる、夜も寝られない、と言った症状の方は、早めに医師の方に相談してみてください。

「腰痛」は多くの方が一生に一度は経験すると言われています。急な腰痛はかなり辛いと思いますが、病院を受診し、治療をすると楽になると思います。痛みが軽減したら、今度はリハビリで体を改善して腰痛の予防をしていきましょう^^

引用

高橋 弦:急性非特異性腰痛のVAS値変化とそこから示唆される望ましい鎮痛薬. 整形外科. 2017:68:305-313

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番外編 西川整形外科から書籍が出ました^^「下肢のMRI読影の一手 -3120画像からみた定跡-」

皆様こんにちは、西川整形外科の理学療法士の杉浦史郎です。今日は、番外編で嬉しいお知らせです^^

西川 悟院長と松下 幸男技師長(放射線部)が千葉大学の佐粧教授監修のもと、南山堂から書籍を出版しました。タイトルは「下肢MRI読影の一手 -3120画像からみた定跡-」です。一手や定跡と出てお分かり方もいると思います、松下幸男技師長は大の将棋好きなんです^^お酒もお好きです。#その情報はいらないか #よく飲みに連れていってくれます

これまでの当院で検査したMRIの綺麗な画像と詳細な説明でまとめられています。臨床最前線の内容が組み込まれています。当院ではMRIがあるので、患部(痛めている部位)の状況が判断しやすいです。リハビリを行う時もどこが炎症をしているのか?どこを傷めているのか?を知っているとそうではないとでは内容が違います。MRI結果によってはリハビリで運動をしてはいけない場合もあります。

MRIは放射線被爆もなく安全な検査です。そしてレントゲン検査の何十倍もの情報を得ることができます。理学療法士、作業療法士の皆様も画像を得意になれば提供できるリハビリは広がります。この本の特徴ですが、MRI画像だけではなく、検査前の患者さんの症状が記載されているんです!これは僕ら理学療法士、作業療法士にとって一番助かる情報です。ご興味ある方はお手にとってみてください!

PDF の案内になります

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おじぎで腰が痛いときの対処法(改訂版)

野球肩(投球動作により発症した肩痛を主とする肩関節傷害の総称)の少年に、「今は投げちゃダメだよ。」と伝えましたが、数日後に「ドッチボールだから投げちゃった^_^」と言われ、……確かにそこまでは伝えてなかった=_=と反省しています。。
#そうきたか
#ドッチボールもだめだよ

さて、「腰痛」には様々な種類があります。
例えば…椎間板を痛めた、関節を痛めた、筋肉を痛めた等々。
また、腰の動き1つとっても…おじぎすると痛い、反ると痛い、回すと痛い等々。

この「腰を動かすと痛みが出る」という方の中で、「おじぎ」をすると腰痛が出る方は比較的多いのではないでしょうか?

今回はこの「おじぎ」と「腰痛」の関係、メカニズムと対処法について紹介していきたいと思います♫

《腰のどの部分に負担がかかっているか?》
おじぎの時に負担がかかる部分は「椎間板」と言われています(1)。
下の写真をみてもらうとよくわかります。
真っ直ぐの状態から腰を曲げると、椎間板に負担がかかります。そうした負荷がかることで腰痛が起こると言われています。

腰の骨と骨の間のオレンジの部分が椎間板です *真っすぐの姿勢で腰を横から見てます
腰を曲げる(おじぎをすると)と椎間板にストレスがかかる

《対処法:リハビリ》
ズバリ!「おじぎの時に椎間板に負担がかからない身体を作ること!!」です(^_^)
腰を曲げないですめば1番いいのですが、日常生活を送るうえで「腰を曲げない」というのはそもそも無理な相談です。腰を動かせるように!と腰の柔軟体操をすると余計腰に負担がかかります(T_T)
では、どの関節を動かせばいいのでしょうか??

それは『股関節』です。
下の写真を見てください。ももの裏の筋肉が硬い状態と柔らかい状態の股関節の写真です。

ももの筋肉が硬い場合
ももの裏の筋肉が柔らかい場合

柔らかい股関節の方が腰が曲がっているように見えません?写真を回転するとわかりやすいのでしょうか。

写真を回転させておじぎ状態です。股関節が曲がると腰が曲がらないですみます

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなんです股関節が動くと腰が曲がらなくていいんです。
股関節が動けば(柔らかければ)、腰を曲げなくてもおじぎができるようになります。

 

ではこの股関節の筋肉を伸ばすストレッチはこんな感じです。(下の写真)

ももの裏のストレッチ
椅子に座っておじぎをすると矢印のところのももの裏の筋肉が伸ばされます。30秒を3回、痛みのない範囲で行ってくださいね

おじぎで腰痛出る方は、このストレッチをしてももの筋肉をやわらくして腰に負担がかからにようにしてください。是非試してみてくださいね♫

引用

Koichi Sairyo et al., State-of-the-art management of low back pain in athletes: Instructional lecture

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26850924/

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筋肉ってこういう時に痛めている

お庭の草が伸びるこの季節、担当の患者さんで草取りをして体が痛くなる方一日2名以上はいらっしゃいます。改めて草取り作業の没頭力に驚愕している杉浦です。                   #2日おきでお願いします                                  #集中しすぎないでください

今日は、筋肉のお話です。筋肉というと、筋肉痛、肉離れ、筋挫傷など、筋肉にまつわる様々な病名があります。ほとんどの方が筋肉痛を経験したことがあるのではないでしょうか。急に運動した後や、いつもと違うスポーツをした後、必ずといっていいほど筋肉痛を経験すると思います。冒頭での話の、草取りの後も、腰が張るやお尻が痛くなったって患者さんは多くいらっしゃいます。

この筋肉痛ですが、どういう時に起こるのか?もしもあらかじめ分かっていれば、対処しやすいと思います。それでは…

まず、筋肉の動き方、働き方には3つあります。

等張性収縮

等尺性収縮

遠心性収縮

です。専門用語すぎてなんじゃそれ?ですよね。説明していきます。全ての筋肉にこの3つの働き方があてはまるのですが、今回は、腕の力こぶ(上腕二頭筋)を例に挙げて説明します。

  1. 1. まずは等張性収縮です。*収縮とは筋肉が自ら働く動くことです。この筋肉の働き方は、肘を曲げる動作で力こぶを出す時です。筋肉が働きながら縮んでいきます。
  2. 次は等尺性収縮です。これは腕相撲をしていて同じくらいの力の相手としているときの一進一退の状態です。伸びもせず縮みをせず同じ長さで頑張っている状態です。
  3. 最後に、遠心性収縮です。結論から言いますと、これが一番筋肉を痛めます。これは、腕相撲をしていて負けそうになっている時です。必死に力こぶに力を入れて頑張っているのですが、相手の力が強すぎて、力が入りながらも引っ張られて肘が伸びてしまう状態です。皆様も経験あると思いますが、腕相撲で負けて終わったあと腕が痛くなった方も多いと思います。

この3つの筋肉の動き方のうち、「最後の筋肉が働きながらも伸ばされる」この状態が筋肉を痛めやすいと言われています(1)。これをもっと日常生活に置き換えると、例えばスマホを見ている時、長い時間頭を下げていますが、首周り筋肉がまさに、働きながら伸ばされている状態になります。スマホで調べごとに熱中している時はいいのですが、終わってから肩こりや首が張った方は、首回りの筋肉が疲労してしまっています。草取りで、しゃがんでお辞儀をしているとその後、腰が張るのも同じ状態です。

では対処は腕相撲が負けそうな状態を長く作らないことです。月並みですが姿勢をちょこちょこ変えていくことです、スマホで調べる時は、横になって枕を使って調べるのもいいと思います。草取りはどうしてもやらないといけないのですが、毎日やらないで草取りの次の日は、腕だけを使う作業にする、など使う筋肉を毎日変えることといいと思います。いつも痛くなる筋肉ってどういう時に頑張っているのかな?と自分の姿勢を振り返ってみてください^^

1 McCully KK, Faulkner JA: Injury to skeletal muscle fibers of mice fol- lowing lengthening contractions. J Appl Physiol 59: 119–126, 1985 12.

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番外編 論文が採択されました^^

みなさま、こんにちは。コロナの影響か太ってしまったのですが、ダイエットは明日からでいいかなって思わせてくれる必須のアイテムはマスクと思っております杉浦です。

さて、今回は番外編で、Spine Surgery and Related Researchという雑誌に、投稿していた論文が採択されました。#とっても嬉しいです

論文が世に出るまでという記事を以前アップさせていただきました。詳しくはそちらを見ていただけるとイメージつきやすいと思いますが、論文が無事に雑誌に掲載されるまでには長い長い道のりがあります。今回の論文も初めはスタッフのみんなと計画を立て、実際調査をして、そして今回の論文掲載^^#実に5−6年経過しています なので無事に採択された時の嬉しさはなんとも言えません。http://pain-physio.net/%e7%95%aa%e5%a4%96%e7%b7%a8%e3%80%8e%e8%ab%96%e6%96%87%e3%81%8c%e4%b8%96%e3%81%ab%e5%87%ba%e3%82%8b%e3%81%be%e3%81%a7%ef%bc%81%e3%80%8f%e3%81%ae%e5%b7%bb/

また論文が世に出るとそれを見ていただいた方が、患者さんに情報を提供できます。成功だけではなく、失敗したことも情報として提示することで、未来の患者さんにはより良い医療を提供することができます。このブログでも、他の方が書いた論文を元にみなさまに新たな情報を書いています。       #知識の好循環

論文はただの紙にまとめられたものですが、中身は世に役立つものと信じて、また研究活動も続けていきたいと思います。院長先生にはいつも研究のアイデアをいただき、東千葉メディカルセンターの青木先生には研究を1からご指導いただいております。そしてスタッフのみなさまいつも困った時に指導してくれてありがたいです。ありがとうございます。

今回の論文の詳しい内容については後日お伝えできればと思っております。また是非遊びにいらしてください。

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

*今回掲載される論文です

Shiro Sugiura et al. Utility of Physical Examination Findings for Predicting Low-Back Pain in Adolescent Patients with Early-Stage Spondylolysis: A Retrospective Comparative Cohort Study

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ssrr/advpub/0/advpub_2020-0199/_article

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オスグッド病にもエコー⭐️

理学療法士の悩みの一つは、調子が良くなってリハビリが卒業となった患者さんに、『またお待ちしてます!』って言えないことです。。。                            #患者さんの卒業は嬉しいけど、寂しい                            #もしもまた病院で会うときは患者さんは不調があるときですものね

今日は、オスグッド病についてのお話です。オスグッド病は成長期のスポーツをしている少年、少女に起こる膝の障害です。昔スポーツをしていてオスグッド病になりお皿の下あたりの骨が膨らんでいる大人の方もいると思います。

太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が骨につくところで引っ張ってしまい炎症したり、成長期のまだ弱い骨をはがしてしまい痛みが出ます。初めは、運動の時だけ違和感や痛みが出るのでなんとかスポーツを続けられますが、そのうちひどくなり歩いたりしゃがめなくなり病院に来る方が多いです。

オスグッド病が起こる場所は体からわかりやすいところ(膝の写真を参照)なので、痛い部位とレントゲン検査で比較的簡単に診断がつきます。しかし、痛みがひどい場合はMRIをとって骨がどの程度炎症しているのかも確認する場合もあります。

 

今回は、エコー検査でオスグッド病の状態がある程度わかりますよって論文があったので紹介します。#産婦人科でお腹の赤ちゃんをみるあのエコーです

 

対象は、35名のオスグッド病患者さん(男の子25名、女の子10名 11〜14歳)そして35名の膝の痛くない子(9−15歳)です。オスグッド病患者さんの膝と膝の痛くない子の膝をエコーで確認しました。

結果ですがオスグッド病患者さんは写真に示したような3つの状態に分けられました。

写真の2→3→4になるにつれて重症度が増しています。*写真1は膝の痛くない方(正常)          写真2の方は、26%、写真3の方は43%、写真4のような状態の方は、31%くらいいたそうです。

僕たちも現場にいると、患者さんは軽度な方から我慢して重症化した方まで様々です。当たり前ですが、重症化した子の方が、痛いし治りが遅いのでスポーツ復帰が遅れます。オスグッド病は早めに対応して早い段階で適切に治療を開始すれば重症化しなくて済みます。ただ、膝が少し痛くてもなんとかスポーツができてしまうところが厄介なところです。

今回の報告から、オスグッドにも色々なタイプがあり、エコーである程度判断可能です。重症化するとスポーツ復帰まで時間がかかって大切な大会に間に合わない事態にもなりえます。早めの対応、治療が大切です。

当院のリハビリ室にもエコーがあります。膝が痛いスポーツをしている子達の膝をエコーで観て医師の方と相談して治療を進めています。#エコーは患部の状況を把握できるので重宝しています

 

最後にまとめると…最初は痛いのを我慢できるオスグッド病ですが、我慢のしすぎは禁物です。

 

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

引用

A Blankstein et al.,Ultrasonography as a diagnostic modality in Osgood-Schlatter disease. A clinical study and review of the literature

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11599758/

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『若者の椎間板の障害』➡️外見では判かりにくい(-_-;)(-_-;)(-_-;)

こんにちは♪西川整形外科の杉浦史郎です。
前々回のブログで、「運動しないと筋力が落ちます!」とアップしたので……タバタトレーニングを始めたら、背中を痛めました(¯―¯٥)
#理学療法士24年目の失態
#湿布を貼ってます

腰痛のお話をします。

腰には「椎間板」という組織があります。
背骨の骨と骨の間のクッションの役割をしているのが椎間板です。
椎間板(腰部)には体重がかかる→負荷→負担がかかりすぎる→髄核(ゼラチンみたいにやわらかい組織)飛び出る!→『腰椎椎間板ヘルニア』
※ヘルニア=体内の臓器などが、あるべき部位から逸脱した状態

そして、ヘルニアの一歩手前の椎間板を痛めている状態を『椎間板障害』といいます。

中高年の椎間板障害には、加齢や肥満が関係していると言われいます。けれど、若者の椎間板障害の特徴というのはあまり報告がありません。
そこで今回、当院の理学療法士(荒井瑞輝)が、若者の椎間板障害(腰)の原因の特徴は何か?を調べた研究について紹介していきます♪

研究結果を先に言ってしまうと、
「若者の椎間板障害の特徴はよくわからない!」 ……これまでこのような調査がなく、僕も改めて「そうなんだ〜。若い人の腰痛は難しいな〜」と思ってしまいました(^_^;)
皆さんも参考までにご覧ください♫

《対象》
・49名(男性32名、女性17名、平均年齢14.5歳)
・MRI検査→椎間板の傷み具合を確認

《方法》
・椎間板の傷みの有無で2グループに分ける
①年齢や体重(BMIを含む)
②腰痛の強さ
③腰痛を感じるタイミング(立っている時、動いている時、座っている時)
④どんな動きをする時に腰痛を感じるか(お辞儀した時、腰をそらした時、腰を回した時、側屈した時)
これらを調査しました。

《結果》
全ての調査項目と関わりはなかった。。。です。

この結果から言えるのは、MRI検査無しでは椎間板損傷の有無を予測することが難しい!ということです。
我々理学療法士は、腰痛の患者さんが来院されると腰を曲げたり反ってもらったりして、「腰痛はどのような時に起こるのかな?腰のどの部分を傷めているのかな?」と予測します。
ですが、若者の腰痛の場合は、曲げても反っても痛い時があったり、椎間板障害の時もあるけど、腰の疲労骨折(このブログでもよく紹介している発育腰椎分離症)の時もあります。
…外から判断するのは本当に難しいです。

特にスポーツをしている若者。
若いから大丈夫!と思わないで、腰が痛かったら整形外科で診てもらった方がいいですよ。(腰椎の疲労骨折が見つかることも!)
医師にしっかり診断してもらい、リハビリも頑張ってください♪(^_^)

以上、西川整形外科のリハ室からでした♫

引用

荒井瑞輝ら, 青年期における腰椎椎間板の変性度は疼痛や身体的特徴と関係があるのか?第25ー26回千葉県理学療法学会より

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中高年の『膝の激痛』!要注意!!

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です。
僕の娘(高2)が、現在部活動で腰を痛め当院を受診していて、同僚の大森先生に診てもらっています♪
…先日練習試合前に娘から、「テーピングして」と頼まれたので貼ったら、「大森先生とやり方違うんだけど…」と言われ、複雑な気持ちになってしまいました(T_T)
#僕よりも大森先生を信頼している #確かに大森先生は優秀

さて今回は、「中高年の膝の痛み」について話していきます。

中高年層で多い膝の障害は、「変形性膝関節症」です。耳にした事がある方もいるかと思いますが、中高年になると膝の軟骨がすり減り、骨に負担がかかります。それが続くと、骨が変形してくる。これが「変形性関節症」です。どの関節にも起こりえることですが、特に体重のかかる「膝」や「股関節」は変形性関節症が起きやすい部位になります。

「中高年の膝の障害=変形性膝関節症」と言っても過言ではありません。

しかし最近、半月板の後ろの部分を切ってしまう「半月板後根断裂」という病気がわかってきました。昔からある病気なのですが、昨今MRI検査が多く行われるようになったことで、「痛めた部分が確認できるようになった」という事です。
#MRIなどの精密検査は本当に大切

「半月板後根断裂」がおこると、膝に激痛が出ます。ただ(中高年層は)レントゲンだけだと、「関節が変形しているのでそのためでしょう」などと言われがちです(+_+)
変形性関節症は急激に痛めたり変形するわけではないので、「急に痛みが出たということは、違うところを痛めたのかも?」と思っても差し支えないと思います。
半月板後根断裂は、階段の昇降時や一歩足を出した時などの、軽微な動作で痛めることが多いようです。患者さんの中には、ちょっと走った、スキップをした瞬間にズキっと痛めた、という方もいらっしゃいます。

今回は当院の理学療法士(設楽航平)が、この半月板後根断裂患者さんの症状を調査・研究したものを紹介します。#とてもいい研究でこの症状があったらMRIを撮ったほういい!といった研究です

《対象》
・当院でMRI検査をした108名
・内側半月板損傷と診断された方
(#内側の半月板損傷のほうが多いです)
内訳は…
・内側半月板後根断裂(内側の半月板の後ろを切ってしまった)28名(男性3名、女性25名)
・平均年齢は62.5歳
#女性が多いのが特徴ですね #年齢もこれくらいの患者さんが多いです
・その他(80名)は半月板内側の別の部分を傷めた方

《調査項目》
① 受傷機転があるか(外傷を負うに至った原因や経緯)
② 痛みの強さ
③ 膝の曲がり
④ 膝の伸び
⑤ 体重

《結果》
内側半月板後根断裂には、
① あり。#よく現場で聞くのは、階段を最後の一段を降りた時、や小走りしたりなどです。
あの動作から痛みが増した…というような、出来事があるのが特徴です。
② 他の半月板損傷患者さんよりもかなり強い。
③ 制限あり。
④⑤ その他の半月板損傷患者さんと変わりなし。

《まとめ》
内側半月板後根断裂患者さんには、痛めた原因をはっきりと認識できる出来事があり、そのあと急激に痛み出し、膝も曲げづらくなる。これらがサインになります。
#痛みが辛くて歩くにも杖を使わないと動けない方もいます

「何かした後で、急に膝が痛くなった」という方は、レントゲンだけでなくMRI検査も行い、是非半月板のチェックを!
「半月板損傷」というとスポーツ選手をイメージしがちですが、中高年でも痛めることがあるし、とても痛い時がある、と知っておいてください!!

内側半月板後根断裂だとわからずに放置にしてしまうと、クッション材(半月板)がない状態なので、膝の骨を痛めてしまう可能性が高くなります(+_+)
『早期診断、早期治療!』が膝を守る上で重要になります♫
皆さま、お気をつけくださいませ(^_^)♪

設楽先生、今この研究についての論文を作成してます。ぜひ頑張ってもらいたいです。また論文化されたらご紹介します^^

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

引用

設楽航平ら, 内側半月板後根断裂の臨床所見は受傷機転が明確で、痛みが強く、屈曲制限がある 第25ー26回千葉県理学療法学会より

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『コロナ渦で運動をやめてしまうと筋力が落ちる……(T_T)』

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です。
最近コロナ渦で運動をする機会がめっきり減り、お腹周りのお肉が更に気になり始めた今日この頃です…#ただの中年太りかも…

さて、現在進行形のコロナ渦や緊急事態宣言のために、リハビリをお休みされた方も多いと思います。リハビリを一時休止していた患者さんから、
「自宅では体操があまりできず、体力が落ちた…」という声を耳にします。

通院しているときは、リハビリ室で筋トレや有酸素運動などを行うので、それに伴い自然と体力もつくのですが、1ヶ月程度休んでしまうと確実に体力は落ちてしまいます(+_+)
今この時も、世界中にはリハビリ休止を余儀なくされ、体力低下を起こしている患者さんが数多くいると思います。今後の世界的な健康寿命にも影響するのでは…と危惧しています。。

通院リハビリしている時は我々も経過が追えるので、その都度リハビリプログラムの変更・追加が可能ですが、お会いできないと手も足も出ません(T_T)自宅でご自分だけでトレーニング継続する辛さも十分わかります。#早くコロナが終息しますように

今回紹介するのは、
《コロナ渦の影響でリハビリトレーニングを中止した方の筋力はどうなる?》
という研究です。まさに今、患者さん、理学療法士にとって注目すべき内容です!それでは。。。

《対象》
・コロナ以前からリハビリトレーニングに週2回以上通院していた32名
内訳は、
・コロナの影響で自粛をしていた16名(平均自粛期間64.75日)
・トレーニングを継続していた16名

《方法》
・大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の筋力を測定、比較。太ももの前の筋肉は、膝を伸ばす筋肉です。筋力テストにはよく指標にする筋肉です。

《結果》
・両グループとも体重の変化はなし。
・筋力は自粛グループのほうが低下。
・筋力低下率:11%程度。

予想通りの結果となりました(+_+)

しかし、今回のようにきちんと調査している研究が少ない中で、この研究に出会えたのは僕にとって嬉しいことでした!なぜなら、患者さんに僕の感覚(感??)ではなく、きちんと「リハビリをしないと筋力が落ちるようです」と伝えられるからです♫♪
ホントに素晴らしい研究ですです(^_^)

日々の「努力・継続」の大切さを、改めて痛感しました。
まさに『継続は力なり!!』です♫

コロナ渦でリハビリに通うのをためらう方もいらっしゃると思います。そういった方は、自宅での定期的な運動を続けられるといいですね(^_^)
体力・筋力が落ちてしまうと、健康寿命にも大きく関わってきますし、整形外科の病気も出やすくなると思います。
僕はコロナのせいにして日々の運動をサボりがちですが、これからは気を引き締めて、日々精進!継続は力なり!を自分に言い聞かせて運動したいと思います(^_^)。
皆様も(は?)、頑張ってください…ね!!

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

引用
冨樫維親、コロナ渦自粛期間による膝伸展力変化の検討、第25ー26回千葉県理学療法学会より

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歩くと足のかかとが痛い!(T_T) →→そんな方には『圧力波治療!』

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です。
患者さんに「普段どんな運動をしていますか?」と質問すると、1番多い回答は「ウォーキング」です。ウォーキングは手軽にできますが、やり過ぎは禁物です(T_T)

度が過ぎると「足底腱膜炎」を引き起こすことがあります。
足底=足の裏、腱膜=足の腱
足の裏の腱に炎症をおこす病気で、歩き始めや、歩いているときに踵(かかと)のあたりが痛くなるのが特徴です。急にウォーキングを始めた方や、ウォーキング愛好家の方に多くみられます。

早く治すには「安静」が大切になります。
しかし、歩くたびに患部に負担がかかるので、なかなか症状が良くならない方がいるのが現状です(T_T)

当院では『ショックマスター』(物理療法機器)=圧力波治療器を使って治療しています。

圧力波治療の仕組みは
①コンプレッサーで圧縮された空気がハンドピースと呼ばれる導子に送り込まれる
②ハンドピース内部の機構で衝突エネ ルギーに変換される
③その衝撃を患部(痛いところ)に当て治療

衝撃を与える治療なので、圧力波を当てると振動が体に伝わります。ややこしい説明になりましたが、効果的な治療と言われ、欧州ではもう数十年前から行われている治療法です♪

ショックマスターについては詳しくはこのサイトをみてみてください^^https://www.sakaimed.co.jp/rehabilitation/physio-therapy/pressure_wave/physioshockmaster/

今回は、当院の理学療法士(大森康高)が、足底腱膜炎の患者さんに圧力波を使い、効果を検証した論文(1)を紹介したいと思います♫

《対象》
・足底腱膜炎と診断された14名

《方法》
・圧力波を週1回を4回行う。
・効果の有無について、圧力波開始前と1ヶ月後の足の痛みの強さで判定。
・初回の圧力波後すぐに痛みが改善したかどうかについて、1回目の圧力波前後の歩行時(裸足)の痛みで判定。

《結果》
・圧力波治療をして1ヶ月後の足の痛みは改善!
・初回、圧力波治療後の歩行時(裸足)の痛みも改善!!

《結論》
➡️足底腱膜炎に対して、圧力波は有効!

圧力波治療は足底腱膜炎に対してやってみる価値があります!
…ただ、全ての足底腱膜炎の方に圧力波治療が適応というわけではないので、まずは圧力波がある整形外科に相談するのがいいかもしれません(^_^)

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

引用1

大森康高ら.足底腱膜炎に対する拡散型圧力波治療の即時効果と1ヶ月後の動作時痛について JOSKAS Vol 46: 202-203,2021

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番外編 理学療法ジャーナルに論文が掲載されました

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です(^_^)
桜がキレイな今日この頃です❀✿❀

僕の勤める西川整形外科は千葉県佐倉市にあるのですが、佐倉の町には桜の木が多く、この季節は特に綺麗です♫ぜひ桜の季節は佐倉に遊びにいらしてください^^

さて、この度『理学療法ジャーナル』という雑誌に僕の論文が掲載されました!                                       #嬉しいです

『理学療法ジャーナル』は、理学療法士なら知らない人はいないくらい認知度が高い雑誌です♪
僕も新人時代に「よし頑張るぞっ!」と勉強するときには、よくこの雑誌を読んでいました。その雑誌に自分の論文が掲載されるのは、なんとも感慨深いことです…^_^

少しだけ内容を紹介しますね。
今回は皮神経滑走と運動療法の新知見という特集の中の、「組織学的軟部組織の滑走」というテーマで執筆させていただきました。
なんだか難しいタイトルですが、軟部組織とは骨以外の組織をさします。靭帯(じんたい)や関節の周りを取り巻く袋のような組織(関節包)、腱(けん、例えば足首のアキレス腱など)、皮膚や脂肪も軟部組織のグループになります。

僕は大学院時代に、この軟部組織である腱の動きや力のかかり方などを研究していた関係で、今回執筆のお話をいただきました。
論文の中では腱鞘炎(基礎)の話や、共同で執筆した当院理学療法士(大森康高)のエコー画像の知見なども盛り込まれています。エコーは、超音波検査のことです。整形外科では腱や筋肉の動き、腱鞘炎、肉離れなどを診ていきます。                             #産婦人科でお母さんのお腹から赤ちゃんを見るあの検査です

当院にも2年前にエコーが導入され、大森先生は当院のエコーリーダーとして…だけでなく、院外でもセミナーの講師をしたりと活躍しています♪
リアルタイムに体の中(関節や筋肉、腱の動きなど)を診られるので、我々理学療法士にとって大きな助けになる機器です。                                  #料理人で例えるとすごく切れのいい包丁を手に入れた感じです

大森先生のエコーの内容が加わることで、当初の構想よりも原稿の質がぐっと上がりました!    #もり、ありがとう〜〜♡いきなりあだ名ですみません
もしご興味あれば、手にとっていただけると嬉しいです♫

最後にいつも原稿を一から校閲してくださる院長の西川 悟先生、今回お声をかけていただいた文京学院大学 教授の福井 勉先生、ありがとうございました。大変勉強になりました!!      #福井先生はとてもご高名な先生です #いつもご指導いただいている桐蔭横浜大学の成田崇矢先生も執筆されています

以上、西川整形外科のリハ室からでした

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高齢者の『ぎっくり腰』→→油断大敵!!

こんにちは、西川整形外科の杉浦史郎です。
患者さんの症状で多いと感じるのは、やはり「腰痛」です。                                         #腰痛は男女とも多く、肩こりは女性に多いと感じます。

腰は、身体の中でも体重の負担が集中するところだからでしょうか。。
例えば、皆さんが頭に浮かべる「腹筋トレーニング」。これは仰向けで両膝を曲げ、顔を起こす…だと思います。この方法だと、腹筋が働く力も手伝って腰の椎間板(腰の骨と骨の間にあるクッション)に負担がかかると言われています。

今回の紹介するのは…
『高齢者(65歳以上)のぎっくり腰には、圧迫骨折がひそんでいる可能性があるので気をつけてください!』というお話です。                               #65歳近くの方ももちろん気をつけてください

「ぎっくり腰」は誰しも1度は耳にした事のある言葉だとおもいます(^_^)
主に、くしゃみをして腰が痛くなった…物を持った拍子にギクッとして腰痛が出た…などの、急に痛みが生じた腰痛のことを言います。(専門用語で急性腰痛)                  #反対に長い期間痛みが続いているのは慢性腰痛

若い方のぎっくり腰は、椎間板や関節を痛めて出る痛みが多いのですが、高齢者のぎっくり腰は腰の骨の骨折をしてしまっている場合があります。その骨折は「圧迫骨折」と言います。ギクッと腰を痛めた時、圧迫骨折が生じるので痛みがかなり強いです(T_T)

では、
「どうして高齢者だと圧迫骨折になってしまうの?」
という疑問が湧くかとおもいます。
答え➡️高齢者は骨が弱くなっていることが多いからです。特に女性は骨粗しょう症になりやすいと言われています。                                       #骨が弱い状態を骨粗しょう症と言います                           #閉経後は骨が弱くなっている可能性があるので、定期的に骨の強さの検査(骨密度検査)をすることをお勧めします。

骨粗しょう症→骨が弱い→腰に負荷がかかる→腰の骨が潰れながら骨折(T_T)

骨折には長い骨がポキっと折れる、というイメージがあるかとおもいますが、圧迫骨折は「骨が潰れる骨折」です。
重い物を持ち上げた時や腰を曲げた時、くしゃみをした拍子になってしまう方もいます。
僕の患者さんで、60代女性でスポーツジムにも通っているような元気な方でも、腹筋運動をしたら腰痛が出て、検査をしたら圧迫骨折だった…という方もいました。

圧迫骨折にならないことは勿論大切ですが、圧迫骨折なのにそれに気付かず(結果的に)放置している状態もよくありません。
治療はコルセットを作り、圧迫骨折した部位が悪化しないようにします。そして、骨折の状態が落ち着いたら、リハビリで腰まわりや足の筋トレを開始します。そのため「圧迫骨折➡️早期発見!」が治療の第一歩となります。                                  #圧迫骨折になった時の症状を知っておくことが大切

圧迫骨折の症状
・腰痛(かなり痛いです)
・寝返りや起き上がりといった動作で痛み
が特徴的な症状だと言われています。
くしゃみでも骨折してしまうこともあるので、本当に軽微な動作などで腰痛が出た場合も注意してください。
あと、レントゲンだけだと診断がつきづらいので、MRI検査をお勧めします。MRIだとすぐに診断がつきます♪
1)高齢者で2)急な腰痛3)上記の症状がある場合は、整形外科でMRI検査をしてもらうと安心ですよ(^_^)
整形外科のリハビリの現場にいると、腰痛のリハビリに通院されている高齢の患者さんが、自宅で急にぎっくり腰+圧迫骨折という方も少なくありません。高齢者のぎっくり腰は圧迫骨折の可能性もあるので、くれぐれもご注意ください。。

以上、西川整形外科のリハ室からでした。

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デスクワークの方、必見!!! 『座っている姿勢は腰に負担をかける!?』

こんにちは♪
西川整形外科の杉浦史郎です。

千葉県理学療法士学会も昨日(3月19日)が最終日。質問もしていただき(ありがとうございました!)、充実した学会となりました(^_^)

初めてのオンライン学会➕教育講演(1時間収録)は、初めてづくしで少し戸惑いましたが、新しいことにチャレンジできて嬉しい発見もありました♫
オンライン学会だと予め発表を収録し、学会開催期間中に参加者の方が視聴する形(今回)なので、これまでとは大分勝手が違います。
※コロナ前は、学会会場に行く→緊張しながら発表→質疑応答に答える。
また今回は、1時間の講演の収録もしたのですが、数時間で収録自体は終わるとふんでいたのに、初めてなことも手伝って丸1日かかってしまいました(T_T)#一生懸命やってあのクオリティです
何はともあれ、当院のスタッフ一丸となって作成した講演を、無事に発表でき嬉しく思っています(^_^)

もう一点ご報告!
なんと、この記事で累計100記事目なんです!!#いつも読んでいただきありがとうございます 100記事も書くとどんな記事を書いたのかをいまいち覚えてなくて、昨晩これまでの記事を読み返して、「こんなことも書いていたんだ」と思ったくらいです。これからも似たような記事を書いてしまうかもしれませんが…どうぞお付き合いください♫#次は目標200記事

前置きが長くなってしまいました…

それでは本題。今回は…
「座っている時と立っている時では腰の姿勢は同じ?違う??」

立っている時と座っている時の姿勢を、レントゲン撮影をして比較した研究があったので紹介したいと思います。

《対象》
・8名の男性(平均年齢27歳)

《方法》
立っている姿勢と座っている姿勢(今回は車のシートに腰掛ける形)で、腰と骨盤をレントゲン撮影して、腰の形を比較する。

《結果》
・立っている時→腰は反っている状態
・座っている時→腰の反りは減少

通常立っている時は腰は少し反っている状態です(反り腰)。この反りを「腰椎の生理的前弯」と言いますが、この反りが腰にかかるストレスを軽減している、と言われています。#ある程度の反り腰は大切
そして座っている時はこの反りが減少するので、腰にストレス(特に椎間板)がかかる形となります。

整形外科に腰痛で来院する方の中には、重労働ではなくデスクワークの方もいます。
今回の研究結果から、
『重いものを持つような機会がなくても、座っている時間が長いと腰に負担をかけてしまい、腰痛を引き起こしてしまう可能性もある』
といえますね。

このような腰痛の対応策は、
① 腰の部分にクッションを入れて反りを作る
② 座布団を敷いて腰にかかる負担を軽減する
③ 座面の低い椅子には座らない(ソファーなどは、腰がより曲がってしまう姿勢になります)

このようなケースすべてに①〜③の対策が合うわけではないけれど、試してみる価値はあると思います♪
また、腰痛がなくても座る時の姿勢を少し気をつけるだけで、腰痛予防につながることもあります♫

以上、西川整形外科のリハ室からでした(^_^)♪

引用

Diana E De Carvalho et al., Lumbar spine and pelvic posture between standing and sitting: a radiologic investigation including reliability and repeatability of the lumbar lordosis measure

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20114100/

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お知らせ:3月28日 千葉県理学療法士協会の研究支援部主催のセミナーがあります^^

みなさまこんにちは西川整形外科の杉浦史郎です。いつもブログを見ていただきありがとうございます。

3月28日に研究支援部主催のセミナーが開催されます。今回のテーマは「症例報告」です。症例報告は、理学療法士が現場で担当させていただいた患者さんについてまとめて報告する研究になります。

研究というと、グループに分けて、Aの治療をしたグループとBの治療をしたグループとCの何もしなかったグループで、どの方法が一番効果的だったか?などを検討するイメージだと思います。しかし症例報告も研究で、例え1症例の報告でも、自分の担当患者さんに役に立てる情報が満載なこともあります。実際の患者さんの状況を詳細に報告するのが症例報告なので、現場の理学療法士にはとても有用な情報となります。

理学療法士となって現場に出ると、所属している施設内で行う症例報告は誰しも一度は経験したことがあると思います。今回のセミナーでは、症例報告を書くためのポイントや注意点を講師の先生方が紹介してくれます。理学療法士のみなさまには手触り感満載のセミナーになると思います。今回も千葉県理学療法士協会の会員の方限定ですがもしも参加対象で、セミナーにご興味をお持ちの理学療法士の先生はぜひお越しください。

今回のセミナーでは、僕が司会をさせていただきます。#緊張しすぎて噛みませんように

それでは。案内のリンクを貼っておきます。

https://www.dropbox.com/s/zsoe3ddpms1v5k0/%E7%AC%AC6%E5%9B%9E%E6%A1%88%E5%86%85%202020%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC.pdf?dl=0

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「発育期腰椎分離症」の方➡️➡️「反り腰」多!!

皆さん、こんにちは(^_^)
最近「ブログを見てきました!」という患者さんが増えてきて、益々”やる気”が湧いている今日この頃です♫

今回も「発育期腰椎分離症」です。
また〜??と思われるかもしれませんね>.<

僕はよく『pubmed』という論文検索サイトを閲覧するのですが、興味のある論文を見ていると、それに関連した論文がいくつも出てきて、ついついあれもこれも…と見てしまいます。
Youtubeで関連動画が次々と出てきて、結局長く視聴してしまうのに似てます=_=

そして今日もまた、前述のサイトから「発育期腰椎分離症関連」の論文を紹介していきたいと思います♪#本当にこの腰の疲労骨折の患者さんは多いので、参考にして頂けると嬉しいです(^_^)

「反り腰」(腰が反っている状態)という言葉を、耳にした事がある方もいるかもしれません。
器械体操や新体操をしている女性に多く見られる状態です。#ドナルドダックも反り腰
「反り腰ってなんでなるんだろう?」「腰痛や発育期腰椎分離症に関係ある?」と話題になっていて、その疑問に答えてくれていた論文があったので紹介します。
「やっぱり!」という内容で、さすが世界の研究者の仕事は素晴らしい〜!の一言でした(^_^)♪

それでは早速…
《対象》
・発育期腰椎分離症の方…35名
・腰痛がない方…86名
・9歳〜15歳くらい

《方法》
・MRIにて、腰の反り具合の角度をみる。
・腰の骨(腰椎)の大きさを比較

《結果》
・発育期腰椎分離症の方は、腰痛がない方よりも腰の反りが大きい。いわゆる反り腰の傾向でした。
・女性の方が反り具合は大きい傾向
・腰椎の大きさが、発育期腰椎分離症の方は小さい。

バレエや体操をしている小柄な女の子は、腰が反っている印象を受けますが、それを裏付けるような結果になっています。
また、腰の反りが大きい方は、そうでない方よりも腰椎の動きが大きい、という他の報告もあります。反り腰→腰がよく動く→腰に負担がかかる(T_T)
ということになるのでしょうか?

腰の骨の大きさや反り腰の程度は、生まれ持ったもので、どうにもできないことが殆どです。
しかしそのお陰で演技では、他の人よりも大きな動きができる、という強みもあります。

《まとめ》
腰を痛めないために、腰の強みと弱みを把握した上でスポーツに取り組むことが大切ですね♪
「反り腰」の方は、このブログでも以前紹介した「コアトレーニング」を取り入れると、腰への負担が軽減すると思います。
興味があれば、是非お試し下さい(^_^)(^_^)(^_^)

引用

Tishya A L Wren et al., Increased Lumbar Lordosis and Smaller Vertebral Cross-Sectional Area Are Associated With Spondylolysis Spine (Phila Pa 1976). 2018 Jun 15;43(12):833-838. doi: 10.1097/BRS.0000000000002480.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29095410/

 

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▶️発育期腰椎分離症の腰痛は休むと治る?

→→腰痛は徐々に良くなる♪

いつもブログの訪問、ありがとうございます(^_^)

さて今回は、腰の疲労骨折『発育期腰椎分離症の腰痛』について紹介していきたいと思います♪

この論文は、当院の理学療法士(大山隆人)が書いたものです。発育期腰椎分離症の方には腰痛の症状があります。。多くの方は運動中に腰が痛くなり、受診されます。
発育期腰椎分離症の診断がつくと、腰椎(腰の骨)を治すための「コルセット」を製作し、「コルセット療法」を開始します。この時、運動(スポーツ)は中止しなくてはいけません。。。

「それで腰痛はよくなるのか?」と、思いますよね??
安心して下さい!
腰痛自体は「コルセット療法」を始めて、1ヶ月程度経過すると消失してきます♪

それでは早速、大山PTの論文を紹介していきたいと思います。

『発育期腰椎分離症の腰痛と、その他の腰痛症の患者さんの腰痛の変化』を調査しました。
驚きの結果にご注目です!!

《対象》
・発育期腰椎分離症の方…47名
・その他の腰痛症の方…31名
・いずれも10〜17歳(成長期の子ども達)

《痛みの評価方法》
①動いている時の腰痛
②立っている時の腰痛
③座っている時の腰痛
それぞれを、これまで経験したことのない痛みを10、全く痛くないを0として、痛みを数字化し評価。これを初診時と1ヶ月後に行う。

《結果》
初診時:発育期腰椎分離症の腰痛
①4.7
②2.3
③2.4
初診時:その他の腰痛症
①5.1
②3.8
③4.1
腰痛の強さをみると、発育期腰椎分離症の腰痛は①では痛みが強いけれど、②③の痛みはそうでもないところが特徴です。対してその他の腰痛症は①〜③全ての場面で痛いのが特徴です。

そして加療後1ヶ月、①〜③時の腰痛が全て0になった割合は、発育期腰椎分離症では、61.7%。その他の腰痛症では、35.5%でした。
発育期腰椎分離症の腰痛の方が治療効果が出やすい、という結果になりました。

発育期腰椎分離症は腰椎の疲労骨折ですから、他の腰痛症よりも痛みが強い印象があると思います。
しかし今回の結果だけみると、その他の腰痛症と比べて、腰痛の程度は軽そうにみえてしまいます。スポーツ(運動)を休むことで、腰痛の軽減する速度が早いのも特徴です。

ここで大切なポイント!!
「腰痛があるんだけど、運動している時だけしか痛くなくて、授業中は大丈夫なんだよね〜」とか、「運動中は痛いけど、3〜4日休んだら腰痛が日に日によくなった。でも、また再開したらやっぱり痛い。。。」
そういう方は一度整形外科でMRI検査をして、腰椎の疲労骨折の有無を確認してみては?
軽症な腰痛と思っていたら、実は疲労骨折だった(T_T)ということも…

最近は、足の疲労骨折よりも腰の疲労骨折の方が多いとも言われています。成長期で、スポーツをしていて、しかも腰痛がある方(子供)はちょっと注意してみてください。

引用

大山隆人ら, 成長期腰椎分離症患者の臨床経過に関する検討. 2017. 第52巻 第2号 医学書院

https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1408200755

 

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いよいよ3月7日千葉県理学療法士学会が開催されます

みなさまこんにちは

いよいよ3月7日に千葉県理学療法士学会が開催されます。当院から合計5名が発表することになっています。一つの学会で当院から5名も発表するのは初めてなので嬉しいです。

今回の学会は、オンデマンド形式です。僕が担当させていただく教育講演(運動器)もオンデマンドになります。講演時間はなんと1時間なんです。そしてオンデマンド方式は初めてで、昨日やっと収録を終えることができました。初めての体験でしたので、収録だけでかなりの時間がかかってしまいました。#収録時間と内容の質が比例しているか不安

僕の発表ですが、今回も当院の同僚がかなり手伝ってくれて、みんなで力を合わせて作り上げました。臨床に即した内容になっています。#抄録を添付するのでもしよろしければ

収録も無事終わり、本日学会の運営局にも提出ができました。なんだか学会が始まる前に発表を終えた感じがありいつもの学会とは違う不思議な気持ちです。コロナ渦で学会もオンライン開催がほとんどで、新しい学会の形を味わうことができています。#でもやっぱり直接会場に行っていろんな研究者の方に会いたいです

僕の発表は、3月7日から21日まで視聴できます(参加登録は必要)https://procomu.jp/chibapt25-26/index.html

抄録をみてご興味ある方はぜひお越しください。それでは失礼します。

タイトル

画像検査から解決できた見逃すことのできない難渋症例                       西川整形外科リハビリカンファレンスから

杉浦 史郎    西川整形外科 リハビリテーション部  千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学

■ なぜ今回、見逃せないケースなのか?  例えば急性腰痛症は腰痛診療のガイドライン2019では、腰痛程度は6週間で約60%軽減し、約半年後には約 90%と軽減するといわれる、比較的予後良好の疾患です。そして腰痛治療にはセミナーや成書により多様なア プローチが存在していることは周知の事実でその有効性を示す報告も数多く存在しております。このことから 腰痛に対する運動療法や徒手療法の有効性が期待出来るいわゆる「型にはまった」腰痛治療の情報は入手しや すいのではないでしょうか。これは腰痛に限ったことではなく、他の部位の疾患にも当てはまるのではないか と考えております。

■ 院内カンファレンスで挙がるケースはどれも「型にはまらない」ものばかり  しかしながら、先の急性腰痛の寛解について逆説的に考えますと、臨床の現場では寛解しない患者も一定数 存在していることも事実です。各施設では定期的にカンファレンスが開催されていると思います。我々の施設 でもカンファレンスを定期的に開催しております。そこでケーススタディーとして挙がってくる症例はどれも 難渋症例で、前述した「型にはまった症状」とは程遠いケースばかりです。

■ 症状と画像所見は一致しない?  過去の報告で、画像所見と症状は必ずしも一致しないという報告があります。しかし、この報告は臨床では 正しくもあり、そうではないケースも多く存在すると考えております。当院はMRIを2台有していますので、緊 急の場合、当日ないし数日以内に撮像が可能です。そのため、症状が続くような難渋するケースに対しては、比 較的早期にMRI検査で患部の状態を詳細に把握できる状況にあります。いわゆる問診や徒手検査の「答え合わ せ」ができます。そして症状が続く多くの患者には画像上、組織の解剖学的破綻が見られることも経験してお ります。

■ 例えば腰の疲労骨折  腰の疲労骨折である発育期腰椎分離症は青少年スポーツ腰部障害の中でも代表的な疾患です。症状は「腰痛」 ですが、疲労骨折という病態が隠れています。そのため確定診断はMRI検査が必要です。発育期腰椎分離症患 者を評価、検査不足により通常の「腰痛」でリハビリテーションを進めてしまうと、疲労骨折から偽関節(腰椎 分離症)に移行する可能性があり、患者の将来を左右する結果となります。発育期腰椎分離症はまさに見逃せな い疾患となります。

■ 今回の教育講演(運動器)では  先の発育期腰椎分離症は一例であり、他の部位でも同様な事例は存在します。しかし難渋例でも正確な診断、 評価ができれば速やかに適切なリハビリテーションを提供することは可能です。今回は我々が経験した難渋例 を症例検討方式でできる限り提示させていただきます。臨床最前線でご活躍されている皆様には「手触り感」の ある内容になると考えております。皆様の日々の臨床に少しでもお役に立てれば幸いです。

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【問】腹筋の深部を刺激するには…お腹を膨らます?それとも、へこます?

【答】 膨らます!!

こんにちは(^_^)
腰痛の予防や姿勢を整えられる!と、よく腹筋トレーニングが良いと耳にしますよね。

「腹筋」というと、腹筋がわれているところが頭に浮かぶ方も多かろうと思いますが、表面に見える部分だけが腹筋ではありません! 深部にも腹筋が存在しているのです。これを「インナーマッスル」といいます。
インナーマッスルは深層部にあるので、表からは見えないし触ることも難しい筋肉です。
そしてインナーマッスルを鍛えること=腰を安定させ、腰痛予防につなげられるといわれています。
もちろん表層の腹筋も大切ですよ!

インナーマッスルを鍛えるトレーニングは、最近様々な媒体で紹介されていますよね♪

そこで今回このブログでは…
『インナーマッスルを鍛えるには、どのような方法がより効果的か?』を紹介していきます1)♫

《対象》
・健康な男性:19名
・平均年齢:21.5歳
比較的若い人たちですね(^_^)

《方法》
対象者に仰向けで両足を椅子の上に乗せてもらい、①お腹を膨らませる動作➕呼吸
②お腹をへこませる動作➕呼吸
どちらの方がインナーマッスル(腹横筋、内腹斜筋)が働くかどうか?
※筋肉の動作検証には MRI を使用。
※写真参考

図 お腹を膨らませる

図 お腹をへこませる

出典 Yuki Muramoto et al., Comparison between bracing and hollowing trunk exercise with a focus on the change in T2 values obtained by magnetic resonance imaging  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33031452/

《結果》
お腹を「精一杯膨らませた」方が、インナーマッスルの働き➡️大!!
トレーニング用語では「ブレーシング(お腹を膨らませる)」という方法です。

日常生活では立っている時や歩いている時に、「口をすぼめて息を吐く」とブレーシング状態になります(^_^)

腹筋=仰向けになって、両手を後頭部において、体を起こしてくる………だけではなく、合わせて「ブレーシング」も一緒に行うことで表層&深層(インナーマッスル)の筋トレになると思います♫
手軽に始められるので、ぜひお試しください(^_^)♪

引用1

Yuki Muramoto et al., Comparison between bracing and hollowing trunk exercise with a focus on the change in T2 values obtained by magnetic resonance imaging  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33031452/

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発育期腰椎分離症の装具療法中でもリハビリテーションは大切です

おはようございます。今回は、このブログでもちょくちょく紹介している発育期腰椎分離症関係についての記事です。僕の友人の元、船橋整形外科で現在、広尾整形外科の理学療法士の石谷勇人(いしたに はやと)先生の論文を紹介させていただきます。石谷先生も腰椎分離症の研究をされていて腰椎関係の学会ではいつも情報交換させていただいています。とても優秀でイケメンの先生です。

発育期腰椎分離症患者さんは、多くはスポーツ選手です。しかし、腰が治るまでには、数ヶ月コルセットをしてスポーツを休まないといけません。数ヶ月もスポーツを休んでしまうと体力低下はどうしても避けることはできません。治療の最大の目標は、腰を治すことですが、その次の目標はスポーツに復帰することです。我々理学療法士は、「スポーツ完全復帰」をより考えていかなくてはいけません。

今回、石谷先生は、発育期分離症患者さんに対してコルセットで治療中にリハビリテーションを行い治療成績を調査されています。発育期腰椎分離症患者さんには朗報な内容です^^

対象の患者さんは発育期腰椎分離症(今回は片側第5腰椎分離症患者さんです)と診断され装具療法を行った37名です(全てスポーツ選手)。この37名を装具療法のみを行ったグループ17名と装具療法と早期からリハビリテーションを行ったグループ20名に分けて調査しました。

*装具療法とリハビリテーショングループはのリハビリテーションは、ストレッチと患者さんの状況をみながら、足の筋トレ、体幹の筋トレ、エルゴメーター(トレーニング用の自転車)などを行っています。

*ここについてはご自分で判断せずに、必ず主治医の先生、理学療法士の方の指示に従ってください。

検討項目

1装具期間(装具療法を行った期間)

2装具療法終了からスポーツ復帰までの期間

3癒合率(腰が治ったかどうか)

結果

1の装具期間については、両グループに差はありませんでした。

*リハビリテーションをしたからといって装具療法の期間が伸びることはなかった=リハビリテーションが治療を遅らせてしまうことはない

2の装具療法を無事に終了してから、スポーツ復帰までの期間は、装具療法のみグループは29.3日,装具療法とリハビリテーショングループは19.9日で、装具療法にリハビリテーションを加えた方が、装具療法が終わってから早期にスポーツ復帰が可能だった。

3癒合率については両グループの癒合率は差はなかった *装具療法中でもリハビリテーションを行っても治療成績に影響しない=リハビリテーションをしても大丈夫

発育期腰椎分離症は、腰の疲労骨折から骨折してしまう病気な為、これまでは腰が動かないようなしっかりした装具で固定して安静が主流でした。当院でも、患者さんの状況に合わせて装具療法を行いながらリハビリテーションを行っています。今回の石谷先生の報告は、今後発育期腰椎分離症のリハビリテーションを進めていく上で大変参考になる内容でした。リハビリテーションを行った方が、スポーツ復帰までの期間が短縮されるというのは、選手にとってはとても朗報だと思います。これからも石谷先生と情報共有して、質の高いリハビリテーションを患者さんに提供していきたいです。僕も論文を出せるように頑張ります。

*発育期腰椎分離症は、診断から治療まで長期間に及びます。まずは病気の早期診断が第一歩です。その次のリハビリテーションについても細心の注意をしながら運動を選択していかないといけません。患者さんご自身だけで行えるリハビリテーションではないので、ぜひ整形外科の医師の先生にまずはご相談ください。

引用

石谷勇人ら腰椎分離症を呈する成長期スポーツ選手の競技復帰状況. 日本リハビリテーション医学会

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/advpub/0/advpub_20018/_article/-char/ja/

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◎運動後に『筋肉』のマッサージ・振動刺激しておくと……➡️➡️疲労感が軽減!!

今回は「筋肉痛の軽減・対処」について紹介していきたいと思います♫

大抵の方はリハビリや運動、筋肉トレをした後に「筋肉痛」を経験したことがあるのではないでしょうか?

専門用語で「運動後の筋肉痛=遅発性筋痛」。

運動後(特に慣れない運動・激しい運動)や初めて行うトレーニング後に起こりやすく、運動後8〜10時間後に始まり、24〜48時間でピークを迎えると言われています。
《症状》
①筋肉に痛みを感じる
②筋肉が動かしにくくなる
③関節が硬くなる
また、筋肉に疲労が残っている状態なので、その状態のまま新しい(違う)運動を続けてしまうと、怪我に繋がってしまう可能性も考えられます(T_T)

(例)大会が近い→新しいトレーニング→遅発性筋痛→本番十分に力を発揮できない(*_*)というケースも考えられます。

そうなってからでは遅いので……
「遅発性筋痛とその対処方法」は是非知っていて頂きたいです♪

今回は…
「遅発性筋痛の予防」を調査した研究を紹介していきますね(1)♫

《対象》
・健康な45名

《方法》
・ハードな腕の筋肉トレ
・筋トレ後→3つの対処法
〔対処①〕マッサージグループ:筋トレ後→腕の筋肉に対し15分間マッサージ
〔対処②〕振動刺激バイブレーショングループ:筋トレ後→腕の筋肉に対し機器で5分間振動刺激(50㌹)
〔対処③〕何もしない

《調査項目》
・トレーニングした部位の腕の筋肉の痛み
・腕の関節制限の有無
・血液検査で疲労物質を測定
・最大筋力の低下具合

《調査タイミング》
・トレーニング前
・トレーニング直後→24時間後→48時間後→72時間後
*血液検査・最大筋力→トレーニング前・48時間後のみ測定

《結果》
・筋肉痛→24、48、72時間後ともに①②は痛みは少なかった。
・関節の可動域→①②は48、72時間後で回復が早かった。
・血液検査:筋肉の疲労状態→①②が結果良好♪
・最大筋力→①で回復良好♫

《結論》
「遅発性筋痛には、マッサージと振動刺激は予防効果がある!!」

これまでも経験的に運動後にマッサージをしていましたが、 今回の結果から理にかなったものということがわかりました(^_^)
また「バイブレーション振動刺激」もマッサージと同じような効果が得られる!というのは新たな発見でしたね♪

マッサージには、専門家によるものや自身で行うものがありますが、なかなか思うように出来ないこともあるかと思います(T_T)
一方、バイブレーション刺激は機器さえあれば手軽に行えます。
運動後に筋肉疲労したな〜と思う箇所に当てるだけ。マッサージより続けやすいかもしれませんね♪

せっかく運動や筋トレをしても、ケアが不十分で筋肉疲労がたまり、それが原因で障害に繋がる…なんて本末転倒です(+_+)

…皆々様、くれぐれも「運動後のケアが大切!」ということをお忘れなく(^_^)(^_^)(^_^)

引用(1)

Shagufta Imtiyaz et al., To Compare the Effect of Vibration Therapy and Massage in Prevention of Delayed Onset Muscle Soreness (DOMS)

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24596744/

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